葛飾区再生計画案(はじめに)

〜〜 こんなこと あんなこと できたらいいな 〜〜


区政のキーワードは 安心・信頼・誇り

"The good life is one inspired by love and guided by knowledge."
(よい人生とは愛によって鼓舞され、知識によって導かれたものである。)

”政治は強者のためでなく弱者のために存在しなければならない。”

”自治体は地域住民の共同目的を実現するための事務局である。”

そして結論は 行政革命

行政の果たすべき役割

 不確実性の除去・都市の貧困の除去・やさしい行政

 私たちが病気になったりけがをする、やがて死を迎えようとする、精神的な不安に襲われたとき、生き別れや死別をする、失業する、事業が失敗し倒産する、定年を迎える、借金に苦しむ、犯罪に巻き込まれる、大きな紛争が起きる、公害問題に悩んでいる、などは不安の要素であって、私たちは一人で乗り越えられない。しかも私たちは悩んでいるとき、だれにも相談できない場合が多く、先送りしてしまい、どうにもならない状態になってしまう。そのようなとき、公の保障が必要となるのである。対象になるのはすべての人間で、いわゆる弱者だけではない。私たちは生まれたときから死ぬまで、何かの公の後ろだてが必要になるのである。

 戦前の日本にあっては長子による単独の家督相続の反対給付として一族郎党がその家長の庇護下にあった。農村や都市にあっても地域による一定の保護が社会のセーフティネットとして存在し機能していた。しかし、「もはや戦後ではない」時代、「民族の大移動」期を経て日本の地域の構成メンバーは様変わりした。今日では特に都市においては地域による一定の保護は最早期待できない。そこで孤立する「個」のセーフティネットとしての公の保証を行政が果たすことが求められ、基礎的自治体としての市区町村が担わなければならないのである。

 責任や賠償を問えない自然災害や犯罪被害など自らの努力では従前の生活に復し得ない場合や、家族の介護の必要が発生した場合にバックアップする制度の確立、つまり人間が人間として尊厳ある生をまっとうできることの保証をすることである。

 『葛飾区は全ての区民にそれを保証します』と宣言することにより区民に安心を与えることができる。そして、それを着実に実行することによって区に対する信頼を勝ち取ることができよう。全ての施策はその次から始まるのである。この安心と信頼のもとに、自分の区に対する所有意識をもって、文化の面、環境の面などで誇れる街づくりがスタートするのである。

 チェストンの言葉を引用しよう。『ローマの人たちは、ローマが偉大だったからローマを愛したのではない。ローマ人が愛したからローマが偉大になったのだ。』(チェストン『正統とはなにか』)


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