映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ユー・ガット・メール

■DATA
キャスト:メグ・ライアン/トム・ハンクス

Story

 ニューヨークの児童書専門店の店主、キャスリーン(メグライアン)は、 チャットで知り合った男性とe-mail文通をしている。現実の彼とは別に 何でも相談できる素敵な相手だった。
 ある日、彼女の店の近所に巨大ディスカウント書店(fox)が出来たために、 彼女の店は経営危機に至る。「徹底的に戦え」と励ましてくれた彼。
 おかげで彼女は偶然パーティーで顔を合わせたfoxのオーナー、ジョー (トム・ハンクス)に言いたい放題言うことが出来たが、何故か心は辛い。
 一度会いましょうと、喫茶店で待ち合わせた彼女を見て彼はびっくり。 実は彼こそ、先日のパーティーでこてんぱんにやられたfoxのオーナー にして、文通相手なのだった。
 ジョーはキャスリーンのテーブルに行き声をかけるが、自分が文通 相手だとは言い出せずに終わる。さて、この恋の行方は…

感想

 メグ・ライアンの知的だけれど嫌みのない可愛さが実に良い。
 メールがきっかけで恋をする、って言うだけが目新しさの映画だったら何の 変哲もない物語だったのかも知れないけれど、後半で、書店主としてライバル だったトム・ハンクスがメールの世界でなく、リアルな世界でなんとか友人と して受け入れられようとするのがけなげでなんだか…。
 ラストシーンは「こうなるよね」って思うとおりのラストだけれど、それで いてなんだかホッと涙腺がゆるむような暖かさ、美しい絵。

 DVDとしては、画質音質はgoodだけれど、日本語吹き替えがちと、TVの洋画劇場 的な軽い音質で奥行きがない。メグ・ライアンの声の「こおろぎさとみ」も、 ちょっと「可愛いだけ」って印象で、オリジナルの落ち着いた柔らかさの部分が ほしいと思う。
 おまけは監督のインタビューと、NYのロケ地案内。結構楽しめた。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!