映画館がやってきた! 映画鑑賞記

ピアノ・レッスン

■DATA 音楽:マイケル・ナイマン

Story

 19世紀イギリスからニュージーランドに子連れで 再婚しにやってきたエイダという口の利けない女性が、船で海岸にたどり着く。  だが、持参した唯一の自己表現の手段であるピアノを「人手が足りないから」 という理由で、迎えに来た夫に海岸に置き去りにされるばかりか、現地人との 仲介をつとめる「ベイン」という男に売り払われてしまう。
 エイダはこの出来事で夫に心を閉ざすが、ベインはエイダがピアノを教えるこ とで、ピアノのキーの数だけ通ったらピアノを返すと約束するが、いつしか 二人は官能の世界に…。そして二人の関係が夫に知られたとき、夫は斧を 持ってエイダを追いつめるが…
 という、怖いラストが約束されたお話(^^;

感想

★ CICビクターのレンタルビデオで、カバーを開けてみるとテープがくしゃくしゃ になっているという痛みよう。だが、傷以上にセピアカラーといっても良い くらいに色が薄くてもやもやした画質には参った。久しぶりにレンタルの神髄を 見たような(^^;;
 一緒に借りた『ピース・メーカー』のテープは結構まともなのになぁ…
 さて、個人的には「マイケル・ナイマン」の音楽が美しいと言うことで 気になっていたこの作品で、妻も同じ理由で見たかったそうだが、噂に聞いていた 官能的なシーンというのも、確かにふんふん…と思って見ていったら話はだんだん 怖くなってきて、怖い物に弱い私らは「え〜、怖いよ〜、どうしよ〜」と ビビリながらラストまでたどり着いたのだった。
 結構話題になった作品だから、断片的な筋は知っていたのだけれど、 最後の方に「怖いシーンの連続」というのは知らなかった…(^^;;
 銃撃戦でバンバン敵を倒していくのは、ぜんぜん平気だが、ああいう 男女の恨みがつのり募って、死なない程度に切り刻むってのは陰湿で 悲惨でとっても耐えられませんです…。あ〜怖かった。
 ま、ラストが不幸なりにハッピーエンドだというのが判ったので、 DVDならもう一度見てみたいという気もする。死んで終わりだったら 二度と見たくないところだったけれど…(^^;;

 音楽のマイケルナイマンは他に『髪結いの亭主』『ガタカ』などをやっているそうです。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!