檄々録 (げきげきろく)  第 9 倉 庫   2013年4月28日〜

咆哮+檄文+放言  怒り/哀しみ/恐怖心、 そして 諦念 ?  目次 総研

27. 3.22 転院直後の死亡「遺族」は?
 事件そのものは数年前のことだが顛末を最近(7回忌の法要)聞いた。 従姉の旦那が転院を言われて転院後数日で死んだ。転院前の病院の主治医が女性。かなりオジさん化したおばさんの従姉にはこの女医のキンキン声が入院中から感に触っていたらしい。旦那が元気な折なら転院大歓迎なのだが、見るからに弱っているので転院の延期を求めたが「大丈夫」ということで押し切られ、不安のうちに転院したがその数日後に亡くなってしまった。この女医の転院しても心配ないという説明を息子(別の病院の医師。この子の病院では患者や家族に対する説明は必ず録音しているという。双方の前のテーブルの上にICレコーダーを置き、先ず立会人が日時、場所を次に医師、患者、家族が氏名を入れて説明会がスタートするという。)に言われてICレコーダーに録音しておいた。転院させた女医に再説明を求めると「私はそのようなことは申しておりません。」ときた。

 「あぁそうかい」と、転院させた病院のカルテ、転院先の病院のカルテの開示請求をしてICレコーダーの録音のコピーを添えて女医の所属する病院の責任者(病院長と理事長)に責任者同席の下に当該女医による再説明を要求した。従姉はこのとき、この女医があくまで自分の判断の正当性を主張し、病院責任者もそれを支持するのであれば次の判断を裁判所に仰ぐつもりであったらしいが、一方で自分の非を認めるのであれば、旦那は既に逝っているのだし、時間のかかる裁判に関わるのもメンドウ、弁護士なんぞに金をやるのも馬鹿らしい。長男と年の違わない女医のキャリアにこれ以上キズをつけるのも可哀そう。と感じてきていたらしい。

 はたして、説明会の冒頭、@転院自体は間違いではなかった。AXX様の体調をデータの数値を過信して転院の時期を誤ってしまいました。XX様とそのご遺族の方には心よりお詫びいたします。B録音されていた言葉は私の意図したものとずれておりましたので「私はそのようなことは申しておりません。」と言ってしまったと思います。お詫びいたします。(当然この部分の録音もある)―――この段階で瞬間湯沸かし器の従姉も熱が冷めて矛を収めたらしい。化粧品の販売でボロ儲けしている金満従姉は賠償金目当てでもなかったからケンカに飽きていたのだろう。

◆オジさん化したおばさんには女医のキンキン声が癇に障ると書いたが、おばさん化していないオジさんにも女医のキンキン声は癇に障る。三郷健和クリニックの内科の待合で「XXさん〇番にお入り下さい。」をキンキン声&早口でやる女医がいる。これだけのことだが、体調不良の時は殴り込んでやりたい衝動にかられながらじっと耐えている。本人の声質だからやむを得ないと思うが意識してトーンを落とすかゆっくり口調でやるだけで「癇に障り度」は減少すると思うのだが。後ろの席に座ったオジさん化して「おじさん声に声変わりしたおばさん」たちが同様の不満を漏らしていたので後ろを振り返って「おじさん」もじゃ、と賛意を表しておいた。


27.2.14 徳田虎雄と
 学部3年の学年末試験が終わった頃、分野は違うが共に大学院をめざしていたヤツが「オレの同郷(徳之島)の先輩が病院を作って「徳州会」(現在の病院グループではなく、島出身者の親睦会)でお祝いをすることになった、そこへ徳田虎雄も来るらしいからお前も出てみないか?」のお誘いを受けた。私は父が「沖の永良部島」出身で「仲州会」のメンバーであった。私が聞いた徳田虎雄の最初の言葉(うろ覚え)は『徳之島の税金で高校まで出してもらって、徳之島の米とサツマイモを食わせてもらって、島に残してきたのはクソだけか。それでは島に申し訳がたたんではないか。食い逃げ人間になっちゃあいかん。徳之島に借りを返す人間になれ。』病院を作った苦労話か自慢話をするのかと思っていたから逆に印象に残った。「オレも倉橋(広島県呉市の沖の島)にクソしか置いてこなかったしなあ。」

