『銀河鉄道の夜』本の森
   


『銀河鉄道の夜』本の森


The Great Milky Way Rail Road Miyazawa Kenji

2005年2月4日〜



   

『銀河鉄道の夜』にまつわる本をあれこれと紹介します。



「賢治の事務所」に寄せられる質問で一番多いのは、「銀河鉄道の夜」に関するものです。
少しでも参考になれば・・、ということで、「賢治の図書館」の新館オープン
たくさんの本が出ていますので、蔵書の中からリスト化して紹介していきたいと思います。

【 表紙別 ・ INDEX 】



■作品
【新】校本宮澤賢治全集第十一巻 童話[IV]
【新】校本宮澤賢治全集第十一巻 童話[IV]
■発行 筑摩書房
■発行年月 1996年1月
■価格 5800円

(ひとこと)筑摩文庫の賢治全集第11巻です。 本文篇と校異篇の2分冊から構成されています。 「銀河鉄道の夜」の本文が収められています。

【新】校本宮澤賢治全集第十巻 童話[III]
【新】校本宮澤賢治全集第十巻 童話[III]
■発行 筑摩書房
■発行年月 1995年9月
■価格 5800円

(ひとこと)筑摩文庫の賢治全集第10巻です。 本文篇と校異篇の2分冊から構成されています。 「銀河鉄道の夜」の初期的な形態、〔「〔銀河鉄道の夜〕初期形一」「〔銀河鉄道の夜〕初期形二」「〔銀河鉄道の夜〕初期形三」が収められています。

ちくま文庫 宮沢賢治全集7 銀河鉄道の夜 風の又三郎 セロ弾きのゴーシュ ほか
ちくま文庫 宮沢賢治全集7 銀河鉄道の夜 風の又三郎 セロ弾きのゴーシュ ほか
■発行 筑摩書房
■価格 780円

(ひとこと)ちくま文庫の宮沢賢治全集第7巻です。 「銀河鉄道の夜」本文のほか、異稿として、〔初期形第一次稿〕〔初期形第二次稿〕〔初期形第三次稿〕も収録されています。 この一冊で手軽に創作上の変遷をたどることができます。 後記・解説は天沢退二郎氏。 ほかに、「税務署長の冒険」「或る農学生の日誌」「なめとこ山の熊」「洞熊学校を卒業した三人」「畑のヘリ」「月夜のけだもの」「マリヴロンと少女」「蛙のゴム靴」「まなづるとダァリヤ」「フランドン農学校の豚」も収録。

新潮文庫 新編 銀河鉄道の夜
新潮文庫 新編 銀河鉄道の夜
■発行 新潮社
■価格 440円

(ひとこと)新潮社版の「銀河鉄道の夜」です。 文庫本の「銀河鉄道の夜」では一番の売れ筋のようです。 注解・収録作品解説は天沢退二郎氏。 ほかに、「双子の星」「よだかの星」「カイロ団長」「黄いろのトマト」「ひのきとひなげし」「シグナルとシグナレス」「マリヴロンと少女」「オツベルと象」「北守将軍と三人兄弟の医者」「セロ弾きのゴーシュ」「飢餓陣営」「ビジテリアン大祭」も収録。

角川文庫 銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
■発行 角川書店
■価格 390円

(ひとこと)角川文庫の「銀河鉄道の夜」です。 ちくま版とはことなり、新字・新かなづかい表記に改められています。 解説は小倉豊文氏。 ほかに、「おきなぐさ」「めくらぶどうと虹」「双子の星」「貝の火」「よだかの星」「四又の百合(ぶとしぎ)」「雁の童子」「ひかりの素足」「虹の絵具皿(十力の金剛石)」「黄いろのトマト」も収録。

銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
■発行 朝日ソノラマ
■発行年月 1985年5月
■価格 1300円

(ひとこと)天体写真:藤井旭、解説:斉藤文一・天沢退二郎、挿絵:宇野亜喜良。 作品解説が充実。

銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
■イラストレーション 加賀谷譲
■発行 星の手帖社
■発行年月 1996年7月
■価格 1000円

(ひとこと)本文は筑摩書房「新修宮沢賢治全集」をもとに、新字・新かなづかい表記に改められたものです。 加賀谷(KAGAYA)氏の天体や鉱物を数多く描いた挿画が美しい。

