映画館がやってきた!

SONY VPL-VW10HT モード別解像度比較

 月刊"HiVi"2000年6月号85ページに「より高画素のXGAモデルに比べ リサイズの悪影響が強くないと言われるVGAパネル(麻倉怜士氏)」という 記述を見つけ、
 これはVW10HTへの挑戦か?(笑)と思ったので、真実を暴くべく 実験してみました。

テスト内容

 テストソースは、「ドルビーデジタルエクスペリエンス」に 収録された「マルチバースト信号」のうちもっともピッチの細かい 右端のパターン。
 これを、VW10HTの拡大率の違う4つのモードで、投影してデジカメ で撮影。拡大率によらず、100インチ画面に投影したと仮定した場合 の実寸に近い大きさでgifファイル化しました。
(VGA→SVGAへのリサイズの拡大比は、1.25倍です)

テスト結果

 ディスプレイから2〜3m離れて見ると、実際に100インチスクリーンを 見るのに近いサイズで見ることが出来ます。

x1.0 ノーマルスルー
x1.3 フルスルー
x1.6 ノーマル
x2.1 フル

結論

 DRC4倍モードが有効になった状態でのデータですから、DRCの効果も 同時に確認することが出来ます。
 オリジナルデータは、「くっきりした白線2本と、ぼんやりした幅広の白線1本 の繰り返し」になっているが、最高解像度の2.1倍の画像を見ると、白線の間の ぼやけた感じが引き締まって、「ほぼ均等な白線」に変換されている。
 これは、ワイドXGA液晶とDRC4倍モードの合わせ技によるものだが、 画素が見えなくなる程度の適当な距離を置いて見たとき、本機の優位性は 明らかだと言えると思う。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!