映画館がやってきた! 映画鑑賞記

パトレイバーPerfect(OVA)

■DATA

Story

グリフォン編
(LDはOVA1話とTVシリーズのステレオ版3話をまとめて1枚にしたもの。)

感想

 OVA前半はグリフォン編を中心に展開するが、なかなかマニアっぽくて良い。 TV版の野明の「趣味の世界だねえ…」という起動のセリフも趣味っぽくて良い(笑)
 最新型のレイバーよりのあの98式が良い理由として「車でもマニュアル車の方が良い」 という理由が着いていて、まあ納得する話ではあるが、ペダルを踏んでバランスを取っ ているのを見ると、さすがにフルマニュアルは無理だろう、という気はする。

 巨大ロボットの操縦系というのは、常に議論になるところだが、人間は自分が 歩くときにもほとんど無意識なわけで、その「無意識」の部分はロボットがやって くれないとたぶん悲惨なことになるんだろう。
 HONDAのP-2,3みたいに、すいすい歩けるような機構があれば、車と同じくらいの 操縦系で済むはず。
 腕をどう動かすかという話になると、三次元マウスかな?武器の選択は 音声入力かも…。格闘戦なんて、通常の操縦系では絶対に出来る筈無いので、 技の全てをコマンド化しておいて、「デュアルショック2」で入力するのが 現実的な気がするのだがどうだろうか?(^^;
 基本的に「汎用作業機」としてのレイバーの進化の道のりから推定すると、 キャタピラの代わりの二足歩行、クレーンやパワーショベルの代わりの腕 という役割を考えると、操縦系もこれを継承しつつ複雑な動きを可能に すると言う進化をするのじゃ無かろうか。  後半。太田機が隅田川に沈められてしまい、野明のアルフォンスは バッテリー切れ、そこにかぬかが助太刀にやってきて、二人で何とか倒す。というのが 戦闘の主な成り行きだが、意外に戦闘のテンポが悪く、散漫な印象。やっぱロボット・ アニメではなく警察コメディーが本領なのかなあ?と感じる。メカデザインは他に 比べる物もないほどのセンスが光っていると思うけれど
 熊耳さんと内海の過去のいきさつなどは、このOVAシリーズだけを見ても何もわから ないのは、劇場版"2"のしのぶさんの過去の話がちゃんと説明されているのと比べると、 明らかに説明不足と感じる。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!