☆晩夏の花巻にて☆ |
大沢温泉 |
写真は、「賢治ゆかりの温泉」としておなじみの大沢温泉です。
ここは、賢治がまだ子供だった頃からなじみの温泉でした。
今回の旅とは直接関係ありませんが、ちょっと立ち寄ってみました。
花巻市内よりも空気がひんやりしています。
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旧大沢温泉駅跡付近 |
この通りは、花巻の市街地から北上川の支流、豊沢川沿いに続く道で、さらに進むと鉛温泉や、豊沢ダム(豊沢湖)、そして童話「なめとこ山の熊」の舞台とされる「なめとこ山」があります。
1923年9月16日、賢治はこの通りの少し先にある、五間ヶ森に出かけ、夕闇迫る頃、この道を歩き帰宅します。
作品の「スケッチ」が事実の描写であるならば、雨も止み、雲間から月も見え始めた時間でした。
賢治がここを歩いた頃には、花巻電気軌道と呼ばれる鉄道がこの道を通っていました。 |
五間ヶ森 |
少し志戸平温泉寄りに歩いた場所から見た五間ヶ森です。
写真では、右側の山です。
標高569メートルの山で、作品の中では、「五間森(ごけんもり)」として出ています。 |
松倉山 |
写真は、歩きながら撮影したビデオの一画面です。
正面に見える堂々とした山は松倉山です。
詩「風景とオルゴール」では、「黒く巨きな松倉山」と表現されるとおりのイメージです。
歩いた時間は昼間でしたが、夕闇迫る時間なら、「黒く巨きな」がぴったりです。
写真の山の下の場所にわたり橋があります。
道はその手前で右側に分かれ、渡り温泉へと通じています。 |
わたり橋 |
写真は、わたり橋から見た松倉山です。
ちょうど橋の欄干から撮影した風景です。
下は豊沢川の流れで、川の音が良く聞こえます。
賢治のいた当時は木でできた橋で、
「クレオソートを塗つたばかりのらんかんや」、とあるとおり独特の匂いが漂っていたことでしょう。
作品の内容からすると、賢治はここでちょっと立ち止まり、橋に傘を立てかけながら、川の水音に耳をかたむけたり、月を眺めたりしながら空を見上げていたようです。 |
松倉山 |
道はやがて松倉山の下をかすめるように大きくカーブし、まもなく志戸平温泉へと通じます。
写真は、志戸平温泉の少し手前で振り返って眺めた松倉山です。
賢治は、さらにしばらく歩いて途中の駅から電車に乗り帰宅します。
時間の関係で、夕方この場所に来ることができませんでしたが、賢治がそうであったように半月を見ながら歩いてみたいものです。
この時、賢治の見た星空については、こちらからどうぞ。 |
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