緑いろの通信 2018年7月
   

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緑いろの通信
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(C)1996-2018


- 緑いろの通信 2018年7月 目次 -


緑いろの通信

 「緑いろの通信」へようこそ! 2018年7月号をアップしました。 今月の写真は、東京浅草で月待ちの撮影をしている場面です。 日が暮れて涼しくなった浅草(隅田川沿い)から、対岸に昇る月を狙いました。 今月もよろしくお願いいたします。




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緑いろの通信

 新着情報でも更新ページを知ることができますが、少し紹介を加えたりしてプラス・アルファの書き込みです。 日付を付けて書き加えますので、時々のぞいてみてください。


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7月1日(日)
 晴れ。

 早朝から少し離れた自宅の地域活動に参加。 午後から帰宅して各種準備など。

 例年、7月はじめに取り上げるのは、文庫本大手出版社(新潮文庫、角川文庫、集英社文庫)の夏の販促キャンペーンで取り上げられる賢治作品に関する話題です。 もうどこの書店にも、文庫本フェアのコーナーが設置され、今年選ばれた文庫本が並んでいます。


(この夏の文庫本販促フェアで選ばれたのは・・・ 2018年7月1日撮影)

 各社の賢治作品を調べてみると・・・。

新潮社 『新潮文庫の100冊 2018』
「新編 銀河鉄道の夜」430円
  どこまでもどこまでも一緒に行こう。 貧しい少年ジョバンニが銀河鉄道で美しく哀しい夜空の旅をする表題作等、童話13編戯曲1編。絢欄で多彩な世界を味わえる一冊。


角川書店 『カドフェス2018 発見!角川文庫』
「セロ弾きのゴーシュ」520円
  なにもかもやぶれかぶれ…… そんな夜に何度も読み返したい名作 楽団のお荷物だった若者・ゴーシュが、夜ごと訪れる動物たちとのふれあいを通じて、心の陰を癒しセロの名手となっていく表題作。 また「やまなし」「グスコーブドリの伝記」など、賢治が生前に新聞・雑誌に発表した名作の数々を収録。


集英社 『本をひらけば、夏びらき。ナツイチ 集英社文庫』
 (宮沢賢治作品なし)

 『ユリイカ』(青土社)では、7月臨時増刊号として「高畑勲の世界」が出ていました。


(『ユリイカ』高畑勲の世界ほか 2018年7月1日撮影)

 今年5月25日に東京・杉並公会堂で行われた「高畑勲さんを偲ぶ会」でお話をされた方も含め、作品制作の現場で共に仕事をされた数多くの人たちの記事が並んでいます。

 渡辺えりさんからは、先日の公演のお礼状が届いていました。 これまでの公演でも毎回欠かさずです。 役者として演じるだけでなく、脚本、演出、舞台、一つ一つの取り組みに愛情が感じられます。


(礼状その他 2018年7月1日撮影)

7月2日(月)
 晴れ。

 深夜、午前0時を過ぎて、部屋の窓からはが見えています。 今夜もどこかで、今この瞬間も、月を見ている人がいるのでしょうか。

 例年花巻で開催されるイーハトーブフェスティバルの詳細が発表になりました。 以下、花巻市のウェブサイトより。(「イーハトーブフェスティバル2018」はこちら(花巻市))

■開催日時
 平成30年8月25日(土曜日)から8月26日(日曜日)まで
 各日とも午後4時から午後9時まで

 注)雨天決行・荒天中止

■会場
 宮沢賢治童話村特設ステージ(観客席には大型テント設置)

■入場料
 無料

 注)童話村内の「賢治の学校」に入場される場合には、入場料が必要となります。

■内容
 ○8月25日(土曜日)

午後4時から コンサート [出演] 川井郁子(ヴァイオリニスト、作曲家)
午後5時から スペシャルトーク [出演] 久石譲(作曲家)
午後6時30分から 映画上映『風の谷のナウシカ』《特別上映》監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 ○8月26日(日曜日)

午後4時から コンサート・朗読 [出演] 坂本真綾(歌手、声優)
午後5時から スペシャルトーク [出演] 鈴木敏夫(株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)
午後6時30分から 映画上映『風の中の子供』 監督:清水宏 原作:坪田譲治

 今年もコンサート企画では、川合郁子さん(初出演)、坂本真綾さん(2014年以来二度目)、スペシャルトークでは久石譲(初出演)、鈴木敏夫(初出演)となります。 宮沢賢治童話村を会場に、青空とさわやかな風の中で素敵な音楽とお話、夜には映画上映もあります。 全部無料ですので、花巻での素敵な休日にどうぞ。

 次の写真は2016年に行われたイーハトーブフェスティバル会場の様子です。 ちょうど高畑勲さんがステージにあがったところ。 テント下には、前日お話をされた岩井俊二監督の姿も。


(イーハトーブフェスティバル会場にて 2016年8月28日撮影)

 天文関係の新刊として、火星関係の本から。 今年は15年ぶりの大接近です。 今後新刊本の予定もありますが、今月月末が大接近ですから、むしろ遅いペースですね。 先ずは1冊。


(火星大接近&はやぶさ2 2018年7月2日撮影)

 月刊天文ガイド編集部編『わかる!楽しむ!火星大接近&はやぶさ2』(誠文堂新光社)です。 火星や探査衛星はやぶさ2に関する情報を網羅的に集めた特集本です。

 今夜も部屋から見える火星が明るすぎ。 光度-2.2等、視直径約21秒。 今月末には、それぞれ-2.7等、24.3秒となります。 今だけの楽しみ。

7月3日(火)
 晴れ。

 1980年代に撮影した画像をデジタル化したものより。 オーストラリア・エアーズロック(ウルル)で撮影した星景写真です。 使用カメラはニコンF3HP、対角魚眼レンズを使用。 カラーリバーサルフィルム(フジクローム400)で、薄明どきの南天を20分露出しています。 当時は、海外に天体写真を撮影に行くなんてまだまだ珍しい時代で、撮影地のエアーズロックもどちらかと言えばマイナーな観光地でした。


(南天の星々 1987年8月撮影)

 画面下の赤い色をしたものがエアーズロック。 天体の方は、左側からいて座、さそり座、ケンタウルス座、みなみじゅうじ座までを入れた構図。 2003年12月〜2004年1月に再訪したとき、同じ場所、同じ構図で撮影を試みたいと思いましたが、国立公園内への夜間立ち入りの制限が強化されて、地元レンジャーの方に居残り禁止を言い渡されて機材撤収となりました。 今では撮影できない貴重な1枚となりました。


(撮影地 Google Mapより)

 台風の動きが微妙です。 SCWの予想では、台風通過後に本州に雨雲が残りますね。 晴れれば三惑星と銀河のお祭りです。


(夏の白駒池 2013年7月20日撮影)

 お祭りの候補地、北八ヶ岳です。 天上の湖(池)に青空が映っています。 いつものように、短冊形に切り取って拡大してみました。 こんな写真を少し厚めの光沢紙にプリントして、適当にカットしてパウチフィルムで加工したあと、リボンをつけたらオリジナルのしおりの完成です。


(夏の白駒池[トリミング])

 或いは北アルプスの3000メートル級の稜線上でしょうか。 皆さんが就寝中の山小屋の外では、星々の絶景が待っています。


(北アルプス燕山荘前にて)

