映画館がやってきた! | 映画鑑賞記 |
ベトナムから湾岸戦争までを戦い抜いた英雄、ハメル准将(エド・ハリス)は、敵地にて
極秘任務を帯び米国を勝利に導きながら、その任務の極秘性故に、死亡しても闇に葬られ
て行ったかつての部下達の恨みを晴らすために、海軍の武器庫から毒ガスミサイルを奪い
出し、今は観光地となっているサンフランシスコ沖の監獄島「ザ・ロック」に立てこもる。 化学兵器ミサイルの発射を防ぐために、FBIの化学スペシャリスト(ニコラス・ケイジ) を初めとするFBIチームが、かつてただ一人この島からの脱走に成功した英国諜報部員 (ショーン・コネリー)を道案内に、潜入する。 |
というわけで、アクション自体はお子様ランチ的だが、悪人が絶対悪ではなく
「信念のためにやむなく…」という葛藤や、ショーン・コネリーの父娘の
ちょっとした人情話がスパイスに
なっていて見せ場を作る。
別に、難しいことは考えず、「エド・ハリスの真面目な軍人ははまるよな〜」、
「ショーン・コネリーが英国諜報部員なのは良く企画が通ったな〜」、
「ニコラス・ケイジがちょっと優柔不断そうな刑事役というのは、やっぱりはまるな〜」
などなど、キャスティングだけでも笑えるとも言えるが。
ところでラスト付近。びらん性の毒ガスを使用して、心臓に注射一本打って、 それで防げるものではないと思うんですが、普通。強烈な風が吹いていて、 味方は助かるとか、そういう設定にした方が本当らしかったかも。
●サウンドデザイン
5.1chを縦横無尽に使って弾が飛んだり爆発したり。ドルデジのデモには楽しい
DVDで、お薦めできます。
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |