1996賢治祭
   

1996賢治祭


Kenji & Event

1996年9月21日 花巻にて


1996賢治祭
-生誕100年にちなみ-

平成8年9月21日(土)午後6時
於 花巻市桜町"雨ニモマケズ"詩碑前
  雨天時 花南地区社会体育館  

主催
花巻市
花巻市教育委員会
財団法人宮沢賢治記念会


1996賢治祭プログラム
午後5時から 参加者による献花
第1部
(午後6時より日没を待って)
合唱 南城小学校4年生
鹿踊り 岩手県立花巻農業高校鹿踊り部
主催者挨拶 花巻市長 渡辺勉
詩の朗読 岩手県立花巻農業高校3年 高橋貴幸
「雨ニモマケズ」
合唱 花巻ユネスコ・ペ・セルクル
『イーハトーブ幻想』
 宮沢賢治 詩・曲
 加藤学 編曲
 伴奏 高橋久子
参加者からの所感
合唱 桜町ママさんコーラス
 「ポランの広場」
 「ポラーノの広場の歌」
 「飢餓陣営の歌」
 「牧歌」
 指揮 菊地裕
野外劇 花巻賢治子供の会
宮沢賢治原作「風の又三郎」 抜粋
鬼剣舞 椚の目鬼剣舞保存会
お礼の言葉 (財)宮沢賢治記念会理事長
宮沢啓祐
合唱 「精神歌」全体合唱
第2部 座談会


「一度行ってみるといいよ。きっと感激するから。」と話に聞いていた賢治祭に初めて行ってみました。 あいにく大きな台風が接近中でしたが、花巻にはほとんど影響ものなく、美しい夕焼けの中「雨ニモマケズ」詩碑前では 大変素敵なひとときをすごすことができました。独特の臨場感、屋外のさわやかな空気...、ほんの少しだけですが、 その雰囲気をお届けしましょう。

☆賢治祭に参加して☆
   

「雨ニモマケズ」詩碑
 「雨ニモマケズ」詩碑は、花巻市桜にある北上川を遠くに見下ろす高台にあり ます。賢治はこの地で羅須地人協会を発足させ、農民文化向上のためのさまざまな活動を行いました。(現在その建物は花巻農学校の地に 移されています)毎年9月21日の賢治の命日には、賢治の作品はもちろん、その思想や理想を愛好する者たちが集い、共に語りあ い賢治をしのびます。この詩碑のもとには賢治の遺骨の一部が納められています。碑の前には献花のための大きな容器が並べられ、 準備が整ったところです。この前は今晩の「ステージ」です。賢治六十四回忌の始まりです。

献花する皆さん
 午後5時、広場の入り口では、色さまざまの菊やりんどうの花が配られ、参加者が次々に並んでは 碑の前に供えられます。まわりにあるすすきの穂が秋らしさを感じさせます。

開始をまつ参加者
 座席は広場に並べられた大きなシートです。第1部の開始まで1時間ほどありますが、もう座席は いっぱいのようです。地元紙「岩手日報」によるとこの夜は、2,200人の方々が全国から集まったそうです。 そろそろ暗くなってきました。

うかびあがる詩碑
 写真ではよくわかりませんが、台風が接近中というのに美しい夕焼けを木立の間に見ることが できました。お花もすっかり揃ってあとは開始を待つばかりです。

鹿踊り(ししおどり)
 賢治がかつて教鞭をとった花巻農学校の鹿踊り部のみなさんによる鹿踊りです。 賢治の作品に「鹿踊りのはじまり」というものがありますが、実際に見ると打ちならされる太鼓と、かけ声の響、ものすごい 迫力です。また踊りの時間も長くそのエネルギーには驚きました。賢治がその勢いに感動して詩や童話を創ったというのも 思わず納得です。チャンスがあったらまたぜひ見たいです。

野外劇「風の又三郎」
 賢治の教え子の照井さんをリーダーとする「花巻賢治子供の会」のみなさんの演劇「風の又三郎」です。 花巻訛(なまり)を上手に使った台詞が自然で、本に書かれた活字とは違った言葉のリズムが心地よいくらいでした。 子ども達の精一杯の演技に会場からは時々笑い声ももれ、あたたかい雰囲気につつまれました。 時間の関係で抜粋でしたが、ぜひ全部見てみたいです。

鬼剣舞(おにけんばい)
 鹿踊りと並んで地元岩手では有名な鬼剣舞です。賢治の詩「原体剣舞連」は原体村の剣舞です。 鹿踊り同様にスピード感のあるリズムにすばやい動き、詩に出てくる「ノリ」そのものです。賢治祭では「鹿踊り」と「鬼剣舞」 が一年おきに行われたそうですが、今年は賢治の生誕100年を記念してか、両方見られるという豪華なメニューでした。

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