映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2010年1月
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[1月のBS/WOWOW★注目番組 ]

2010.1.31
  • 『ギララ』とか鑑賞会
     東宝、大映の怪獣映画のヒットに乗っかろうと「松竹」が製作し、 つっこみどころ満載のだめ怪獣映画として名高い『ギララ』の昭和版と、 平成版を一挙上映する企画。ちょっとマニアックな友人を招いて。
     友人持参の日本のディズニーが作ったCGロボット・アニメ 『ファイヤー・ボール』が面白かった。
     バベルの塔みたいな巨大な城に住むお嬢様ロボットと執事ロボットによる、 ショートコント集という体裁の作品で、全13話合わせても普通の アニメ一本分くらいだが、あっけに取られているうちにあっという間に終わってしまった。
     締めは『THIS IS IT』のBlu-ray版
2010.1.30
  • 「スプラ・アンサンブル勉強会」を聞いたり撮ったり録ったり
     妻の参加するごく趣味的合唱団のほぼ団内独唱発表会に行く。
     妻の今回の出し物は『椿姫』からのアリアで、通例社長との オペラモノのデュエットをやっているソプラノが不参加なので、 代りにデュエットにも挑戦という趣向らしい。
     曲は主人公が1人さびしく半生を振り返るあたりから、ボンボンが 戻ってきて最後のデュエットなあたりから。
     普段デュエットをやっているソプラノさんと比べると 妻の声質のほうが若干地味かなあと思っていたが、録音レベルで見る限り 、声量は今回の発表会の中で一番あったようだし、表現(芝居っ気?) もなかなか悪くない。
     あとからちょっとエコーを掛けるとあら不思議、本物と聞き間違えます(笑)
     あとは微妙な音程くらいですかねえ。まあ、最近は音程を矯正するソフト もあって、アイドル歌手はみんな使っているみたいですけど。
     妻は合唱畑の人なので「声」と音程を合わせるのは得意だけれど、 ピアノ伴奏と合わせるのは苦手なのかもしれないな。そんな感想。
  • 今回は一部デジカメで動画も撮影。
     イマドキはコンパクトデジカメでハイビジョン動画が撮れてしまうのだから 大変なことだと思うけれど、三脚だけはミニ三脚じゃ操作しにくいですな。
     立ったり座ったりの芝居付だったので、長い「パン棒」の付いた雲台が 欲しいなあと思った。
     動きモノを追いかけるのは結構技術が必要で、プロのTVカメラマンが、 ぐっとズームアップして腕前をひけらかしたい気持ちはよくわかる。 でもハイビジョン時代は「見る人の自由」を考えると、 やっぱりバストショットまで。
     TVのインタビューシーンで顔面がはみ出るほどの「どあっぷ」を見せられると、 「押し付けがましい」と感じる。
     「クローズアップ」を使う方法論というのもあるかと思うが、 映画などではそこまでのアップは通常無いので、比較すると 「TV的で安っぽい」と見えるということもある。
  • フィギュアスケートの浅田真央のインタビュー(日テレかな)で、 目から口までの超アップを使っていたのは、お肌の凹凸まで全部見えて 「なんだか失礼」と思ったな。あの年齢の肌でもそうなのだから、 ほとんど全ての成人女性にとって、あれは嫌がらせだな。
     スクリーン上では20倍以上の拡大率になるから、虫眼鏡であら捜し しているような状態だもの。
     今だったら、40〜50インチのTVを基準にして「実物大」以上になる クローズアップは「特殊効果」と心得て、安易に使用するべきではないと思う。
     話は変わるが「S☆1Jスポ」という番組のインタビューは「真央ちゃんを泣かした」 のでオジサンは批判しちゃうぞ。オリンピック直前のアスリートを泣かしてどうする。 次にジャンプをミスったら、あのときのインタビュアのせいだ!
2010.1.28
  • NHKでアスリートの秘密を先端映像技術で解き明かす番組を見た
     ネタは「フィギュアスケートの4回転ジャンプ」 「スキージャンプ」「ダウンヒル」の三つ。
     フィギュアのお手本は「ブライアン・ジュベール」
     「4回転ジャンプ」は、「人類の滞空時間」は。0.7〜0.8秒程度で、 飛ぶこと専門の「走り幅跳びの選手」とフィギュアスケートのトップ選手の滞空時間は ほぼ同じらしい。
     あとは、軸をまっすぐするための筋肉の強化とか、素早く棒の様に軸を細くすること。
     45度の角度で飛ぶこと、という話もあったが、それは「遠くに飛ぶ」ための条件で 直接回転数とは関係ない気がするな。助走のエネルギーを滞空時間に変換するなら、 90度に飛んだほうが良いはずだ。
     もっと言うと、ジャンプには「筋力」で飛ぶ部分と「腱の弾性」で飛ぶ部分がある。
     「腱の弾性」で飛んでいる代表選手が「カンガルー」
     あいつらは、もの凄い速度でジャンプ&移動するのだが、筋力はたいして使って いないのだそうだ。人間だって「トランポリン」を使えば、動力は筋肉だが、 筋力では飛べない高さまで飛べる。
     純粋な筋力で飛ぶのが「垂直飛び」
     実はフィギュアスケートの選手は、氷の上でなくても垂直とびで三回転ジャンプくらいは 飛べるもののようなので、実は「助走をジャンプ力に変換する」ということは、 ほとんどやっていないように見える。
     実際「織田信成」などは、助走の速度と着氷の速度がほとんど変化しない。 つまり、「助走の速度をジャンプ力に使っていない」ということだ。
     一方、助走と着氷の速度が大幅に違う選手は、筋力で跳んでいるとすれば、 助走の速度を殺す為に筋力を浪費していると言える。
     助走の速度をジャンプ力に変換する為には「腱の弾性」を使う必要があり、 これは「関節が硬いほうが良い」ということになる。とても体に負担がかかるとは思うが。
       結論として。
     助走のスピードは「回転力」に変換されるべきで、「ジャンプ力」は、 ほぼ純粋に「垂直飛び」によって賄われるべきで、助走の力をジャンプ力に 変換することを期待するとロスを生む可能性のほうが大きい。
     特にフィギュアスケートの選手は「体が柔らかいこと」が要求されるので、 「腱のバネ」が期待できないことは考慮すべきポイントだ。
     というわけで、ジャンプ力の解説に関しては、NHK(が取材した専門家)は、 完全に間違っている。
     「45度に飛ぶことが一番飛距離が出る」という解説のために、バネで 球を飛ばす実験をして見せたが、フィギュアの選手は「水平に滑ってきてジャンプする」 のだから、最初からバネで45度に打ち出したのでは再現していない。
     水平に転がした玉をエッジが氷に刺さった瞬間を再現する反射台に ぶつけて飛ばすなどの工夫が欲しかった。
     回転軸に関しては「スーパースロー」で見る軸の綺麗な事には感心した。
     浅田真央の失敗ジャンプ(回転不足)の映像をコマ送りで見ると、 体がくの字に曲がっていることが多い。また、腕の振り上げのタイミングが、 成功したときと比較して遅れている。
     彼女のコーチ陣は「成功したときは壁に向かって直角に助走している」とか 言っていたが、それは非科学的な精神論に過ぎない。逆に、「壁に直角に助走して 平行に着氷する」という滑り方をしているから、回転不足を取られるのだ。
     直線で飛べば、3Aは「360度x3+180度」だが、浅田真央の飛び方だと、 着氷後の進行方向が+90度あるから、きっちり飛んで見えるには 「360度x3+180度+90度」も必要になる。
     もっとも、現実には彼女の踏み切りは進行方向に対してほとんど180度回りこんで 飛んでいるので、完全に飛んだように見えても、「360度x3+90度」しか飛んでいない。
     着氷の瞬間エッジをひねっている時は、さらに-90度以上少ないので、 フォームはアクセルジャンプだが、実際は3回転すらしていないということになる。
     今年の真央コーチ陣は「左右の足の筋力を均等にする」なんてこともやったようだが、 フィギュアのジャンプは「片足踏み切り」なので、使わない反対側の筋肉は「重荷」にしか ならないのは、誰が考えても当然で、番組で秘密を披露していた「ジュベール」は、 「単純に筋トレしてしまうと無駄な筋肉が付いて重くなるので、 いかに不要な筋肉を付けないかを考えてトレーニングしている」というが 紹介されていた。
     これはものすごく、基本的なことだと思う。
     ウィダーのコーチの言う「左右の筋肉のバランスを整えて怪我を予防する」なんて、 ジョギングする老人に対する助言レベルの発想だと思う。だいたい、氷の上に出ない 指導者ばっかりというのが間違っているのだよ。
     成長期の体の変化を必死でコントロールして点数を伸ばしてきた真央ちゃんの 体のバランスを、科学的と自称するトレーニングで崩してしまったコーチ陣が 真剣に反省すべきなの。そして、コーチ陣とスポンサー(ウィダー)がイコールで 文句が言えないのがまたタチが悪いわけだ。
  • スキージャンプも大変に科学的だった
     最初のポイントは、「踏み切りのタイミング」
     それが大切なのは素人が考えても簡単にわかるが、最適なタイミングは1/100秒単位の精度 なんだと。凄いね。
     次に大切なのは「バランス感覚」
     お手本の選手は、不安定な場所に立っても重心の左右のブレが全く無い。
     これは、ジャンプ台のミゾの壁面にスキーが当たって、助走速度をロスすることが 少なくなるということと、風にあおられても影響されないということの二つ。
     次に「空中での板の角度」
     イマドキのジャンプの姿勢は「V字」なのだが、普通の選手は板の底がハの字に開いている。
     お手本の選手は、底が地面に平行。だから、横風が吹いても影響を受けにくいし、 正面からの風圧(揚力)が左右に逃げることも無い。
     …という、主な三つのポイントは全て科学的で、翌日放送されていた全日本選手権の 映像を見ると、「日本選手はまだまだ、改良の余地があるなぁ」と思ったのだった。
  • ダウンヒルの話は、スピードの恐怖を克服する脳の秘密という話で、 クラッシュシーンが多くて痛そうだったな(^^;
     最高速度に関しては、空中姿勢の違いから来る空気抵抗が大きく効くらしい。
     時速160kmとか出ているらしいので、凄い風圧なんでしょうな。ちなみに、 ジャンプは時速90km前後らしく、それよりまた格段に速いわけで。
2010.1.28
  • フィギュアスケート・四大陸選手権(女子SP)
