フィンセント・ファン・ゴッホ〔Vincent Van Gogh〕(1853〜1890)の晩年の作品「夜の白い家」(1890)における星に関する話題が最近新聞記事に取り上げられました。 アメリカの天文誌「スカイ・アンド・テレスコープ2001年4月号」でも“Vincent Van Gogh's Lost Night Sky"として紹介されていました。 (Sky and Telescopeのページはこちら、ゴッホの生涯のページはこちら、ファン・ゴッホ美術館のページはこちら) 好奇心で新聞記事の内容をあらためて検証してみました。 ・・というのは、絵が描かれたという「1890年6月16日午後7−8時の風景」に作品の舞台となったパリ郊外で星が見えたのか?という疑問があったからです。 つまり6月中旬のパリ郊外オーヴェル・シェル・オワーズ(Auvers-sur-Oise)では、午後8時頃ならまだ日中かも知れないからです。
「夜の白い家」をめぐって 「宇宙からのメッセージ」斉藤国治著 「星の位置でゴッホ解く−朝日新聞2001年3月12日夕刊」 「“Vincent Van Gogh's Lost Night Sky"−Sky and Telescope April 2001」 愛用のマウスパッド(ゴッホの「星月夜の糸杉のある道」) |
- 注 -
(1)この時期、太陽は地平線下−18度以下になることはありません。従って天文薄明終了もありません。
(1)「星の位置でゴッホ解く」朝日新聞2001年3月12日(月)夕刊
(2)“Vincent Van Gogh's Lost Night Sky"−Sky and Telescope April 2001
(3)「宇宙からのメッセージ」斉藤国治著 雄山閣刊
(4)「ゴッホの「正しい」鑑賞法」阿部昌幸監修 青春文庫
(5)「ゴッホ巡礼」向田直幹・匠秀夫他 新潮社
(6)「ゴッホの手紙(テオドル宛)中」岩波文庫
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