7月4日(水)
 曇り時々風。

 明日7月5日は、保阪庸夫さんの命日です。 保阪嘉内の次男として、様々な活動をされました。 あれから2年目の夏となりました。 (写真は、韮崎にある銀河鉄道をイメージした「花園農村の碑」前にて撮影。 碑には、保阪嘉内と宮沢賢治の書簡の文章が刻まれています。)


(保阪庸夫さん 2014年10月22日撮影)

 そして今年の7月20日で、秋野豊先生が凶弾に倒れて20年。 (「秋野豊」はこちら(wikipedia)、 「秋野豊・元国連タジキスタン監視団(UNMOT)政務官 没後20年シンポジウムの開催(結果)」はこちら(外務省))

 あの日からもう20年。


(『脅されず踊らされず踊る』より)

 寝る前に、NHKKオンデマンドで「SONGSスペシャル「宇多田ヒカル 〜時を超える言葉〜」」を視聴。 今年6月30日に放送されたものです。 宇多田ヒカルさんもデビュー20周年。 楽曲と対談で構成。 インタビューの中で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」について語る場面があります。 (「SONGSスペシャル「宇多田ヒカル 〜時を超える言葉〜」」はこちら(NHKオンデマンド))

 いつも韮崎(時には札幌、鎌倉)でお世話になった横山英行さんから「日記詩」の投稿をしているブログサイトの案内をいただきました。 ありがとうございました。 (横山さんの「『詩と宇宙』─詩と写真による日々のパンセ─」はこちら


(ブログ『詩と宇宙』)

 ここ数日間、深夜になると部屋の窓を火星とともにが横切ってゆきました。 今夜は台風から変わった温帯低気圧の影響で曇り時々小雨の空です。

 ビルの間や、樹々の間からふと月が見えた時。 はっとすることがあります。 そんな体験を思い出しながら、山小屋のテラスで見た月を1枚。


(月夜のはじまり 2018年4月29日撮影)

7月5日(木)
 雨。

 つまらない写真でもRAWを使えば、再表現の幅が拡がります。 雲間から出てきた木星が、薄明の終わりを告げています。

 これも高見石のテラスで撮影。 雲間から出てきた星々に癒されます。


(星夜のはじまり 2018年4月29日撮影)

 今日、7月5日は宮沢賢治の詩作品「〔この森を通りぬければ〕」の作品の日付(1924年7月5日)です。

   〔この森を通りぬければ〕

 この森を通りぬければ
 みちはさっきの水車へもどる
 鳥がぎらぎら啼いてゐる
 たしか渡りのつぐみの群だ
 夜どほし銀河の南のはじが
 白く光って爆発したり
 蛍があんまり流れたり
 おまけに風がひっきりなしに樹をゆするので
 鳥は落ちついて睡られず
 あんなにひどくさわぐのだらう
 けれども
 わたくしが一あし林のなかにはいったばかりで
 こんなにはげしく
 こんなに一さうはげしく
 まるでにはか雨のやうになくのは
 何といふおかしなやつらだらう
 ここは大きなひばの林で
 そのまっ黒ないちいちの枝から
 あちこち空のきれぎれが
 いろいろにふるえたり呼吸したり
 云はゞあらゆる年代の
 光の目録を送ってくる
   ……鳥があんまりさわぐので
     私はぼんやり立ってゐる……
 みちはほのじろく向ふへながれ
 一つの木立の窪みから
 赤く濁った火星がのぼり
 鳥は二羽だけいつかこっそりやって来て
 何か冴え冴え軋って行った
 あゝ風が吹いてあたたかさや銀の分子
 あらゆる四面体の感触を送り
 蛍が一さう乱れて飛べば
 鳥は雨よりしげくなき
 わたくしは死んだ妹の声を
 林のはてのはてからきく
   ……それはもうさうでなくても
     誰でもおなじことなのだから
     またあたらしく考へ直すこともない……
 草のいきれとひのきのにほひ
 鳥はまた一さうひどくさわぎだす
 どうしてそんなにさわぐのか
 田に水を引く人たちが
 抜き足をして林のへりをあるいても
 南のそらで星がたびたび流れても
 べつにあぶないことはない
 しづかに睡ってかまはないのだ

 賢治はこの詩に、火星を登場させています。 宮沢賢治記念館の展示「宙」コーナーでは、解説パネルで、火星が登場する詩としてこの作品を用いています。 火星が登場する作品は他にもいくつかありますが、この詩「〔この森を通りぬければ〕」は、大接近間近のものでした。 1924(大正13)年は、火星が大接近した年なのです。

 その頃の賢治といえば、花巻で農学校教師をしていました。 その年は雨が少なく、水不足に悩まされ、農学校の実習田の水を確保するために、夜間、水路の見回りをしなければなりませんでした。 同日の日付を持つ詩「〔温く含んだ南の風が〕」でも、その夜見上げた夜空の星々が描かれています。

 その晩(1924年7月5日23時00分)の夜空(1924年7月5日23時00分)をシミュレーションした画面を掲げておきます。


(1924年7月5日23時 花巻における南空)

 銀河の一番幅広になる場所(いて座付近)が南中しています。 「夜どほし銀河の南のはじが/白く光って爆発したり」とはこのような星空ですね。

 森に入った賢治は、樹々の間からもれ見える空を眺め、「あちこち空のきれぎれが/いろいろにふるえたり呼吸したり/云はゞあらゆる年代の/光の目録(カタログ)を送ってくる」と書いています。

 これはどういうことでしょうか。 賢治は森の中から星々のまたたきを眺めて、「あの星は10光年(10年前の光)、こちらの星は100光年(100年前の光)、お隣は400光年(400年前の光)…」と理解することで、「あらゆる年代(距離の異なる星々)」の「光の目録(カタログ)」と説明しているのです。 物理学的で、とても奥深い表現ですね。

 火星の登場場面も引用していおきましょう。

 みちはほのじろく向ふへながれ
 一つの木立の窪みから
 赤く濁った火星がのぼり

 私はこの部分をとても絵画的と感じるのですが、いかがでしょうか。 火星はまだ地平線の近く。 木立の窪みから「赤く濁った火星」が出てきたことを告げています。 これもシミュレーション画面で確認しておきましょう。


(1924年7月5日23時 火星)

 火星の明るさは、-1.7等でした。 その晩の火星の出は21時55分。 賢治が火星を見た時刻は、少なくともこれ以降の時間となります。

 この1924(大正13)年夏の火星の大接近は、賢治存命中2度あるもののうち、2回目の接近で、20世紀中では一番接近するという条件の良いもの(視直径は25.1秒)でした。 最接近日は、8月23日。

 今年の再接近日は7月30日です。。 もう観望の好機に入ってます。 今だけの赤々と輝く火星を、今の思い出にどうぞ。

 詳しくは、以下の情報サイトから。 (「火星大接近2018」はこちら(国立天文台)、 「2018年夏、南の空の赤い星に注目! 火星大接近」はこちら(AstroArts))

7月6日(金)
 雨。

 明日は(取り合えずの)七夕。 「たなばた」ではなく「たなぼた」を期待して・・・。


(賢治の星座早見(織姫と彦星) 2018年7月6日撮影)

 この星座早見盤は、賢治の時代のものですが、「牽牛」「織女」の文字はありません。 (念のため)

7月7日(土)
 曇り時々雨。

 「たまぼた」を期待して、北八ヶ岳へ。 東京駅から北陸新幹線に乗車。


(『トランヴェール』 2018年7月7日撮影)