     フジテレビの独占放送という割には、ショートは「すぽると」の枠内で、 EPGでは「LIVE2010」とかいうオビ枠で「すぽると」の表示さえない。
     これじゃあ「フジテレビ」常連の視聴者以外は気が付かないよ。
     ちやみに、私は前日の「すぽると」で「明日は四大陸を…」とアナウンサーが 言っていたので録画予約したが…
     それはともかく、試合は前日にすでに終わって、ニュースでは結果の放送あり。
     韓国ではネット上で「浅田真央の試合妨害予告」が出て警備の増強をする騒ぎになるとか、 「滞在のホテルで盗撮されたビデオがネットに出回る」とか、一部の国民のレベルの 低さが爆発している。
     そんなバカ騒ぎをしているのは、韓国人でもフィギュア(ヨナ)・ファン でもなくて、ただのアンチ日本人の人たちなのだろう。
     そんな騒動は、どう考えても「本来応援すべき自国の選手に対する妨害」 にもなっていることはわかるだろう。
     すでに日本の関係者から、正式の抗議が出たらしいが、 試合中に韓国人の観客が妨害行為をしたりしたら、 自国選手がメダルをとっても、キズモノ・メダルになってしまうし、 将来の「韓国への国際大会誘致」は当面無いということになるだろうなあ。
     盗撮映像の流出も、「試合に関するスパイ行為」と判断されれば、 関係者は出場資格剥奪になってもおかしくない。 ライバルの「演技構成に関する打合せ」なんか、事前に知ることができたら 有利だものね。
     フィギュア・ファンの人たちは、頑張って国内の自浄活動しないと。
  • まあそれはそれ。
     今回の「四大陸」はオリンピックまで二週間しかないため、各国とも オリンピック代表選手は ほぼ欠場していて、日本の浅田と鈴木の二人しか参加しないという、 国際大会にしては地味な試合だ。
     知っている選手がほとんど居ない。
     でも、国際大会基準のジャッジが採点するので、 「オリンピックの模試」としての価値は大いにある。
     結果的に浅田真央のSPは、ジャンプの失敗と時間オーバーで、 たぶんターゲットの点数から10点近く低い点になったのではないかと思われる。
     前日の練習で3Aの成功率が17/30と報道されていたが、「次々と成功させました」 というニュース映像の5回くらいのジャンプをコマ送りして見てみると、 コンビネーションは完全な両足着氷だし、回転不足も1階ならずあり、 成功率1/2には到達していないんじゃないかという気がする。
     まあ、17/30だって、SP/FSで3回飛ぶなら、その率では1.7回しか成功しない。
     開催地がこんなゴタゴタした情況でなければ、ちょっとは成功率が上がる かもしれないし、今回はコーチが欠席という事情もあるので、オリンピック本番には 期待したいが…
     演技時間オーバーの減点に関しては、映像を見る限り音楽の終わりと ほとんど同時に演技終了しているので理由がわからない。
     一方「鈴木明子」も、前回の試合から三回転ジャンプの難易度を上げて、 ステップからのジャンプに変更したため、タイミングがつかめずに 一回点になってしまうという事故があった。
     この段階で、得点アップを狙っているということは「五輪でメダルを取る気満々」 ということなのだろうが、それが実現すると女子のメダルは日本が独占 ということになるんじゃ…
    (その場合の各選手の順位は想像も付かないけれど…)
     ちなみに、鈴木はショートの「ステップ」で女子では珍しいL4を 取ったらしいが、確かにもはやスポーツというより完全に「芸術の領域」 に入った演技だった。
     まあ、演技の芸術性だけ抜き出したら、今シーズンは鈴木が断然、 抜きん出て素晴らしいと思うよ。何遍でも見たいと思うものね。
  • オリンピックの皮算用として、鈴木と安藤はまずまず安定して点を取ってくると思うが、 浅田は結局3Aが成功するかどうかによって大きく点数がぶれる可能性がある。
     北米をホームグラウンドにしているという点では、安藤とヨナが 有利な気はするし、浅田はやっぱりメダル候補の「プレッシャー」を すごく感じているようなのが不安要素。
     鈴木はなんだか世界のどこでもマイペースに試合が出来そう に思うのだけれど、今回の四大陸で下手に優勝して世界の注目を浴びると 余計なプレッシャーにならないか心配(^^;
     まあ、結論は「みんな頑張れ」ということなんだけどね。
  • 鈴木は3Aを飛ばないという点では、キム・ヨナ的な演技構成で、 基礎点はほとんど横並びのはず。
     全員がパーフェクトの演技をすると、多分、浅田・ヨナ・鈴木(or安藤)の順だろう。
     今回、鈴木のステップの得点が上がったことで、鈴木のポジションがじわっと上がって ヨナに肉薄しているのではないか。
     浅田の演技はハイリスクだし、ヨナも今シーズン、プレッシャーで 崩れた試合が無いではないので、結果は読めない。本当にスリリングな オリンピックになりそうだ。
  • 「ヘンケルス・ツインポルックス・ペティナイフ13cm」を買ってみた
     何年も「ペティナイフ」が欲しいと思っていた。
     今使っている包丁は、18cmの(いわゆる)文化包丁と、20cmの細身の牛刀 (刺身包丁として使用)。
     まあ18cmの文化包丁があれば、ほとんどの料理は出来る。
     魚を下ろすことに凝っていた頃に「出刃包丁(16cm)」を買ったことがあるが、 よほど硬い骨の魚を骨ごとぶち切る…という作業をしない限り、普段の包丁で 問題なかった。
     また、波々の刃が付いている「パン・スライサー」は、よく研いだ普通の 包丁より切れるものでは なかったので、ほとんど使わなかった。
     「ペティナイフ(13cm)」は、細かい作業をするときに便利なんじゃないかと思って 昔から欲しかったが、どのくらい活躍するかは未知数だ。短いほうが 刃先を使った作業が上手に出来ると思うが、 もしかすると本当は10cmくらいの刃渡りのほうがより、向いているのかもしれない。
     まあ、とりあえず使ってみようかと思う。
     実際、「キャベツを真っ二つにする」とか、そういうこと以外は刃渡りは 13cmで十分なんじゃないかと思う。
  • 「エネループ・カイロ」を買ってみた
     真冬の流星群を撮影するとき、レンズが凍らないように保温する為。
     いわゆる「白金カイロ」では温度が上がりすぎるのが怖いし、 鉄粉を使った「使い捨てカイロ」は、揉まないと反応が止まって温度が上がらない。 たぶん、温度制御回路の付いた充電式電熱器であるこの装置が 一番適切に役割を果たしてくれるだろう。
     あとは、カイロを取り付けてうまくレンズをくるんでやるカバーを考えないと。
2010.1.27
  • 駅前で「写真入住基カード・写真撮影無料キャンペーン」してた
     うちの市役所は仕事熱心だなぁ…
     先日、名古屋の市長(だったかな?)が「人に番号をつけるのは牛みたいだ」 などとレトロな発言をして失笑を買ったばかりだが、わが市では、 利用拡大キャンペーン中だ。
     市立図書館の貸し出しカードとか、印鑑証明とか、市営の各施設(テニスコートとか) の支所での貸し出し事務とか、様々な事務の本人確認にカードを使っているが、 こういう「その他の使い方」は自治体のIT化への熱心さ次第なので、 使っていない自治体では不要なのは理解できるけどね。
  • 番号も「人間に番号をつけて管理する」なんていうとSFっぽい感じがするが、 銀行のカードだって、図書カードだって、健康保険証だって、みんな 番号で管理しているのにレトロ思考の人はいまさら何を言っているのだろうか。
     「名前と住所」だけで管理できるなら、消えた年金問題も起きなかったわけで、 コンピュータの基礎知識が少しでもあれば、「一意なインデックス」の 意味に疑問の余地は無いのだが。
  • そもそも名古屋の住民基本台帳だって、いまさら手書きの紙台帳ではあるまい。
     1980年代中頃〜パソコン普及以前までは、紙の台帳で管理されていた気がするが、 その頃は手数料を払えば赤の他人がペラペラ個人情報の閲覧ができたのだから、 昔のほうがよほどデタラメだった。
     今はコンピュータ管理のおかげで、不正な閲覧をしたら全部記録が残るわけで、 社会保険庁の職員が処罰されたわけで。
     まあ、コンピュータ業界も「コンピュータで管理しているから安全」と じじばばに至るまで納得の行く世の中をつくる努力をしないとね。
  • 考えてみれば、昔の映画の悪者はあまり「セキュリティ」問題で苦労して いなかった。すっと忍び込むか武力で強行突破。
     『ターミネーター2』で、ポケットコンピュータでキャッシュディスペンサーの 暗証番号をハッキングして小遣いを引き出すのは結構新鮮だったが、 その後の多くの映画がルーレット的に一桁ずつ 番号が解読されて最後にがちゃっと鍵が開く的な「似たような画」を使って いるのは進歩が無い。
     これって、聴診器を当ててダイヤル錠を開ける画と、発想的には直結しているよね。
     『ミッション・インポッシブル』では、「生体認証」を破る話も出てきたが、 指紋とか、網膜とか、生々しくてイヤンな画になりがちなのがどうも(^^;;
2010.1.26
  • 『アバター』が歴代興行収入記録を塗り替える
     『タイタニック』が一年半かけて作った記録を一ヶ月半で追い抜いたとか。 しかもまだまだ週間成績でも一位を続けており、凄い勢いで延び続ける予定。
     私が思うに、『アバター』は三部作くらいになるんじゃないかなあ。とすると、 歴代ベストの1,2,3,4位までJ.キャメロンの独占になる可能性もあるのね…
  • 「夜9時に帰ってうちごはん」
     …という本を、近所の本屋で見かけた。
     遅く帰宅してもぱぱっと作れて深夜に食べてもヘルシーなメニューが紹介 されているらしい。世の中にはちゃんと需要と供給があるのだなあ。
  • 先週から「週刊朝日」が総力挙げて検察批判展開中
     いまのところ「贈賄側の証言」くらいしかネタがないのだけれど、 実はその贈賄は「贈った側は時効」なんだそうだ。
     だから何を言っても言った側は罪にならない。というわけで、 検察は別件(国税局を送り込むぞとか…)で揺さぶりをかけて、 ストーリーに沿った証言を引き出しているのでは、という疑いも濃厚 みたいなんだねえ。
     検察の最終的な目的についても、当時野党の小沢さんには「職権」が 無いので「斡旋利得」は成立しないみたいで、確かな事実がただの 「記載漏れ」ではどうにも、これだけの大騒ぎに見合わない状況。
  • 石川議員を告発した元秘書というのが、金銭トラブルで事務所を 首になった腹いせに検察にあることないこと告訴したって話も。
