映画館がやってきた!

Panasonic ハイビジョン・チューナー TU-BHD250 導入記

TU-BHD250ホームページ

大画面にはハイビジョンが欲しいから…

 プロジェクターVPL-VW10HTの店頭デモで見た「ベースバンド・ハイビジョンLD」の画質は鮮烈だった。
 あの頃はBSデジタル放送も始まってなかったのだが…

●TU-BHD250を選んだ理由。
 SONYがどうも様子見をしているようだから(^^;
 店頭での内蔵型TVの画質比較では、正直言ってSONYが一番自然な尖鋭感があって キリキリとハイビジョンらしいと思うのだが、i-Link関係が非力だし、D-VHSはやる気が無く、 製品計画はBlu-ray Disc一本やりという感じがするので、まだ数年は待ちだという 気がしている。
 松下のS-VHSビデオデッキを使っていて、イマイチその画質傾向には納得がいっていない のだが、ハイビジョンチューナーでは定番でバグも少なく安定しているようなので、 松下を選んだ。
 現実的に安心して使えるモデルは松下が一番のような。

 ここまで、BSデジタルの導入を待ったのは、やっぱりSONYのせいなのだが、導入してよかったよ...(^^;

使ってみて

●画質
 松下のビデオデッキのチューナーで見たような不自然な強調感は、ハイビジョンチューナーには 殆ど無く、解像度や立体感は十分である。内蔵TVより癖が無い感じなのは、チューナー部だけで なく、松下のブラウン管のピッチが他社より広いためにそこで細工をしているとか、そんな理由が あるのだろう。
 プロジェクター(VPL-VW10HT)につないだ感じは、暗部が黒く落ちすぎる感じがするのだが、 それが放送(ソフト)のせいか、チューナーのせいか、プロジェクターのせいか判別が付かない。
 チューナーの側に画質調整機能が無いのが残念だ。
●テストパターンを受信する
 BSフジの深夜のテストパターンは使える。
 一般的なカラーバーに加えて、無段階のグレースケールと、特に0%ぎりぎりの黒のパターンが 下のほうに付いている。
 これを見るとチューナーは、ひたすら、入った情報は全部表示しようと素直に出しているように 見えるので、プロジェクターの方で、黒レベルを入念に再調整する。
●機能
・アンテナ出力端子が無い
 BSデジタルしか使わないなら問題は無いのだろうが、アナログBS機器は、TV,S-VHS,Hi8,HDD-Rと 幾つもある。このうちTVだけアンテナ出力なしの入力だけなので、機器の最後に繋いでいたのだが、 チューナーにアンテナ出力端子が無いため、TVで直接アナログBSを見るのをあきらめた。
 HDDに録画してみるのを基本にしているので支障は無いが、こんなところをケチらなくても良いのに。
・D端子しかない
 前モデルはD端子とRCAの2組の色差出力があったようだが、RCAが省略された。
 TVとプロジェクターに繋ぎたい人は困ると思う。
 S端子は2系統。これをTVとAVアンプ(録画用)に繋いでいるが。
●プロジェクターとの接続
・VPL-VW10HTはDTV(YCbCr)のモードで接続するのだが、これが525P〜1125iまでしか 受けない。
 従って、525i放送はそのままでは写らないため、チューナー側で1125i固定モード を指定する必要がある。
 実用上は問題ないけれど、プロジェクタのDRCが利かないのでなんとなくもったいない。
 もっとも、BS1,2のサイマル放送なんか画質を云々するほど元が良くないというのは 事実だが。
・ハイビジョンの標準の色温度はNTSCより低いが、やや青白いくらいに白く 調整したほうがスカッとして奇麗。
●リモコン
 送信LEDがかなり奥まって付いている為に、リモコンを傾けると反応しない。
 LEDの上に乳白色のシート(実はレジ袋)を貼り付けて広角化して使いやすくなった。
 重心がかなり前のほうにあるのは珍しく、カーソルキーが先端付近にある。
 家にあるほかの機器(SONY,東芝etc.)のカーソルキーは全て「手前」にあるので変な感じ。 だが、重心とカーソルキーの位置が一致しているので使いにくくは無い。

i-LINK機器の相性

■REC-POT(IO-DATA)

 80GBのHDDレコーダである。
 パナソニックとの組合せでは、D-VHSテープのシミュレーションとして動作する。
 ソニーに繋ぐと、ハードディスクレコーダとして動く。
 せっかくのHDDだから、ハードディスクレコーダとして動いてくれたほうが嬉しいのだが、 なぜそうなのかは分からない。
 繋ぐだけで認識し問題はないのだが、たま〜に「操作パネルの呼び出し」で 「D-VHSのシミュレーション」のはずが「ハードディスク」の番組リスト表示が 呼び出せたりする。もちろん機能はしないのだが。
 というわけで、ちょっと挙動不審なのがイヤっぽいのだが、まあ、そんな感じで ちゃんと動いている。
 チューナーの電源を切ると、レコーダーの電源も連動して落ちるのだが、電源が落ちても ハードディスクは止まるけれど、回路は生きているようでいつでも熱い。ちょっと怖い。
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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!