 新幹線に置いてある車内誌『トランヴェール』7月号の表紙は野辺山宇宙電波観測所のイラストでした。 (これも何かの偶然でしょうか) 本文中にも「国境×時空を超えた星空談議 探偵団、宇宙へ」の記事があります。 木崎湖の竜伝説とカノープスから野尻抱影、そして国友藤兵衛へと…。

 いつものように、佐久平駅から小海線に乗り換えて、八千穂駅まで。 そこから麦草峠行のバスで、白駒池前までというルートです。 西日本では大雨のニュースが続いているためか、山行きのバスは空いていました。

 交通機関に遅れは一切なく、白駒池前まで時間通りに移動することができました。 登山の支度を整えて、白駒の森に入ります。

 星見&軽登山で出かけますが、この付近一帯は「苔」では日本有数の名所です。 (「人気広がる苔の名所10選 梅雨こそ、魅力しっとり」はこちら(NIKKEI STYLE))


(苔風景(1) 2018年7月7日撮影)


(苔風景(2) 2018年7月7日撮影)

 白駒池へと続く道を10分ほど歩いて、高見石への登山道を約30分で、高見石小屋に到着です。 (「高見石小屋 * ランプと星空の山小屋」はこちら

 到着後、小屋の方々と近況をお話しながらすぐに昼食の時間。


(山小屋の食堂 2018年7月7日撮影)

 高見石付近は曇り。 しかし、その後の晴れ間はなく、星を見ることはできませんでした。 同宿の方々と消灯時間まで星や宇宙のお話。

7月8日(日)
 曇りのち晴れ。

 昨晩、寝ていると雨風の音に少しだけ目覚めることがありました。 今朝は曇りです。

 朝食後、高見石に登ってみたものの絶景(普通「絶景」とは「ほかにたとえようもない、すばらしい景色」を指しますが、今日の絶景は霧に阻まれ、風景が途絶える)状態でした。 霧で何も見えません。


(高見石にて 2018年7月8日撮影)

 下山で山小屋を出発する頃には、かなり霧も晴れてきました。 (今晩は満天の星空でしょうか)

 小屋の方々にお別れして、バス停留所まで。 八千穂駅でバスを降りて、いつもとは違う小海線ルートで、野辺山駅に向かいました。 八千穂駅に着く頃にはすっかり晴れて、八ヶ岳もそれなりに見えています。

 野辺山駅到着。 標高1345.67m。 東日本鉄道最高所駅です。


(野辺山駅にて 2018年7月8日撮影)

 ここから2キロのお散歩で、国立天文台野辺山宇宙電波観測所に到着です。 (途中、職場の出先機関も眺めつつ) (「野辺山宇宙電波観測所」はこちら(国立天文台))

 野辺山は高原で涼しそうなイメージです。 しかし陽射しはかなり厳しく、暑さもそれなり。 水分を補給しながら歩いていると、大きなパラボラが見えてきました。


(畑の向こうに45m電波望遠鏡 2018年7月8日撮影)

 受付を済ませ、見学コースを歩きます。 (今はちゃんと整備されてます)

 はじめに出てくるのは、ミリ波干渉計です。 運用はすでに終了しており、もう使われていません。 それでもアンテナ直径10mで存在感があり、観測所のお迎え役としてはまだ勤務中(記念撮影のモデル)です。


(ミリ波干渉計 2018年7月8日撮影)

 ミリ波の後ろにある自然科学研究機構野辺山展示室を見学。 南米のアルマ望遠鏡関係展示の上には、アルマ君(勝手に命名)がいました。


(アルマ君 2018年7月8日撮影)

 展示室の裏手には、信州大学農場敷地を囲むように、名古屋大学の電波ヘリオグラフ(84台)が並んでいました。 太陽観測用です。


(電波ヘリオグラフ 2018年7月8日撮影)

 そして、「いちばん大きくて目立つやつ」が、45m電波望遠鏡です。 アンテナ重量は700t。 完成は1982年。


(45m電波望遠鏡(1) 2018年7月8日撮影)

 主役は大きいです。 真下から見上げるとこんな感じ。 普通のレンズでは、全体が入りません。


(45m電波望遠鏡(2) 2018年7月8日撮影)

 対角魚眼レンズではこんな感じ。


(45m電波望遠鏡(3) 2018年7月8日撮影)

 全周魚眼レンズではこんな感じ。 太陽のまわりには淡い「暈」も出ていました。


(45m電波望遠鏡(4) 2018年7月8日撮影)

 45mを一回りして戻ります。 途中、信州大学の畑を眺めると、彼方に電波ヘリオグラフが白い点々で見えていました。

 今年の観測所の特別公開は、8月25日(土)です。 (「特別一般公開2018」はこちら(国立天文台))

 見学を終えて小海線の列車時刻に間に合わせるため、大急ぎで駅に戻ります。


(野辺山駅 2018年7月8日撮影)

 小海線で終点の小淵沢駅まで出て、そこから中央線で新宿駅まで。 長い移動でした。

7月9日(月)
 晴れ。

 入道雲が見え、夕方には蝉の声も聞こえました。 「夏です」


(週末のいろいろ 2018年7月9日撮影)

 賢治関係のニュースより。 今年も行われたのですね。 (「歩いて実感賢治の世界盛岡−雫石秋田街道青春夜行」はこちら(岩手日報2018年7月7日))

 そして「d design travel」でもいよいよ岩手。 楽しみですね。 賢治関係の記事も出ることでしょう。 (「トラベルガイド「d design travel」岩手版発行へ 公開編集会議も開催」はこちら(盛岡経済新聞2018年7月9日))

7月10日(火)
 曇りのち雨のち晴れ。

 目まぐるしい変化のお天気でした。

 移動中の読書(古書)です。 工藤喜作著『スピノザ』(清水書院)を再読中。 アインシュタインを語る(語る必要はありませんが)には、外せない人物です。


(『スピノザ』 2018年7月10日撮影)

 斎藤文一さんと、スピノザの話をしたことをふと思い出して再読。

 賢治の新刊から。


賢治の新刊
新潮
文藝
2018年秋季号
河出書房新社

 [創作]として長野まゆみ「カムパネルラ版 銀河鉄道の夜」後篇 が掲載されています。 この連載は今号でおしまいです。



 「賢治の図書館」  文藝 秋季号/長野まゆみ「カムパネルラ版 銀河鉄道の夜」/ほか(河出書房新社)を追加しました。

 草野心平記念文学館で、賢治の企画展が始まりましたね。 (「宮沢賢治直筆の手帳や資料、いわきで展示 草野心平との縁示す」はこちら(福島民友2018年7月10日))

7月11日(水)
 晴れ。

 暑い日が続きます。

 『天界』2018年7月号を読みました。 『天界』は東亜天文学会の会報です。 (東亜天文学会は、山本一清らによって1920年設立の天文同好会です。 山本一清といえば、賢治的に知られる吉田源治郎『肉眼に見える星の研究』の序文を書いた人物です)

 香西先生の「望遠鏡とともに(10)」では、1957年の東京タワー完成に因んで、三鷹の塔望遠鏡(=アインシュタイン塔)の屋上からほぼ真東に見えた東京タワーのお話がありました。 (ブリンクコンパレーターの記事も!)