     彼は議員に1700万円貸して「返せないなら次の選挙で民主党後任で参議院議員にしろ」 という脅しをかけたというのだから、なんとも酷い人物だ。
     「不記載」に関しては、こういう「お金を貸すから議員秘書の名前が欲しい」という ようなスジの悪い人物に引っかかってしまうような、お金に 苦労している人物(つまり庶民)が、資産家の親分がぽんと渡した4億を見たとき、
    「こんな大金はきっと記録を残したらヤバイんじゃないか」と 勝手に気を回して不記載にした
    …というのが真相じゃないかと思うよ。
  • SFマガジンのコラムでは、
    「マスコミは小沢一郎をスターウォーズの『パルパティーン議長』のような 全能の影の支配者として 書き立てているが、子ども手当の所得制限は鳩山さんの主張が通ったように、 なんでも操れているわけでは全くない」という記事があって笑った。
     さすがSF雑誌だ。目の付けどころが違う(笑)
  • まあ、いずれにしても国会は「政治」をやって欲しいものですね。
  • 普天間問題とJAL再建と地方空港破綻問題
     普天間問題が先送りになったことも政府の支持率低下の原因といわれているけれど、 「さっさとサンゴ礁を潰して移転しろ」という趣旨なら納得いかない。
     「日米関係が悪化する」という意見も支持出来ない。
     民間の経済レベルの関係は大切だけれど、いい加減従属的な軍事同盟は 見直すべき。今、米国に基地を提供しているのは侵略戦争 の片棒を担いでいるようなもんだ。
     というわけで、短期的には「今の基地の規模を半分にしていただく」 あたりが落しどころかと。
     次善の策として、全国に無計画に99も作った赤字の地方空港に 米軍機を2,3機ずつ分散誘致して、JALにグランドサービスなどの 下請けをしてもらうのですね。
     赤字空港は自民党政権の負の遺産なのだから、野党の皆さんで なんとか使い道を考えてくださいよ〜。
  • NHKためしてガッテンで2006年頃紹介された「中華鍋の手入れ方法」 をNHKのサイトに見に行ったら、既に消去されていた。
     オイオイ、こちとら聴取料払っているんだぜ。ひどいサービス低下じゃないか。
     とはいえまあ、この話題に関しては、
    1.直火でががん空焼きして、鍋の表面の有機物をすべて炭化させる
    2.サンドペーパーとクレンザーでピカピカの銀色にに磨く
    3.青黒い酸化皮膜ができるまで火にかける
    4.一旦冷ましてから、油を引いてクズ野菜を炒める
    5.冷ましてから洗剤で軽く洗ってよく乾燥させる
     という手順。覚えてるな。
     クズ野菜を炒めるときに、油が樹脂化して皮膜を作り、これはもはや 室温では洗剤で洗っても取れないものになる。最初は薄い膜も、 数回ていねいに使ううちにテフロン加工を凌駕する「焦げ付かない性能」を 発揮して、しかも油なじみが良い。
     ガッテンの特集が2006年ということは、最初の加工からもう4年経過している。 そろそろ再加工したいかなぁ…
2010.1.25
  • ヘンケルスのHPで、包丁の研ぎ方の動画を見た。 研いだあとに「紙をスパッと切る」デモをやるのがちょっとカッコいいので うちの包丁で真似してみたら、フツウに難なく出来てしまった(笑)
     習字の半紙くらい柔らかな紙だと難しいような気がするが、 コピー用紙やコンサートでもらうチラシのようにコシがあると、結構きれいに切れるし、 切るときの抵抗感はカッターナイフより少なくて滑らかな感じ。
     家で普通に使う三本の包丁で実験。
     一番古い「貝印」もすぱ〜っと切れるが、「木屋の超硬質鋼」の包丁はそれより ぬめ〜っとした手ごたえで、確かに質感に違いは有る。この包丁はあまりにも 「硬質」なので、切れ味が長持ちするのと引き換えに、研ぐのがとても難しい。
     ヘンケルスの包丁の中にも、特殊な硬質鋼を使ったシリーズがあって、 HPの注意書きには「簡易研ぎ器では研げません」と書いてある。
  • さて、我が家の最後の一本、「ヘンケルスの一人っ子」(ロストフライ)は、 紙を切ってみると ちょっと引っ掛かりがあったので、研ぎなおすことにした。
     ヘンケルスのデモは「先端、真ん中、手元の三箇所に分けて研いで下さい」 と言っているのだが、どうもよほど幅の広い立派な砥石でないと三分割程度では 上手く研げないので、いつもどおりチマチマと研ぐのであった(^^;
  • 料理当番(?)
     包丁を研いだら料理するね。
     今日は妻の帰宅が遅めなので、それから作ってもらっていては空腹で死んでしまうので 妻の帰宅と同時に食事できるくらいのタイミングで料理を作るのだ。
     ターゲットの時刻にぴたりと合わせて料理を進行させるのはパズルを解くのと同じで 面白いけれど、家人の帰宅時間がずれると「主婦のようにイライラ」する可能性も有る。
     「温かいものは温かいうちに食べなきゃ駄目でしょ!」というアレ(笑)
     料理は「趣味」でもあるので、今回は前日の夜から綿密な作戦を立てていた、 というのは普段は帰宅時刻にあまり左右されない煮込み料理とか、その場で出来る 天ぷらとか、冷たくて良いものとか、そんなもののことが多いのだが、今回は先日から 話題にしている「dancyuの料理本」からメニューを採ったら、全部暖かいもの になってしまったから。
    • 1.なすのポタージュ … ネタ本に載っていたのはいんげん豆のポタージュなのだが、 先日「中華風の茹で鶏」を作って「しょうが風味の茹で汁」が残っていたので、 ショウガに合うのは「なす」かなぁと思ってこれをポタージュのチキンブイヨンの 代わりに使ってみた。
       「和風」か「中華風」になりそうなところだが、生クリームが効いているからか ちゃんとポタージュになって旨かった。(長ネギや、丁子、しょうが、山椒などが 大量に入っているのだが、しょうがの辛さは揮発性なので丸まったようなのだ)
    • 2.ジャガイモのカルボナーラ風 … これは昔から作っているメニューで、 いつもは細い千切りにしたジャガイモを使うのだが、今回はネタ本のレシピと の中間をねらって拍子木切りにして下茹でして使ったら柔らかくなりすぎて、 なんだかマッシュポテトっぽくなってしまった。
       味は悪くないが、何となく「違うな〜」という感じ(^^;
    • 3.カキのフリッタータ … オムレツの具にカキとブロッコリーが入っている。
       柔らかく仕上げるのがポイントだが、一番難しいのは塩加減かも。
    • 4.ハンバーグ … 通常は「合いびき肉」を使うのだが、今回は 「とりあえずネタ本に忠実に作ってみる」という主旨から、牛100%
       しかも前回は「塩辛い」と大不評だったので、塩分もレシピどおり1.1%。
       ここまでほぼノーリアクションで食べる妻にあえて聞いてみると、  「実家じゃ豚100%だったので好きじゃない。ひき肉が細かすぎる。ソースが辛い」んだと。
       確かにひき肉は細かすぎる気がするので、そのうち固まり肉を自分で超アラ挽き (というより細切れくらい?)にしてやってみようかな、とは思う。
       これは、それほど高くも無い国産牛なので「スジ」が当たらないように細かく挽いてあるのかも。 美味しいものを求めると高くつくな…。まあ、次回以降は合い挽きにするつもりだが。
       ちなみに、豚肉100%だと「ソーセージ」カテゴリになるなあ。
       付け合せは「ニンジンのグラッセ」「ほうれんそうとコーンのバター炒め」「エリンギのバター炒め」 「プチトマトとはっぱ類」…実はハンバーグ本体より、付け合せにかかった時間のほうが長い。
     なんというか、味は悪くないと思うのだが全体には不評なのかなあ。
     ふ〜、妻の考えていることがわからないな。
2010.1.24
  • 「Google日本入力」がすごい話 [→ down load]
     数週間前に「googleの日本語変換(FEP)」をインストールして気が向いたときに 使っていたのだけれど、落語家の名前を入力するのにもの凄く役立って 感心してしまった。
     基本的に「google」で検索したときに表示されるオススメのキーワードを抽出する 技術の応用らしく、「三遊亭」くらい有名な名前だとIMEでも変換できるわけだが、 「さんゆうてい"え"」とその先の一文字を入れると、一門の"え"で始まる 名前がずらっと表示されたりする。
     基本的な辞書はHDDに入っているようだが、HDD上の辞書の候補で足りなくなると ネットにアクセスしてwebの世界で蓄積された文章から候補を拾ってくるらしい。
     「携帯電話の入力アシスト機能」のように、数文字入力した段階で 変換候補のリストを表示する、という機能もなかなか良い。そして、 ネットの世界の用語になんだか強いみたいだ。
     あんまり長くてほとんど文章になっているような変換候補を提示されると、 なんだか「パソコンに書かされている」ような気分もするけれど、 これが検索エンジンにヒットしない単語を打ち込んだときのように「もしかして「○○」?」 とか言われて勝手に文章を書き直されてしまうくらいに強引なモードがあったら、 なんだか一昔前のSFみたい(笑)
     従来の常識では「人名などは辞書に登録してもきりが無い」という現実があったわけだが、 「検索エンジン」の膨大な資産を使ってキーワードを抽出することで、最近に登場した 芸能人やスポーツ選手だって変換出来てしまう。
  • ただし、環境によって打てない文字が出たり、まだ不安定な部分もあるようなので、 着実なバージョンアップを期待したい。
  • 豆知識。牡蠣は「加熱調理用」の方が美味しい(dancyu)
     生食用は「無菌海水」で牡蠣の菌を減らす処理 をする間に身が痩せるのだとか。
     牡蠣の「生用/加熱用」の別は、鮮度の違いではなく、住んでいる海域の菌の数による。 もともと食中毒の原因菌の居ない海域で取れた牡蠣なら「減菌処理」もあまり必要ないのだろうが、 処理中の牡蠣は絶食状態に置かれるわけで、確かに痩せそうだ。
     加熱調理することがわかっているなら、生食用より加熱用を買うほうが 理にかなっている。
     ちなみに、他の「毒物」に関する解説本によると、食品の中では「貝」は 一番食中毒の原因になりやすい食品なのだとか。そして、その理由は、 「海中の微生物を食べているから」。
     確かに「アサリが居ると東京湾の海水が綺麗になる」というくらいの 「ろ過」能力を持っているわけだから、貝を生で食べたらやばそうなのは 想像出来る。
2010.1.23
  • 「プーリア風・鶏のトマト煮込み」と「半寸銅鍋」が必要な理由
