「ローマンス(断片)」の創作 1924(大正13)年10月12日
   

「ローマンス(断片)」の創作
1924(大正13)年10月12日




『春と修羅』第二集の中に「ローマンス(断片)」と題された詩があります。

『春と修羅』第二集 三二〇 『ローマンス(断片)』
ぼくはもいちど見て来ますから 
あなたはここで        
月のあかりの汞から      
咽喉だの胸を犯されないやう  
よく気を付けて待っててください

あの綿火薬のけむりのことなぞ 
もうお考えくださいますな   

詩の内容が不十分で、時刻などの検証はできませんが、月の昇る19時の東の 空をシミュレートしてみました。満月近い月がかかり、やわらかな月明りが降りそそぐ晩です。また、その場所から は明るい火星も見えていたことでしょう。


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