「宮沢賢治夏季特設セミナー」
   

「宮沢賢治夏季特設セミナー」


Kenji & Event

1997年8月2日〜3日 花巻にて


「宮沢賢治夏季特設セミナー」

平成9年8月2日(土)〜3日(日)
於 宮沢賢治イーハトーブ館

主催
宮沢賢治学会イーハトーブセンター
宮沢賢治イーハトーブ館


宮沢賢治夏季特設セミナー 日程
8月2日(土)
はじめに 基調講演 入沢康夫(コーディネーター)
講演 「賢治の文語詩をめぐって」 岡井隆(歌人・京都精華大学教授)
交流会・懇親会    
8月3日(日)
研究発表(1) 「文語詩/初期構想の〈現〉風景」 島田隆輔
(島根県立横田高校教諭)
研究発表(2) 「賢治における文語使用・
       口語使用と文語詩」
栗原敦
(実践女子大学教授)


夏季特設セミナーということで、春に引き続きセミナー2回目の参加です。 今回のテーマは、長期企画「宮沢賢治『文語詩』の謎にせまる-その1-」、ということで、ふだんあまりなじみなない(?)文語詩が4年連続の長期企画で取り上げられていました。 最初に、この長期セミナーのコーディネーターをされている入沢先生より、賢治の文語詩の概観について、数点の資料をもとに基本的な事項の解説がありました。 配布された資料は「全般資料(宮沢賢治『文語詩稿』題名一覧)」「文語詩関係略年表」など、わかりやすくまとめられていました。

第1日目の講演は、岡井先生です。 「春光呪詛」「田園迷信」「母」「精神歌」「祭日〔二〕」〈〔うたがふをやめよ〕先駆形〉などの作品を中心に説明がありました。 奥の深い文語詩の魅力を、平易な言葉に置き換えた解説は、まだまだ親しみの浅い作品群を、より身近なものにしました。

第2日目は研究発表がありました。 最初に高校で教諭をされている島田先生の発表です。 賢治の文語作品を多角的な観点から分析し、「冬のスケッチ」との関連まで推理され、非常に興味深い内容でした。

続いて、新校本宮沢賢治全集の編纂もされている栗原先生の研究発表がありました。 「〔月の鉛の雲さびに〕」などを取り上げ、下書き稿からの変遷まで含め、詳細な解説がありました。

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