| 映画館がやってきた! |
| 各種スピーカーのクロスオーバー周波数など | ||
| BOSE AM-10などのBASEボックス | 約200Hz | |
| よくあるお手軽セット | 100〜200Hz(推定) | |
| DDのLFEチャンネルの上限 | 120Hz | |
| SMALLに設定したSP | 90Hz | |
DDでSMALLに設定したSPの低域がリダイレクトされる周波数が90Hz以下なので、
最低90Hz前後の周波数は必要です。
もっともNS-10MMのような密閉型のSPは
なだらかに低音が減少し、S-ST7のようなバスレフ型は急激に低音が減少する
傾向にあるので、この二つの実際の結果は似たような物になると思われます。
色々な楽器の最低音の具体的な周波数です。
| オケの弦楽器の最低音 | ||
| ヴァイオリン | g | 196Hz |
| ヴィオラ | c | 131Hz |
| チェロ | C | 65Hz |
| コントラバス | E1 | 41.25Hz |
| 管楽器 | C1 | 33Hz |
| ピアノ | A1 | 27.5Hz |
| ギターなどの最低音 | ||
| ギター | E | 82.5Hz |
| ベースG | E1 | 41.25Hz |
| 人間の声 | ||
| ソプラノ | c1 | 264Hz |
| アルト | f | 176Hz |
| テナー | c | 131Hz |
| バス | E | 82.5Hz |
DDの低音リダイレクトの90Hz辺りをターゲットにしたSPを考えると、
弦楽器を例に取ると、チェロ以下の低音はSWに、人間の声は概ね各chから出る
ことになります。
人間の声が90Hz付近以上というのは、SMALLモードのセンターSPでも
結構使えるということの一つの根拠といえるでしょう。
実際の映画ではセンターに定位する音楽や効果音も有りますが、圧倒的に
台詞の比率が高いですね。
(タイタニックのように、同時録音を多用している作品では、それなりにセンター
からも背景音がします)
低い方は「どの辺まで出れば十分といえるか」というと、通常のSPで再生可能な
周波数は、大型システムでも30〜40Hz辺りを下限とするSPが
多いですが、音楽用としては、30Hzをカバーすればほぼ完璧と言って良さそうです。
もっとも、ピアノの最低音などは、基音より倍音の方が強く出ているし、
楽器の音は、どんな低音楽器でも1〜8kHz辺りまでたっぷり倍音が伸びているため、
小さなSPで聴いても、低音楽器も聞こえるわけです。
LFEが活躍する場面は、普通の映画では、「ここぞ」という時にしかありません。
タイタニックで言えば、「エンジンの回転音」「あふれ出す水音」
など、特定の効果を出すときだけLFEが活用され、それ以外の低音「音楽」
「通常の物音」などは、どんなにハイレベルでも通常のチャンネルから出力されます。
つまり「ほとんどの低音は通常チャンネル(特にフロント2ch)から出ている」ことになります。
このことを考えれば、SWに頼らないでメインSPから低音が出せることの大切さが
理解できると思います。
色々書き並べましたが、スピーカー選びの参考になれば幸いです。
| 人間の声のフォルマント | |
| 基音 | 約82-(264)-1056Hz |
| 第1フォルマント | 約200-1000Hz |
| 第2フォルマント | 約600-3500Hz |
また、ソプラノの歌声は最低でも264Hz,最高音は1000Hzにも達し、
フォルマントの低い方の周波数より高くなっています。
このために、まず"u"が聞き取れなくなり、低い周波数を使う
母音(i,u,e,o)は発音することが出来ません。
つまり、全部"a〜ae"になってしまうというわけで、だからソプラノ歌手の歌詞は
聞き取れないわけです。
| 2wayスピーカーのクロスオーバー周波数など | ||
| PIONEER S-ST9 | 8,000Hz | |
| PIONEER S-LH3 | 3,000Hz | |
| PIONEER S-LH5a | 1,200Hz | |
| 文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |