葛飾区再生計画案(はじめに)

〜〜 こんなこと あんなこと できたらいいな 〜〜


区政のキーワードは 安心・信頼・誇り

"The good life is one inspired by love and guided by knowledge."
(よい人生とは愛によって鼓舞され、知識によって導かれたものである。)

”政治は強者のためでなく弱者のために存在しなければならない。”

”自治体は地域住民の共同目的を実現するための事務局である。”

そして結論は 行政革命

再生計画案 第U期案への序

 第T期案の原稿を出したまさにその日(00.3.21)に、三重県知事の北川正恭さんがテレビのインタビュー番組で『○○の「行政革命」という本を県の職員に読むよう勧めている。』というのを耳にした。この "行政革命"というのはT期案をまとめあげて、感想を聞きながら議論していた時、参加者の一人の「この計画は実現したら行政の無血革命だぜ」とダブって聞こえた。早速、三重県庁に電話を入れ、「デビッド・オズボーン+テッド・ゲーブラー著(高地高司訳)『行政革命』日本能率協会マネジメントセンター、1995」であることを教えてもらった。同時に原著「REINVENTING GOVERNMENT」も入手し、高校生の受験勉強よろしく原著と訳本を対比しながら通読した。

 私が再生計画案の中で求めた部分と「使命志向」とか「アントルプルヌール(entreprenuur)」とかの言葉使いは別にしても、その根底は完全に一致している。基本は@費消だけの行政から収入(稼ぐこと)も視野に入れた行政(カルフォルニアの一部の警察局は週末の刑務所をモーテル・ルームに賃貸しているという(訳書p.186)。)、A行政の行為に能率測定(単位あたりのアウトプットコスト)と効果の測定(顧客としての住民の満足度調査)、B住民に行政サービスの選択権の付与と職員や地域への権限の移譲(権限の分散)である。

 この本の中でこうした試みが既にアメリカの連邦政府、各州、各市をはじめとして世界のあちこちの政府、地方自治体で実施ないし志向されている事実を知り、この再生計画案が私(そして我々)の単なる独りよがりでないことが明かになり、葛飾区をモデルに新たな"再生案"を提起してゆきたいと心を新たにしている。

平成12年4月5日             

東都総合研究所 代表 木下茂樹


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