ホビットの食卓・レシピ集
基本的なこと
- 食事は一日六回。ご馳走はなるべく二回。
- タバコ好き。ホビットの芸技
ホビットの冒険
●出典記号
- ホビットの冒険(上)TH1
- ホビットの冒険(下)TH2
■ビルボとドワーフのお茶会
- お茶(TH1/)
- ビール(TH1/24)
- 黒ビール(TH1/27)
- コーヒー(TH1/27)
- 赤ぶどう酒(TH1/30)
- お菓子(詳細不明)(TH1/21)
- 種入りの焼き菓子(TH1/25)
晩御飯の後のおつまみ用、丸くて大きい。イースト菌入りと言うことか?
- ビスケット(TH1/32)
- バタつきホットケーキ(TH1/)
- イチゴジャムのパイ(TH1/31)
- りんごのパイ(TH1/31)
- ほしブドウ入りのパイ(TH1/31)
- ポークパイ(TH1/31)
- チーズ(TH1/31)
- サラダ(TH1/31)
- 卵(TH1/31)
- とりの蒸したの(TH1/31)
- トマト(TH1/31)
■ドワーフの朝ごはん
- ハムに卵を六つ落としたもの(TH1/61)
卵はこわさないで(目玉焼き?)
■トロルのわびしいご飯/トロルから分捕った朝食
- 羊のあぶり肉(TH1/75)
- 酒、たぶんビール系(TH1/75)
- チーズ(TH1/92)
- パン(TH1/92)
- ビール(TH1/92)
- ベーコン(TH1/92)
■霧降山のワシの巣棚で
- ウサギの焼肉(TH1/220)
- 羊の焼肉(TH1/220)
棒にさして焚き火で焼いたもの
■熊人ビヨルンの館で
- すべての料理にハチミツ入り(TH1/262)
- ハチミツ酒(TH1/250)
強いお酒ではないらしい。
- パン・バタ・蜜・クリーム(TH1/256)
- 木の実草の実小麦粉(TH1/262)
- 果物を干したもの(TH1/262)
- 蜜(TH1/262)
- 長持ちするように二度焼きしたお菓子(TH1/262)
■森のエルフの館にて
- ボタもち(TH2/23)
- ドルウィニョン産の強いぶどう酒(TH2/24)
- バタ(TH2/29)
- リンゴ(TH2/29)
■竜の巣穴
- たらふく(TH2/150)
ビスケットのようなもので持ちが良い非常食
指輪物語・旅の仲間
●出典記号
- 指輪物語・旅の仲間(上1)FR1
- 指輪物語・旅の仲間(上2)FR2
- 指輪物語・旅の仲間(下1)FR3
- 指輪物語・旅の仲間(下2)FR4
■誕生祝の宴関連
- ぶどう酒(FR1/66)
- じゃがいも(FR1/83)
- 年代物の強い赤ワイン(FR1/83)
■行きずりのエルフのもてなし
- 風味の良いパン(FR1/188)
- 甘く味の良い果物(FR1/188)
- 夏の午後のように黄金色な冷たい飲み物(FR1/188)
- りんご(FR1/188)
■マゴッと爺さんのキノコ畑あたりで
- 金の止まり木館のビール(FR1/202)
- エルフの薄い黄金色の飲み物(FR1/206)
たくさんの花から集めた蜜の香りがする
- マゴットさんのビール(FR1/214)
- キノコとベーコンの大皿料理(FR1/220)
- バスケットに入ったキノコ(FR1/224)
■古森にて
- 毒にんじん(FR2/14)
- 野生のパセリ(FR2/14)
これらは森の中で見かけただけ。
■トム・ポンパディルの食卓
- 黄色のクリーム(FR2/44)
- 巣に入ったままの蜂蜜(FR2/44)
- 白いパンにバター(FR2/44)
- ミルク、チーズ(FR2/44)
- 緑の野原に熟したベリー(FR2/44)
- 透明な水のように見えるがぶどう酒のような酔い心地になる飲み物(FR2/46)
白ワインだろうか?