(『天界』2018年7月号)

 文章を書いていて、「月」に関する調べもので出てきた草下先生の古い一冊の本。 1970(昭和45)年に刊行された『美しき月ものがたり』(三笠書房)です。 ちょうど、アポロ計画(アポロ11号による月面着陸成功は1969年7月)で、世界的天文ブームのさなか出版されました。 目次を見てみると、こんな具合です。

 目 次

 序にかえて − 月という天体
 月と神話
 お月さまの黒い影
 月の神秘な力
 お月見と月の名所
 月と文学
 月へ飛んだ人々
 「地球より月へ」絵物語
 アポロと月
 月面観光ガイド
 月の石


(『美しき月ものがたり』 2018年7月11日撮影)

 改めて読むと、発見ばかりです。 「お月見と月の名所」には、ご自身の信濃追分の山荘でのお月見のことが書かれてます。

 私の経験ばかりで申しわけないが、五年ほど前、私は長野県の追分高原の山荘に滞在していた。 『風立ちぬ』の故堀辰雄の別荘の前の家で、その年は一〇月二日が中秋の名月というおそい十五夜であった。 夜になって急にじっとしていられなくなり、幼児がすやすやねこんでいることをいいことにして、妻と二人で自動車を飛ばしてお月見としゃれこんだ。 高原の一〇月は、もう初霜の候でおそろしく寒く、とても霧が深くて、とても月見どころではなかった。 とうとう二〇分ほども走って、小田井という古い宿場町にたどり着いた。

 ここは中山道の一〇〇年前の宿場の家並みがそっくり残っているすてきな集落で、私たちは車を下りてちぢみあがるような寒さの中を、古い家並みを追ってはじからはじまで歩いた。 氷のような満月が足もとを照らして、ほのかにリンゴの甘いにおいがただよっていた。 (略) 草むらではかすかにカンタンがないていて、寒かったがすばらしい月見だった。 あんな印象的なお月見は、ここ二〇年来、初めてといってよいほどだった。

 中山道は歩いたことがありませんが、小田井宿の家並みの上に輝く満月。 すばらしい満月だったことでしょう。 本書の刊行前で、「一〇月二日が中秋の名月」を調べてみると、1963(昭和38)年10月2日(水)の晩であることがわかりました。


(1963年10月2日19時の東空)

 その日の日没は、17時27分。 月の出は17時14分でした。 (日没前の日の出です)

 19時の東空を見ると、丸い月が木星とともに見えていました。 「あんな印象的なお月見は、ここ二〇年来、初めてといってよいほどだった」という感想からすると、実にすばらしい眺めであったのでしょう。 月だけでなく、気象条件による演出があったのかも知れません。

 ところで、この月の本。 本の扉のところに、草下先生ご自身のサインと、「保積善太郎」のお名前があります。 保積善太郎といえば、天文関係では知られた人物ですね。


(著者サイン 2018年7月11日撮影)

7月12日(木)
 晴れ。

 昨晩は深夜は激しい雷。

 サイエンス・カフェ用の資料作成。 賢治と火星のお話。

 次の写真は、大正時代の星図で小倉伸吉『星の圖』(大鎧閣)、そして野尻抱影『肉眼・双眼鏡 小望遠鏡 星座見学』(恒星社)です。


(天文古書二冊 2018年7月12日撮影)

 今日は夜の用事がなくなり、早く帰宅できたので寝る前のお茶の時間で『星座見学』を読みながら、古い星図を眺める時間が持てました。 普通星座の本では、星座の配列や神話が中心となります。 この『星座見学』は、「肉眼・双眼鏡 小望遠鏡」と書かれているように、それに加えて、星雲・星団、二重星なども楽しめるように工夫されている、やや上級者向けの本です。 初版は戦後昭和25年の刊行で、私が所有しているものは、昭和55年12版のものです。 確か、小学校4年生の時、近所の5年生の星の先輩が持っていた本で、当時憧れた本でした。

 7月7日から、いわき市立草野心平記念文学館で企画展「宮沢賢治展 −賢治の宇宙 心平の天−」が始まりました。 館のウェブサイトのトップページには、開会式の様子がアップされています。(2017年7月12日確認) 花巻の宮沢和樹さん、地元工藝作家のの安斎重夫さんのお姿も。 (小野さんはどこ? 写真撮影係?) (「いわき市立草野心平記念文学館」はこちら(いわき市))

7月13日(金)
 晴れ。

 週末になりました。 この週末はお仕事です。

 日々、あまりにも暑くて、朝焼けに染まる雲海、山の涼しい朝を思い出してばかり。


(燕山荘テントサイトの朝 2017年8月14日撮影)

 お盆の夏山、標高3,000メートル級の山々では、午前4時前から行動を開始します。 稜線上の狭いテントサイトでは、もう朝食も終え、テント撤収作業です。 この地からは、槍ヶ岳や蝶が岳への縦走するのです。 夏とはいえ、厚手のフリースやアウターを身に着けていないと震える寒さ…。

 下界の暑さを濁った大気の底にして、上空の澄んだ空気を感じたい日々です。

 少し前に、本をいただきました。 ありがとうございます。


(「きぼう」のつくりかた 2018年7月13日撮影)

 長谷川義幸『「きぼう」のつくりかた 国際宇宙ステーションのプロジェクトマネジメント』(地人書館)です。 この「きぼう」とは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟の愛称です。 日本の国際宇宙ステーションへの参画、その後の運用に至るまでを、政治、技術開発、人材などに触れながら、(サブタイトルにもある)マネジメントの在り方について論じています。

 賢治関係のニュースから。 天沢退二郎さんの『光車よ、まわれ!』に触れた記事が出ていました。 雨ニモマケズ、そして雨ニハカテズ。 (「雨ニハカテズ」はこちら(宮崎日日新聞2018年7月13日))

7月14日(土)
 晴れ。

 猛暑の一日。休日出勤でした。

 山梨で星空案内人ほか多数の活躍をされている高橋真理子さんの新刊が間もなく刊行されます。 (高橋真理子さんと言えばプラネタリウム番組「二人の銀河鉄道〜賢治と嘉内の青春〜」ですね) 新刊は、日々の活動そのものがタイトルで、「星空を届けたい 出張プラネタリウム、はじめました!」です。 (『星空を届けたい 出張プラネタリウム、はじめました!』はこちら(ほるぷ出版))

 神保町交差点近くにあって閉店した岩波ブックセンターのあとが、神保町ブックセンターというブックカフェ(コワーキングスペースつき)に変わってオープンされました。 先日立ち寄りましたが、なかなかいい感じです。 (近くのブックハウスカフェと雰囲気がちょっと似てました。 ブックハウスカフェは絵本でいっぱい) イベントもいろいろ開催されています。 (「神保町ブックセンター」はこちら


(神保町ブックセンターにて 2018年7月9日撮影)

 お店のメニューは岩波文庫風でした。 また行ってみようと思います。

 でも、その前に、これからちょっと火星を見に出かけてきます。 (きつね先生から樺の木さんへの「恒星と惑星の違い」レクチャーをどうぞ)

