映画館がやってきた! | 映画鑑賞記 |
地球で古代の転送機の探索をするイリヤの元に、アンドロイドの支援者が送り込まれる。 敵に取り囲まれたところを支援者に助けられたイリヤだが、その残虐な戦い方に嫌悪を覚える。 ところが、そのアンドロイドは暴走。一転してイリヤの敵となる。原因はアンドロイドに 組み込まれた生体ユニット「ゼイラム」だった。 |
しかし何しろテンポが悪い。
イリヤの戦闘が細切れでポーズだらけなのは、歌舞伎的(見得)とも
言えるが、とにかく戦闘の間が悪いし、後半は特に戦闘シーンと
コメディー・シーンの配分とか、とにかくだれる。およそ90分の
作品だが、もっとあちこち詰めて短く編集すべきだと思うし、
せっかくの作品をテンポが悪いばかりに殺していると思う。
戦闘シーンも、もっとスピーディーな格闘が見たいし、銃撃戦
がやたらと有るが、静止して撃つのは本物としては正しくても
映画的にはどうか?
それにしても、これら全ては編集で救いようがあるのでは
ないかと思うわけだ。静止画として、一つ一つの絵は美しい
決めポーズの連続なのだから、だらだらしないで美味しいところ
だけテンポよく繋げば数倍面白くなるはず。
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |