SONY 地上/BSデジタル・110度CSチューナー DST-TX1 導入記
DST-TX1
発表文
地上デジタル…気がつけば受信可能
2003年末に開始し、まだまだサービスエリアの狭い地上デジタル放送だが、
マンション内で人にきいてみると、最近ケーブルTVが配信しているらしい。
もともとケーブルTVは、UHFのローカル局もVHF帯に変換して送信していたため、
地上デジタルで使用するUHFは空き。地上デジタルをそのまま再送信すればOKという
状態であったらしい。
録画機器(DVDレコーダ)アナログ放送にしか対応していないし、コピー制御の問題
もある。TVは4:3のプロフィールを大切に使っている我が家ではフルデジタル化は
ギリギリまで先延ばしになるつもりだ。
しかし、徐々に番組表に[HD]の表記が増え、アナログ放送で上下に
黒枠の付いた番組が増えていくのは微妙〜に悔しい。
カラー放送が始まって、画面の隅に「カラー」というアイコンが
出たり、ステレオとか音声多重なんてアイコンが出ていたときに
感じた気分に似ている。いや、音声多重はあまり羨ましくなかったかな?
(我が家はまだまだモノラルのTVも現役なのだ)
■DST-TX1を選んだ理由
BSデジタルチューナーはPanasonic TU-BHD250を使っていた(2002年7月購入)。
同じパナの後継機を買えば使い勝手が同じで楽だとは思うが、HDDに録画して
見ることが主な鑑賞方法になるはずなので、HDDをD-VHSのシミュレーション・モード
でしか使えないパナの仕様は不満だった。
…というより、メーカーがHDDの外付けを用意しているのはSONYしかなかったりする。
使用するのはI/OデータのRec-POTという製品だが、SONYなら、録画リストから
選択して再生、見たら消す。という作業がDVDつきHDDレコーダと同じように出来る。
HDDからD-VHSへのmoveにも対応していて、留守録が連続した場合にもテープ交換
に悩まなくて済むから嬉しい。
とにかく、画質とか深く考えず、タイムシフトが快適に出来ること。これが
DST-TX1を選んだ理由である。
●TU-BHD250を選んだ理由。
SONYがどうも様子見をしているようだから(^^;
店頭での内蔵型TVの画質比較では、正直言ってSONYが一番自然な尖鋭感があって
キリキリとハイビジョンらしいと思うのだが、i-Link関係が非力だし、D-VHSはやる気が無く、
製品計画はBlu-ray Disc一本やりという感じがするので、まだ数年は待ちだという
気がしている。
松下のS-VHSビデオデッキを使っていて、イマイチその画質傾向には納得がいっていない
のだが、ハイビジョンチューナーでは定番でバグも少なく安定しているようなので、
松下を選んだ。
現実的に安心して使えるモデルは松下が一番のような。
ここまで、BSデジタルの導入を待ったのは、やっぱりSONYのせいなのだが、導入してよかったよ...(^^;
使ってみて
●画質
松下のビデオデッキのチューナーで見たような不自然な強調感は、ハイビジョンチューナーには
殆ど無く、解像度や立体感は十分である。内蔵TVより癖が無い感じなのは、チューナー部だけで
なく、松下のブラウン管のピッチが他社より広いためにそこで細工をしているとか、そんな理由が
あるのだろう。
プロジェクター(VPL-VW10HT)につないだ感じは、暗部が黒く落ちすぎる感じがするのだが、
それが放送(ソフト)のせいか、チューナーのせいか、プロジェクターのせいか判別が付かない。
チューナーの側に画質調整機能が無いのが残念だ。
●テストパターンを受信する
BSフジの深夜のテストパターンは使える。
一般的なカラーバーに加えて、無段階のグレースケールと、特に0%ぎりぎりの黒のパターンが
下のほうに付いている。
これを見るとチューナーは、ひたすら、入った情報は全部表示しようと素直に出しているように
見えるので、プロジェクターの方で、黒レベルを入念に再調整する。
●機能
・アンテナ出力端子が無い
BSデジタルしか使わないなら問題は無いのだろうが、アナログBS機器は、TV,S-VHS,Hi8,HDD-Rと
幾つもある。このうちTVだけアンテナ出力なしの入力だけなので、機器の最後に繋いでいたのだが、
チューナーにアンテナ出力端子が無いため、TVで直接アナログBSを見るのをあきらめた。
HDDに録画してみるのを基本にしているので支障は無いが、こんなところをケチらなくても良いのに。
・D端子しかない
前モデルはD端子とRCAの2組の色差出力があったようだが、RCAが省略された。
TVとプロジェクターに繋ぎたい人は困ると思う。
S端子は2系統。これをTVとAVアンプ(録画用)に繋いでいるが。
●プロジェクターとの接続
・VPL-VW10HTはDTV(YCbCr)のモードで接続するのだが、これが525P〜1125iまでしか
受けない。
従って、525i放送はそのままでは写らないため、チューナー側で1125i固定モード
を指定する必要がある。
実用上は問題ないけれど、プロジェクタのDRCが利かないのでなんとなくもったいない。
もっとも、BS1,2のサイマル放送なんか画質を云々するほど元が良くないというのは
事実だが。
・ハイビジョンの標準の色温度はNTSCより低いが、やや青白いくらいに白く
調整したほうがスカッとして奇麗。
●リモコン
送信LEDがかなり奥まって付いている為に、リモコンを傾けると反応しない。
LEDの上に乳白色のシート(実はレジ袋)を貼り付けて広角化して使いやすくなった。
重心がかなり前のほうにあるのは珍しく、カーソルキーが先端付近にある。
家にあるほかの機器(SONY,東芝etc.)のカーソルキーは全て「手前」にあるので変な感じ。
だが、重心とカーソルキーの位置が一致しているので使いにくくは無い。
i-LINK機器の相性
■REC-POT(IO-DATA)
80GBのHDDレコーダである。
パナソニックとの組合せでは、D-VHSテープのシミュレーションとして動作する。
ソニーに繋ぐと、ハードディスクレコーダとして動く。
せっかくのHDDだから、ハードディスクレコーダとして動いてくれたほうが嬉しいのだが、
なぜそうなのかは分からない。
繋ぐだけで認識し問題はないのだが、たま〜に「操作パネルの呼び出し」で
「D-VHSのシミュレーション」のはずが「ハードディスク」の番組リスト表示が
呼び出せたりする。もちろん機能はしないのだが。
というわけで、ちょっと挙動不審なのがイヤっぽいのだが、まあ、そんな感じで
ちゃんと動いている。
チューナーの電源を切ると、レコーダーの電源も連動して落ちるのだが、電源が落ちても
ハードディスクは止まるけれど、回路は生きているようでいつでも熱い。ちょっと怖い。
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