映画館がやってきた! 映画鑑賞記

アルマゲドン

■DATA
監督: マイケル・ベイ
キャスト:ブルースウィリス

Story

 プロデューサー(ジョナサン・ヘンズレー)が監督に言ったそうだ

 『小惑星が地球を破滅させるっていうので駄作がいっぱいあるだろう?
 ひとつこれのめちゃくちゃクールなやつを我々で撮ってみないか?』

 1999年、米国をおそった隕石群は、小惑星帯を通過した彗星にはじき飛ばされた テキサス州ほどの大きさの小惑星が地球に向かって飛んでくる前触れだった。 人類滅亡まで後18日。
 アメリカはスペースシャトルを飛ばして彗星に穴を掘り、 地下に核爆弾を仕込み、彗星を二つに割ろうとする。乗組員は訓練された宇宙飛行士 ではなく石油掘削の荒くれ男(ブルースウィリス)たちだった。

感想

 いかにもブルースウィリスらしいダイハードな世界だが、最後に爆弾のリモコンが故障して 一人残るところは「さらば宇宙戦艦ヤマト」のパターンだなぁと、ヤマト世代は思ってしまう のだった。
 この映画は、科学考証がはちゃめちゃなので有名なので、笑えるシーンをセレクトしてみた。
(科学考証はアレですが、映画としては面白いと思っています。ファンの方許して下さい(^^;)

(吹き替え版に基づく)
0:03 冒頭のシャトルを襲う隕石が、炎を上げて飛んでくる。真空のはずですが
0:07 地上を襲う隕石が「ぴゅ〜」っと音を立てる。音もさることながら、ちょっと落下速度が遅いのでは?
0:08 隕石の入射角がもの凄く浅い。あまり入射角が浅いと、大気で跳ね返されて地上には落ちないはず。
0:10 宇宙望遠鏡のシャッター音が「ばしゅ、ばしゅ、ばしゅ」
0:11 バクテリアさえ生き残れません。ちょっと大げさ。
0:20 隕石を内側から爆破する。爆破エネルギーの見積もりが知りたい。
0:23 彗星は時速3500km
0:25 ブリーフィングの格納庫に怪しいステルス爆撃機 B2?かな
0:38 ブリーフィングの格納庫に怪しい超音速偵察機 SR-71ブラックバードですね。 まるで本題に関係ない遊びが、可愛い(^^)
0:42 無重力の歩行訓練のために、なぜか真空チェンバーを使用
0:43 スペースシャトルの燃料は液体酸素(?) 酸素だけでは…
0:43 11Gで加速しながら月を回って時速3600kmに加速。 素人には辛いですね(^^)
0:44 小惑星の表面は場所によって重力が不安定で、噴火している。 重力が不安定ってあり得ないのでは? また、最低月の直径以上の質量が無くては火山活動 など起こり得ない。
0:56 隕石の接近速度は4800km/h
0:59 NASAの打ち上げカウントダウン用の電光時計は、「ばひゅっ、ばひゅっ」と、時を刻む。
1:10 ブースターロケットと液体燃料タンクを同時に投棄。通常はブースターを先に切り離しますね。
1:12 ロシアの宇宙ステーションと、回転しながらドッキング。これでは姿勢制御難しすぎ。
1:16 通路内に働いている重力の向きと、ステーションの回転軸が矛盾している。
1:23 シャトルの挙動が飛行機っぽい。翼が機能しているような動きですね
1:26 墜落したシャトルを見るとかなり重力があるらしい。
1:28 着陸予定地点を通り過ぎた。もともと相対速度は100km/hしかないのだから、 30秒くらい飛びすぎても、数100mしか誤差はないはず。(登場人物は40kmそれたと言っているが)
1:31 墜落したシャトルで、空気もないのに火災が起きている。
1:36 なんで、穴掘り作業車に機関砲が搭載されているの?
1:58 小惑星上のガス爆発。する?
2:03 掘削機のシートがRECARO 趣味っぽいですね(笑)
2:06 小惑星の表面に隕石が落ちて火柱?
2:16 叩いて直る。このジョークはやらない方が良かったのでは…
2:19 爆破成功。隕石もほとんど蒸発した。
 爆破した隕石は地球すれすれを飛んで行くが、この隕石の速度は3,500km/h。
物体を水平に投げて衛星軌道に乗る速度(第一宇宙速度)は7.86km/s(=28,296Km/h)
 隕石は、衛星軌道に乗る速度より遙かに遅い速度で飛んでいる…、つまり結局は地球に落ちる??
2:21 小惑星ではエレベータを使っていたのに、なぜ非常用シュートで降りるの?


■関連URL

[戻る | 目次]
文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!