映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ロミオ・マスト・ダイ

■DATA (2000年アメリカ)
キャスト:ジェット・リー

Story

 アメリカの小さなベイエリアの町でNFL誘致のためのスタジアム建設用地を巡って 地上げ競争が行われている。一方は黒人、他方は中国人不動産屋。
 中国人不動産屋の息子が、黒人のクラブで喧嘩騒ぎを起こした晩、何者かに 惨殺され、一気に緊張が高まる。
 香港の刑務所で弟の死を知った兄(リー・リンチェイ)は脱獄し、アメリカに 舞い戻るが、偶然黒人不動産屋の娘と出会い恋におちる…。
 …ということで、このまま「二人の恋の行方は?」と繋がれば 『ロミオとジュリエット』だが、ジュリエットの兄が殺され、 地上げ地域に済む人々の連続殺人が起こり、話は事件を追う二人の アクションに…。

感想

[2000.6.6 VC市川 no.3]
 オープニング画面は、ミュージックビデオみたいに格好良く、期待させまくり。  ハリウッド映画らしく爆発シーンはハデハデ。何度か椅子から飛び上がるよう な爆発もあり。カーチェイスもある。ワイヤー・アクションもなかなか良く できている。
 だけどな〜んか、もう一つ物足りない感じがするのは、アクションシーンが 意外に少ないことと、主演女優がイマイチ美人じゃないこと…まあ、黒人の 美人の基準は私にはわからんけれど…。それと、物語部分のテンポもちょっと 遅いような気がして「アクション作品」としての密度を下げているような気がする。

 文句なしに面白かったのは、敵方のフットボールに無理矢理参加させられて 「ボールを持っている相手は殴って良いんだね?」という凄いルール解釈で、 わざと敵にパスして相手をぼこぼこに殴っちゃうのとか、消火ホース(口金付き) を振り回して敵と戦うシーンとかいくつかのアクション。
 中国人同士のアクションもあり、ここはカンフーの見せ場か、と期待した シーンは以外に地味で痛そうではあったが、華麗ではなかったなあというの が大変残念。
 総合的に見れば、ビデオになったらもう一度見てみようかな?と言う程度 にはあったけれど、
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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!