宮沢賢治 銀河鉄道の夜 ポケット日本文学館2
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 ポケット日本文学館2
■発行 講談社
■発行年月 1995年4月
■価格 1200円

(ひとこと)賢治の童話集。 「銀河鉄道の夜」ほか8編の童話を収録。 現代かなづかいによる表記。 解説は篠崎美生子。 豊富な傍注やイラストが便利です。

英語で読む銀河鉄道の夜
英語で読む銀河鉄道の夜
■訳 ロジャー・パルバース
■発行 筑摩書房
■発行年月 1996年3月
■価格 670円

(ひとこと)作家ロジャー・パルバース氏の英訳による「銀河鉄道の夜」です。 ちくま文庫の一冊で、同氏による英訳版賢治詩集もあります。 右ページには日本語、左ページには英語が配置されています。 童話の英訳タイトルは、Night On The Milky Way Trainです。

シナリオ童話「銀河鉄道の夜」
シナリオ童話「銀河鉄道の夜」
■脚本 市川森一
■絵 朝倉摂
■発行 新風舎
■発行年月 2004年5月
■価格 1400円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」を市川森一氏が脚本化したものです。 劇団わらび座がこの脚本をもとに公演を行っています。

銀河鉄道の夜 新装版
銀河鉄道の夜 新装版
■著者 ますむらひろし
■発行 朝日ソノラマ
■発行年月 1995年10月
■価格 1223円

(ひとこと)おなじみ、ますむら版「銀河鉄道の夜」です。 「賢治に一番近い〜」シリーズ全6冊のうちの一冊です。 宮沢賢治生誕100年記念出版のものです。 カラーページに、楽しい銀河鉄道路線図がついています。 これはその後の再発版には掲載されていません。

デュオセレクション 銀河鉄道の夜
デュオセレクション 銀河鉄道の夜
■著者 ますむらひろし
■発行 朝日ソノラマ
■発行年月 1985年6月
■価格 850円

(ひとこと)A5判デュオセレクションのますむら版「銀河鉄道の夜」です。 タイトルは「銀河鉄道の夜」だけですが、「グスコーブドリの伝記」「十力の金剛石」も収録されています。 お得な一冊。

銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
■著者 ますむらひろし
■発行 扶桑社
■発行年月 1995年3月
■価格 524円

(ひとこと)ますむら版「銀河鉄道の夜」の文庫版です。 「「銀河鉄道の夜」最終形」と「「銀河鉄道の夜」初期形(ブルカニロ博士篇)」の二編が収録されています。 「あとがき」のほかに、文庫版あとがきとして、「未来圏からの質問」が掲載。

ますむら版 宮沢賢治童話集 銀河鉄道の夜
ますむら版 宮沢賢治童話集 銀河鉄道の夜
■著者 ますむらひろし
■発行 偕成社
■発行年月 2001年7月
■価格 1800円

(ひとこと)ますむら版「銀河鉄道の夜」の最新版。 今、最も入手しやすいもの。 ハードカバーで装丁もきれい。 朝日ソノラマの単行本を、まとめたもので、「銀河鉄道の夜」の[最終形]と[初期形−ブルカニロ博士篇]が収録。 あとがきは天沢退二郎氏による「不自由さからうまれた力」と、ますむらひろし氏の「銀河鉄道のプラットホームで待っている人」。

銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
■著者 片山愁
■発行 角川書店
■発行年月 1996年7月
■価格 700円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」を漫画化したものです。 ほかに、「セロ弾きのゴーシュ」「イーハトヴ紀行」が収録されています。

文芸まんがシリーズ15 銀河鉄道の夜
文芸まんがシリーズ15 銀河鉄道の夜
■監修 小田切進
■解説 原子朗
■作画 松田一輝
■発行 ぎょうせい
■発行年月 1992年2月
■価格 1456円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」を漫画化したものです。 ほかに、「セロ弾きのゴーシュ」が収録されています。

朗読画集 銀河鉄道の夜
朗読画集 銀河鉄道の夜
■画 エムナマエ
■朗読 青木裕子
■発行 日本放送出版協会
■発行年月 2004年6月
■価格 2800円

(ひとこと)イラストレーター、エムナマエ(生江雅則)さんのほのぼのとした絵と、アナウンサー青木裕子さんの朗読とのコラボレーション。 CD2枚が添付。 本文のあらすじ、語訳は大角修氏が執筆。

