『春と修羅』第二集の中に「山火」と題された詩があります。 『春と修羅』第二集には「山火」としたものが二つあり、ここでは1924年5月4日の日付を持つものについてとり あげています。(他は1924年4月6日、作品番号46番)
下書き の種類 |
題 | 天体に関連すると思われる主な記述 時間推測する手がかりとなる記述 (主に手入れ前のものから抜粋) |
下書稿 (一) |
郊外 |
風が七時の汽車のひびきを吹いてきて 蒼く古風な薄明穹の末頃である 向ふはひばが月夜のやふにけむりだす |
下書稿 (二) |
郊外 |
風が七時の汽車のひびきを吹いてきて 蒼く古びた薄明穹の[(二字不明)→末端]である 星のまはりの青い暈 |
下書稿 (三) |
なし |
蒼く古びた黄昏である 星のまはりの青い暈 |
下書稿 (四) |
山火 |
蒼く古び[く→(削除)]た黄昏である 灯って映えた七時の汽車は 星のまはりの青い暈 |
日本詩壇 発表形 |
山火 |
蒼く古びた黄昏である 星のまはりの青い暈 |
定稿 |
山火 |
古びて蒼い黄昏である 星のまはりの青い暈 |
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