   「土神ときつね」より

 夏のはじめのある晩でした。樺には新らしい柔らかな葉がいっぱいについていいかおりがそこら中いっぱい、空にはもう天の川がしらしらと渡り星はいちめんふるえたりゆれたり灯ったり消えたりしていました。
 その下を狐が詩集をもって遊びに行ったのでした。仕立おろしの紺の背広を着、赤革の靴もキッキッと鳴ったのです。
「実にしずかな晩ですねえ。」
「ええ。」樺の木はそっと返事をしました。
「蝎ぼしが向うを這っていますね。あの赤い大きなやつを昔は支那では火と云ったんですよ。」
「火星とはちがうんでしょうか。」
「火星とはちがいますよ。火星は惑星ですね、ところがあいつは立派な恒星なんです。」
「惑星、恒星ってどういうんですの。」
「惑星というのはですね、自分で光らないやつです。つまりほかから光を受けてやっと光るように見えるんです。恒星の方は自分で光るやつなんです。お日さまなんかは勿論恒星ですね。あんなに大きくてまぶしいんですがもし途方もない遠くから見たらやっぱり小さな星に見えるんでしょうね。」
「まあ、お日さまも星のうちだったんですわね。そうして見ると空にはずいぶん沢山のお日さまが、あら、お星さまが、あらやっぱり変だわ、お日さまがあるんですね。」

 最後は北海道の旅、廃線跡でみつけた賢治的小景。


(でんしんばしら&シグナル 2010年5月9日撮影)

7月15日(日)
 晴れ。

 昨晩の作業の疲れも残るなか、火星を追いかけて、中央本線で茅野駅へ。 しばらくぶりの茅野駅。

 駅前のバスターミナルは、八ヶ岳の登山口(特に赤岳方面)の拠点です。 今日は、ここから麦草峠方面へのバスで、白駒の池停留所まで。

 ここで下車すれば、高見石はすぐ近くです。 (以前は麦草峠でバスが終点だったので、丸山経由か白駒池方面に少し歩いてから高見石への登りでした。)

 前回(先週)水でいっぱいだった登山道もだいぶ乾いていました。 予定どおりの歩行時間で、高見石小屋に到着。

 3連休の日曜ということで、山小屋前は大混雑でした。 小屋の方々とも再会。 冷たいコーヒーや昼食をいただきながら歓談。 (揚げパンの行列ができていました)


(梅デザート 2018年7月15日撮影)

 受付を済ませ、荷物を置いて、今晩の高見石での撮影の下見です。 いくつか平らな岩があるので、そこで撮影することにしました。

 昼過ぎには、ちょっとした雷雨もありました。 雷雨のあとには虹。


(空には半分の虹 2018年7月15日撮影)

 岩の上から虹を楽しみます。 登山者のウエアが鮮やか。 (信号のよう)


(空には半分の虹 2018年7月15日撮影)

 夕空には、細い月齢2.3の月が出ていました。 旧暦6月3日の月(三日月)です。


(雲間に月 2018年7月15日撮影)

 夕食後、晴れ間を待って、消灯までの時間に、山小屋の木村さんが星座の解説です。 少し雲が残りますが、天の川を挟んで木星と土星が見えていました。 火星に因んだ話題を加えながら、好評のうちに終了。 間もなく消灯時間となりました。

 木村さんからの晴れ情報に、高見石に登ると雲が切れて、ほぼ快晴となりました。 昼間下見をした場所で機材を出して撮影です。



(銀河と三惑星 2018年7月15日撮影)

 土星がちょうど、「南斗六星」の一部にすっかり仲間入りして、みかけ上は「なんと七星!」になっていました。 この晩の木星は-2.2等星、土星は0.1等星、火星は-2.6等星です。 木星より火星の方が明るいという今だけの「珍しい」時期です。

 (実は、この写真は大失敗をしているのです)

 夜空を楽しんで、岩を下りて就寝となりました。

7月16日(月)
 海の日。晴れ。

 午前3時に起床。 (この日の天文薄明開始は2時52分)

 撮影機材を持って小屋から外に出ると、夜明けは少し始まっていました。 夏の銀河は西へと傾き、火星も一晩の店じまいをしているところでした。


(夏の銀河 2018年7月16日撮影)

 東天の薄明光の上には、すばるも高く輝いていました。 (少しだけ秋の気配を感じたりしました)


(夜明けどきの東天 2018年7月16日撮影)

 5時半の朝食の前に、日の出を眺めます。 計算上の日の出は4時33分。 ここは山上なので、早く日が昇ることになりますが、実際には雲や靄のため、少し遅れて出てきます。 今朝も雲の間から。


(高見石の朝 2018年7月16日撮影)

 振り返った西の空。 この日は、楽しみにしていた「ビーナスベルト」もはっきりと出ませんでした。 しかし、中央アルプス方面の遠望(視界)が良好で、「高畑勲さんが気に入った風景」ということで、再度撮影してみました。 木曽駒ケ岳や、宝剣岳、千畳敷カールも確認できました。


(中央アルプス方面を望む 2018年7月16日撮影)

 朝食後、出発まで時間があったので、高見石年越会の皆さんと、記念撮影したり、昨晩撮影した天体写真などを見せてもらいました。 皆さん、手慣れたテン泊(テント泊)で、自炊も上手です。


(青空と煙突 2018年7月16日撮影)

 本当に青空が気持ちの良い朝。 太陽には暈も出ていました。 しそジュースを楽しみながら時間を過ごします。

 山小屋の方々にお別れをして9時過ぎに下山。 茅野行きのバスで駅まで約1時間。 さらに中央線で新宿を経て帰宅となりました。

7月17日(火)
 晴れ。

 下界の暑さは恐ろしいほど。 (山を下りたあとの下界の暑さは格別です。)

 今日は7月17日。 賢治の詩「薤露青」の作品日付(1924年7月17日)と同じ月日です。

 賢治の見た「薤露青」空を求めて、震災の年、イギリス海岸で「薤露青の夜」を過ごしました。

   「薤露青」より

 みをつくしの列をなつかしくうかべ
 薤露青の聖らかな空明のなかを
 たえずさびしく湧き鳴りながら
 よもすがら南十字へながれる水よ
 岸のまっくろなくるみばやしのなかでは
 いま膨大なわかちがたい夜の呼吸から
 銀の分子が析出される
   ……みをつくしの影はうつくしく水にうつり
     プリオシンコーストに反射して崩れてくる波は
     ときどきかすかな燐光をなげる……
 橋板や空がいきなりいままた明るくなるのは
 この旱天のどこからかくるいなびかりらしい
 水よわたくしの胸いっぱいの
 やり場所のないかなしさを
 はるかなマヂェランの星雲へとゞけてくれ
 そこには赤いいさり火がゆらぎ
 蝎がうす雲の上を這ふ


(薤露青の夜 2011年7月17日撮影)

 山岳誌『PEAKS』の2018年8月号に、吾妻小舎が出ていました。 「シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記」という記事です。


(『PEAKS』2018年8月号表紙 2018年7月18日撮影)

 小屋番の高橋さんも写っています。


(『PEAKS』2018年8月号より 2018年7月18日撮影)

 そろそろ吾妻小舎という季節ですが、この夏は例年より山行が多いのでスケジュールが難しいです。

 明日、7月18日は『アザリア』メンバー、河本緑石の命日です。 そして『アザリア第二輯』の発行から101年目。

7月18日(水)
 晴れ。

 まだまだ暑い日は続く予報。 月がだいぶ大きくなってきました。 20日(金)には上弦。 そして28日(土)は満月で早朝には月食です。

 仕事を終えて自宅で作業。

 戻ってから原稿、メール、その他いろいろ。


(画像処理中)