 ASL(筋萎縮性側索硬化症)を発症し湘南鎌倉総合病院(時期は違うが塾OB3人がここで初期研修を受けた)で闘病中であるらしい。次男が政治の後を継いだが、当時アメリカのTTP推進に反対しており、「徳田親子と徳州会を刺した特捜部のバックには、アメリカ合衆国がいるのでは」という憶測が飛び交った。

≪29.10.28加筆≫

 当時(2013年9月)は民主党のオバマ政権の2期目で、TTP推進の風が吹いていたからな。トランプになっていれば選挙違反事件そのものもうやむやになったであろうに。「時世時節は変ろとままよ(人生劇場)」といかないのが政治の世界、人の世の運不運なのかなあ。 徳田の次男。今、飛ぶ鳥を落としそうな小泉の次男よりも実体験の知識や経験、病める者への優しい視線では上だが、虎雄似の南方系のご面相、話し方、声のトーン。大衆演芸の役者ではないかとも思わせる小泉の次男のカリスマ性にはかなり負けている。 2000年ごろ友人が徳田虎雄の立ち上げた自由連合に参加していたのでその友人の応援がてら自由連合の会合やパーティーに何回か参加した。徳州会の系列病院には何人かのOB・OGが初期研修をしたので彼らが送ってくれた病院のパンフに次男の行動や発言が載っていたのである程度の事前知識を持って次男殿を注目していたのだが・・・。


27. 1.25 癌の治療について思う
◆大学同期のヤツが2015年1月20日、逝った。癌が見つかったのが昨年末の12月18日。たった一ヶ月のあっけない幕引きであった。「胃カメラを飲んで胃の検査をして異常なかったのにまだ腹がジクジクする。」というので「もう一回、別の病院で診てもらったらどうや。」とつまらんことを言ったと悔やまれて仕方がない。自宅近くの開業医から小平の公立昭和病院と回されてその日のうちにお茶の水の杏雲堂病院に運ばれた。そしておそらく杏雲堂病院で抗がん剤漬けにされ患部を切り刻まれたのであろう。12月16日には池袋駅の階段を2段飛びで歩いていたのに。1月11日の3回目のお見舞いに行った時にはベッドサイドに「おむつ」がおいてあった。こいつらにカモられていなければもっと長生きできただろうな。

《関係情報》 代替治療

◆マスターのときのドイツ語、ラテン語も先生もここで命をとられた。新マスター歓迎ゼミ(という名の飲み会)つまり6月の中頃には100kgを超える巨体であったのに秋口にお見舞いに行くと手がベッドの柵と同じくらいに激やせしていた。しばらくして杏雲堂病院に先生の命の灯は吹き消された。

▲ノーベル賞直前で逝った、戸塚 洋二の「がんと闘った科学者の記録」

▲国会の本会議で、自らがん患者で余命短いことを告白。抗がん剤、終末期医療、在宅治療、がん検診、たばこ受動喫煙対策など、自らの治療体験をもとにがん医療の理想像を提言した、山本孝史の「救えるいのちのために〜 日本のがん医療への提言〜」

▲中村勘三郎は平成24年の長期公演後に受けた健康診断で、初期の食道癌が判明。同年6月18日、年内の演劇活動を停止し療養に専念することを発表した。 7月27日に食道がん摘出手術を行う。癌の摘出手術は成功し、回復に向かいつつあるも今度は肺疾患を併発する。癌の転移ではなく、抗がん剤治療などに伴う免疫力低下の影響からウイルスに感染し肺炎を発症したこと、さらにその悪化により急性呼吸窮迫症候群から肺水腫を発症し、危険な状態であることが報道された。状態は増々悪くなる一方で、人工呼吸器を使用しないと呼吸ができない状態にまでなってしまった。そして、2012年(平成24年)12月5日、急性呼吸窮迫症候群のため、文京区の日本医科大学付属病院で死去。治療開始後、半年足らずで逝かされた。

▲『中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて』 波野好江(中村勘三郎のかみさん)(集英社)

▲柳沢和子『百万回の永訣』         (29.11.3加筆)

 どちらも苦しんで苦しんで数年を経ずして逝ってしまう。医者の甘言にのせられて長い生存を夢見て抗がん剤漬けにされ患部を切り刻まれたのであろう。彼らのQOLはどうなっているのか。慶應の近藤誠の「抗がん剤だけはやめなさい」 や「何度でも言う がんとは決して闘うな」がバイブルのように光彩を放って見えてくる。

