遮光カーテンの使用感

〜 遮光の実際と、その後の暗黒化状況 〜

 遮光カーテン製作から半月を経過して、お友達を呼んでの上映会なども実施したところ で、使用感と、その後の暗黒化の工夫について書いておきます。

●遮光性能の実体と工夫

 前の拙文で「ほぼ完全な暗黒化に成功」と書いていますが、市販の遮光カーテンと 比べての性能は?と言われると、比べたことがないので分かりません(^^; そこで、体感 暗黒度を書いてみます。

 まず、具体的な部屋の条件としては、

   掃き出し窓    東
  ■■−−−■■ 北←+南
  ■スクリーン■   西
  ■     ■
  ■     ■■
小窓|      |廊下→
  ■■−−− ■■
小窓| 台所  ■
  ■■■■■■■
   部屋と窓の関係は上図のようになっています。
 図の通り、この部屋は南側に窓がなく、午後には直射日光は入らなくなります。
 さすがに、窓から直射日光が差し込んでいる状態では、カーテンも薄明かりを通して しまいますが、その時間帯を過ぎれば、LDのジャケットの小さな文字が読めない程度の 暗さになります。
 この状態では、カーテンを通して外が昼間であることは認識できますが、カーテンを 透過する光よりも、隙間から漏れる光の影響の方が大きいです。
 光漏れ対策は、左右は長い物を立てかけることで、カーテンを壁に密着させます。
 床面の隙間に関しては、遮光カーテンを引きずるサイズに作ったことの効果が大きく、 完全に光漏れはありません。このへんが自作カーテンの一番大きなメリットだと、改めて 認識しました。
 実際、窓はほとんどスクリーンで隠されるので、隙間からの光漏れが無ければ、 カーテン面そのものがほんのり明るい程度はまったく問題なしということです。

 リビングの小窓に関して、掃き出し窓とほぼ同等の遮光性能ですが、こちらもやはり かなり長めのサイズに作ったことが効果的です。
 ここは、レースのカーテンがかかるべきレールに、自作遮光カーテンを吊っているの で、壁面すれすれに吊られていることと、フックをネジってカーテンの両端が壁側に 接するようにしているので、補助的にカーテンを押さえ込む必要もありません。

 台所の小窓に関しては、カウンターキッチンなので開口部から台所の明かりがリビング にも入ります。
 もともと台所にカーテンはなく、相変わらず「黒いビニール袋」の遮光で済ませていま すが、それで十分です。
 レンジフードに組み込まれた電灯をつけると、位置的にほとんど光がリビングに回らな いので、上映会中に宴会料理を作って出すことも可能です(^^)
 もっとも、先日この状態で宴会をしたら、補助に小さなスタンド(調光)を点灯しても 画質にダメージがない程度の小さな明かりでは、スクリーンからの光を加えても、 かろうじて形が判別できる程度の明るさしかないので、ほとんど「闇鍋会」でしたが…(^^;

 廊下への扉はガラスがはまっていますが、他の部屋のドアを全て閉めれば廊下は真っ暗 なので何もしていません。

 以上のような各窓への処置で、小型(60ANSIルーメン)のプロジェクタでも十分昼間から 映画を楽しめる環境が確保できました。

●その他の暗黒化

 まず、カーテン製作の後余った黒布を、スクリーンおよびLスピーカーの左に位置する ソフトラックのガラス面に掛けるようにしました。
 音と光の両面で反射対策になって、少しは効果があると思います。

 それから、ベージュのカーペットの床をカバーするために濃紺の布をひく話を 「迷光対策」の項で書いていますが、遮光カーテンの引きずっている部分と隙間無く 接するように敷き直しました。
 センタースピーカーは、この敷物の上にのっかるようになるために、布を片づけるの がさらに面倒になりましたが、それまで15cmほど残っていた床面が完全に覆われたことで、 視覚的にはぐんと見やすくなった気がします。
 ちょっとした手間と工夫を怠ってはいけませんね。


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