     先日作ったら「焦げ臭いなあ」と言われたので、今度は焦げないように作ったぞと。
     ただし、「焦げ」が有るほうが「デミグラスソース」的な香りは高い。 焦がさないと香りは薄くなってしまう。 いい香りと焦げ臭いの境目を見極めるのが難しい。
     皮を焼いた鶏肉と炒めたタマネギを、赤ワインとトマトで煮込むだけの調簡単料理だが、 とても濃厚な味で旨いし、時間も約90分程度で出来るので、これはいつ作っても良いわ。
     前回は台所にあった激安ワイン(350円くらい)を使ったら、ほんと「これどうなるの?」 と心配になる凄い味(なんだか酸っぱ苦い)で修正するのに苦労したが、 今回は普通に「安いけど飲んでも旨いワイン」 …箱入り3Lで2,000円くらいかな…を使ったら、無事だった(笑)
     ちなみに、イタリアでは同じ料理を「馬」や「羊」で作るそうだ。
  • さて、煮込み料理大好きなのだが、手持ちの鍋で作るとたいてい鍋の容積ぎりぎりになって、 ふきこぼれ注意状態。
     今の鍋は約2リットル。もう少し容積の大きい鍋がほしい。
     妻は「作る量を減らせば良い」というのだが、材料に「トマトの水煮(缶詰)」があると、 基本一缶単位で、半端に残して別の料理にどうにかするってモノでもないので、 どうしてもそれなりのまとまった分量で作ることになる。
     そして、一回の食事としては「二人前」でいい訳だが、晩に「煮込み料理」として 食べたものを翌日「パスタソース」として、別の一品にするということもあるし、 半分の量では煮込んでいるうちに底が焦げてしまうという、技術的な困難もある。
  •  というわけで、やっぱり大きめの鍋があると便利。ホーロー鍋も良いかもしれない。
    たとえば、手ごろな価格のアルミ鍋だと、←こんな製品がある。
    これで容量は5.1リットル
     アルミは熱伝導率が高くて効率的だけれど、酸に弱いので、 じっくり煮込み料理を作りたいというのならずっとマニアックになるけれど、 鋳鉄のホーロー鍋というのも選択肢に入るよね。
    こちらは容量は4.5リットル
     つまみまで全て金属製なので、鍋ごとオーブンに入れられるという特徴もある。 業者の言うには「フランスの業務用の世界では、これが標準」だそうだが。 ほんとか(^^; これ買ったら料理オタク(笑)

2010.1.22
  • dancyu「何度でもつくりたい絶品おかず365レシピ」
     365ものレシピがあるなら、毎日一品ずつ作っても一年だなぁ、とぱらぱら見て そのボリュームに感心したが、いざ「一回のディナー」を想定して見てみたら、 たとえば、一番目に載せてある「ハンバーグ」をメインにこれに合わせる 「副菜x2,汁物x1」という想定でページをめくっていくと、意外に選択肢が少ない。
     特に「スープ系」がほとんど無い。
     また「冬場に作りたい長時間かかる煮込み料理」という視点で探すとあまり無い。
     和・洋・中・伊・仏おまけにスペイン、ポルトガル、ベルギーetc.と 料理の広がりが広大な日本では、365レシピあっても「和・洋・中」と三分割しただけで100ちょい、 ダブりの無いコースを想定した場合なら、3,4品そろえるならやはり100コースくらいということか。
     そう考えると、365のレシピで一年は持たないなぁ、と思うのだった。
     この本は「数多くの人に自慢のメニューを紹介してもらう」という企画なので、 これ一冊でOKというバランスを指向しているわけでは無いようだ。
  • 肉系のおかずは一年中ありだが、魚や野菜は「旬」がある。
     我が家では、「安売りしている食材は旬の味」と、食材優先で メニューを考えることが多いので、「季節」をキーワードにメニューを 考えられる本があれば良いなあ。
  • 汁っぽいおかずが無いな〜とページを追っていると、「水分はビールでいいかなあ…」 などと思うわけで、実際大抵ビールは飲んでしまうわけなんだが…(^^;
2010.1.21
  • PS3で地デジ録画する「torune」発表
     各種記事を見ると
    「全てゲームソフト開発チームが作った」
    「既存レコーダとの競合関係は一切考えていない」とある。
     考えてみれば、これまでDLNAで接続したレコーダの録画済番組を再生することは 出来ていたのだから、あとは「録画」と「番組表の表示」だけ作ればレコーダーになる。
     ニュースの動画を見ると、番組表の表示は「超高速スクロール」で、 「24時間9チャンネル表示」なんかあって、PS3で表示した静止画を拡大するくらいの感じなのは さすがPS3のパワーと思うのだが、従来のSONYレコーダーの資産を生かしていないのは いかにももったいない。
     SONY本体の技術者とSCEの技術者が得意技を持ち寄れば、めちゃめちゃ快適なレコーダーができるのに。
     そのために、既存のレコーダーに3〜4万円追加くらいなら全然OKだがなあ。
     消費電力の問題も、プレミアムな別シリーズとしてなら気にならないだろう。
  • パナの新レコーダはダブルAVC録画&10倍モード
     ついに「ダブルAVC録画」の機種が出た。
     シャープが一足先に「ダブルAVC録画」を達成しているが、あちらは 圧縮の方式が異なり、結果の画質もイマイチらしいので、今度のパナの 新機種こそが「待望の」というべきだろう。
     まあ我が家的には先日レコーダーを買ったばかりだし、現在6ch同時に ハイビジョン録画できるので即ほしいということは全く無いのだが、 SONYも業界の流れはフォローするだろうから、そろそろ「ダブルAVC録画」 の機種が出るのだろう。
     厳密に言えば「ダブルAVC」より、「録画1/2の区別」が無くなって、 予約時間の重複が発生したときには系統を意識しない状態になることが望ましい。
  • 新番組が壊滅
     1月期はもっとも新番組が少ない時期ではあるのだけれど、アニメは壊滅。
     ガッチャマンやタイムボカンシリーズ、名作劇場など、やたらと毎日 放送される「名作再放送モノ」によって、見切れないほどの録画数はあるけれど、 新作は本当に不作だ。
     すでに2,3話放送されているが、萌えアニメなんか全部却下。
     ここはNHKが「金は出すけれど口は出さない」という太っ腹なところを見せて、 品位の高いアニメの製作に乗り出してほしいものだ。
     NHKのPが企画書より先の細かな部分に口を出すと 駄作になってしまうので、「有能な若手を育てる」ことだけに専念してもらいたいものだ。
     フジの「ノイタミナ」枠は面白い企画を次々と実現しているが、とてつもない ハズレをひくこともある。まあ、1年4Qの中に一本面白いものがあれば良いと思うけれど。
     今回の「アニメノチカラ」枠は、いまのところハズレ臭が漂っているのだが、 我慢して様子見中(^^;
     まあアニメが低調な季節は「映画」を楽しむことにすれば良いわけだが、 「来週が楽しみ!」というような作品がひとつくらいあったほうが楽しい のだがなあ。
     
2010.1.20
  • キエフ・バレエの「胡桃割り人形」
     大昔に購入したLDソフトをVHSにダビングしてあったものを発見して、BDレコーダーに ダビングしてから鑑賞した。
     先日BDレコーダーが3台体制になったので、一台は寝室のフォーマット変換コーナーに 置いて古いビデオ/LDのサルベージに使うことにしたのだ。
     これは、DVDレコーダーを導入した頃にもやっていたのだけれど、 DVDは最大120分しか録画できないので、長い作品はブルーレイ登場まで保留していたのだ。
     ブルーレイは、DVDレコーダーが登場した頃には既に将来計画が発表されていて、 実現がこんなに先送りになるとは思わなかった。おかげで繋ぎで使っていたD-VHS資産の 不良化がたいへんなことに(^^;
  • ともあれ、キエフ・バレエの「胡桃割り人形」
     先日N響の演奏会で「胡桃割り人形」の二幕を聴いて「踊りも見たいなあ」と 思ってテープを発掘してきたのだけれど、結果的に「踊りは素晴らしい」けれど、 「演奏はNHK交響楽団は凄いなぁ」と改めて感心することになった。
     キエフ・バレエの演出はなかなかオーソドックスで、ダンサーの技量も高く、 ソロの踊りの合間に客席からアンコールがかかって、曲間でカーテンコールに なってしまうという熱狂振りに感心してしまう。
     でも「オケ」の方は、なんだかバサバサした音色で、盛り上がりどころの ドラマチックさも全然N響の方が上だった。
     まあ、オペラの「伴奏」としてのオケと「コンサート」としての演奏 の違いが有るのかもしれないけれど、N響の豪華で深い演奏は賞賛すべきだなと思う。
  • それにしても世界の一流のバレエ・ダンサーの体というのは、なんだか想像を 絶するものがある。跳躍力とか柔軟性とかバランス感覚とか。
     「胡桃割り人形」の二幕の、スペイン、アラビア、中国、ロシアの踊りを見ると、 衣装はそれなりなのだが、ロシアの踊り以外は、音楽も振り付けも ものすごく勘違い…というか、見たことの無い国の踊りを想像でイメージ膨らまして 作ったな〜という感じ。
     そこが昔の作品らしくて面白いとも言うけれどね。
     たぶんスペインの情報なんて一般人にとっては「絵葉書の闘牛士の絵やフラメンコの絵」 しかないとか、そんな時代だったんだろうなあ。
2010.1.18
  • 月刊「HiVi」2月号
    ・BDレコの比較特集…各社のレコーダーを普及/中級/高級の3カテゴリーで採点
     「HiVi」では1世代前までは「Panasonic圧勝」みたいな記事ばかりだったけれど、 今回の記事はどのカテゴリーでも「僅差でSONYが一番」みたいな扱い。
     各社頑張っているとは思うが、SONYの各世代の機械を使って来て、今までそんなに 負けているとも思えないし、今回の世代の機種で突然逆転するほど進化しているとも 思わない。進歩しているのは間違いないけれど。
     結局「僅差」をオーバーに書いているだけだと思うんだなあ。
     むしろ、これらの「採点基準」が基準の曖昧な(採点者の趣味・視点で左右される) 「画質・音質」なのがおかしい。
     使い勝手に影響の大きい「番組表の自動検索や自動録画機能」は、 「録画機」にとっては最大のセールスポイントなのに、これを評価している記事は ほとんど無い。
     まあ、ほとんどの評論家はTVなんか見ていないということなのだろう。
     たとえば、今のシーズン、ささいな「画質の差」より、冬季オリンピック のヒイキの選手/競技の登場する番組をもらさず自動録画するのが、 どう考えても最重要だよねえ?