 芥川賞、直木賞が発表になりました。 昨年は両賞ともに賢治関係でしたが今年はどうでしょうか。

 今回、直木賞に選ばれた島本理生さんは、2013年に『よだかの片想い』を発表されています。 賢治の「よだかの星」に由来しています。

7月19日(木)
 晴れ。

 職場で宵の月を眺めました。 ピンク色の雲と月。 今後の月の予定:20日上弦、21日木星と接近、25日土星と接近、27日火星と接近、28日明け方皆既月食(月没帯食)

 今週の鞄の中の本。 新刊1冊と再読中2冊。


(天文系図書 2018年7月19日撮影)

 高井研『生命の起源はどこまでわかったか』(岩波書店)、野村泰紀『マルチバース宇宙論入門』(星海社)、江馬一弘『光とは何か 虹のメカニズムから「透明マント」まで』(宝島社)の3冊です。 新刊は『生命の〜』です。 最近の天文学では、生命の起源など、ごく普通に論じられる時代となりました。 衛星や恒星にある惑星での生命がテーマです。 本書は、生命の始まりという視点で、以下の章立てとなっています。 第1章深海に私たちのはじまりをさがして、 第2章地球生命はこうして生まれた、 第3章宇宙の海に生命を探す、 第4章(特別座談会)私たちは宇宙に生命を探します ほか。

 賢治の星空を描いた詩作品、この時期はやはり多いです。 以下の引用は、1925(大正14)年7月19日の日付を持つ「〔鉱染とネクタイ〕」です。

  〔鉱染とネクタイ〕

 蠍の赤眼が南中し
 くわがたむしがうなって行って
 房や星雲の附属した
 青じろい浄瓶星座がでてくると
 そらは立派な古代意慾の曼陀羅になる
   ……峡いっぱいに蛙がすだく……
      (こゝらのまっくろな蛇紋岩には
       イリドスミンがはいってゐる)
 ところがどうして
 空いちめんがイリドスミンの鉱染だ
 世界ぜんたいもうどうしても
 あいつが要ると考へだすと
   ……虹のいろした野風呂の火……
 南はきれいな夜の飾窓
 蠍はひとつのまっ逆さまに吊るされた、
 夏ネクタイの広告で
 落ちるかとれるか
 とにかくそいつがかはってくる
 赤眼はくらいネクタイピンだ

 次の図は、その晩の南の空です。「蠍の赤眼が南中」しています。 さそり座の右側には土星、左側には木星が出ていました。


(1925年7月19日20時14分の南空(於 花巻))

7月20日(金)
 晴れ。

 猛暑の一週間でした。 天気予報では来週も続くとのこと。

 夕空を見ると、遠くにある入道雲の影が空高くのびていました。(反薄明光線) 久々です。


(夕空 2018年7月20日撮影)

 今日も一眼レフなしでiPhoneで撮影。 (仕上がりが残念) 一眼レフ持ち歩くだけでシャッターチャンスに近づくな〜と実感。

 岩手出身の桑島法子さんのインタビュー記事がありました。 賢治の話題もあります。 (「声優・桑島法子は挑み続ける、自分にしかできない表現を。きっかけは「アイドル声優」への疑問だった」はこちら(HUFFPOST2018年7月20日))

7月21日(土)
 晴れ。

 猛暑日。 朝から都内へ。 近所の研究所では一般公開も。 (世間は夏休み) 珍しく常磐線経由で出ることとなりました。


(土浦駅前 2018年7月21日撮影)

 東京ステーションギャラリーで始まっていた「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」を見学。 展示は7月7日〜9月9日まで。 会場は東京駅ステーションギャラリーです。 (「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」はこちら


(ちひろ展図録 2018年7月21日撮影)

 この展示は、生前の高畑勲さんが監修者としてかかわられたもので、図録には「いわさきちひろ −子どもの「尊厳」を描いた画家 高畑勲」の文章が掲載されていました。 「画家」としてのいわさきちひろの人となりが見えてくる展示です。 終戦時、賢治への想いを綴った「草穂」のノートや、松田甚次郎編『宮澤賢治名作選』の展示もありました。

 その後、丸の内の丸善で新刊本のチェック。 気になる本メモ:デュ・ソートイ,マーカス『知の果てへの旅』(新潮社)、逸身喜一郎『ギリシャ・ラテン文学 韻文の系譜をたどる15章』(研究社)、真屋和子『プルーストの美』(法政大学出版局)、岡村民夫『立原道造 故郷を建てる詩人』(水声社)

 午後、仙台市図書館(せんだいメディアテーク内)で調べもの。 探し物の約2/3ほどを見つけることができました。


(宵の仙台駅 2018年7月21日撮影)

7月22日(日)
 晴れ。

 仙台は朝から暑くなってきました。

 仙石線に乗り、松島海岸駅へ。 (時間があって石巻まで行ければ、宇梶剛士さんのお芝居で一緒になったご夫婦にもお会いしたかった) 昨年からアインシュタインやボーアの訪問地として調べてきましたが、今日は単なる再訪です。

 しばらく、松島海岸駅から五大堂方面に向かう歩道の工事が行われていましたが、今回は完成して約3倍ぐらいに拡張されていました。 歩きやすいです。


(南部屋前 2018年7月22日撮影)

 裏通りに入って、カフェアルバートへ。 ここで櫻井さんと再会。


(カフェアルバート 2018年7月22日撮影)

 しばしお茶の時間。 櫻井さんはISSの写真撮影に挑戦中とのこと。 (「カフェアルバート」はこちら、 「カフェアルバート」(Facebook)はこちら

 いろんなところで、いろんな人と出会ってお話できることに感謝。

 裏通りから、平成の大修理を終えた瑞巌寺にも立ち寄りました。 (ここでニコンのイベントが行われていたようです) カメラ持参者多数。 建物よりもお庭の感じがいいですね。 (「瑞巌寺」はこちら


(瑞巌寺にて 2018年7月22日撮影)

 お隣の円通院にも。 紅葉で有名と言われていますが、夏はどうなんでしょう。 (「円通院」はこちら

 もみじとあじさい。


(円通院(1)2018年7月22日撮影)

 バラの庭にて。


(円通院(2)2018年7月22日撮影)

 松島町と、日本海側のにかほ市は、夫婦(めおと)町という大きな看板がありました。 姉妹都市は良く聞きますが、夫婦町というのは初めて。

 少し寄り道もして、仙台の火星の庭(庭つながり)にも。


(火星の庭 2018年7月22日撮影)

 冷たいコーヒーで休憩。 並んでいた『てくり』の最新号と、松島の古い絵葉書を購入。

 駅で軽く食事をして新幹線に乗り込みました。 宇都宮駅を過ぎるころ、車窓からは空一面が紅くなって、山々の上の空はしばらく絶景。 (賢治の「そらはいちめん/かゞやくかゞやく/猩々緋です」を思い出しました) これを見れただけでも幸運でした。 とてもいい一日となりました。

7月23日(月)
 晴れ。

 今日も異常な暑さの日。 良く晴れて、今晩も火星が見えそうです。

 今回の火星大接近関係の案内本が出揃った感じです。 雑誌を含め、ひととおり読んでみました。


(火星本 2018年7月23日撮影)

 今回新たに読んでみたのは、右下の2冊です。 鳫宏道『火星ガイドブック』(恒星社厚生閣)、藤井旭監修・藤井旭+荒舩良孝著『火星の科学 −Guide to Mars−』(誠文堂新光社)です。 両方ともに、火星の魅力を網羅的に伝えています。