銀河鉄道の夜TYPING
銀河鉄道の夜TYPING
■画 KAGAYA
■朗読 桑島法子
■発売 (株)アスク
■価格 2800円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」を使ってタイピングを練習するソフトウエア。 「銀河鉄道の夜」の書籍も添付しています。 イラストはKAGAYA氏、朗読は声優の桑島法子さん。

■研究・資料
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて
■監修・解説 入沢康夫
■発行 宮沢賢治記念館
■発行年月 1997年3月
■価格 1700円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」の全自筆原稿83葉がカラー写真で収録されています。 活字化される前の生々しい状況が伝わってくる貴重な資料集です。 補説では、「原稿の現状図解」「メモ類について」「着手時期の推測」「原稿の現状から推定される成立順序」「「銀河鉄道の夜」各次形の特色」「本文変遷関係略年表」「原稿各葉についての補説」が収録されています。 一般書店では発売されていません、岩手の賢治関係の施設・土産店などに置かれています。

宮沢賢治生誕百周年記念 特別企画展示「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて 図録
宮沢賢治生誕百周年記念 特別企画展示「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて 図録
■監修・解説 入沢康夫
■発行 宮沢賢治記念館
■発行年月 1996年4月
■(非売品)

(ひとこと)賢治の生誕百周年を記念して行われた展示「「銀河鉄道の夜」の原稿のすべて」展の図録。 1996年4月から1997年3月まで7回に分けて全自筆原稿が展示されたときの図録です。

討議『銀河鉄道の夜』とは何か(新装装丁版)
討議『銀河鉄道の夜』とは何か(新装装丁版)
■著者 入沢康夫・天沢退二郎
■発行 青土社
■発行年月 1979年12月
■価格 1600円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」の本文が、現在の本文、すなわち最終形態へと導かれる過程を討議という形で綴ったものです。 詩誌「ユリイカ」の記事を主とし、再構成。 I討議I『銀河鉄道の夜』とは何か II討議II銀河鉄道の「時」ふたたび『銀河鉄道の夜』とは何か III関連レポートの三部構成。 討議資料や付録資料「筑摩昭和42年版全集所収『銀河鉄道の夜』(本文と後記)つき。 ぜひ読んでおきたい一冊。(入手困難)

討議『銀河鉄道の夜』とは何か(新装版)
討議『銀河鉄道の夜』とは何か(新装版)
■著者 入沢康夫・天沢退二郎
■発行 青土社
■発行年月 1990年5月
■価格 2200円

(ひとこと)1979年に出版された「討議「銀河鉄道の夜」の新装版。 表紙の装丁は違っていますが、内容は同じものです。(入手困難)

宮沢賢治「銀河鉄道」への旅
宮沢賢治「銀河鉄道」への旅
■著者 萩原昌好
■発行 河出書房新社
■発行年月 2000年10月
■価格 2500円

(ひとこと)宮沢賢治のサハリン(樺太)への旅と「銀河鉄道の夜」との関係を研究。 詩群「オホーツク挽歌」周辺の研究資料も豊富です。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む
■編著 西田良子
■発行 創元社
■発行年月 2003年4月
■価格 2500円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」を詳細に研究し、テクストだけでなく関連する周辺研究の成果も合わせて幅広く収録されています。 行き届いた編集で、作品研究のハンドブックとしても活用できそうです。

エッセー・オニリック アーサー王・ボスコ・銀河鉄道の夜
エッセー・オニリック アーサー王・ボスコ・銀河鉄道の夜
■著者 天澤退二郎
■発行 思潮社
■発行年月 1987年6月
■価格 2400円

(ひとこと)第三部に「銀河鉄道の夜《夢と死・夢から死》」が収録されています。 現在入手困難ですが、著者による「《宮沢賢治》注」(筑摩書房・1997年7月)に、手入れを施された「「銀河鉄道の夜」論−夢と死・夢から死」として再録されています。

「銀河鉄道の夜」物語としての構造 宮沢賢治の聖性と魔性
「銀河鉄道の夜」物語としての構造 宮沢賢治の聖性と魔性
■著者 斎藤純
■発行 洋々社
■発行年月 1994年7月
■価格 2000円