- 赤い花の咲く豆の木(FR2/53)
■躍る子馬亭(経営者は人間)
- ビール(FR2/110)
- 熱いスープ(FR2/114)
- 冷肉(FR2/114)
- きいちごのパイ(FR2/114)
- できたてパン(FR2/114)
- バター、チーズ(FR2/114)
- がちょう(FR2/150)
- りんご(FR2/180)
- ※これ以降、エルロンドの館につくまでの旅の数週間は「粗末な食事」としか
分からないが、リンゴを含む相当量の食料を背負って移動した。
■エルロンドの館の宴会
- 食物はおよそ彼(フロド)の空腹が望みうる限りのものが有った(FR3/30)
※具体的なレシピに対する言及なし
■ロスロリアン
- レンバス(薄い焼き菓子外は鳶色、中はクリーム色。荒引きの粉で出来ている)(FR4/124)
- 白い蜂蜜酒(ミード)(FR4/136)
※ここには何日も滞在していたのに、エルフと食事をする機会は無かった
指輪物語・二つの塔
●出典記号
- 指輪物語・二つの塔(上1)TTT1
- 指輪物語・二つの塔(上2)TTT2
- 指輪物語・二つの塔(下)TTT3
■オークの逃避行(メリ・ピピ組)
- オークの燃えるような飲み物(酒)(TTT1/94)
※映画では桃のネクターとコーラの原液を混ぜたもの
- オークのパンと肉(TTT1/100)
※ピピンはなんの肉か想像もしたくなかったので口にしなかった
■エントの家(メリ・ピピ組)
- かすかに森の香りのする水のような飲み物(「エントの水」ともいう)(TTT1/148)
※髪の毛の先まで気分の爽快さと活力がもたらされた
- もっと土っぽくこくのある飲み物(TTT1/166)
※こちらは朝ご飯として
■黄金館の出陣(アラゴルン組)
- 葡萄酒(TTT2/47)
※セオデン王と出陣を祝う乾杯をした。食事も手早く済ませた。
■アイゼンガルドの食料庫から(メリ・ピピ組)
- 長窪印の最高級パイプ草(TTT2/132)
- 3,4日前のパンのトースト(TTT2/132)
- 葡萄酒・ビール(TTT2/133)
- 最上の塩豚(TTT2/133)
※次にベーコンが登場するので、これは生肉の塩漬けであろう
- ベーコン・焼いて食べる(TTT2/133)
- バターと蜂蜜(TTT2/133)
※残念ながら、緑野菜の類は食料庫に無かった
■イシリアンの森の植生について
※植生の描写からハーブ類がわかる
- タマリスク、テレビン、オリーブ、月桂樹の木立(TTT3/123)
- 杜松、ミルト、タイムの茂み(TTT3/123)
- 色々な種類のセージ(青い花、赤い花、薄緑の花)(TTT3/123)
- マヨラナ、パセリ(TTT3/123)
■香り草入り兎肉シチュー(フロド・サム組)
※章のタイトルにもなっている「二つの塔」の一大クライマックスである。
イシリアンの森で「帰りの食料の事も考えると、どうしてもエルフの
行糧を節約する事が必要」と判断したサムがスメアゴルに
「何か食べられる物が入手できないか」と頼んで取ってきて貰ったのが
兎だった。
※原作では二人で全部食べ終えるが、映画ではサムが味見しただけで
食べる間もなくファラミアに捕縛されてしまう。シチューはどこに…?
