映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ツイスター

■ Twister ■DATA 1996年(アメリカ)/173分
監督:ヤン・デ・ボン
キャスト:ヘレン・ハント(ジョー)/ビル・パクストン/ジャミ・カルツ/ケリー・エルウェス

Story

 竜巻の予報は困難で、現在は3分前に警報を出せるに過ぎないが、内部構造の研究が進んで 15分前に警報を出せれば、避難が可能になり被害は激減するだろう。
 幼い頃に竜巻で父を亡くしたジョーは気象学者になり、竜巻に吸い上げられることによって 内部のデータを送信してくれる沢山のボール型の超小型観測器を開発した。観測器の名前は 「ドロシー」。しかし、これを 使用するためには竜巻の中心にこの観測器を運ぶ必要があり、命がけの作業となる。
 竜巻を追う彼女のチームの前に、チームを抜け、大スポンサーを味方に付けたライバルが 出現する。彼らはドロシーを模倣した観測器を勝手に作り、一番乗りを横取りしようとして いるのだ。
 竜巻を追いかける命がけの競争。どちらが成功するのか?

感想

 筋なんて別にどうでも良くて、それは本当に、「善玉と悪玉の追いかけっこ」と 「離婚しかかっている主人公が竜巻の中でヨリが戻る(^^;」という単純な話。 ひたすら「竜巻は凄いぜ」「CGIでこんなん出来ました」という映画。
 だけど、本当に次から次へと竜巻が襲ってきて、冒頭の回想シーンで「5段階有る 竜巻のランクのうち最強のF5の竜巻に巻き込まれ父を亡くしたジョーの子供時代の エピソード」に始まり(このときは竜巻そのものは見えない) 物語が進むに連れて、 F2〜3を追いかけF4の竜巻に酷い目に遭い、ラストは「神の領域」と言われるF5の 竜巻の中に観測器を送り込むべく突入するという、「だんだん凄くなるお約束」の 世界である。
 竜巻に巻き込まれて、色々な物が飛ぶ。最初は乗用車や「牛」が飛んでそこはかとなく コミカルな雰囲気をかもしているが、ラスト付近ではタンクローリーが主人公の目の前に 落下してきて爆発炎上。とにかく、視覚的に飽きさせない。
 竜巻に巻き込まれる観測器が「ドロシー」なんて名前でちゃんとジュディ・ガーランド のイラスト付きなのが可愛くて、私はそれが気に入ったのだが、こだわるならば、 ラストシーンで虹を出して欲しかったと思う(笑)

●画質音質など
 DVDの画質は普通(?)というか、全編真っ黒な竜巻なのでどうでも良い(^^;
 音は、全チャンネルから竜巻のゴーゴーいう音が吹き荒れるので、とにかく大音量で 聴いた方がよい。「サラウンドの面白み」というよりは、ひたすら全方位から音がして いるという音。音量勝負なので、あまり小型のサラウンドスピーカーを使っていては 楽しくなさそう(^^;


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!