現在の主力システム。EOSシステムとUSMレンズの合焦速度は、購入当時も現在も ダントツであり、AF性能も含めた速写性という点で納得の行くシステムです。
シャッター音の静かさも特筆できます。
自然光での撮影を基本に考えていますが、内蔵フラッシュはこれがなかなか便利で、 夜中の撮影のためでなく、「晴天時の補助光」として使うことが多いですね。 逆光の真っ黒写真も好きなんですが(笑)もっとも、使い込むほどかつての「マニュアル機」の良さも感じます。
たとえば、揺れる乗り物の中からの撮影で合焦出来なくてシャッターが落ち なかったとか、左手が空いていて右手の操作の負荷が高いこととかですね。 しかし、なかなか後戻りは出来ないことです。
不満が見えてくると共に、上位機種の良さが見えてきたのは、財布にとっては 困ったもんです(笑)
20mmから300mmまで、ズームのみの構成ですが、ゆくゆくは24mm,50mm,100mm などの大口径単焦点レンズを追加したいと思っています。これはオリンパスが メインの時に使っていた構成ですが、結局このへんが基本になるような気がし ます。
EFレンズシリーズ最大のアドバンテージは手ブレ補正(IS)レンズの存在だと思います。
最近300mmF2.8から600mmF4までの望遠にすべてISタイプが導入されて、キャノンの やる気を感じますが、失敗 写真の最大の原因とも言える手ブレを完全に解決してしまうと共に、被写体への 集中力を高める効果もあるように思います。今まで諦めていた物が撮れるということは 画期的です。
三脚が要らないと言うことだけでも、どれだけの効果があるか。
身軽に走り回ることで、チャンスは確実に増えます。
実は本体内蔵ストロボが故障して、急遽買ったのですが、これとEOS55の調光システム はなかなか優秀で、フラットなぎらぎら感をほとんど感じさせません。
現在は「置物」と化しているOMシステムですが、100mmF2の描写は目から鱗が 100枚くらいバラバラと落ちるほどの物でした(笑)
また、大口径なのにコンパクトなシステムは、現在のEOSの図体からすると夢の ようですし、シャッター音の優雅さも第一級です。現在は当たり前になっています が、ストロボの自動調光も当時は、オリンパスが 最先端を行っていました。
オリンパスがAF一眼レフ事業から脱落したのは非常に残念です。
XAのセンスというのは、当時画期的でした。実はシャッターボタンが壊れなければ、 今でもがんがん使える機種だと思っています。
オートボーイLunaは、ほとんど万能で買った当初は『なんて便利なんだ』と感動して いたのですが、とにかく開放Fが暗いことと、ファインダーが見にくく、フラッシュが 必要なくらいの光量だと、被写体がよく見えない。
そういうわけで、晴天の真っ昼間か、室内(短距離)に限れば最高、それ以外は なかなか制約が多いカメラだと思うわけです。しかし、サブ機としては好適。
そう言えば、Lunaはオーストラリアで、静電気のせい(?)でハングアップしたことがあります。 外国の気候は厳しいですね。その時は「電池取りだしリセット」で凌げましたが。開放F値が明るく、ノーファインダーでパチパチ出来るコンパクトカメラが欲しい 気がしますが、つまりXAを修理すればいいのかも(^^;
スキャナは5年くらい前から使っていますが、新製品を買う必要は感じませんね。
ミノルタのフィルム・スキャナは「安い」から買ったのですが(^^; 取り込みソフトの カラーバランスがイマイチなのと、なんとなくノイズっぽいザワザワした画質なので、 もっと高級な機種が欲しくもあります。
'98年頃妻が「デジタル小道具大好き」な合唱団の先輩から借りてきたリコーDC-1。