- 香り草入り兎肉シチュー(TTT3/118)
シチューの食材は次のとおり
- 二羽の小さな兎(TTT3/128)
- 香り草(月桂樹・タイム・セージ)(TTT3/132)
- 根菜(かぶら・人参・とりわけじゃがが良い)(TTT3/132)
※じゃがと玉葱も入れたかったが、今回は抜き
「じゃが半ダースもあれば…」とはサムの言葉。イモだらけのレシピである。
有ればスープストックも使いたかった。
兎はスメアゴルが捕獲。
香草と根菜はサムが自分で集めた。塩はサムが持ち歩いている(TTT3/134)
一時間ほどとろ火で煮込む。
- 魚のフライとじゃがのチップス(TTT3/133)
※この二つは、サムが「スメアゴルが心を入換えたらいつか食べさせる」といった料理
やはりイギリス人はホビットの末裔か。
■サムの調理器具(TTT3/129)
※香り草入り兎肉シチューのシーンで、サムが背負っている調理器具が紹介されている
- 小さなほくち箱一個
- 小さいのが大きいのに収まる式の小さな浅い平鍋二つ
- 木の匙一つと二股の短いフォーク、金串が何本か(鍋の中に収納)
- 塩(平たい木の箱に入れている)
- ナイフ
※ただし、お碗や鉢は持ってこなかった
※映画では、大小のフライパン二つ、ちいさな鍋、鉄の匙を持っている
■ヘンネス・アンヌーンの夕食(ファラミアの砦)
- ひんやりといい匂いのする淡黄色の酒(葡萄酒)(TTT3/185)
- パンとバター(TTT3/185)
- 塩漬け肉(TTT3/185)
- 干した果実(TTT3/185)
- 上等の赤チーズ(TTT3/185)
※ホビット達は三度目のお代わりまでした
ゴクリは、この砦の池で魚をとっていて捕まった
※ホビットはファラミアから、干し果物、塩漬け肉、パンを餞別にもらった。(TTT3/233)
指輪物語・王の帰還
●出典記号
- 指輪物語・王の帰還(上) RK1
- 指輪物語・王の帰還(下) RK2
■ゴンドールの田園風景
※食事内容ではないけれど…外壁に囲まれた城下の風景から、作物などを読み取る
ことができるだろう
- たくさんの果樹園(RK1/23)
- ホップの乾燥かまど(RK1/23)
- 穀倉(RK1/23)
- 羊小屋や牛小屋を備えた農家が点在する(RK1/23)
■デネソールの御前にて(ピピン)
- 葡萄酒(RK1/39)
- 白い焼き菓子(RK1/39)
※戦時下につき、一般的朝ご飯はたったこれだけ
※後に戦場から戻ったファラミアが「葡萄酒と白パン」を食べている記述(RK1/165)
があり、ここの「白い焼き菓子」もほとんどパンと推測される。
あるいはスコーンのようなものか。
■ピピン二度目の朝食
※デネソールの御前で頂いた焼き菓子の一つ二つではピピンに足りるはずも無く、
お世話をしてくれた兵士ベレゴンドに
「大きな人の城についたらきっとビールを飲めるということだけ考えて旅してきた」
などと発言し、
「さすが百戦錬磨の戦士ですね」などと感服されてしまうのだった。
こうして、ピピンは二度目の朝食にありつく。
- パンとバター(RK1/51)
- チーズ(RK1/51)
- 林檎(RK1/51)
※この冬の蓄えの最後の残りでしわは寄っているが甘味はある
- 樽から出したばかりのビール(皮製の酒瓶に入った)(RK1/51)
※普通朝からビールなどとは考えられないが、このときはピピンが自ら
ねだったような状況なので。
■ゴンドールの包囲の朝
- 茶碗に入った薄いミルク(RK1/153)
- 小さなパンの塊(RK1/153)
- 小さなバターの塊(とても足りっこないとピピンには思われた)(RK1/153)
※配給の朝食をガンダルフが用意してくれた…というのはピピンが寝坊だからである。
■影の国のフロドとサム
※レンバスも残りわずかとなり、飲み水もわずかな雨水に頼る状況であるが、
こんな状況でも常に、休んで食事をするという行為について執拗に記載されて
いるのが「指輪物語」の特異なところではないだろうか?
- ファラミアの糧食(RK2/70)
※乾し果物少々と、細長く切った乾し肉(ビーフジャーキーみたいなものか?)