(ひとこと)前半が論文、後半に「鑑賞ノート」が収められています。 賢治が原稿に手入れを重ねていくなかで、何を変え、何を遺したのか等、著者の視点での読み解きが行われています。 「銀河鉄道の夜」の物語としての構造−初期形から最終形へのダイナミズム−、賢治童話の比喩表現と「銀河鉄道の夜」の旅、宮沢賢治の聖性と魔性−形と色の心象をめぐって−、宮沢賢治の作品のわかりにくさ−「銀河鉄道の夜」をめぐって−、「銀河鉄道の夜」の一つの読み方−ブルカニロ博士はなぜ消滅したか−、「銀河鉄道の夜」鑑賞ノートが収録。

『銀河鉄道の夜』とは何か
『銀河鉄道の夜』とは何か
■著者 村瀬学
■発行 大和書房
■発行年月 1989年7月
■価格 2000円

(ひとこと)「I『銀河鉄道の夜』とは何か」「II『銀河鉄道の夜』の周辺」「III賢治童話小論」の三部構成。 「I『銀河鉄道の夜』とは何か」では各論12編、そして補遺3編からなる著者の「読み」が紹介されています。

賢治からの切符「銀河鉄道の夜」思索ノート
賢治からの切符「銀河鉄道の夜」思索ノート
■著者 伊藤孝博
■発行 無名舎出版
■発行年月 1995年11月
■価格 2800円

(ひとこと)副題に「思索ノート」とあるとおり、作品を理解するうえで必要なことがらをまとめたものです。 「銀河鉄道の夜」は各章ごとに整理されています。 「なめとこ山の熊」の論も併録。 なお、表紙とあとがきは、ますむらひろし氏によるもの。

宮沢賢治 妹トシの拓いた道 −『銀河鉄道の夜』へむかって
宮沢賢治 妹トシの拓いた道 −『銀河鉄道の夜』へむかって
■著者 山根知子
■発行 朝文社
■発行年月 2003年9月
■価格 4000円

(ひとこと)賢治の妹、宮沢トシからみた賢治論です。 第三部に「「銀河鉄道の夜」論」として、第一章「銀河鉄道の夜」とタイタニック号事件、第二章「銀河鉄道の夜」と〈新世界交響楽〉、第三章「銀河鉄道の夜」における「新世界」、第四章「銀河鉄道の夜」の「セロのやうな声」、第五章「銀河鉄道の夜」における宗教性、が収録されています。

「銀河鉄道の夜」探検ブック
「銀河鉄道の夜」探検ブック
■著者 畑山博
■発行 文藝春秋
■発行年月 1992年4月
■価格 1400円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」のさまざまな成り立ちを著者が独自に推理しています。 「銀河鉄道は何両編成だったか」「ジョバンニは何号車にいたか」「機関車の動力は何か」など

銀河鉄道 魂への旅
銀河鉄道 魂への旅
■著者 畑山博
■発行 PHP研究所
■発行年月 1996年9月
■価格 1600円

(ひとこと)著者の母親への想いと、賢治の「銀河鉄道の夜」を重ね合わせ、独自の作品解釈を展開しています。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』作品論集 近代文学作品論集成9
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』作品論集 近代文学作品論集成9
■編者 石内徹
■発行 クレス出版
■発行年月 2001年4月
■価格 4800円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」に限定した作品論集です。 18編の作品論と2編の附録からなっています。 「銀河鉄道の夜」の星について(草下英明)、『銀河鉄道の夜』−研究ノート−(森荘已池)、決定稿「銀河鉄道の夜」−賢治の原稿を整理して−(堀尾青史)、「永訣の朝」から「銀河鉄道の夜」へ(福島章)、討議 銀河鉄道の「時」ふたたび『銀河鉄道の夜』とは何か(入沢康夫・天沢退二郎)、「銀河鉄道の夜」論 ジョバンニの切符(西田良子)ほか。

宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」精読
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」精読
■編者 鎌田東二
■発行 岩波書店
■発行年月 2001年12月
■価格 1000円

(ひとこと)岩波現代文庫の一冊です。 著者による独特の解釈論が紹介。 宗教的なアプローチも交えながら、テクストの推移にも注目。 「銀河鉄道の夜」の本文と初期形第一次稿~第三次稿も収録。

