BLUES'N SOULの世界

BB・KINGは卑屈な芸人なのか!

いま、わたしの手元になつかしい雑誌があります。

「THE BLUES」NO10です。

この中でかの中村とうよう氏がBBをけちょんけちょんにやっつけています。

ことの起こりは「アドリブ」という雑誌にBBの「ライブ・アット・リーガル」の評を求められた中村氏が酷評を論じ、怒り狂った日暮氏がNMMの74年11月号のレターズ欄に「BB・KINGファン・怒れ!」という一文を掲載したことに対しふたたび中村氏が「ブルース崩壊期の卑屈な芸人B.B」という一撃を加えたのでした。お互いに自分が編集長をやっている雑誌に相手の意見を載せあうところは、正々堂々として立派でござる。

さて、個人的な話ですが、わたしはBBの「ライブ・アット・リーガル」は持っていません。もちろん聴いたことはあります。60年代のライブで女性の嬌声の溢れる中でBBが代表曲を演奏している印象が強く残っています。なんだBBってタイガース(GSの)みたいだなあっと友人と話した記憶があります。

 ただ、中村氏の「ブルース崩壊期の卑屈な芸人B.B」の一文を読んでから、コノレコードハカッテハイケナイという意識が植え込まれてしまったのは事実です。レコード屋さんで手に取っても後ろから殴られるのではないかという恐怖心があり、見るだけでも目が潰れるような錯覚に落ち入りました。

 BB・KINGといえば、エリック・クラプトンをはじめ多くのロックギタリストから 絶賛されていました。まさにブルースの神様そのものです。当時10代だったわたしもクラプトンが尊敬しているのだからBBもロバ・ジョンも最高なんだという固定観念 捕らわれていたことは事実です。

 毎年のように来日して同じステージを見せてくれるBB・・・なんだかんだでわたしも3回もBBのライブは体験しました。最近は椅子に座ってプレイすることも多くなってきたようですね。ライブを見て感じるのはBBはエンターティナーに徹していると うことです。人を楽しませることを意識したステージを展開しています。人を楽しませるということが全面に出過ぎると中村氏の言うところの「卑屈な芸人」という評価になるのでしょう。たぶんBBは日本でこんな論争があったことは知らないのでしょう。知ったところで、何がどうしたって感じでしょうけど。

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