    ・各社の長時間録画の画質比較
     という表があるのだが、長時間モードの時間が羅列されているだけで全然評価されてない。
     原理的に各社の実力差が一番出るのは「長時間録画の画質」なのに、 なぜまともに評価しないのだ?
     本気出すなら、「標準画像」をきちんと定義して、数値的に調べるべきだね。
     昔は「VHSレコーダーでLDのテスト動画を録画して評価」とか、まじめにやっていたはずだが。
    ・BDレコーダーの疑問を実験
     HDDからBD-Rにダビングした番組と、最初からBD-Rに直接録画した 番組と、どちらが高画質化? → BD-Rに直接録画のほうが高画質とか。
     BD-RとBD-REどどちらが高画質? → BD-REが高画質とか
     いや〜、なんか全然信じられない。オカルト。
     科学的に全く差が出ないとは言い切れないが、人間の目に見える違いが出るとは思えない。
     全体的に、VHSやLDの時代のHiViはまじでまともだったが、 デジタル化以降は全体の高画質化で機器の差異が少なくなった現実に対して、 「どれも高画質です」といったら食えない評論家が妄言を吐いている場面が多い。
     そのくせ、「長時間モードの画質比較」なんて、手間隙のかかる記事は ちゃんと書かない。手抜き過ぎ。
     「信じている人にしか見えない高画質」なんて裸の王様だよね。
2010.1.16
  • NHK交響楽団定期公演・1月Cプログラム2日目(NHKホール@渋谷)
     今回はオール・チャイコフスキー・プログラム
    指揮:ジョン・アクセルロッド
    ・スラブ行進曲
    ・ピアノ協奏曲第一番(Pf:清水和音)
    ・バレエ音楽「胡桃割り人形」第2幕全曲
     今回の演奏会は、名誉指揮者の追悼として、プログラムの前に「バッハのアリア」 が演奏された。プログラムの冒頭にはメンバー表があって、先頭に常任指揮者の他に 名誉指揮者とか桂冠指揮者とか、偉い人の名前がずらりと並んでいるのだが、 どうも近年あまり新規に「殿堂入り」する人が少ないらしく、亡くなる人の テンポのほうが速いような。
     てなわけで、連れが「最近冒頭のリストが年々短くなるわね…」と 感慨を込めた言葉を述べていた。永久タイトルな人たちが亡くなっていくのは、 どうも寂しいものだが、バブル的に世界の一流指揮者にタイトルを贈っていた 時代が終わったという感じでもあるのかな。と。
     『アリア』は、目を瞑っても引けるような曲だと思うが、やっぱりVnの最高音は 微妙にヨレた感じがするのもまたいつものこと。なんでだろぅ…。
     定期会員の客は、こういう送別イベントもすでに何度も経験済みで、
    「葬送の曲の演奏後は拍手をしないで静かに送る」
    というのも慣れているわけだが、やっぱり相当数のお客さんが 拍手をして、さらにその半数は、指揮者が拍手を静止する合図をしても 意図が理解できずに拍手を続けていた。
     約束事が良くわからないの自体は経験地を上げてくれとしか言えないが、 指揮者が制止して、回りが拍手して無いなかで、気にしないで拍手が出来る人は 「空気を読む」訓練をしたほうが良いと思うのだ。たぶん日頃から 空気を読まない人だろうなぁと思われる。
     ということで、本題。
     指揮のジョン・アクセルロッドは米国の若手。なかなか溌剌として良い。
    「スラブ行進曲」は心持速めで活気がある。
     チャイコフスキーは天才。というか、聴いているうちにメキメキと高揚した気分に なって、なにか「スイッチはいった!」という感じになる。
    「ピアノ協奏曲第一番(Pf:清水和音)」
     ソリストの清水和音はデビューから知っている世代になるわけだが、 久しぶりに生で見てルックスが年相応に中年のおじさんになっているのは複雑な気分(苦笑)
     それは置いといて、第一楽章の前半で数回ミスタッチがあって、そのためか 音楽の縦の線にもイマイチ「確信」が無いというか、鍵盤が十分に 沈み込んでいないというか、なんとなくモヤモヤした演奏になっていた。
     幸い第二楽章までには持ち直した感じで、最後はまあまあ盛り上がったが、 「この人ならでは」という輝きを感じるにはいたらなかった。
     というわけで、演奏はイマイチすっきりしなかったけれど、ピアノの中音域の 音色には色彩感があって、華麗で、「チャイコフスキーらしい気分」があった。
     同行者も「今日はいい音だなあ」と言っていたので、やはりNHKホールで 普段聞くピアノの音とは違っていたみたい。たぶん調律師の仕事だと思うのだが、 今回よりはずっとカツンと「モノトーン的」な締まった音色のことが多いと思うのだ。
    「バレエ音楽「胡桃割り人形」第2幕全曲」
     よくある「組曲」ではなく、舞台の後半の音楽を全部。
     ストーリー的には、王子様とお菓子の王国に行って色々な踊りで歓迎され、 翌朝目が覚めるまで。
     この方法だと組曲よりいっそう「踊りが見たい!」という気分にさせられる。
     音楽の向こうにいつか見た胡桃割りの舞台の情景が透けて見えるような、 そんな気分になる。
     初演当時、評論家は「第一部と第二部に繋がりが無さ過ぎる」と言って批判したそうだが、 まあ間違ったことは言っていないけれど、そんなの本質ではないということは、 この美しい音楽を聴けば誰でも思うのではないだろうか。
     そりゃ「Perfumeは口パクだから認めない」なんていう頑固モノと同じ 過ちだと(笑)
     ここには小粋で愛らしい音楽が次々と登場するけれど、真ん中にある「パドドウ」 の音楽の壮大さには眩暈がする。
     バレエ的には、主役の男女がペアで踊るシーンだけれど、たった二人のための音楽なのに、 全曲中一番壮大で、大音量で、これでもかこれでもかと愛のテーマ(?)を リピートしまくる。「そこまで盛り上げるか?」と突っ込みたくなる コテコテの音楽だ。
     まあこれが「バレエの価値観」なんだろうな。
     この「過剰さ」は、生で「音楽のみ」を聴いたからこそ感じたことで、 きっと、踊りが付いていたら勢いで行けてしまうのだろう。
     ともあれ、全曲名曲の豪華な演奏会。
     たまにはこういう判りやすく豪華な演奏会も良いものだ。新年らしい気分にもなる。
2010.1.14
  • 鉄甲機ミカヅキ DVD-BOX(雨宮慶太)発売
     2001年に約5万円のBOXで発売された特撮ドラマが廉価版で遂に発売、1万円を切った!
     4年の歳月と10億円超の製作費をかけたという日本の特撮TVドラマとしては 例の無い(?)超大作だが、全6話と短いのは、途中で短縮されてしまったかららしい。たぶん、 フジテレビが「もうお金が無いよ〜」と悲鳴を上げたのだろうが、噂では、 第一話の撮影で10億の予算の半分を使ってしまったのだとか…。
     一方「劇場版として企画したのだが、2時間では収まらなかったのでTVシリーズという形にした」 という話もある。
     その辺の経緯はよくわからないのだが、とにかく驚くほど豪華で面白い作品なのは確か。
     「特撮・和風オカルト・巨大ロボット・アクションドラマ」というのは、 日本で、雨宮慶太監督で無ければありえないオンリーワンの作品であるので、 「見なきゃダメ」クラスの作品。
     この作品のスタッフはいくつかの「劇場版仮面ライダー」や 『人造人間ハカイダー』と共通している。『平成ガメラ』シリーズのスタッフも。
     で、螢雪次朗が出演するのも、平成の特撮ファンには見逃せない(笑)
     5万円時代はさすがにレンタルで見て我慢したけれど、1万円切ったから ぽちっと行っちゃったよ。
  • 東芝がBDレコーダー発売
     RDと比較すると全然機能が無くて、こりゃOEMかと思って調べると、作っているのは 「船井電気」ですでに「三菱」から出ている機種とほぼ同等品だった。
     東芝も「とりあえず廉価版を出す」というスタンスらしく、自社開発品が出るのは まだまだ先なのだろう。
     オリンピック対策か、あるいはレコーダーと液晶TVをセットで買う人が ブルーレイ・レコーダが無いと買ってくれない対策かな。
2010.1.13
  • BDZ-RX100の修理完了
     故障の連絡 8金夜
     業者引取り10日am
     確認の電話11祝am
     完了&返送13水am
     三連休を挟んだにしては、仕事が早い。物流も電話対応も日曜祝日関係なく動いているようだ。 むしろ三連休で自分が家に居たからSONYとの電話連絡が迅速だったともいえるけれど。
     電話から返却までは、5-6日というところか。
     (恐らく、故障の電話が昼間だったら、引取が一日早かったと思われる)
     電話の内容からすると、引取った当日のうちに、現象確認が済んでいるようだ。
     早い。
     今後は壊れたから即座に代替機を買うのは自粛しよう…。
  • 自動改札機に「現金」を投入
     …している人を見かけた。
     年恰好からして知能に障害のある人と推測されるが、改札を通ろうとして、 自動改札の「定期券が排出されるスロット」に硬貨を投入しようとして往生していた。
     10mほど離れた席の駅員が気が付いていないと思えないが、即座に席を立って手伝わないのは、 JR市川はなんだか不親切だ。
     ところで、あの人は普段はどうやって電車に乗っているのだろうか? たまたま家族が目を離した隙に徘徊していたのだとしたら、改札の通り方を指導する より自宅に連絡したほうがいいのか…そう考えると、駅員がシカトしていたのは そのあたりの厄介逃れなのかな。
     「社会正義」が無いなあ、JR市川、人としてどうよ。
     (と思いつつ遠目に見ただけで時間に追われて一瞬で通り過ぎた私ではあるのだが…)
      それはそれとして、これがカード投入口に硬貨を入れたらどうなるんだろう?
