映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ゼイラム2

■DATA 監督:雨宮慶太,キャスト:森山祐子(イリヤ)

Story

 地球で古代の転送機の探索をするイリヤの元に、アンドロイドの支援者が送り込まれる。
 敵に取り囲まれたところを支援者に助けられたイリヤだが、その残虐な戦い方に嫌悪を覚える。
 ところが、そのアンドロイドは暴走。一転してイリヤの敵となる。原因はアンドロイドに 組み込まれた生体ユニット「ゼイラム」だった。

感想

[2000.3.22]
 実は"1"を見ていないので「よく分からん」ということは大いに あるのかも知れないが、よく分からんかった(^^;
 監督の雨宮慶太は特撮界では有名らしくてずっと見たいと思って いた一人。しかしなんといってもまず印象強かったのは主人公イリヤ役の 森山裕子の凛々しさだ。
 もう一つは抜群のクリーチャーデザイン。これは凄い、東洋趣味の 固まりだが、敵は悪そうなりに美しく不気味だ。世界に出しても 恥ずかしくないんじゃないかな? 音楽もなかなか良い。

 しかし何しろテンポが悪い。
 イリヤの戦闘が細切れでポーズだらけなのは、歌舞伎的(見得)とも 言えるが、とにかく戦闘の間が悪いし、後半は特に戦闘シーンと コメディー・シーンの配分とか、とにかくだれる。およそ90分の 作品だが、もっとあちこち詰めて短く編集すべきだと思うし、 せっかくの作品をテンポが悪いばかりに殺していると思う。
 戦闘シーンも、もっとスピーディーな格闘が見たいし、銃撃戦 がやたらと有るが、静止して撃つのは本物としては正しくても 映画的にはどうか?
 それにしても、これら全ては編集で救いようがあるのでは ないかと思うわけだ。静止画として、一つ一つの絵は美しい 決めポーズの連続なのだから、だらだらしないで美味しいところ だけテンポよく繋げば数倍面白くなるはず。


ゼイラム

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!