宮沢賢治の童話の中でも特に有名な『銀河鉄道の夜』は、1924(大正13)年12月ごろには初期形の原形が
創作されていたと言われています。
この童話の中で描かれる星たちの舞台となった天空が見渡せるのは、8月の中旬ごろの夏の銀河です。
はくちょう座付近の「北十字」から、天の川の流れに沿ってさそり座へと続き、さらに花巻からは見ることのできない、賢治さえ
生涯見ることのなかったケンタウルス座や南十字が銀河鉄道のコースです。
この図は1924年8月2日夜、銀河鉄道のコース付近を賢治のお気に入りの場所、種山が原から見た様子
です。本来は8月中旬の頃がベストですが、この年の8月中旬は明るい月が輝き、銀河を見るにはあまり適しませんでした。それから、
さそり座のアンタレスの近くには木星がちょうど輝いています。
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