『春と修羅』第二集の中に「林学生」と題された詩があります。 この詩は、前日6月21日(土)に岩手山の山開きがあり、午後から花巻農学校の生徒と登山していた賢治達が、山中で 深夜に詠んだものと言われています。シミュレートした画面は6月22日の午前0時ちょうどの東の空です。
日 時 |
月の様子に関連した部分 | 解 説 | 6月21日 22時20分頃 |
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月の出時間(理論値) 「山地に上の重たいもやのうしろから」とあるので、月の出の理論値の時間にはたぶん見えないと思われます。 |
6月21日 22時40分頃 |
赤く潰れたをかしなものが昇てくるといふ (それは潰れた赤い信頼! 天台、ジェームスその他によれば!) |
月の出20分後(月の高度1.7度) |
6月21日 22時50分頃 |
月がおぼろな赤いひかりを送ってよこし 月のひかりがまるで掬って呑めさうだ |
月の出30分後(月の高度3.4度) 状況にもよりますが、高度5.0程度まで大気層の影響で赤くなります |
6月21日 23時30分頃 |
月はだんだん明るくなり |
月の出90分後(月の高度10.0度) 「だんだん明るく」ということですから、高度が10度ぐらいまでの様子を示すのでしょう。この場合 想定できる時間の幅がかなりあります。 |
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