▲最近、船瀬俊介の『抗ガン剤で殺される ーー抗ガン剤の闇を撃つ』が「第2のバイブル」になった。   (29.11.11加筆)

▼数年前、母の従妹の旦那が逝った。胃がんで余命半年の宣告を受けて26年後のことである。80も遠に超えてもうすぐ90だったからお通夜は大宴会と化していた。旦那の長兄なんぞは興が乗ってカラオケで「祝い船」を歌いだす始末。もう一人の次兄は「早いもんだね米寿を過ぎて今日はお前のかたびら姿」ときた。列席者一同やんや、やんやの大盛り上がり。「余命半年」の宣告をしたのが中学の後輩のオヤジ。「お前のところのオヤジが27年前に余命半年なんぞと言った親戚の爺々が昨日逝った。今お通夜の最中じゃ。余命半年なんぞと言うからおばさんに甘えまくって、いいもの食ってたせいで26年半も生きのびたぜ。名医のオヤジにお礼を言っといてくれ。」酒を飲むと電話したくなる、悪いクセ。

最近読んだ「ガン」の本  (2017.12. 7 加筆)

『ガンになったら読む10冊の本』 船瀬俊介(花伝社)

  『医者が患者をだますとき』     ロバート・メンデルソン(弓場隆訳)(PHP文庫)
  『「薬をやめる」と病気は治る』   安保 徹(マキノ出版)
  『病気にならない人は知っている』  ケヴィン・トルドー(黒田眞知訳)(幻冬舎)
  『癒す心、治る力』(PHP文庫)  アンドルー・ワイル(上野圭一訳)(角川文庫)
  『新版・ぼくが肉を食べないわけ』  ピーター・コックス(浦和かおる訳)(築地書館)
  『新・抗がん剤の副作用がわかる本』 近藤 誠(三省堂)
  『ガン食事療法全書』        マックス・ゲルソン(今村光一訳)(徳間書店)
  『「ガン・治る法則」12カ条』   川竹文夫(三五館)
  『ガン絶望から復活した15人』   中山 武(草思社)
  『病院に行かずに「治す」ガン療法』 船瀬俊介(花伝社)

『抗ガン剤で殺される』 船瀬俊介(花伝社)
『近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか?』 近藤 誠(光文社新書)
『がん治療で殺されない七つの秘訣』 近藤 誠(文芸新書)
『いのちの太陽たち』 藤井よしの(人間出版)
『絶対、生きてやる』 近藤町子(ぱるす出版)

『がんが消えた』 寺山心一翁(日本教文社)
『論より証拠のガン克服術』 中山 武(草思社)
『ガンは自分で治せる』 安保 徹(マキノ出版)
『免疫革命』 安保 徹(講談社インターナショナル)
『ガンはなおるガンは治せる』 安保 徹・奇 剞ャ・船瀬俊介(花伝社)

『真実のガン治しの秘策』 鶴見隆史(中央アート出版)
『「体を温める」と病気は必ず治る』 石原結實(三笠書房)
『家庭でできる自然療法』 東城百合子(あなたと健康社)
『人はなぜ治るのか』 アンドルー・ワイル(上野圭一訳)(徳間書店)
『抗がん剤は転移促進剤』 臼田篤伸(農文恊)

『肉を食べると早死にする』 森下敬一(ペガサス)
『少食の実行で世界は救われる』 甲田光雄(三五館)
『「ガン呪縛」を解く』 稲田芳弘(ECOクリエイティブ)
『ガンを治す大事典』 帯津良一(二見書房)
『がんは「気持ち」で治るのか!?』 川村則行(三一新書)

『がんの盲点ーー白血病はガンでない』 大沼四廊(創英社)
『がん検診の大罪』 岡田正彦(新潮選書)
『ガンにならないゾ!宣言』 船瀬俊介(花伝社)


25. 4.28 96条改定は憲法破壊!!  姑息な思惑に広がる反発〜〜改憲論者も怒った  慶応大学教授・憲法学者 小林 節


◆ 小林さんとはMC時代「憲法研究会」で「すれ違った」仲。当時も、個々のテーマではぶつかった記憶があるが、
この件「姑息な裏口対応」を拒否することには、異議なしだね。

