J.S.バッハ/オルゲル・ビュヒラインより  BWV623「主イエス・キリストよ、われら汝に感謝す」  「オルゲル・ビュヒライン」はコラール・プレリュード曲集。  楽譜帳にバッハがヴァイマル時代から記入していったもので、ケーテン時代を経て、 楽譜帳のおよそ3分の2ほどまで記入された形で残っている。  異稿を除くと全45曲がからなり、殆どがコラール旋律をソプラノに置いて、下の3声で コラールの歌詞や宗教的背景から得られる音形で伴奏を施している。  この曲は受難節用のコラールを基にした3拍子で、キリストによる救済に対するゆるぎない 確信を語っている。