映画館がやってきた! 映画鑑賞記

風と共に去りぬ

■ Gone with the Wind ■DATA

Story

アメリカ南北戦争前夜、お姫様のように自由に育ってきたスカーレット・オハラが 戦争に巻き込まれ、数々の悲惨の中でたくましく生きていくお話。

感想

 妻は原作も読んだらしく、解説付き(^^)。話は徹底的に「南北戦争前夜の南部の文化の 素晴らしさをうたい、北軍の残虐さを非難する」というスタンスで、戦争の描写 なんか、確かにそうもあったろなあと思える。奴隷解放の大義名分があっても、 末端には虐殺や略奪が有ったろうし。
 わがまま放題のスカーレットを筆頭に、優柔不断のアシュレーなどなど駄目な人 ばかり出てきて、メラニーのいい人ぶりが嫌でも目立つ。しかし、前半最後で悲劇の どん底に落とされたスカーレットがはい上がって行く様はなんだか感動的でもある。 お金が出来るとまたわがまま娘に戻ってしまう部分はあるけれど、女と言えば、 何かあるとすぐ気絶してしまうものだったあの時代にあれだけ強く生きた彼女は 美しいと思う。

 DVDとしては、フィルムが古いために渋い色合いではあるが、丁寧にエンコード されているらしく鮮明で、暗部の階調もきちんと階調が出ていて立派だと思う。
 日本語トラックがモノラルで、かなり音量を上げないとセリフが前に出て こないのは残念。


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!