     ちゃんと壊れない構造になっているのかなぁ…?
  • 先日「電車の中で突然若い女性が倒れた」のを見たときも、満員電車だったので 自分より近くに居た人が「大丈夫ですか〜」とか「緊急停止ボタンだ〜」とか言うのを 見ていただけなのだが、
    先週は初台駅で 「ホームの床にぐだっと座っている年寄りに声をかける若い女性」 を見て感心してしまった。
     まあ、この場合は「ただの酔っ払い」か、「ちょっとボけが来た無気力な老人」 という感じで、あまり緊急な感じはなく、そっとしておく方が親切かな? という気がしないでもなかったのだけれど、どう見てもキレイとは言いがたい 老人の世話を焼くとは、世の中には自分より何倍も行動的で心の美しい人が居るものだと 恐縮する。
     私が金持ちの老人なら遺言で遺産を残しちゃうかも。
     いやいや、こういう考えが邪悪だな(^^;;
2010.1.12
  • 「鶏のトマト煮込み」を作る
     dancyuの特集が「シチューと煮込み料理」で、何となく創作意欲が湧いて。
     基本イタリアン風で、作り方は、鶏むね肉の皮をオリーブオイルでじっくり焼いてから タマネギをいため、トマト、赤ワインで1時間ほど煮込むだけ。
     最終的にまあまあの味になったが、次回向けの反省点は多々あった。
     なんと言っても調味料は「塩、胡椒、にんにく、タカノツメ」しかないので、 素材の味勝負だが、「料理に使って美味しいワイン」というようなキャッチフレーズの 赤ワインの味を確かめてみたら、飲み物としてはちょっといただけない味だった。
     日本酒の「料理酒」には塩分が添加してあるものもあるけれど、とういうことではなくて、 基本的に「これはどうかなぁ?」と疑問に思う味。
     まあイマドキは飲んで美味しいワインが1,000円台から有るので、わざわざ 料理用として買わなくても普通のワインを使って、残りは普通に飲めばいいよ、と思う。
     技術的には、皮の部分をしっかり焼くのがポイントだが、中華なべで 調理したら、皮から出た大量の油に浸っている部分(真ん中)より、 周辺部が先に火が通ってちょっと焦げたこと。
     これは、少し強火すぎたかも。
     次に、鍋で煮込む間にやはり少し底の部分が焦げたこと。
     これは「ステンレス鍋」なのが原因。あまりかき回すと鶏肉がバラバラになってしまうので そっとしたまま煮込みたいわけだが、ステンレスは熱伝導性が極端に悪いので、 弱火にしてもなべ底の炎が当たっている部分だけ高温になりやすいみたいだ。
     煮込み料理というと「銅なべ」がプロっぽいが、銅は錆びるので手入れが大変そう。 素人が使って簡単確実なのはアルミかステンレスでもちょいと高級な多層構造の鍋かな。
     ステンレス鍋に不満が有るとはいっても、これが丈夫でまだまだ、100年でも1,000年でも 使えそうなので買いかえれないなぁ…と(^^;
  • 鍋や包丁って、基本的な調理器具だから自炊を始めて何の知識も無い まま買って一生使い続ける気がする。
     頻繁に買い換えるのは「テフロンのフライパン」くらいだなぁ。
2010.1.11 [成人の日]
  • 昨日届いたレコーダーは、前に新機種置き換えした時の設定検討資料があったので、 だいたい復旧。今日はその後の半年ほどの間に設定追加したものを何となく記憶に沿って…
     SONYからは「やっぱり録画は消えてしまいます」という電話あり。
     今後も、気の向いたときに設定情報の控えを取る習慣をつけよう。
  • しかし…、今週から色々新番組が始まるからと意気込んで代替レコーダを 入手したわけだが、どうも「良い番組」が少ない。
     WOWOWで録画する映画などは着々コンスタントに溜まっていくけれど、 ドラマ・アニメ関係は、今シーズンさっぱり保存したいほどの番組が無い。
    (おかげで年明け以来急激にHDDの容量が楽になっていっている)
     思えば最近のアニメは「CM収入」や「関連グッズ」を売るというより、 作品のBlu-ray/DVDの売り上げで収益を上げるビジネスモデルを採っていて、 アニメが「おもちゃのCM」であった時代より「作品性」を打ち出すことが出来るのは 文化的になったといえるが、反面「一年で一本5,000円のDVDを13枚」などという 商品に付き合うことの出来るマニア(おたく?)が支える文化になりつつある。
     結果一度当たった企画とそっくりの「同じ人たちに向けた、同じような作品」 が目立つことになる。
     今期の某作品のキャラクターがほぼ全員『けいおん』と瓜二つなのには呆れた。 いくら同じスタッフが作画していたとしても、それはやりすぎかと。
     つまりストーリーは全然関係なくても「せめて可愛い女の子を出しとけ」って、 そういうことだよなぁ…
     そんな中で、少しでも志の高い作品が見られることを期待して、 ひととおりチェックをしていくわけだが。
  • オリオン座のベテルギウスに「超新星爆発」の兆候 [asahi.com]
     最近になって複数の望遠鏡の画像を合わせて、恒星の姿が見えるほどの解像度での 観測が出来るようになり始めたらしいのだが、NASAの発表によると、 「ベテルギウス」の表面に収縮の兆候が見られるのだそうだ。
     爆発は「数万年後かもしれないが、明日起きても不思議は無い」と 言っているそうで、地震予知より曖昧ではあるが、何しろ「見えている」わけで、 今後より詳細な観測が進むことだろう。
     ちなみに、超新星爆発が起きると「満月ほどの明るさになり、昼でも見える」とか。
     600光年も離れているので、ヤバイ宇宙線がバンバン飛んできても地球上の生命に 問題は無いと思うけれど、人工衛星がエラーを起こすとか、そういう事件は起きるかも知れないですねえ。
     ともあれ、生きている間に、超新星爆発が見られる可能性でてきたのは 驚いた。モノがモノだけに、地球上どこからでも観測できるしね。
  • ベテルギウスは地球から600光年で、超新星爆発の生物学的な影響は 心配しなくてもいいらしいのだけれど、 銀河には、「地球よりベテルギウスに近い他の恒星系の文明」 というものも有るかも知れない。
     地球より100倍も近いところに文明があったら、ことによると「被害甚大」 かも知れないし、その場合地球人より早く詳細に異変に気がついて 「俺たちの文明も終末だ!!」と大変なことになっているかもしれない。
     で、その場合、「宇宙の何処かに居る他の文明に対するお別れ番組」 を放送している可能性が有りそうだと思うのだよな。
     その放送が地球を向いて送信されている可能性は少ないと思うけれど、 あったら何を送信しているかなあ。
     映像なら「世界遺産」系の番組とか、「名曲アルバム」的な音楽番組とか、 文明の香りがするものを送信しているんじゃないかなあ。 ノスタルジーだね。
  • 地球人が太陽系を脱出する、という場合は、何年くらいの猶予があれば 科学的、経済的に可能だろうか?