 次の写真は、昨日「火星の庭」で購入した盛岡の地方誌『てくり 26』。 特集は「文学の杜にて。」です。


(『てくり』 2018年7月23日撮影)

 最後にお会いしたのは盛岡だったかな。 ロジャー・パルバースさんの記事が出ていました。 (「学校と私 レベル高い日本の初等教育=映画監督ロジャー・パルバースさん」はこちら(毎日新聞2018年7月23日))

7月24日(火)
 曇りのち晴れ。

 朝方、少し涼しい気もしましたが、昼からはいつもの暑さ。 夕空に旧暦6月12日の月。 南中も低めで見やすい位置に登場中。

 今週の土曜は(今年一番小さな=最も遠い)満月です。 そして夜明け前には皆既月食があります。 食の現象の時間は、日本中どこで見ても同じとなりますが、月没帯食の地域が多く、東日本では皆既時刻に月没となるなど条件は微妙です。

 次の図は、北アルプス大天荘前で見た月食の様子です。 槍ヶ岳そばに欠けた月を火星を入れて撮影することができます。 (シミュレーション内の枠線は85ミリの画角を示します)


(2018年7月18日4時10分大天荘前からの月食)

 次の写真は、大天荘前のテントサイトから見た槍ヶ岳です。 雲が多いですが、月の位置のイメージがつかめます。 手前の尾根は、大天井岳から西岳を経て槍ヶ岳の東鎌尾根に続く表銀座の縦走路です。


(槍ヶ岳 2017年8月14日撮影)

 以下は東京における月食の時刻です。 皆既食近くは高度が低いことから、双眼鏡など準備されるといいでしょう。

 半影食の始まり 02:13.1
 天文薄明開始  03:05
 本影食の始まり 03:24.2
 皆既食の始まり 04:30
 日の出     04:46
 月没      04:49

 以前、宮沢賢治の新刊で紹介した『猫の文学館U』(ちくま文庫)を編者として手掛けた和田博文さんによる『星の文学館 銀河も彗星も』(ちくま文庫)が発売されました。 「星文学」のアンソロジーということで、賢治作品から「よだかの星」が収録されています。

 類似書籍としては、作品社から出ていた藤井旭編『日本の名随 別巻16 星座』などもありましたね。


(『星の文学館 銀河も彗星も』2018年7月24日撮影)

 ざっと読んでみましたが、良かったので目次を掲げておきます。 天文学(てんぶんがく)好きの方にはおすすめです。 和田氏の巻末エッセイの「3 アヴァンギャルドと四次元」は、副題が「稲垣足穂と宮沢賢治」でした。

1 天の川と七夕
  星空をながめて(山口誓子)
  天の河(川端康成)
  ようか月の晩(宮本百合子)
  七夕祭(鷲野つぎ)
  たなばたさま(野上弥生子)
  七夕幻想(安東次男)
  七夕竹(石田波郷)

2 ハレー彗星と日蝕
  星を造る人(稲垣足穂)
  ハレー彗星(森繁久弥)
  箒星(内田百閨j
  箒星(金子光晴)
  コメット・イケヤ Comet-Ikeya(寺山修司)
  日食(三島由紀夫)

3 太陽系の惑星
  太陽神ラーの楽園−エジプト『死者の書』(4)(水木しげる)
  太陽征伐(下村湖人)
  太陽がすごすぎ&美しくって(川上未映子)
  太陽と月(武者小路実篤)
  火星を見る(荒正人)
  火星の運河(江戸川乱歩)
  月と土星(朗読のために)(丸山薫)
  水の星(茨木のり子)
  中世の星の下で(阿部謹也)

4 天体観測と星座
  天体望遠鏡が怪しい(中村紘子)
  湖畔の星(尾崎喜八)
  星(岡本かの子)
  冬の一等星(三浦しをん)
  星のわななき(原民喜)
  北極星発見(上林暁)
  よだかの星(宮沢賢治)

5 宇宙の深淵
  宇宙のへりの鷲−書ききれなかった小説を批判する(大江健三郎)
  宇宙人(倉橋由美子)
  星碁(小松左京)
  星位と予言(澁澤龍彦)
  二十億光年の孤独(谷川俊太郎)
  宇宙について(埴谷雄高)

編者エッセイ 言葉が紡ぐ物語、計算が導く物語(和田博文)

 「賢治の図書館」  和田博文編『星の文学館 銀河も彗星も』/よだかの星/(ちくま文庫)を追加しました。

7月25日(水)
 晴れ。

 これまで暑すぎたので、気分的に涼しさを感じた日。 夕方、薄雲に。 薄雲がなければ土星も見えたはず。

 いつもお世話になっているカメラメーカーニコン創立101周年目の日、噂されていた新マウント採用のフルサイズミラーレスカメラの発表がありました。 驚きは「新マウント」の採用です。 (「IN PURSUIT OF LIGHT」はこちら(Nikon))


(IN PURSUIT OF LIGHT Nikon)

 山の朝、早起きして山小屋から外に出た時に感じるひんやりとした空気。 そんな爽やかさを感じる風景を。


(ご来光(燕山荘前にて)2017年8月14日撮影)

 標高2,712メートルからのご来光です。 (中央アルプス千畳敷よりもちょうど100メートル高い場所から)

 昨日の引き続き、和田博文さんのアンソロジーから月編ということで『月の文学館 月の人の一人とならむ』(ちくま文庫)を取り上げます。


(『月の文学館 月の人の一人とならむ』2018年7月25日撮影)

 こちらには賢治作品は含まれていません。 「月天子」とか「有明」とか、いくつもありそうですが…。 賢治とのかかわりでは、おなじみの方々も何名か。 尾形亀之助とか。

1 月光密輸入
  月の出と蛙(草野心平)
  月の記憶(川上弘美)
  月光異聞(佐藤春夫)
  月光酒(吉田一穂)
  月光密輸入(稲垣足穂)
  月光騎手(稲垣足穂)
  月光(堀口大學)
  鏡像(多和田葉子)

2 月と死の気配
  月下の恋人(浅田次郎)
  月とコンパクト(山川方夫)
  月夜(林芙美子)
  月(千家元麿)
  月(金井美恵子)

3 身体のリズム、ルナティックな心
  ルナティック・ドリーム女性器篇(松浦理英子)
  月光と蔭に就て(伊藤整)
  月夜の浜辺(阿部昭)
  都会の夏の夜(中原中也)
  殺人者の憩いの家(中井英夫)

4 月の人/月のうさぎ/かぐや姫
  月の人の(井上靖)
  月と手紙−花嫁へ−(尾形亀之助)
  月夜の電車(尾形亀之助)
  明月(川端康成)
  月(宮尾登美子)
  月の兎(相馬御風)
  月夜(前田夕暮)
  赫映姫−姫の歌える−(原田種夫)

5 月見の宴を、地上で
  お月さまと馬賊(小熊英雄)
  月と狂言師(谷崎潤一郎)
  月夜のあとさき(津村信夫)
  月、なす、すすき(西脇順三郎)
  名月の夜に(横光利一)
  中秋の名月(太田治子)

6 大陸の月、近世の月   月光都市(武田泰淳)
  月の詩情(萩原朔太郎)
  町中の月(永井荷風)
  句合の月(正岡子規)