液晶画面に光学ファインダー、フラッシュ、ズームレンズを装備して、しかも高解像度、録音もできる…と、 発売当初は画期的であり仕様的には現在も通用すると思うが、なにしろ電池が持たないのと、CCDのノイズが 多いのが難点で、メモリーカードも独自ドライバーが必要など、使い勝手の問題もあり、ほとんど使用しない まま今に至る。ついでに元の持ち主も、FUJI,Nikonとデジカメの乗り換えを続け、今更返却されたくないよう でもある(^^;2000年、ついに機は熟したかな?と思い、オリンパスのCAMEDIA C-3030 ZOOM を購入。
- 仕様
- 334万画素1/1.8型(インチ)CCD
- F2.8、32〜96mm(35mmフィルム換算)の大口径マルチバリエータ3倍ズームレンズ搭載
- SUXGA(Super Ultra XGA : 2048×1536)画像を最大3.3コマ/秒で撮影できる高速連写機能
- 音声、動画撮影機能
- 左右幅 109.5mm、重量300g
- 良いところ
- カメラとして使える操作性とカタチ。手に馴染んで使いやすく、電源ONして 写真を撮るのに、何も説明書を見なくても使えるのは、やっぱり嬉しい。
- まず画質。昼間の屋外撮影では(ラチチュードが狭いということもあるが)、 リバーサル・フィルム的な発色。ハイコントラストでスカッとした画だが、デジタル臭さが 無くて、さすが銀塩カメラメーカーのデジカメという気がする。
- 画質関係でも逆光に強いのは特筆もの。
モニター画面で見ると、盛大にフレアが発生して、CCD特有のスミアの出まくるのに、 撮影した画像にはなぜか、モニターで見たのイズが無い。くっきりスッキリぴっかぴか。
さらに、眩しい物が眩しいなりに写り、妙に芸術的な露出になっている。街のラボの センスより全然良い。- 露出補正が簡単
逆光でも、白物、黒物でも、背面の十字キーが露出補正スイッチで、常にこれを使うことが出来る。
ただし、液晶画面がONで無いと補正値が判らないのが難点。(全般的に液晶OFFだと使えない機能が多い)- 速写性がある
最大解像度でも、3枚まで連続してシャッターが切れ、メモリーカードへの書き込み待ちで 待たされることはほとんど無い。
- 画像サイズが多彩
と、5種類の解像度を選ぶことが出来るので、使用目的に合わせて使える。たとえば、 幾ら高画質といっても、常に2,048×1,536ピクセルではパソコンに取り込んでも重いので、 一段落とすとか。
- 2,048×1,536ピクセル(TIFF、SHQ、HQモード)
- 1,600×1,200ピクセルまたは
- 1,280× 960ピクセル(TIFF、SQ1モード)
- 1,024× 768または
- 640× 480ピクセル(TIFF、SQ2モード)
- 暗くても写る…けっこう暗くてもノーフラッシュで撮影できるのは、 グリップが大きくて安定感が良いのでブレないのではないかと思えます。
- 悪いところ
- まず最初に気になったのがAFがのろいこと。
EOSなんかだと、どんなときでも0.何秒かでスパッとピントが合うけれど、 3030はコンディションにもよるようだが「うんうん」言って、なかなかピントが 来ないことがある。
銀塩は「シャッター半押し」→「合焦でピ(電子音)」→「シャッターを押して作動音」というシーケンスだが
3030は「シャッター半押し」→「合焦でランプ点灯」→「シャッターを押して電子音」
なんか、スッキリしないのである。- 光学ファインダーは有るが視野率が小さい
これはしばらく使ってみてわかったのだが、恐らく0.7倍程度じゃないか?
