映画館がやってきた! 映画鑑賞記

十二夜('96)

■DATA

Story

 双子の男女の兄弟を乗せた船が嵐で難破し、別れ別れになってしまう。 妹は偶然通りかかった近隣の城の領主を見て気に入り、男装して側近として雇い入れら れ、信頼を得て領主の恋の使者として、とある夫人の屋敷に赴く。
 夫人は最近死んだ兄の喪に服しており「7年間は人前にも出ません」と領主の求愛を 突っぱねるが、なんと使者のヴァイオラに心引かれて、熱を上げてしまう。
 板挟みになったヴァイオラの運命やいかに…

感想

[1999.11. 9 レンタル]
 「恋に落ちたシェークスピア」から始まり「ハムレット」「エリザベス」と、 シェークスピア物、英国物に心引かれているこの頃である。
 十二夜は、映画「恋に落ちたシェークスピア」のヒロイン「ヴァイオラ」と同名の ヒロインが同じく「男装の美女」として出てくる…というか、当然シェークスピアの 十二夜のヒロインの名前を、「恋に落ちた…」で借用したわけだが(^^)

 「男には見えね〜よ」という話もあるが(^^;付け髭なんか付けるヴァイオラが まず可愛い。そして、ヴァイオラに心引かれる夫人がまた可愛い。夢見る青年領主も、 夫人のお抱え道化師の風来坊ぶりも、ともかく登場人物がなかなか良い。
 話は道化師の歌を「狂言回し」的に使って、ミュージカルっぽい雰囲気も漂わ せながら進むのが洒落ていて、喜劇として気持ちよく笑えた。
 ぜひDVDで発売してもらいたい作品。
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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!