位置

 葛飾区は東経139度50分〜55分、北緯35度41分〜48分で、東京都の北東端にあります。

 日本橋の全国里程元標から区の中心地点(京成青砥駅)まで、およそ10.1キロメートル、東は江戸川を境に千葉県松戸市に、西は足立区、南は江戸川区・墨田区、北は大場川を境として埼玉県八潮市・三郷市にそれぞれ接しています。

 区のおいたち

 葛飾区の地域に多くの人びとが定住するようになったのは、古墳時代前期になってからのことです。

 奈良時代には葛飾周辺に1,191人住んでいたことが正倉院に保管されている「養老5年下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」に記録されています。

 鎌倉時代に葛西氏一族の領地となり、江戸時代には幕府の支配下に置かれましたが、慶応4年江戸が東京に改められ、明治2年には小菅県設置とともに同県管下となりました。明治4年の廃藩置県で東京府の管轄に移され、次いで明治11年「郡区町村編成法」の施行により、東京府南葛飾郡に編入されました。

 昭和7年10月に新宿・金町・水元・亀青・本田・南綾瀬・奥戸の7ヵ町村を合併して東京市に編入、東京市の葛飾区が誕生しました(その時の人口は約8万9千人でした)。昭和18年7月、都制がしかれ、現在の東京都葛飾区となりました。

 面積・人口・世帯

 面積は34.8平方キロメートル、23区中7番目の広さです。人口は43万956人(平6・8・1現在、男21万7,197人、女21万3,759人)、世帯数は17万6,224世帯です。

 かつしかの地名

 「かつしか」という地名は、現在「葛飾」と書きますが、万葉集や和名類聚抄など古い文献には「勝鹿」とか「葛餝」あるいは「可都思加」など、いろいろな文字が使われています。現在の「葛飾」の文字に統一されたのは、寛永16年(1639)徳川氏の検地以後のことです。

 名称のおこりについては、アイヌ語説、国語解釈説、または南方系民族によってつけられたという説など、まちまちで定説はありません。

 葛飾区非核平和都市宣言

 世界の恒久平和は、人類共通の願いである。

 しかしながら、今日なお世界の動きは、核戦争の危機をはらみ、誠に憂慮にたえない。

 わが国は唯一の被爆国として、核兵器の恐ろしさと、被爆者の苦しみを全世界の人々に訴え、再び広島・長崎の惨禍を繰り返してはならない。

 葛飾区は、区民の生命と安全を守るためいかなる国のいかなる核兵器に対しても、その廃絶を求め、ここに「非核平和都市」を宣言する。

 (昭和58年11月19日告示第222号)

Katsusika City Message for Anti-Nuclear Peace

 Eternal world peace is the common wish of all human beings. However, when we look at the world today, it is a great pity to see the world at risk of nuclear war.
 As the world's only nuclear victim country, we appeal to people of all the world, to realize the fear of nuclear weapons and agony of their victims.
 The tragedy of Hiroshima and Nagasaki should never be repeated again.
 Katsushika City's "Declaration" appeals to all countries for the complete abandonment of nuclear weapons, in order to protect the lives and safety of the city people.    November 19, 1983

 覚せい剤撲滅区宣言

 今日、覚せい剤のまん延は、心身をむしばみ多くの人々が犠牲になっています。また、覚せい剤の中毒が引き起こす各種の犯罪は、健全な家庭の破壊や平和で安全な社会の秩序を乱すなど、社会に及ぼす悪影響は計り知れないものがあります。

 よって、葛飾区は、覚せい剤ルートの根絶と覚せい剤乱用防止を図るため啓もう運動を積極的に行い、健康で明るい区民生活を確立するために、覚せい剤撲滅を宣言します。
(昭和58年3月1日告示第30号)

 葛飾区・ウィーン市フロリズドルフ区
   友好都市提携宣言(要旨)

 葛飾区とオーストリア共和国ウィーン市フロリズドルフ区は、両区と両区民の行政、文化・芸術、産業など幅広い分野の交流を推進し、相互理解を探めながら友情のきずなを強め、両区の住民福祉の増進と日本・オーストリア両国間の友好親善の堆進や、世界平和の維持に貢献するため、ここに友好都市として提携することを宣言する。

 1987年11月2日
 東京都葛飾区長 ウィーン市フロリズドルフ区長

 葛飾区・北京市豊台区友好交流・
   協力に関する協定書(要旨)

 東京都と北京市の両都市間の友好協力関係と日中両国民の友情の更なる発展、両区民の理解と友情の強化と両区の繁栄・発展を促進するため、日中国交正常化20周年を期に、葛飾区と北京市豊台区は、友好交流・協力に関する協定書の調印を行う。