     まあ太陽はそのサイズから、突然爆発することは無い、と考えられるけれど。
     
2010.1.10
  • 映画『AVATAR(アバター)』鑑賞(TH市川#1) ★★☆
     キャメロン監督久々の本編にして3D超大作。上映時間3時間弱。
     長さを感じさせない「怒涛の展開」の一方、ストーリー展開は観客の「次はこうなる」 という予測をほとんど裏切らず、色々有るのだが最終的には「めでたしめでたし」 という気分になる。まあ、敵も見方もたくさんの死傷者を出しているので、 全面的にめでたいわけではないが、与えられた情況の中で精一杯やり遂げ、 理不尽な出来事やご都合主義はほぼ無い。
     味方グループの中で「犬死」する人がほとんど居ないのも良い。まあ、 かわいそうな死に方の人は居るけれど、これは戦争をやっているのだから 仕方ない範囲か。
     前半の何気ない描写がラスト付近の伏線になっていたりして、伏線回収率 もそうとうに高いので、脚本に時間をかけて練りこんだ感じがする。
     逆に「一本の映画として完成」している一方で、「2」が作れる余地は たっぷり残っている。
     見終わった満足と共に、この世界の続きの話をもっと見たいと思わせる ところが凄い。
  • 注目の3D
     方式は、左右の映像を時分割で交互に映写するタイプ。
     メガネはただの偏光フィルターではなく、アクティブな液晶シャッターになっている。
     で、メガネが若干重いのが難だが、前列で見上げるような姿勢で頭を 椅子の背もたれにつけたままじっとしていたら、そのうち気にならなくなった。
     ディズニーランドのアトラクションほどに極端な立体感はほとんど無く、 よほどカメラがアップになった場合以外は、自然な立体感。
     逆に言うと「平面映画」でも十分ではないかと思う。
     一緒に見た妻は「画面の隅々まで見逃すまいと一生懸命見ていた」ら、 物凄く疲れて吐きそうになったそうだ。
     一方私は「画面の中のピントの合っているところだけ見て、周囲はなんとなく」 という見方をしていたら、まったくの疲れ知らず。
     結局のところ、3Dといっても、ピントが合っているのは画面の主要被写体の一点 …要するに「主人公の顔」しかなくて、前後はボケている。
     現実の立体視は、見ているものには(視力相応に)ピント移動が合って、 3D映像の立体とは見え方が違う。
     そこに、疲れ方の差が有るような気がする。
     ちなみにキャメロンは「スクリーンの端が視界に入らないくらい大きなスクリーンで見て欲しい」 と考えているらしいので、つまり画面の全部を見ようとキョロキョロしないで、 真ん中を見ているのが正しい見方のようである。
  • この作品は、人間以外の登場人物が全部CG
     役者の演技をキャプチャーして、CGに置き換える、という作りで 日本でも同じ仕掛けのアニメはある(『APPLE SEED』とか)けれど、 役者の技量の部分で圧倒的な差があることが明白だ。
     ジャングルの描写は実は「ニュージーランド」がベースになっていて、 特殊効果は、『ロード・オブ・ザ・リング』のWETAが参加している。
     ただ、どこまでが「ニュージランド」でどこから「CG」なのかは 全然判らない。現実に有り得ない物はもちろんCGなのだろうけれど。
     宇宙人とか現地の動物たちは、皮っぽい質感でCGなのは判るし、 生の「地球人」と並ぶと確実にCG
     「毛皮」や「羽毛」な生物が居ないのは、CGの計算量が途方も無い量になるから 自重しているのだろう。
     パンフレットを見ると、『ロード・オブ・ザ・リング』の「ゴラム」を見て、 そろそろ「フルCGのキャラクターでも主役が張れる」と思ったらしいのは 納得だ。
  • 軍隊が使用している「二足歩行メカ」(AMP suit)は、これは萌える。
     身長4m、「武装宇宙服」という位置づけで「スーツ」と呼んでいるけれど、 椅子に座って、腕から指先は「モーション・トレース」という操縦 方法なので、『未来少年コナン』に登場していたのにキャノピーを付けたような 感じでは有る。
  • SF設定も頑張っているようだ
     惑星パンドラは地球から5後年。冬眠状態で宇宙船に乗って6年の旅だというので、 「超光速航法(ワープ)」は無いようだが、ほとんど光の速度で飛ぶことが出来る  技術レベルということらしい。
     つまり、地球の科学はすごく進歩しているが「超科学」は無い。
     生命科学の領域では、「アバター」に意識を転送して操ることが出来る のだから、先端科学はもの凄いことになっているが、戦争で下半身不随になった 主人公を「治療できないわけではないけれど、すごくお金が掛かるので一般人には無理」 というのが、そこそこリアルな世界だ。
     人類が欲しているのは「アンオブタニウム」という鉱石で、 「地球の燃料危機の解決の糸口になる超伝導性の物質」とされている。
     これが原住民の集落である巨大な樹木の地下にあるので、立ち退きを希望する 人類と戦争になるわけだ。
     で、ストーリーの中でほとんど語られないが、この鉱石は「浮遊」する。
     映画では研究施設で説明されるときに浮いているのが見えるだけだが、 この星には「浮遊する山」が有って、これがどうやら「この惑星独自の強烈な磁場」 と「超伝導性の鉱石」の相互作用で浮いているらしい。
     太陽フレアのような形状のアーチをした岩場が、鉄鉱石を含む岩石が溶解して 冷え固まるときにそれらの磁場の形に添っていると説明されているのは、 科学的なのかどうかわからない。鉄は熱すると磁性を失ってしまうので、 なにか特殊な理由が必要そうだ。
     植物の「根」は地下で周囲の植物どおし絡み合い、電気信号で通信していて、 人間の神経のように記憶したり考える力があるらしい。
     さらに、この星の動物は「思考や感情を伝達する触手のような器官」 を持っていて、馬や鳥に乗るときにダイレクトに意思を伝えたり、 植物の蓄えた記憶を見ることが出来る。
     こういう面白そうな設定を、今回の映画で全て使い尽くしたとは思えない。
     続編を作らないともったいないのは確かだ。

  • 10時ころ、修理引き取りが来る。
  • 11時ころ、一昨日の夜amazonでぽちっとしたBDZ-RX100が到着。早い。早すぎる… 妻に言い訳する間もない(^^;;
  • 冷やし中華
     昨年末、近所のスーパーに「冷やし中華の麺(生)」が売られていたので、 もしや…と思っていたのだが、今日見ると売ってなかった。
     オールシーズン扱っているのではないとすると、やはりあれは夏の 最後の売れ残りだったのか?
     それにしては既に100%冬だったのだが、中華麺の賞味期限って…。
2010.1.9
  • 小松原庸子スペイン舞踊団創立40周年記念公演「ひびき-西と東-」
     「西と東」というのは、ゲスト演奏家に太鼓の「林英哲」のグループが参加しているのが東。 ジャズピアノも参加していて西。
     「小松原庸子スペイン舞踊団」は初めて見るが、チラシに掲載されている踊り手は30人弱。
     うち男性は7人。女性は一軍に軍が半々くらいのよう。
2010.1.8
  • BDZ-RX100が故障した!!
     [PLEAS WAIT]が点滅して、画面はブラックアウトというのは、なんだか以前 BDZ-X90初号機で経験したのと同じ現象だが、修理に出すために取り外したら、 中から「カラッ」と小さなものが転がる音がした。
     これは…内部で小さな部品が外れて基板をショートさせたとか?
     保証書に書かれた修理受付に電話したら、19時すこし前だったがすぐにつながって、 10日(日曜)の午前中に引き取りで一週間くらいで返却をめど、ということになった。
     なんとなく、修理依頼の電話をかける自分が慣れているのが怖い(^^;;;
  • 以前東芝のRD-X6が壊れたときには二度と放送されない重要な番組がぶっとんで泣いたが、 HDDレコーダの故障もすでに5回目(RD-X3,BDZ-X90,RX100各1回,RD-X6二回)
     二度と放送されなさそうな番組は基本的に一週間以内にディスクに移すことにしているので、 残っていた番組は主に、映画とかオペラとか。
     一番ため込んでいたのはNHKの人形劇20話弱。これは一話も見ていなかったのだが、 NHKのことだから、きっといつか再放送してくれることだろう。
     年をまたいだこのタイミングなので、色々な番組が最終回を迎えて 年末年始にHDDの整理済みだったことも幸運だった。
     ところで、SONY製品もけっこう何度も壊れているが、壊れるときは ほとんど半年以内。プロジェクターは二年後くらいに壊れたこともあるが、 なぜか無料で直してもらっているので、お金がかかっていないことだけは ラッキーだ。
  • というわけで、一週間もすれば修理は終わって帰ってくるのだが、 「2011年までに、我が家のお下がりを実家に導入」という計画のため、 もう一台必要だということと、4チャンネル同時録画できても長時間の 特番があると困ることが多いので、まあ三台あっても困らない(笑)
     ということで、修理に引き取られるタイミングと入れ替 わりでRX100を買い足すことに。
     本当は次の機種まで待ちたいところだが、まあ良いだろう。 壊れたレコーダーを買った時より4,5万円も安くなっているのもなかなか 衝撃的だ。
     やっぱり、新製品に飛びつくのは価格、故障率両面で…(^^;
2010.1.7
  • 実家の台所改変計画
     うちの父は私の親だけあって何かと器用である(笑)
     そういうわけで、母が先に亡くなってからは案外ちゃんと自炊もしているようなのではあったが、 何しろ70歳にもなって何となく生活が手抜きになってきたようだ。
     完全退職して暇になったので、家の中のことをする時間も増えるとは思うが、 正月に帰省して「台所」くらいはもっと整理して一人暮らしに見合った「モノ」 を質量共に整えたほうがいいんじゃないかと思うのだな。
2010.1.7
  • dancyu2010.1号「すし特集号」が売れ残っていた話
     近所の本屋で2月号が並んだ横に、40冊くらいの山積みの1月号がまだまだ頑張っていた。
     特集記事がかぶっていることの多い「食楽」という雑誌も同じ号が同じ「すし特集」だった 影響があるのかもしれないが、ひとつには「不況」と「すし」の相性の悪さかな…と思ったのだった。
     私も「すし特集」をパスした1人だが、別に「大トロ」食べなくても死なないし、 回転寿司で十分だし、むしろ「江戸のファーストフード」としての出自を正当に継承しているのは 回転寿司。と思うね。
     「食べ歩き系グルメ誌」は、覆面取材のランキング形式を採る「大人の週末」を 現在は購読しているが、あれも調査員の能力によって結果のバラツキはあるものの、 dancyuのように「絶賛」が前提の雑誌企画で取り上げられる店が本当に絶賛に値する店なのか という疑問に対して、実際掲載店を食べ歩いた結果は「大人の週末」に軍配を上げざるを得ない。
     ともあれ、情報が氾濫したイマドキ、寿司より旨い物は幾らでもある。
     同じ金を払うなら、焼肉…それも高級和牛より持つ焼き系に行ってしまうなどと いうのが、雑誌を買って店を調べてまで食べ歩きをする人の最近の傾向なのではないかな。
  • もっとも、dancyu寿司特集が売れ残った原因の1/3くらいは、青黒い景気の悪い配色の 表紙の寿司写真のような気がする。
     はっきり、食欲の出ない表紙だ。
     昔のdancyuのデザインワークは「白バック」を基調にして清潔なイメージがあったのに、 最近は毎号の統一感も無い。dancookや食楽にデザインを真似されてあせって失敗している。 と思うな。
     もうひとつ、昨年から「男子厨房に入る」の原点に戻ってきたdancyuと寿司は 相性が悪かったね。
2010.1.6
  • 新型レンズ発表EF70-200mmF2.8L IS USM II [製品情報]
     待望の「II型」ですよ。現行のレンズは2001年に出たものらしく、私が持っているIS無しは さらに遡ってEOS誕生とそんなに変わらない頃のレンズなんで大層古い。
     主な改善点は
    「諸収差の改善でさらに解像力向上」
    「手ぶれ補正能力が3段→4段に」
    「最短撮影距離が1.4m→1.2mに」 「防塵防滴性能と機械的耐久力が向上」ただし重量増は20gに抑えた
    価格は定価で30万円。
     現行レンズはEOSを使う報道系カメラマンなら全員が使っているといっていいほど 普及している銘玉で、欠点といえば散歩に持っていくほどには軽くないことくらい。
     元々の性能がいいので、これを機会に市場に放出される現行品の中古を狙うというのも 悪くないかもしれない。
     現在使用中の、EF70-200mmF4Lもかなり良いレンズで軽くて使いやすさも 上々だが、F2.8でないと撮れない表現があるのもまた事実。
     たとえば、10年位前に撮影して妻が自分で「気に入っている」という写真は、 近所の「菖蒲祭り」で花を背景にしたものだが、美しさの半分は EF70-200mmF2.8Lレンズで撮ったからと言える。
     腕より機材ということで(笑)
     このレンズは重くてIS付で無いために、持ち歩く頻度は低いが、そう考えると、 「腕より腕力」という気もするが、IS付なら無理をしても持ち出す頻度は上がるだろう。
  • ちなみに新型レンズの件でネットを見回していたら、ニコンの新型のほうが 若干解像度が高いという記事があった。
     グラフで見ると確かに「絞り開放の周辺解像度」は数%の違いが有るようで、 平面チャートを等倍に拡大したら違いは判りそうだ。
     しかし、開放F2.8の画面周辺というのは明らかに「背景のボケ」が 写るところだ。
     それを考えると絞り開放での、周辺解像度を追求する意味はあまり無い。
     逆に「シャープさを追求するとボケ味が硬くなる」という宿命もあるので、 開放では画面周辺に向かってやや甘くなるが絞り込むことでシャープネスが向上する というタイプのレンズが人物撮影には最良だ。
     ということで、キャノンはチャートの見栄えより実写の美しさも踏まえて、 収差のコントロールをしているのではないかと思うのだが。…どうだろう?