宮澤賢治『銀河鉄道の夜』の物語構造
宮澤賢治『銀河鉄道の夜』の物語構造
■編者 内田寛
■発行 文芸社
■発行年月 2001年12月
■価格 1000円

(ひとこと)著者の作品研究をまとめたものです。 先行研究の成果を引用しつつ解説しています。 序章『銀河鉄道の夜』の〈夜〉とは何か、第一章『銀河鉄道の夜』第三次稿と第四次稿、第二章『銀河鉄道の夜』とキリスト教、第三章『銀河鉄道の夜』の物語世界の構造、第四章成長物語としての『銀河鉄道の夜』、第五章近代化の中の『銀河鉄道の夜』、第六章『銀河鉄道の夜』のコミュニケーション論、終章 ふたたび『銀河鉄道の夜』の〈夜〉とは何か、より構成。

「銀鉄」考〜宮沢賢治とギリシャ神話〜
「銀鉄」考〜宮沢賢治とギリシャ神話〜
■著者 増田利幸
■発行 東京図書出版会
■発行年月 2002年12月
■価格 1000円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」をギリシャ神話や天文とのかかわりで読み解いています。 第一章四、ケンタウル祭の夜、第二章五、天気輪の柱、第三章六、銀河ステーション、第四章七、北十字とプリオシン海岸、第五章八、鳥を捕る人、第六章九、ジョバンニの切符 ほか。

アインシュタインと銀河鉄道の夜
アインシュタインと銀河鉄道の夜
■著者 斎藤文一
■発行 新潮社
■発行年月 2001年5月
■価格 1400円

(ひとこと)新潮選書の一冊。 アインシュタインと宮沢賢治、それぞれを共通する視点にも目を向けながら物理学の魅力を紹介。 アインシュタイン・ミニ辞典付き。

「銀河ステーション」〜名作「銀河鉄道の夜」の前駆詩〜
「銀河ステーション」〜名作「銀河鉄道の夜」の前駆詩〜
■編著 平澤農一
■発行 関西・賢治の会
■発行年月 2000年11月
■価格 1400円

(ひとこと)現釜石線土沢駅(及び付近)と賢治作品、特に「冬と銀河ステーション」とのかかわりを考察。 童話では「銀河鉄道の夜」について関係を推測。

別冊太陽 日本のこころ50 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
別冊太陽 日本のこころ50 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
■発行 平凡社
■発行年月 1985年6月
■価格 2400円

(ひとこと)「銀河鉄道の夜」の本文を資料写真を交えながら解説。 解説の執筆者は、天沢退二郎、板谷英紀、井辻朱美、井上昭雄、斎藤文一、佐藤泰平、佐藤泰正、根本順吉、萩屋薫、長谷川博、別役実、ますむらひろし、宮城一男。

■雑誌記事
國文学 解釈と教材の研究 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と『春と修羅』
國文学 解釈と教材の研究 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と『春と修羅』
■発行 學燈社
■発行年月 1994年4月
■価格 900円

(ひとこと)第39巻5号の賢治の作品特集号です。 「銀河鉄道の夜」関係では、「天気輪の柱」(別役実)、『銀河鉄道の夜』の成立(杉浦静)、”争異”するディスクール(中村三春)、夢・覚醒・再生(中野新治)、『銀河鉄道の夜』におけるこども(伊藤真一郎)、『銀河鉄道の夜』を読み解くキーワード(大塚常樹・中地文・山根知子)、《テキスト評釈》『銀河鉄道の夜』本文・校異・語釈・論評(萩原昌好)、『銀河鉄道の夜』研究史(鈴木健司)が収録されています。

ユリイカ 復刊一周年記念7月臨時増刊 総特集宮沢賢治
ユリイカ 復刊一周年記念7月臨時増刊 総特集宮沢賢治
■発行 青土社
■発行年月 1970年7月
■価格 390円

(ひとこと)ユリイカの宮沢賢治特集号。 「銀河鉄道の夜」関係では、徹底討議『銀河鉄道の夜』とは何か(入沢康夫・天沢退二郎)、なぜ〈カムパネルラの死に遇ふ〉か(天沢退二郎)、『銀河鉄道の夜』研究のための二つの資料集(入沢康夫)、銀河鉄道頌(稲垣足穂)。 この特集が、別掲の「討議『銀河鉄道の夜』とは何か」へと繋がる。(入手困難)

ユリイカ 総合特集文学の時間
ユリイカ 総合特集文学の時間
■発行 青土社
■発行年月 1973年8月
■価格 580円

(ひとこと)ユリイカの宮沢賢治特集号(1970年7月号)の続編に相当する記事、「「銀河鉄道の時」ふたたび銀河鉄道とは何か」(入沢康夫・天沢退二郎)が収録。(入手困難)

