ハスラー2

■DATA 原題:The Color of Mony
キャスト:ポール・ニューマン,トム・クルーズ

Story

　引退したハスラー(ポール・ニューマン)が若いハスラー(トム・クルーズ)を拾って賭ビリヤードで一花咲かそうとするが、9-ballをファッションのように考えている若い者とは考えが合わず袂を分かち、自ら9-ball選手権目指して復活を期する。
　そして準決勝で当の若造と対決するが…。

　ラストのブレイクショットを撃つ瞬間に止め絵になる。『明日に向かって撃て』を意識したのかしらん？(^^)

感想

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　ストーリーはシンプル。腕の立つ若い者に対して、なんだか「古い男の世界」とのギャップを感じる主人公が、もう一度表舞台に立つために苦闘するという分かりやすい話。それだけといえばそれだけだが、ミラクルショットを見せつけて「どうだい、悪夢のようだろう」と敵に向かってニヤリとするなんてのは、きっと公開当時のプールで流行ったんでしょうな。確かに当時「プールバー」などという物が流行ったが、私も当時(大学生の頃)、なぜか洒落たプールバーを避け、新宿の薄暗いビリヤード場で友人達と玉突きに興じた時代があるが、その「悪夢のようなショット」を見ていると懐かしさに心の底が疼く。
　ポール・ニューマンが復活を賭けて頑張るという、地道な内容で派手なところはカケラも無い映画だけれど、ビリヤードが好きな人は「格好いいショット」を見ただけで燃えるでしょう。
　役者本人が４つくらいガンガンガンとノーカットで突いて「良いところを繋いだだけではないぞ」というアピールもしてくれて微笑ましいのであります。
　ハスラー(1)は1961年のモノクロ映画。2は25年後の'86年。二本続けてみるのもオツなものかも。

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文:唐澤清彦

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