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岩根橋 |
新花巻駅でバスに乗り込むと、バスは一路遠野方面に向かいます。
最初の経由地は、釜石線(旧岩手軽便鉄道)の「岩根橋」です。
線路がちょうど国道に平行に走る部分で、鉄橋を見下ろす位置からの見学です。
童話「銀河鉄道の夜」の創作のヒントとなったといわれる橋の一つです。
釜石線岩根橋駅のすぐそばにかかっています。
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めがね橋 |
さらに遠野方面に向かうと、道は通称「めがね橋」と呼ばれる橋の下を通過します。
こちらも「岩根橋」同様に童話「銀河鉄道の夜」の創作のヒントとなったと言われています。
「めがね橋」には、賢治がこの鉄道を利用した時代のレンガ造りの橋脚が残されています。
現在は観光化されて、橋のよく見渡せる場所に歩道や休憩所などが整備されていてちょっと驚きました。
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たかむろ水光園
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遠野にあるたかむろ水光園で昼食後、昔話を聞くことができました。
「水」と「光」をテーマにしたという、たかむろ水光園には、民家園や太陽エネルギーを利用した温泉施設などがあります。
時間いっぱいまで「ざしき童子のはなし」「オシラサマ」など、遠野ならではのお話しを楽しむことができました。
写真は地元の語り部によるお話の時間です。
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仙人峠
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バスは国道を釜石方面に進みます。
道はしだいに険しい山岳地帯となり、花巻〜釜石間の最大の難所、仙人峠です。
軽便鉄道も、この仙人峠が終点で、最初から今の路線のように釜石まで通じていたわけではありませんでした。
賢治が仙人峠付近で詠んだとされる春と修羅第二集の「峠」という作品が、詩碑になっています。
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鯨と海の科学館
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初日の最後の見学地、鯨と海の科学館です。
鯨を中心とした漁業や海にまつわるさまざまな展示があります。
賢治との直接のかかわりはありませんでしたが、楽しむことができました。
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タブの木荘
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本日の宿泊はタブの木荘という宿です。
ここで講演も行われました。
佐藤勝一氏による、講話「宮沢賢治とエスペラント」は、賢治のエスペラント語の作品から「イーハトーブ」という言葉の成り立ちまで、丁寧な解説があり、今回の旅の一番の収穫でした。
講演後は、夕食と有志による懇親会もあり、各地の賢治愛好家のみなさんや研究者の方々と親睦を深めることもできました。
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浄土ヶ浜
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浄土ヶ浜は三陸海岸を代表する観光地の一つです。
陸中海岸国立公園の一部で、付近には散策コースなども整備され、自然を楽しむことができるようになっていました。
白い小石(石灰岩)の海岸で、水も澄んでとてもきれいでした。
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賢治歌碑
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賢治は「異途への出発」で始まる数日間の三陸への旅以外にも、この地域を訪問していました。
それは、大正6年7月25日〜30日まで花巻町東海岸視察団として訪問していたものです。
その旅行中に着想したと思われる歌、「うるはしの海のビロード昆布らは/寂光のはまに敷かれひかりぬ」が石碑に刻まれています。
地元の山根さんが、詳しく調査された結果をお話して下さいました。
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