宮沢賢治1 特集 銀河鉄道の夜
宮沢賢治1 特集 銀河鉄道の夜
■発行 洋々社
■発行年月 1981年10月
■価格 1000円

(ひとこと)洋々社から出ている賢治研究誌「宮沢賢治」の創刊号。 特集記事として、「銀河鉄道の夜」(佐藤泰正)、二つの「銀河鉄道の夜」(蒲生芳郎)、天気輪の柱(萩原昌好)、カムパネルラへのアプローチ(香取直一)、カムパネルラ水死のモデル(ふじたまさはる)が収録されています。

宮沢賢治7 特集 銀河鉄道の夜・再考
宮沢賢治7 特集 銀河鉄道の夜・再考
■発行 洋々社
■発行年月 1987年11月
■価格 1000円

(ひとこと)洋々社から出ている賢治研究誌「宮沢賢治」の7号。 特集記事として、ジョバンニとカムパネルラ(別役実)、異次元世界を描写してみせた「銀河鉄道の夜」(桑原啓善)、「分離」と「合」のパターン 銀河鉄道のゆきつくところ(松田司郎)、白い暗闇へ「銀河鉄道の夜」試論(岩見照代)、「みんなの幸い」探す旅『青い鳥』との比較を通して(近江正人)、「銀河鉄道の夜」と花巻の習俗・信仰(小川金英)が収録されています。

宮沢賢治14 特集「銀河鉄道の夜」新考察
宮沢賢治14 特集「銀河鉄道の夜」新考察
■発行 洋々社
■発行年月 1996年6月
■価格 800円

(ひとこと)洋々社から出ている賢治研究誌「宮沢賢治」の14号。 生誕百周年記念号。 特集記事として、「銀河鉄道の夜」が甦る時(斎藤文一)、「銀河鉄道の夜」−幸福を求めて(続橋達雄)、「銀河鉄道の夜」(初期形)再読 その魅力の在りか(佐藤道雅)、オペラ『銀河鉄道の夜』前触れ(林光)、「銀河鉄度の夜」を読み解く三つの鍵(斎藤純)、天上の母へ・イーハトーブへ『銀河鉄道の夜の奇跡をめぐって(平澤信一)、「銀河鉄道の夜」ところどころ、私読(沼田純子)、[特別寄稿]ジョバンニの地形「銀河鉄道の夜」論が収録されています。

月刊 星ナビ 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」スペシャル
月刊 星ナビ 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」スペシャル
■発行 アストロアーツ
■発行年月 2001年9月
■価格 800円

(ひとこと)天文誌の「銀河鉄道の夜」特集号。 関係の掲載記事は、イーハトーブに宮沢賢治の星源天を見た。(写真・文:飯島裕)、「銀河鉄道の夜」の天の鉄路を辿る(文:加倉井厚夫、イラスト:KAGAYA、写真:藤井旭・飯島裕・川口雅也)、星天(そら)のカタログ Brila Rivero(絵:KAGAYA、詩:美星 -miho-)、「幻想第四次の銀河」を描く(ますむらひろし)、ステラで再現 2001年銀河鉄道の旅(上山治貴)が収録されています。

■その他
アニメーション・宮沢賢治・銀河鉄道の夜・設定資料集
アニメーション・宮沢賢治・銀河鉄道の夜・設定資料集
■ますむらひろし・朝日グループ・タック・ヘラルド映画
■発行 朝日ソノラマ
■発行年月 1985年8月
■価格 1800円

(ひとこと)映画化された「銀河鉄道の夜」の設定資料集。 登場人物、背景、全絵コンテなどが収録されています。(入手困難)

銀河鉄道殺人事件
銀河鉄道殺人事件
■著者 森村誠一
■発行 角川春樹事務所
■発行年月 1998年5月
■価格 533円

(ひとこと)賢治のふるさと岩手を舞台にした推理小説。 花巻、盛岡など賢治ゆかりの地が登場。 ハルキ文庫の一冊です。

賢治と水晶機関車
賢治と水晶機関車
■著者 白井恵理子
■発行 角川書店
■発行年月 1997年6月
■価格 520円

(ひとこと)賢治の童話「銀河鉄道の夜」などにヒントを得た作品(漫画)を収録。 「銀茂と星鉛筆」「太市と虹インク」「賢治と水晶機関車」「信長・お伽草子」「らくがきのようなあとがき」を収録。