 葛飾区と豊台区は、必要に応じ、科学技術、文化、教育、スポーツ、工業、農業、商業等の分野での交流と協力を積極的に推進する。

 そのため、両区は適切な方法で連携を保ち、たゆまず努力し、可能な範囲で両区の交流と協力事項の協議を行う。

        1992年11月12日
       東京都葛飾区長 北京市豊台区長

 交通安全区宣言

 交通の安全と円滑に関する問題は都民全体にとって身近なものであり、かつさし迫ったものであります。都としては首都交通対策協議会を設け、都知事が会長となって各種施策を推進しておりますが、経済の伸長にともなって自動車の保有はますます増加し、都内だけでも70万台におよび、近県から流入する車両もおびただしく、問題の解決は決して簡単ではありません。

当区の問題として考えてみますと、国道6号線のほか一部主要道路を除けば、道路は全般的に狭隘であって近代都市形態としては誠に心細い限りであり、この地に中小企業がいちじるしい発展を遂げ、自動車所有者は増加の一途をたどり交通事故は主要道路ばかりでなく区内全域に拡大されつつある実情にあります。

 交通事故の当事者はいずれも善良な都民であって、何かの不注意があり道路交通法違反があったかも知れないが、交通量の増加と鉄道路切並びに道路の整備が伴なっていないことに大きな原因があることはいうまでもありません。

 しかしながら道路の開発には困難な問題があり、手近なものから逐次改善しなければならないのであって、区民は一体となり、自動車運転者には安全運転を求め、一般歩行者に対しても道路交通法に対する自覚を高め交通安全思想を普及徹底し、痛ましい交通災禍を防止する必要が痛感されるのであります。

 よって葛飾区議会は交通事故を防止し、交通安全と円滑を確保するため葛飾区を交通安全区とすることを宣言します。

 右決議する    (昭和37年9月28日議決)


 区の紋章

 葛飾区のマークは、昭和26年に制定されたものです。

 伸びゆく葛飾区を象徴する意味で「カツシカ」の頭文字の「カ」と「力」(ちから)を併せた意味をもちます。




City Symbol  This trademark of Katsushika City was established in 1951. It has the double meaning of being the initial letter of Katsushika City, symbolizing its growth, and also the character for chikara, meaning "strength."

 区の木

 しだれやなぎ(やなぎ科)

 早春、葉が伸びきらないうちに黄緑色の花が咲き、柔軟な糸のような枝はうす緑に染まり、春を真っ先に告げてくれます。

 低地などの悪条件に耐え、環境に適応することから街路樹や庭木などに使われています。
(昭和46年8月公募で決定)




City Tree-  Weeping Willow (Willow genus) With its yellowish green flowers blossoming in early spring before the leaves grow fully, and its delicate, thread-like branches turning green, the weeping willow is the first to report the arrival of spring. (Suggestions solicited from the public, established in August 1971.)

 区の花

 花しょうぶ(あやめ科)

 初夏の水辺を彩る日本の代表的な花です。江戸時代、区内では堀切などで盛んに栽培され、明治・大正時代には、イギリス・ドイツへ輸出されました。

 毎年6月が見ごろで、堀切菖蒲園、水元公園などで多くの人たちの目を楽しませてくれます。
(昭和46年8月公募で決定)



City FIowor-  Iris (Iris genus) The iris, adorning the water's edge in early summer, is a flower representative of the beauty of Japan. Irises are in full bloom in June every year, and they offer a beautiful sight for many people at Horikiri Shobuen and Mizumoto Park. (Suggestions solicited from the public, established in August 1971.)

 葛飾区歌

 葛飾区撰 平井保喜作曲        (昭和26年3月告示)

さくら花咲く 江戸川の
水に心を 洗いつつ
みんな仲よく、手を組んで
築こうわれらの 住みよい街を
ああ葛飾に 光あり
みどり燃えたつ この大地
幸はあふれて かぎりなし
進む世界に さきがけて
興そうわれらの 文化の街を
ああ葛飾に 希望あり
昇る朝日に 富士映えて
平和かがやく 朝空に
ひびくサイレン はつらつと
伸ばそうわれらの明るい街を
ああ葛飾に 力あり
カセットテープ(500円)・レコード(300円)を販売しています。
   (A面葛飾区歌・B面葛飾音頭)

 区政情報コーナー(区役所2階) TEL:3695−1111 内線3815

 区のマーク

コミュニケーションマーク

 区の紋章と区の花(ハナショウブ)をモチーフに、江戸川・中川・荒川をイメージしています。

 区役所の理念を反映し、葛飾らしさを象徴する新しいマークとして平成元年3月に決定しました。

封筒や車両、標識類に使用し、区役所の新しいイメージづ<りを進めます。


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