議員としての姿勢 『車座の精神』 (1994年11月1日)
民主主義の成熟した先進国の議員はその情報源として個人との接触を第一位に挙げているようである。私は地方議員の場合は特に、自分の生活する地域に中に入り住民の話に耳を傾け、住民と共に話し合うことによって言外の住民に心が解り相互信頼が生まれるのであろうと思う。
たとえ、住民から具体的な要望がなくても敏感に住民の意志を汲み取ることが望まれるのである。つまり住民こそが議員の英知の源泉であり最高のスタッフであると考える。と、解ってはいるのである。が、新米議員の悲しさで、先輩議員に負けない区政に関する知識の蓄積やら周辺知識の獲得に勤めなければ議員としての付託に答えることがおぼつかないのである。
・・・との思いから区政の勉強を始めたのである。この勉強の過程を記録したものが『こんにちは』である。
『こんにちは』は小冊子ながら、調査の段階では区役所各部局の、そして約4千部の印刷や折り込みや配布の段階ではご近所の方々と家族の者など多くの方々の「ご援助」に支えられているのである。
従って私はこれら多くの方々の信頼を裏切る事は出来ないのである。願わくば、意見の相違に関わらずお読み頂き、ご意見なりご感想をお待ちしている。
今後も『こんにちは』は、まず、区政の中で勉強した事、感じた事、自分の理想なり、考え方なりを発表する場として毎月一回は発行してゆきたい。そして、これは議員である間は継続するつもりである。
『こんにちは』を配布する途中で皆様の声をお聞きしたいと思う。ご意見、ご希望を頂戴し、区政の中にそれらの何分の一かでも反映出来る事で『こんにちは』の役目が完結するのである。
首長は行政の長として多くのスタッフを抱えている。これに対抗するための議員のスタッフは誰か。言葉を換えれば「議員の情報源は何か」ということになろう。
「現状批判の視点」とは「否定」ではない。現状を先ず肯定し、それを前提として、漸進的に現状の更なる向上をめざす(これが自分の立場を「保守系」という所以である。[*『自由葛飾連合』命名の由来 参照])ということである。この辺りは誤解しないで頂きたい。