これも残りわずか。
■滅びの山のフロドとサム
- いよいよレンバスのみ(RK2/102)
※レンバスは食欲を満たしてはくれないが、旅人がただこれだけにたより、これに
他の食物を混ぜることをしなければ、それだけいや増す効力をもっていた。
これは意思を強化し、持ちこたえる力、筋肉と四肢を限りある命の者には
不可能なまでに使いこなす力を与えてくれる。
※…とはいえ、サムは自分の分もフロドに与えて絶食状態。
■コルマルレンの野の祝勝会
- 葡萄酒(RK2/148)
※昼からその日いっぱい、ゴンドールの勝利、フロドの生還を祝って歓楽を尽くした
とあるが、残念ながら詳細に関わる一切の記述は無い。
※この後ホビット庄に帰還するまで、各所で歓待を受けるが、詳細の記述は無い。
■ホビット庄暦1420年の大収穫
※サムが奥方(ガラドリエル)にもらった粉を撒きマルローン樹の種を播いたため、
シャーキー(サルマン)が荒らしたホビット庄の緑は復活し、あたり一体は緑の
沃野に変貌した。
その年豊作だったとされる作物などを以下に上げる。
- 果物全般(RK2/315)
- 苺とクリーム(RK2/315)
- 李(すもも)(RK2/315)
- 葡萄(RK2/315)
- パイプ草(RK2/315)
- 大麦(ビールの原料)(RK2/315)
※以後「これぞ1420年もの、まちがいなし!」が旨いビールのほめ言葉となる
※この年生まれた子供は皆美しく健康で見事な金髪だった(作物じゃないけれど…)
その他の知識
- 教授はドイツ人の子孫であるイギリス人
- 教授は南アフリカで生まれた
- 中つ国の原型はバーミンガム
- 北欧神話の世界観も流用されている
中つ国食糧事情研究
■食材について
ホビットはご馳走好きな種族であり、きわめて多様な食材を利用する。
家畜として豚、鶏を飼い、豚は主にハムやベーコン、塩漬などの加工食品として、
鶏は卵を取るほか肉も食用に供する。野生の食肉としてウサギを狩ることもあり、
稀に羊肉も食べる。
畜産物としてバタ、クリーム、チーズがあげられるためミルクを産する何らかの
家畜も居るはずだが、その動物の種類は明らかでなく、ホビット庄には大型
四足動物が居ないようなので、恐らくはヤギ等を飼っていると思われる。
荷役用の子馬は飼っているので、馬乳のセンもある。
諺のように「牝牛」という単語も登場する。
穀類は小麦を産する。ジャガイモも重要である。
野菜は、サラダを食べることが記されているが、種類は明らかではない。
トマトはそれだけで一皿になる。
人参、かぶ、玉葱は煮込み料理に使う。
レタスは存在する(TTT/184)
果物は、酒の原料としてぶどう、干しぶどう、そしてリンゴが頻繁に登場する。
苺、すもも、は子供の大好物。
なによりもキノコ類はホビットの大好物である。
香草類は中つ国全域に自生している模様。月桂樹・タイム・セージ
海が遠いためホビット村に海産物は無いように見える。川魚はホビットの一部の部族が
獲るだけで、一般的なものではない。しかし、サムの得意料理の一つに
「フィッシュ&チップス」が有り、これはタラやヒラメなど海の白身魚を使うものだ。
案外、海からの物流があるのかも。
■飲み物・嗜好品
ホビットはビールが好物。黒ビールもある。
ワインは少し高級であり年代ものの強いワインが珍重される。エルフは主に
ワインを飲む。
焼き菓子やパイなどをつまみながら、コーヒー、お茶を飲むことも大好きだ。
その他の種族のスペシャリテ
■魔法使い
- 基本的には好き嫌いが無いようだ。老人のなりをしている割には、相当な食欲を
発揮することもある。
- パイプ草は、ホビット以上に上手にふかす。
■ドワーフ
- 基本はホビットに近いのだが、かなりの大食漢らしい。美食家ではない。
- タバコは好き
■トロル
■ワシ族
■熊人ビヨルン
- 彼らの供する飲食物全てが「蜜風味」なのは、さすが熊人である。
■エルフ
- ホビットたちには彼らの食事の全てのものが甘く芳しく感じられたということである。
- 特にぶどう酒(主に白)を好むが、不思議なさわやかな飲み物もある。
■人間
- タバコは好き
- 酒は、殿様方は赤ワインが主で、一般にはビールも広く飲まれている。
■エント
- 彼らの食べるものは「ほとんど水」だが、不思議な活力があって
ホビットの背を伸ばす効果がある。
■ゴクリ
- 元ホビットだが、何故か生魚、生肉しか食べない。香草も嫌い。
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