映画館がやってきた! 映画鑑賞記

トーマス・クラウン・アフェア

■DATA
キャスト:ピアース・ブロンスナン,ルネ・ロッソ

Story

 大富豪がお金儲けには飽きちゃったので、ぱ〜っとモネの名画などを盗んでスリルを 楽しんで実業界は引退しちゃおう。…という話。

感想

[2000.9.11](レンタルDVD) ★☆
 とにかく「富豪が趣味で泥棒する」というのが肝なので、至る所豪華だ。
 そして保険会社の調査員キャサリン(=ルネ・ロッソ)が、調査をしているうちに 富豪と恋に落ちる。
 富豪は会社を捨て高飛びの予定なので、最初からそうとう怪しく、厳しくマークされているのに なかなかしっぽは出さない、証拠がないから捕まえられない、しっぽをつかんだと思ったら 警察はおちょくられていた…という、逆転逆転の連続。
 富豪とキャサリンの恋愛も、超リッチのやることはケタ外れで、ここまで豪華なら 「金持ち臭くて嫌み」なんていうより、「良い物見せてもらいました…」という感じ。
 とにかくトコトン「趣味の良い超リッチの遊び」で埋め尽くされていて、ストーリー なんて他愛ない物だが、見ていて面白い。ただし、泥棒に関わるトリックは結構面白い ので筋も低級なわけではない、

 ピアース・ブロンスナンも、パワフルな007ではなく、ちょっと頭の切れる大富豪 という品の良いソフトさがちゃんと有って悪くない。
 二人が簡単に恋に落ちるのも「ランダム・ハーツ」だと「んな馬鹿な」と言いたく なるが、この作品ほど豪華な世界なら「まぁ良いか」と許せるから不思議なんだね(笑)

 そういえば、超リッチが財力に任せて正義の味方をやっている「バットマン」 というのも有ったな。「サンダーバード」も私財で運営している正義の味方だけれど、 あれはあんまり羨ましくない(笑)

■画質・音質

 DVDとして、画質も上々。明るくさわやか。
 カリブの別荘のシーンなど「いいな〜超リッチ」と感心してしまうのは、絵が気持ち よいからというのも大きい。
贅沢三昧目の保養度 ★★★★★

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!