だから、厳密なフレーミングなど全然出来ない。仕上がりを見ると無駄なスペースだらけで なんとなく間抜けである。- そしてファインダー表示が無い
光学ファインダーには、オレンジとグリーンの二つのランプがあり、これは安価なコンパクト・ カメラと同じ。合焦とフラッシュのチャージが判る。
上面の白黒液晶パネルには、残枚数カウンター、電池警告、フラッシュモード、マクロ表示など。
だが、まともなフレーミング、デジタルズーム、露出補正、絞り/シャッター値、などは液晶モニター に出るので、結局モニター・オンで使用することが多くなる。- すると…電池の消耗が早い。
同梱のリチウム電池はかなり持つが、環境に優しくないので、普通は「Ni-MH充電池」を使うだろう。 これがあまり持たない。他社比では良い方らしいのだが、数時間撮り歩いたらお終い。予備電池は必須。
散歩カメラとして「なんとなく持ち歩いて気の向いたものを撮る」という使い方をしていると、 本当は電源を入れっぱなしにして使いたいのだが。- ズームがギクシャクするのも気になる。
ゆっくりで良いから、希望する画角にピタリと止まって欲しいものである。 が、少しだけ画角を変えたいとき、勢い余って行きすぎることが多い。- そしてデジタルズームの画質が悪い
光学3xズーム(32〜96mm)+デジタル2.5xズーム(合計7.5x(〜240mm))
高画素なので、デジタルズームでもあまり画質は落ちないのかと思ったら、 案外甘くぼけた画質になる。
恐らく、デジタル・ズームせずに後から「フォトショップなど中心だけ切り出す」などの加工を した方が画質が良さそう。恐らく撮影時のモードにもよるだろうが。- メニュー画面が難しい
機能が多いとはいえ、ほとんどの機能がメニューの中に入っているので、カーソルキーで 機能を探し回る必要がある。もっと液晶画面をoffのままでも使えるようにして欲しいものだ。- 携帯性が悪い&レンズキャップが落ちる
一眼レフも携帯性は悪い。だがこれは高性能の代償でもある。
デジカメは、今はまだ「コンパクトカメラ」感覚の水準にあると思うが、C-3030Zは コンパクトカメラと一眼レフの中間を漂う感じ。コンパクトとはいうものの、明るいレンズを おごったことで奥行きがあり「ごろっ」としている。Nikonの回転式の方が収納時の厚みが 無くて良い。しかし、撮影時は本機の方が落ち着く。難しい。
しかし一番いけないのは、レンズキャップが無いとすぐにレンズを汚してしまうような 鏡筒の飛び出したデザインなのに、軽くぶつかっただけで簡単にレンズカバーが脱落して しまうこと。鞄の中に入れても何かの弾みで簡単に外れる。
従って普段は専用のソフトケースに入れておくことになるが、それでは気軽に撮影 できない。レンズキャップに穴を開けて脱落防止の紐でも付けてやろうかと思案中。
就職すると、一眼レフをぶら下げて歩くのも減って、『カプセルカメラ、XA2』
などを常に鞄に忍ばせて、特ダネにぶつかると面白いな〜などと思うも、滅多に会わないのが
特ダネという物で…(笑)
そうこうするうちに、友人に貸したOMシステムがなかなか帰ってこないという、
OMシステム散逸事件が起きます。今も全部戻ってきていないのだな、これが…
そんなこんなで、一眼レフ離れがあり、さらに視力低下に絶えられず、ついに
オートフォーカスコンパクト機『オートボーイLuna』を購入。
手軽で良く写る名機だとは思うのですが、かつてOMシリーズで、大口径セットを
組んでいた経験からは、開放F値が5.6〜7.8(かな?)などという、とてつもない暗さは
いくらフラッシュ内蔵でも辛いな〜と思っていたところに、事件が起きます。
『「写真へた?」事件』
'96のシドニー旅行の記念写真を見たある人に、そんなことを言われます。
コンパクト・カメラの「フラッシュ一発写真」が好きでない私は、なるべく発光禁止
で撮影するのですが、海外旅行で三脚も持たなかったため、当然のように沢山のブレ
写真を作りました。数打ちゃ当たるの精神ですね(笑)
その未整理写真を見ての「写真へた?」発言ですが、当時友人一同に
『コンタックス T2』ブームが起きていたこともあって、その描写性と開放F値の
差にはいかんともしがたい壁の存在を感じました。
「私の撮りたい写真はオートボーイでは撮れない」というのが結論。
レンズの明るさもさることながら、「ファインダーの視認性」こそが、一瞬のチャンス
を逃さない最大の武器ではないかとも思います。
そして、翌年のスペイン旅行で、シドニーの敵を討つべく(^^; 一眼レフ使いへの復活を
目指します。
'97年『Canon EOS55』購入。
なんとなく「おっさん臭いデザイン」ではありますが、購入当時一級のAF性能と、
手ブレ補正(IS)レンズの存在は、まさに「私のため」のシステムなのでした。
'98年にはたまたま妻が応募した(^^;『東武ワールドスクエア』のフォトコンにも入選。
「写真へた?」の
屈辱(笑)を跳ね返し(本人の気分としては重要(笑))、「旅先のちょっとかわった光景」
を追っかけて現在に至ります。
決して写真マニアってことではないのですが、『万事凝り性』というくらいの気分が、 今の私のカメラとのつき合いを表現するのにあっている気がします。