「宮沢賢治学会地方セミナー 能登川」
   

「宮沢賢治学会地方セミナー 能登川」


Kenji & Event

2004年5月1日 滋賀県能登川町にて


「宮沢賢治学会地方セミナー 能登川」

平成16年5月1日(土)
於 滋賀県能登川町 中央公民館館

主催
宮沢賢治学会イーハトーブセンター

主管
能登川町立図書館

後援
能登川町教育委員会

宮沢賢治学会 地方セミナー日程
5月1日(土)
受付    
開会あいさつ 田附弘子(能登川町教育長)  
萩原昌好(宮沢賢治学会代表理事)  
開会の辞 扇元久栄(宮沢賢治学会会員) 「注文の多い料理店」序
宮沢賢治・短歌四首
井上ひさし『なのだソング』
とりいしん平  
群読 能登川町民と当セミナー参加者有志 群読『雨にも負けず』
講演 中村哲(PMS総院長) 「医者、井戸を掘る その後」
講演 井上ひさし(作家・劇作家) 「賢治と哲」
対談 中村哲、井上ひさし 「辺境で診る 辺境から見る」
参加者との対談・質疑    
閉会    


珍しい関西(滋賀県能登川町)でのセミナーです。 新幹線で米原から各駅や快速に乗り換えすれば案外便利な場所です。 能登川は琵琶湖に面した水田地帯と緑の広がる場所です。 お天気にも恵まれ、時期的にもちょうどいい季節のようでした。

☆滋賀県能登川町より☆
   

中央公民館会場
今回の会場は、能登川駅から徒歩5分ぐらいでしょうか、能登川町立中央公民館です。 入口の玄関のところで受付を済ませ、案内を受け取り、すぐ右側にある講堂に入ります。 時間が早かったせいか、まだ余裕です。


中村哲氏
開会のセレモニーとアトラクションのあとは、中村哲さんの講演です。 パキスタン北部のぺシャワールにおける医療活動、地域支援についてが主な内容です。 思ったより小柄な方で、口調も淡々としていますが、明快で誰にでもわかりやすいものでした。 自身の姿勢、取り組み、政治とのかかわりなど現場から見た意見を率直にお話されていました。

井上ひさし氏
井上ひさしさんの講演は、賢治の実践と中村哲氏の実践を比較したお話をされていました。 自分の話よりも、中村さんのお話を皆に聞いてほしい!と何度も繰り返されていました。

対談
休憩のあと井上さん、中村さんの対談です。 井上さんのが質問をし、中村さんがそれに答えるという形で進行されました。 中村の著書にあるエピソードなどを、井上さんが話題をうまく変えながら紹介していました。 医師として行って、サンダルを作ったり、井戸掘りや水路を造る事業をしたのはなぜか・・・、支援として必要とされていることをうまく見つけて「やれることをやる」という姿勢がよくわかりました。


会場風景
会場は満席でした。 対談のあとは、会場からの質疑応答も行われました。 講師のお二人への「賢治の好きな作品は?」という質問に、中村さんは「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりと山猫」「注文の多い料理店」、井上さんは「銀河鉄道の夜」以外すべてということでした。

写真パネル展
会場では、中村哲さんペシャワール会の活動を紹介した写真パネル展を行われていました。 セミナーの終了後、駅の反対側にある町立図書館に出かけ佐々木隆二写真展「風の又三郎」、加藤昌男銅版画展「賢治曼荼羅・蔵書票」、写真パネル展「医者井戸を掘る」を見学しました。 図書館は琵琶湖寄りの水田の広々とした中にあり、立派な施設でした。

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