「宮沢賢治の新刊から4」
   


「宮沢賢治の新刊から4」


Kenji & New Books

1999年8月23日


Office Kenji Kenji Book 宮沢賢治 文語詩の森


宮沢賢治 文語詩の森

宮沢賢治研究会編

発売 柏書房
ISBN4-7601-1756-3

宮沢賢治には、実に多種多様な作品群が存在しますが、文語詩作品についてはまだまだ一般には広く知られていないのが現状ではないでしょうか。 晩年近くになって文語詩集として編集・整理する試みが行われました。 その結果、「文語詩稿五十篇」「文語詩稿一百篇」「文語詩未定稿」の計3編が残されました。 今回紹介する本、宮沢賢治 文語詩の森は、東京を拠点として活動する「宮沢賢治研究会」が創立50周年を記念して刊行されたものです。 例会の活動を通じて読み解かれた文語詩を、鑑賞形式で一作品つづ紹介するという形を取っています。 以下目次を紹介しましょう。

【文語詩稿 五十篇より】
 〔いたつきてゆめみなやみし〕
 〔水と濃きなだれの風や〕
 〔盆地に白く霧よどみ〕
 〔月の鉛の雲さびに〕
 雪の宿
 〔玉蜀黍を播きやめ環にならべ〕
 民間薬

【文語詩稿 一百篇より】
 岩手公園
 〔沃土ノ二ホヒフルヒ来ス〕
 〔遠く琥珀のいろなして〕
 〔老いては琥珀の孔雀を守る〕
 浮世絵
 林館開業
 〔鐘うてば白木のひのき〕
 早池峰山巓
 〔われのみみちにたゞしきと〕
 朝
 岩頸列
 病技師〔一〕
 軍事連鎖劇
 二月
 化物丁場
 〔鶯宿はこの月の夜を雪ふるらし〕
 巨豚
 臘月
 牛
 中尊寺〔一〕
 〔小きメリヤス塩の魚〕
 風底

【文語詩未定稿より】
 〔まひるつとめにまぎらひて〕
 祭日〔ニ〕
 〔ひとひははかなくことばをくだし〕

【あとがき】
 宮沢賢治・文語詩稿に関する参考文献目録


作品を鑑賞するために必要なキーワードを説明。 さらに先行研究の紹介、口語詩との関連などがわかりやすくまとめられています。 最後に収録された文献目録も便利です。 続編も予定されているとのこと、楽しみです。


「宮沢賢治文語詩の森」へのリンク集
Link : miyazawakenji bungoshi no mori

宮沢賢治詩集(文語詩稿五十編)(森羅情報サービス)
宮沢賢治詩集(文語詩稿一百編)(森羅情報サービス)
文語詩稿未定稿(森羅情報サービス)



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