世界は「3分の2」が普通です。

 初めにお断りをしておきます。ぼくは自衛戦争を認める立場で、憲法改正論者です。しかし、いま問題になっている96条改正は、それ以前の問題―憲法を憲法でなくしてしまう問題なんです。
 憲法改正の国会の発議を、各議院の「3分の2」以上の賛成から「過半数」にしようという96条改正は、憲法を一般の法律のようにしてしまう。
 憲法は権力者たちを縛るものです。変えるには、法律よりも厳格な手続きが必要だからこそ、憲法なんです。その時々の政治の多数派によってクルクル変えさせてはいけない。一般の法律以上に改正ハードルが高いのは当たり前なのです。
 権力者たちが、憲法の拘束へのいらだちから、憲法を憲法でなくし、法律のように変えようというのは、ぼくの言葉でいえば「邪道」です。大学で言うと「裏口入学」。憲法改正のルール以前の悪事ですよ。「憲法改正」ではなくて「憲法破壊」。論外です。
 憲法を基本に国を統治していくという立憲主義の否定だと、ぼくは驚き、怒っているのです。
 日本の憲法だけが「改憲のハードルが異常にきびしい」などというのも間違いです。
 たとえばアメリカは、上下両院それぞれの3分の2以上の賛成(ここは日本と同じ)に加えて、50州の4分の3から各州別に同意をとりつけて初めて改正が可能になります。日本以上の厳しさです。それでも30回弱、憲法改正が行われています。世界では「3分の2」の条件が普通です。
 諸外国で改憲要件を変えるための憲法改正がおこなわれたという例は聞いたことがありません。
 先日、日本商工会議所で憲法問題に関する研究会があって、私も学識経験者として出席しました。司会が「96条は単なる手続きの問題なので…ハイ次」といったので、ぼくは「ちょっと待ってください」と論争を始めました。話をすると、半分くらいの方はああ、これはさわるべきじゃあないな″と理解してくれたように感じました。

権力者を縛る唯一の仕組み

 憲法というのは、日本の法体系の中で唯一、国民が権力者を縛ることができる仕組みです。権力者が判断を誤って暴走することがないよう、国民がブレーキをかけるためのものです。だから99条で天皇や閣僚、国会議員、公務員に憲法尊重擁護義務を課しているのです。
 これが立憲主義ということです。ここの理解がないから、改憲ハードルだけ下げよという考えが、出てくるのです。憲法が何なのか分かっていない人たちが、憲法の拘束を逃れたくて、憲法との位置関係を破壊しようとしているのです。破壊的改憲論はアウトですよ。

自民党改憲案のアナクロニズム

 自民党が憲法を変えたいというなら、正々堂々と国会の「3分の2」の多数で改憲をめざすべきです。それをしないでまずは改憲要件の緩和からやろうというのは、自分たちの改憲案が国民を説得できないからです。
 ぼくは日本の改憲派の改憲案にも大きな問題があると思っています。
 かつて第1次安倍内閣のときの自民党改憲案には「愛国の責務」が盛り込まれていました。ぼくが「国を愛してほしかったら、良い政治をすればいいだけの話だ。そうすればこの国に暮らしてよかったと思う。それが愛国心だ」といったら自民党の幹部が「発言を控えてくれ」などと電話してきました。今回の自民党改憲案には、「愛国心」はなくなったが、「家族は互いに助け合え」とか、道徳に触れたりしている。やたら「上から目線」で本当に大きなお世話です。一般国民までふくめて、憲法尊重擁護義務を負わしている。まるで明治憲法にもどるかのようなアナクロニズム(時代錯誤)です。

共産党宣伝力−に感激した訳

 先日、東京・町田市で日本共産党の宣伝力一に出会うと、「憲法を守らせるぞ」と書いてあった。ぼくはすごく感激しました。その通りで、憲法は国民が「守る」ものではなく、権力者に「守らせる」ものなのです。共産党にも、ここはがんばってほしい。
 この話は国民大衆が選挙でけりをつけなくてはいけない。真の護憲派に投票しなくてはいけない。  安倍首相の支持率は高いが、96条問題が命取りになる可能性もある。私と同じことをいう人が増えてきました。これから常識の大反撃を受け、ボディーブローのように効いてくると思います。
 ぼくはあるインタビューで96条改憲に「体を張って」反対といいました。いろいろな政治問題ではっきりした発言をすると、無言電話や警察から警備の打診とかが来ます。しかし、学者として、真実を発言するのに、社会的リスクや身辺の危険で屈してはいけないという思いなのです。 (ソース:赤旗日曜版/2013年4月28日)


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