明日への銀河鉄道 わが心の宮沢賢治
明日への銀河鉄道 わが心の宮沢賢治
■著者 三上満
■発行 新日本出版社
■発行年月 2002年10月
■価格 1800円

(ひとこと)賢治の作品や生き方に共鳴する著者のエッセイ。 第三章「みんなほんとうの幸いもとめて」に「銀河鉄道の夜」に関する話題。

■新規追加
銀河鉄道の夜 宮沢賢治童話傑作選 NEW
銀河鉄道の夜 宮沢賢治童話傑作選
■著者 宮沢賢治 ■挿画 田原田鶴子
■発行 偕成社
■発行年月 2000年11月
■価格 1890円

(ひとこと)自然な感じの挿画に共感。 場面の設定もいろいろと研究されていて、「銀河鉄道の夜」の絵本ではお勧め。

『銀河鉄道の夜』しあわせさがし 理想の教室 NEW
『銀河鉄道の夜』しあわせさがし 理想の教室
■著者 千葉一幹
■発行 みすず書房
■発行年月 2005年7月
■価格 1365円

(ひとこと)作品「銀河鉄道の夜」の中に綴られた数々のエピソード、その読みを通じて著者の「幸福論」を展開。

「銀河鉄道の夜」の世界 NEW
「銀河鉄道の夜」の世界
■著者 北岡武司
■発行 みずのわ出版
■発行年月 2005年12月
■価格 1400円

(ひとこと)北岡武司氏による「銀河鉄道の夜」作品論。各章は『銀河鉄道の夜』の世界、黄泉と「いま」、幸福のパラドクス、終着駅、信じることと祈ること。哲学的側面から作品を鑑賞。

大活字文芸選書 宮沢賢治1 銀河鉄道の夜 NEW
大活字文芸選書 宮沢賢治1 銀河鉄道の夜
■発行 三心堂出版社
■発行年月 1999年2月
■価格 1300円

(ひとこと)三心堂出版社の大活字シリーズから、宮沢賢治の1巻。童話「銀河鉄道の夜」ほか「ざしき童子のはなし」「グスコーブドリの伝記」と共に収録。

宮沢賢治作品集3 『銀河鉄道の夜』 NEW
宮沢賢治作品集3 『銀河鉄道の夜』 
■編注 沼田純子
■発行 和泉書院
■発行年月 1987年3月
■価格 1500円

(ひとこと)作品の「読み」に必要な語彙、他作品との関係などをテキストに対応させながらまとめています。

銀河鉄道の夜と星の王子 二つのファンタジーの、接点 NEW
銀河鉄道の夜と星の王子 二つのファンタジーの、接点
■著者 高波秋
■発行 ジャン・ジャック書房
■発行年月 2006年12月
■価格 1260円

(ひとこと)賢治の童話「銀河鉄道の夜」と、サン・テグジュペリの「星の王子さま」をファンタジーと位置づけ、それぞれの作者が作品に込めたメッセージを読み解いています。なお、解説に用いた「銀河鉄道の夜」は、岩波文庫版に依っています。

討議『銀河鉄道の夜』とは何か NEW
討議『銀河鉄道の夜』とは何か
■著者 入沢康夫・天沢退二郎
■発行 青土社
■発行年月 1976年6月
■価格 1400円

(ひとこと)先に紹介した「討議『銀河鉄道の夜』とは何か」のオリジナル版。 表紙が薄手の紙で、「新装装丁版」(1979)や「新装版」(1990)のように厚紙による装丁ではありません。 また、付録資料にある筑摩昭和42年版全集所収『銀河鉄道の夜』(本文と後記)の引用も、縮小掲載されています。(入手困難)

銀河鉄道をめざして 銀河鉄道の旅 NEW
銀河鉄道をめざして 銀河鉄道の旅
■著者 板谷英紀
■発行 筑摩書房
■発行年月 1985年2月
■価格 1200円

(ひとこと)本のタイトルには「銀河鉄道」とありますが、「銀河鉄道の夜」そのものを取り上げた研究本などではありません。 賢治の伝記読み物を児童生徒向けにまとめた「ちくま少年図書館」シリーズの一冊です。



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