     「絞りによる味わいの変化」を残したレンズは使って楽しいと思う。
  • しかし最近はコンピュータ処理によって、レンズの「収差」や「解像感」 は(後から)かなり操作できる。
     「本当の解像度」は作り出すことは出来ないけれど、デジカメの場合「画素ピッチ」 より解像度が高ければ、それ以降の「解像感」は、デジタル処理が作っているわけだから、 実は「ボケ味」とか「絞りの形」「口径食」「フレア耐性」といった、解像度以外の 要素が重要なのではないかと思うわけだ。
2010.1.5
  • asahi.comのページに「東京タワーと流星」という写真が載っていた。
     午前4時40分。露光時間1秒、と記載されていて「短い」のは、 東京タワーの窓の「2010」という電飾と 露出を合わせるためだと思うが、数時間撮影して一つという頻度の流星を 捉える為には、1時間に3600枚も撮ったことになる。
     公式の観測可能時間午後11時に撮影を始めたら約6時間、つまり、24,000枚?
     …マジですか…?
     撮影はカメラが勝手にやるとしても、後の始末が一日じゃ終わらないと思うけどなあ。
     バッテリーは30本くらい必要だろうし、メモリーも何十枚も必要だろうなあ…。
     弟子が10人くらい居るのかしらん?
2010.1.4
  • 「しぶんぎ座流星群」(3日深夜〜4日未明)
     というわけで、これは「三大流星群」のひとつだそうで、 せっかく空の暗い田舎に行くので撮影に挑戦してみた。
     もっとも、この晩は満月が近くて月明かりで本が読めるほどの明るさなのだが、 それでも、東京の空より全然星の数が多くて、月がすぐそばにあってさえ、 肉眼でもオリオン座の大星雲の形がわかるし、すばるの星の数も数えられるほど。
     観測は3日の夜11時スタート。
     「しぶんぎ座」は、北斗七星のひしゃくの柄の方の先の方角。
     南の空には「月」が輝いてレンズがハレーションを起こすので、 北極星を中心にして水平線が入る感じで撮影開始。
     空はほとんど100%完全な晴れ。想像以上の好天だった。
  • カメラはEOS 7D、レンズはEF-S10-22mmF3.5-5.6(10mmで撮影)
     SS=30秒、F5.6、ISO:800
     高感度NR=弱
     長時間NR=OFF
     ピントに自信が無いので少し絞ったけれど、 露出的にはF4あたりが(結果的に)適正だった。
     肉眼では全然見えていない星が、この設定で無数に見える。撮像素子の ランダムノイズは有るけれど、気温が低いせいかほとんど邪魔にはならない。 200%拡大してみると、ノイズは1ドット単位で出ているのに対して、星の光は ピントが合っていても天球の回転運動のために線状に数ドット光るので 見分けは付く。
     EF-S10-22mmレンズ(広角端10mm)は、換算16mm
     ほぼ「肉眼で一時に見ることが出来る範囲」をそっくり写す事が出来、 水平線を入れれば、だいたい上は天頂まで写り、流星撮影にはなかなか 適している。
     収差も相当に少ないと思うが、パソコン上で収差補正も出来るので、 出来上がる写真はほぼ完璧な星像だ。これほどの広角なのに、 明るい星はその色まではっきり確認できる。
  • 撮影自体は「連写モード+リモートレリーズのon固定」で、自動撮影。
     マニュアルのシャッタースピードの30秒ごとに切れ目無く連写していく。
     1時間で約120コマ撮影する計算で、フィルム時代には考えられなかった ペースだ。
     Webの「流星群の写真撮影方法」で検索すると、多くはフィルム時代の 撮影方法の紹介で、ISO=1600、SS=2〜3分、F2〜2.8などとある。
     この数字は、今回撮影した設定より、5〜6段も明るくて、 たぶん真っ白けになる。完全に月の無い夜の山奥なら成立するだろうが。
     フィルムは長時間露光の場合かけた時間より暗く写る特性がある ことや、寒いと感度が低下することも関係ありそうなので、フィルム時代の 設定方法はデジカメだとそのままでは通用しないと思われる。
     デジカメは低温の方が「撮像素子のノイズ」が減って長時間撮影には有利。
     今回は確実に気温は氷点下で、長時間の連続撮影でも全然ノイズが増加することが 無かったのだが、驚いたことに「レンズの保護フィルターが凍結」して、 途中から「霜の成長観察写真」になっていた(^^;;
     氷点下の夜には、レンズの保温対策が必要だ。
     というわけで、途中でバッテリー交換、レンズの霜取りなどしながら、 朝の6時頃まで撮影した。
  • 帰宅してからパソコンで撮影結果の確認。
     レンズの霜でNGになったコマや、夜明けで露出オーバーになった写真を削除して、 ざっくり800枚近くの写真の中で、放射点が確実に「しぶんぎ座」だと 確認できるのが1枚。それらしきものが1枚。
    流星群とは別の単発の流星と思われるものが2枚、
    明け方に通過した人工衛星の軌跡と思われるものが、1つ(連続する4枚)
     なんだか「三大流星群」の一つといわれる割には、さみしい結果だが、 なにしろ相当時間観測しても肉眼では一つも見えなかった (単発流星は1つ見えたが…)のだから、カメラは偉い、と言うべきだろう。
     「しぶんぎ座流星群」はピークが鋭くて、非常に限られた時間しか 見られないそうなので、今年はピークと日本で観測できる時間帯が合わなかった ということなのだろう。
     まあ、天気と月明かりとダストの濃さの三拍子が揃わないと見られない という貴重さが流星観測の醍醐味ということで、次回もますます頑張ろう ということなのである。
2010.1.3
  • 私の実家に帰省
     父は昨年末に70歳になり、再就職先も完全退社。今後は庭弄り(といっても、広大なので 農作業と呼ぶのに近いが…)を趣味にするようだ。
     母が無くなってから、庭の手入れの手を抜いていた為に、家庭菜園というには 広すぎる庭はなんだか「ジャングル化」が進んでおり、特にキウイフルーツの木が 「半ツル性」なので、巨大な塊になって、木に付いたまま残された実と枝が 野鳥の楽園と化している。
     暇が有るといっても、あれらの巨大な森が手におえるのかどうか、怪我をしない程度に 頑張ってもらいたいものである。
     夜は地元在住の妹夫婦と食事会。
     店は自宅から徒歩圏の、食事も出来る居酒屋といった感じの店。
     昔はスーパーマーケットだったのが廃業した跡地に、わりと最近出来た店で、 蔵作り風の建物の良くあるチェーン店の居酒屋の内装が少し材木が太い感じなのだが、 田舎のせいかフロアの使い方がやたらとゆったりしているのが印象的。
     メニューもまあまあ普通のチェーンの居酒屋風。
     妻があとからこっそりと「そんなに美味しくないよね〜」と聞いてきたが、 まあ「近所」だから選んだだけの店だろうし、東京だって美味しい居酒屋は、 百に一つも無いのだから、「こんなもの」だろう。
     もっとも「レタス入りチャーハン」とかは確実に「自分で作ったほうが美味しい」 と思うし、「魚介入りサラダ」も明らかに東京の素材で作ったほうが美味しい。 というのは、何しろ日本中の旨い魚は築地に集まるのだから仕方ない。
     とりあえず、調理担当の「腕」が家庭の主婦(もしくは俺)以下なのは 間違いないところだ。
     ついでに、昼食に入った街道沿いのレストランのトンカツも、 衣はがれまくりだしなんか固いしで、俺が作ったほうが旨い(^^;;
     妹の情報では、そこはヤクザが経営していて料理に文句をつけると 大変なことになるらしい(苦笑)
  • それで、「田舎の食事は何もかも不味いのか」というと、 「法事の仕出し」はかなり高度だと思うのだ。
     あれは、業者の数が限られているところに、口うるさいおばさんたち の批評にさらされるし、評判の悪い業者は口コミであっという間に 仕事が減るだろうから、必死だと思う。法事を仕切る主婦たちに 「主婦の料理以下」と言われたらアウトだろうね。
  • 色々考えると、これらの素性の良くわからない店よりは、 「バーミヤン」とか、本当の大規模な全国チェーンの店のほうが 安心して食事が出来るような気がする。
2010.1.2
  • 妻の実家に新年の挨拶
     高校生の甥が「鷲宮の住民票・らき☆すた版」をくれた。
     おじさんへのプレゼント(お年玉?)らしい。
     なんて良いやつなんだろう(笑)
     ちなみに、住民票はキャラクターのフルカラー両面印刷の用紙に印字されており、 発行手数料の領収書まで、専用のカラーイラスト入りで、専用のクリアファイルに 入っているという、豪華永久保存仕様。
     これは確かに、「贈答品」としても使える。凄いぞ鷲宮(^^)
2010.1.1 [元日]
  • 明けましておめでとうございます。熊年ですね(ウソ)


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!