映画館がやってきた! 映画鑑賞記

TAXi-2

■DATA

Story

 舞台はマルセイユからパリへ。
 フランスに日本の大臣がやってくる。ダメダメ刑事のエミリアンたちが 警護を担当することになり、つけた作戦名が「ニンジャ〜」
 ところが、大臣は会議の妨害を狙う日本人ヤクザに襲撃され、 三台の黒い三菱ランサーで連れ去られる。
 ダニエルとエミリアンは、さらにパワーアップした白いプジョーで 犯人を追う。リリーのパパの指揮するフランス軍も加勢して大騒動に!

感想

[2000.8.20 VC市川#7] ★★
 ひじょ〜に面白い。前作の3倍笑えるという感じ。
 どこかの掲示板で「日本人を馬鹿にしている」というメッセージを見たが、 そんな風に感じてしまうと面白くもなんともない…というか、せっかく日本をネタ にしてくれたベッソンに申し訳ない(^^;
 フランス人から見た日本人の歪みが面白く書かれていて、それは逆に言えば 「日本人を見るフランス人の歪み」を面白く書いているということで、所長の にわか仕込みの日本語や、イギリス、ドイツに対する敵愾心など 「フランス人ってこんなに変」という描写が所長を中心に山ほど有って 抱腹絶倒だ。

 カーチェイスは、確実に前作を上回り、前作はスピードは出ているのだけれど それがなかなか絵に現れていなかったのに対し、今回はバッチリ絵になっている。
 格好いいチェイスの中に、お笑いが山ほどちりばめてあり、前作の登場人物を 使った小ネタもあって劇場内は笑いがあちこちから上がっていたので、ちゃんと "1"を見て来ている人も結構多いみたい。
 ダニエルの恋人リリーのパパが「バリバリの軍人」という設定で、これまた 漫画に出てきそうな変なフランス人の典型的なお方(^^)
 日本の忍者部隊の乗る「真っ黒な三菱」の三台も、車好きなら思わず楽しくなる 設定だと思う。忍者部隊とエミリアンの恋人ペトラらの空手対決も、なかなか 型が決まって格好良く、カーチェイスが売りの作品のオマケとは感じさせない 爽快さ…とちょっぴりお色気か(笑)

 何はともあれ、理屈抜きで笑えて楽しかった。笑いのツボも今までの 「フランス人でなければ笑えない」という妙なギャグはほとんど無く、 日本人が普通に笑えるセンスだから間違いがない。 確実に前作を大幅にしのぐ面白さだ(^^)

  • VC市川#7 … なぜか全然LFEがなっていないように思え、低音がスカスカ だったのだけれど、一体どうしたのか…?
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    文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!