7 月面着陸と月の石   月に飛んだノミの話(安部公房)
  月世界征服(北杜夫)
  月世界旅行(安西冬衛)
  私のなかの月(円地文子)
  月の石(高橋新吉)
  月のいろいろ(花田清輝)
  湖上の明月(瀬戸内寂聴)

編者エッセイ 月の鏡−死と狂気、美と生誕(和田博文)

 週末の台風直撃は困ります。

7月26日(木)
 晴れ。

 午前中は少し涼しい風が吹きました。 午後熱風に変わり、夕方は涼風へと。

 原稿の締切が台風のように接近中です。


(今夜のいろいろ 2018年7月26日撮影)

 今夜の音楽は、ピーター・フランプトンが1989年にリリース、日本盤未発売の When All The Pieces Fit です。 楽器の音が当時を感じさせます。

 いくつかのスケジュール調整が必要ですが、8月初めの撮影計画を検討中。


(2018年8月4日21時04分 3惑星と銀河シミュレーション)

 宮沢賢治童話村ライトアップ、今年も明日から始まります。 写真は昨年のもの。 (「7月27日から「童話村の森ライトアップ2018」が始まります!」はこちら(花巻市))


(童話村のライトアップ 2017年8月26日撮影)

7月27日(金)
 晴れ。

 東北はお祭りの季節になってきましたね。 盛岡のさんさも8月1日〜。

 賢治年譜の記録では、101年前の今日(1917年7月27日)花巻の実業家有志による東海岸視察団(7月25日〜)の一行に加わった20歳の賢治は、宮古の浄土ヶ浜などを訪問しました。 夜は釜石泊。

 写真は「犬の行列岩」ではありません。 浄土ヶ浜にて。


(浄土ヶ浜 2018年1月7日撮影)

 明日の朝の皆既月食は台風12号で、どこもお天気悪そう。 天気の変化が激しいので、一時的にはチャンスがあるかも。 西日本には移動できないので、当然ながら雨域です。


(2018年7月28日4時 SCWによる雨量・雲量予報)

7月28日(土)
 曇りのち晴れ。

 夜明け前の皆既月食の時間は小雨。 一仕事終えて早朝の出発。

 6月の彗星会議でお世話になった石垣島天文台では、皆既月食が楽しめたようですね。 (石垣島天文台はこちら

 台風の動きが気になるところですが、週末は会議とセミナー参加のため花巻へ。 新幹線で北に移動するにしたがってお天気が回復している様子がよくわかります。


(北上駅西口改札前にて 2018年7月28日撮影)

 新幹線は、北上駅で下車して在来線で花巻駅へ。 花巻駅からは一駅のみSL銀河に乗車(通算3回目)です。 新花巻駅で下車してちょっと撮影。


(SL銀河 2018年7月28日撮影)

 宮沢賢治記念館に移動して、始まったばかりの特別展 童話 セロ弾きのゴーシュを見学してきました。 有名なセロ弾きのゴーシュの自筆原稿を見ることができる貴重なチャンスです。 全32葉が、3回に分けての展示されます。

 今回は、ちょうど冒頭の「ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした」〜かっこうが登場する場面までの原稿が展示されていました。 (自筆稿の展示期間は以下のとおり)

 7月28日(土)〜8月 5日(日) 第 1〜11葉
 8月25日(土)〜9月 2日(日) 第12〜22葉
 9月15日(土)〜9月23日(日) 第23〜32葉

 展示室では、きれいな図録(無料)を入手することができました。 カラー版で、全32葉の原稿写真と対応するテクスト、解説文が掲載されているものです。


(図録 2018年7月28日撮影)

 展示室で、宮沢明裕さんと久々の再会。 記念館内でもいろいろなイベントが企画されているようです。

 見学後、山猫軒のうしろの階段を下りて、白鳥の停車場さんへ。 ちょうど駅長さんや、ポランの会の方々がホームで休んでいるところでした。 アイスをいただいて(いつもすみません)、休憩とお話。 (「白鳥の停車場」はこちら

 童話村にも寄って、ライトアップされていないオブジェの数々を見学。 今年も新しいものが追加されていました。 (雫をデザインしたものでしょうか) 例年人気の「どんぐり」(と山猫)のオブジェもありました。


(童話村にて 2018年7月28日撮影)

 宮沢賢治イーハトーブ館では、企画展「ひのきとひなげし」中野真紀子作陶展が始まっていました。 (展示期間:7月7日(月)〜10月7日(日)まで)


(企画展「ひのきとひなげし」2018年7月28日撮影)

 ここで昼食後、午後から始まる宮沢賢治夏季特設セミナー「心象スケッチを知っていますか?第三回 −心象スケッチと異空間−」に参加です。 講演及び朗読がセットになったユニークな進行でした。 (セミナーの詳細はこちら

 セミナー後は山猫軒での懇親会、さらに学会の方々と自主懇親会へ。 懇親会後、外に出ると、赤い火星がすごい勢いで輝いていました。 (花巻で見る大接近中の火星もなかなかです)

7月29日(日)
 晴れ。

 花巻2日目。 朝から暑くなりそうな予感です。

 駅前のホテルからタクシーで宮沢賢治イーハトーブ館に移動。 午前中は、夏季特設セミナー2日目のプログラムに参加です。


(高松庵にて 2018年7月29日撮影)

 会議を経て、夕方の新幹線で帰宅。


(夕方の新花巻駅 2018年7月29日撮影)

7月30日(月)
 晴れ。


(花巻の青空 2018年7月28日撮影)

 花巻の青空を思い出しながら平日に戻ります。 帰宅時は火星を眺めながら。

 週末は先日の火星撮影のリベンジを計画。

7月31日(火)
 晴れ。

 火星大接近の日です。 次回は2035年です。 明るい火星を楽しんでおきましょう。

 と言いながら今夜の月を撮影。 カメラに望遠系ズームをつけて手持ち撮影。 旧暦6月19日、月齢は18.4。


(火星大接近の日の月 2018年7月31日撮影)

 まだ、賢治関係のネットニュースには出ていませんが、花巻市では、第28回宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の発表がありました。 今年の受賞者は以下のとおりです。 (花巻市のサイトより)

宮沢賢治賞
・佐藤 泰平 氏
〈宮沢賢治と音楽〉をテーマとした長きにわたる研究活動ならびに社会活動により、現在も賢治研究に新しい刺激を与え続けている功績に対して。

宮沢賢治賞奨励賞
・森 三紗 氏
森荘已池のご息女として、宮沢賢治の精神とその生きた時代を今に伝え、また、著作や海外学会への参加などを通じてご自身の研究を発信し続けている功績に対して。

イーハトーブ賞
・北海道農民管弦楽団
「農民芸術概論綱要」に掲げられた理想にもとづき、北海道在住の農家および農業関係の仕事に携わる音楽愛好家によって楽団を結成、「鋤で大地を耕し、音楽で心を耕す」をモットーに宮沢賢治の精神を引き継ぐ活動を続けている功績に対して。

イーハトーブ賞奨励賞
・酒井 倫子 氏
絵本美術館「森のおうち」の館長として継続的に宮沢賢治関係の展示・講座・朗読会を主催するほか、執筆活動を通じて、宮沢賢治作品とその精神の普及に貢献した功績に対して。

 賞贈呈式は9月22日(土)花巻駅前のなはんプラザにて開催されます。 詳しくは、以下の花巻市のウェブサイトをどうぞ。 (「第28回 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者が決定しました」はこちら(花巻市))



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