映画館がやってきた! | 映画鑑賞記 |
麻薬取引を追っかけて、撃つ走る。 |
意外や意外、画質が良いのはもうけもの(^^)
だが、ストーリーは、なぜか記憶に残らず、検索をかけたら凄いサイト数(^^;
よその人の感想文を読んでだんだん思い出したが、ようするに、刑事の娘が
人質に取られるというのと、あとはひたすら追いかけっこだ。ヘリも車も、ジャンジャン
追いかけバリバリ打つ。
弾数は多いが、エピソードが薄いと言えそう。
南アフリカの大使が外交官免責特権を利用して麻薬売買で儲けまくる。 建物を丸ごと崖から落とす。 |
記憶に薄いのだが、たしかTVで二度ほど見た気がする。
南アフリカの大使、あんなに悪いやつを逮捕できないなら、それは法律が悪い。
という感じですな。
2は何故かLBで解像度が低く、ブロックノイズもあって「あれ?」な画質。
便器に座ったら爆弾が仕掛けてあり立てなくなったというネタは「踊る大走査線」
でいかりや長助がやっていたのを思い出して「ぽん」と手を叩く。
探せばぱくられネタは他にもあるのかも。
特典映像に「この監督は滅多に続編を作らないが、今回ばかりは自分で監督した」
と言う説明があったが、確かに、普通なら映画が二三本出来そうなネタが、どんどん
つぎ込まれていて、面白かった。完全に1を超えた続編。
しかし、あんなにぼこぼこにされて、それでも死なないんだから大した物だ。
アメリカの警官は、どうもみんな防弾チョッキを着ていて、少しくらい弾が
当たっても痛いけど死なない。(犯人は防弾チョッキを着てないので、不公平感はある)
あまり不死身だと緊張感がないので、たまに肩に当たる。足に当たることの方
が少ないのは、そのあと走るのが辛くてアクションに支障があるからか。そして、
たまにいる可哀想な殉職刑事役は、やっぱり頭で受けてしまう。
そういえば、胸を撃たれた主人公が「もう少し上だったら死んでいた」と言われて
「下だったらオカマになっていたよ」というジョークを返していたが、映画のお約束を
うまく笑い飛ばしているような気がする。
ちなみに、3もTVで見たこと有るし、4は秋葉原の店頭デモで、部分的に
呆れるほど見ている。ちゃんと通して見たい(^^;;
爆発物処理班の到着を待たずに、時限爆弾のワイヤーを切ったら大爆発で、
ビル一つ丸ごと崩壊。罰として交通課に回された先で、警察の押収品を横流しする
武器の闇マーケットの謎に挑む。 カンフーマスターな女優、レネ・ルッソ登場 |
謎の火炎放射器男を狙撃したら、ガソリンスタンドに飛び込んでしまい
タンクローリーが爆発炎上。 話は変わって偶然中国からの密入国船と関わったマータフは、あろう事か 一組の家族をかくまってしまうが、そこから、中国の犯罪結社の偽札事件に 巻き込まれる。 敵役として「リー・リンチェイ(ジェット・リー)」登場 |
「あぁ、これでシリーズも終わりか」と誰でも思うような大団円。
それにしても冒頭に出てきた火炎放射器男は何だったんだろう(^^;
シリーズを通して爆破シーンが売り。と制作側が言っていますが、
前作でビル丸ごと爆破をやってしまったので、あれ以上の爆破を思いつか
なかったと言うことでしょうか? タンクローリーが爆発炎上して、20mくらい
飛び上がるのも悪くないけれど、ちょっとわざとらしい。1999年には都内で
タンクローリーの爆発事故があり、タンクが70m離れたビルの屋上まで飛んで
いったとか、周囲100mの窓ガラスが割れまくったとか、そういう実話が
出来てしまったのも奇遇です。映画よりびっくりな事件(^^;;
本編はそれと無関係に始まるのがあれ?と思いますが、けっこう面白かった
この作品の中でリー・リンチェイの扱いには、やや疑問が残ります。
チャイニーズ・マフィアのドンとして拳法が凄い。というのは別段
変わった設定ではないけれど、優れた拳法は強い相手と戦ってこそ、
凄さがわかる。その点で、リーサルコンビとの戦いは「手加減しすぎて負けた」
みたいに見えてしまったのが辛い。
ぜひとも、正義の味方役で爽快に勝ちまくる役で出演していただきたいもの
である。
さらにいうと、主人公はもっぱらガン・ファイトの専門家なわけで、
拳法の心得もあるからといって、そうそうに弾切れを起こして拳の戦いに
突入してしまうのも不自然…さらにいえば、マフィアの一斉摘発に
主要メンバーのみで応援がいないというのも不自然なんだけれど…。
それから、マータフ刑事に嫌われる娘の彼氏のバターズ刑事。
マータフに嫌われるのは仕方ないけど、見ているこっちにも、
「なんか邪魔くさくて嫌なやつだなあ」と思わせるところがあって
うっとおしかったのが難。
マータフに好印象をもたれようと、目立つ行為を繰り返すのだが
どうにも嫌みなやつとしか見えないのだな。
まあ、欠点は様々有りながらも、第一作から登場していた人たちが みんなそれぞれに幸せになったのは結構なことで、楽しい作品でした。
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |