映画館がやってきた! | 映画鑑賞記 |
時代設定を中世から19世紀に移して、シェイクスピアの戯曲を完全映画化した、4時間3分の超大作。 舞台はデンマーク。先王が無くなって早4ヶ月。実弟が王位を継ぎ、先王の妃を 自らの妃とし、戴冠式を執り行っている。 そこに、いまだ喪に服し、妃の貞節の無さに批判と疑いを持つ王子ハムレット (ケネス・ブラナー)が黒装束で登場。うっとおしい北欧の冬、喪服の青年、 華やかだがどこか寒々しい宮殿。いきなり文学文学な世界爆発である。 …その夜、無くなった先王ハムレットの亡霊が現れ息子のハムレットに告げる。 『私は毒殺された。その男は今王冠を頂いている。私から命ばかりか、王位も、妃も奪い取ったのだ』 ハムレットの復讐劇はやがて未曾有の悲劇へと突き進む。 |
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |