映画館がやってきた! 映画鑑賞記

スターマン

■DATA
監督:ジョン・カーペンター

Story

 ストーリーは、大昔から地球(人類)に注目していた宇宙人がボイジャーに積み込まれた 宇宙人へのメッセージのレコードを拾って、地球にやって来る。
 宇宙人はヒロインの住む 付近の民家を訪れ、亡くなった夫の写真の隣に張り付けてあった髪の毛のDNAから クローンを作って、 人類とのコミニュケーションを図るが、どうも友好的な民族ではないと判断して、 ヒロインの運転する車で、警察や軍隊の捜索の中、アリゾナのランデブーポイントへの 逃避行をする。
 初めは宇宙人を恐れていたヒロインは、次第に彼の中の深い愛の精神に気が付き、 いつしか引かれていく。…という、宇宙的ラブストーリー。

感想

 AVACの試写会で「宇宙人映画の中ではなんといってもこれが好きです」という前置きと共に 使用されたスターマンのDVD。ひとが「良い」というものは試してみるタイプの私。

 友好的に歓迎すべきだという担当科学者に対して、宇宙人はとっつかまえて 解剖してしまおうという軍の責任者の、乱暴すぎるやりとりに「人類はそこまで馬鹿かね?」 と理不尽を感じてしまうのは否めないが、ヒロインと彼女の夫の姿をした宇宙人が、 次第に分かり合い、愛情を感じていくプロセスはしみじみとさせる何かがある。
 宇宙人は友好を求めているのに、どうしても攻撃しなければならない地球人の、 (アメリカでも良いけど)その理由の部分がもっとリアルに設定されていたら、 ぐっと緊迫感が増してさらに面白くなっただろうなぁと思う。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!