映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2009年4月
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[4月のBS/WOWOW★注目番組 ]

2009.4.30
  • 札幌「円山動物園」のホッキョクグマの双子・撮影旅行(1/2)  今回の旅行はホッキョクグマの双子 を見に行く、というワンポイントな一泊二日の旅。
     GWの谷間ともいえる平日の4/30-5/1の日程のため、直前に企画したけれど飛行機も確保でき、 どこに行っても空いていてラクラクというラッキーな旅だった。
  • 一日目は早朝5:30に起きて空港に向かう。
     今年から国内線のX線検査が厳しくなって、長崎旅行ではいつも筆記用具と一緒に持っている カッターナイフを没収されたが、今回は「腕時計」が金属探知機に引っかかった。面どくさ〜。
     カメラバッグなんか、縦にしたり横にしたり何度もX線探知機を通過していた。朝一番の飛行機だから 暇なんだな…。(ちなみに、帰りの飛行機はこんなにネチネチ検査してなかった)
     フィルムカメラ時代ならX線かぶりを心配するところだが、デジカメの撮像素子はX線で破損したりしないのかなぁ…
  • 午前中に札幌着。
     まずは駅近くで、昨晩色々調べ物をしていた妻のお勧めの 「スープカレー」の店(一灯庵SEIBU)で昼食。
     妻は数年前に合唱団で札幌交響楽団と競演のため札幌に来たときに初めてスープカレーを食べて、 「これは夫に教えて自慢しなければ」と思っていたようだが、確かに美味しかった。
     事前イメージとしては「タイカレー」的な味を想像していたけれど、それよりずっと 自由でオリジナリティーがあって、「ご当地名物」としての名前を確立したのもなるほど納得だ。
     昼食の後は、動物園に行く道の途中でなんとなく観光。
     「時計台」の前を通りかかると、昔はビルの谷間に窮屈に立って「日本三大がっかり」の 一つに数えられていたのに、いつの間にか周辺の区画整理でビルが立ち退き、広々としている。
     これはもう「日本三大がっかり」から外れて大出世と言えよう。
     そのまま大通り公園に出て、テレビ塔を見たりするけれど、15年位前にも来ているはずなのだが、 全然記憶が無いのに驚く。その時の旅行の記憶は、ススキノで分けもわからず雑居ビルの居酒屋に入ったら、 他に全然客がいないし、価格表示が無く、一杯だけ飲んで席を立ったという、そんな怖い思い出しかない(笑)
     あとは、植物園など、普通に観光はしたけれど、締めにはビール園でジンギスカンを食べていたら、 帰りの飛行機に間に合うバスがぎりぎりになって、2Lもビールを飲んでフラフラの状態で、 駅前をダッシュ、さらに空港ロビーでまたダッシュという怖い思い出(笑)
     今は携帯電話で簡単に時刻表が検索できるので、乗り物に乗る為にダッシュすることは減ったな〜と 感慨にふけるのだった。
     さて、この日はとても天気が良く、大通り公園には花も咲いてとてもいい感じ。
     TVカメラが出てきているのを良く見たら、双子の漫才師「ザ・タッチ」が寅さんの扮装をして レポーター仕事のスタンバイをしていた。たぶん生放送の出待ち。
     「ザ・タッチ」と言えば最近は頻繁にTVで見かける人気者だと思うが、案外誰一人注目する人はなくて、 周辺を人払いするスタッフも居ない。これなら秋葉のローカルアイドルの方が全然人だかりが出来て、 盛り上がっているなぁ…と思ったり。
     まあ、自分も「へ〜」っと言いながら通り過ぎて遠くから「芸能人を見た」というための 証拠写真を一枚撮っただけなのだが。まあ、自分の場合「Perfume」なんかが暇そうにしていたら 一緒に写真とって欲しいかもしれない(^^;
     マイナーなところでは、谷山浩子とか荒井素子に会ったらサインくらい欲しいかな。
     そういう意味では、普通に「知られる」ということより、コアなファンを獲得することが 大切、ね。
     さて、地下鉄「大通り駅」から東西線に乗る。
     ここは『ガメラ2-レギオン襲来-』で自衛隊の人たちが突入した駅だなぁ、と思いつつ。
     動物園は、地下鉄駅から徒歩10数分。桜が咲きそうで咲いていない木々の下でバーベキューをする 地元の人々を見ながら散歩するのは悪くは無いが、遠い(^^;
     実はJR駅前から主要な観光スポットを巡回するバスがあって、一日乗車券を買う、というのが正解であると思う。
     そして、地下鉄も、一日乗車券を買うべきだ。
     観光地としての「札幌」は、東京人がイメージする「新宿」とか「渋谷」みたいな「一駅」のイメージ で考えたら間違いで、比較するなら「山の手線内」くらいの広がりは有るような気がする。
     そして、動物園に行くと「年間パス」が一回券二回分の価格で、これもイチイチ切符買うより、 パスを買ってしまったほうが良いような気がする。
  • 円山動物園は、動物園の人気者は一通りそろっている。
     グッズ売り場を見ると、ホッキョクグマの双子が生まれるまでは、 売りモノは「ももんが」と「レッサーパンダ」だったようだ。
     ただし「ゾウ」は居ない。理由はちゃんと園内の掲示板に書いてあった。
     最近は野生動物の移動が禁じられる傾向にあって、研究目的で意義のある展示で無いと、 なかなか新たな動物を入れることは難しいようだ。
     北海道らしい展示としては「えぞしか」とか「オオカミ」なんかは国内では絶滅してしまったけれど、 本当はこういう生態系があったという意味で好ましく感じた。
     「アザラシ」なんかも、今年生まれた赤ちゃんが居て可愛らしかったけれど、北極圏の生き物を 北海道で見ると、ちょっと気分が違う。
     南極の「ペンギン」は、ちょっとしか居なかった。3〜4人?
     本題の「ホッキョクグマ」は、親子の他に別のスペースに大人がもう一頭。4人。
     平日だけれど、飼育コーナーのまわりは大変な人垣で、なかなか最前列には行けない。 とはいえ、背の低い女子供が大半なので、頭の隙間から写真は撮れる、という感じ。 望遠だから「隙間」が有れば何とかなる。
     しばらく見ていると双子は物凄い勢いでレスリングを始めた。
     のど元にバチッと入るラリアット。ロープ最上段からのフライングアタックなどの大技も華麗だ(^^;
     すっかり立ち上がっての取り組みは相撲のようにも見えるが、じょじょに興奮してきて ガジガジと噛み付く頃にはマジの喧嘩にしか見えない。
     人間はハラハラして見守るが、母親はほとんど無関心。ふらふらと歩き回っている。
     後から写真を見ると、首筋からは血が滲んでいるので、本人たちも痛くないわけが無い。
     ところが、母親がドカンとプールに飛び込んだ瞬間、なんだか気分が変わったらしく、喧嘩修了。
     双子の片方は結構プール遊びが好きなようで、水に入ってボール遊びなどするけれど、 もう片方は前足だけ水に漬かってはすぐに上がってしまう繰り返し。レスリングはほとんど 互角に見えたが、好きな遊びはずいぶん違うらしい。
     眠くなったときの好きな場所も各々別。
     動物園の生き物は、大概だらけてあまり動かないものだが、双子ちゃんの大活躍は 期待以上の面白さ。一瞬も目が離せない。
     とはいうものの子供は子供。
     この日の撤収は午後4:30だったのだが、ほかの動物を見て4:00前にもう一度見に行ったら 二人とも爆睡。さすがに全力で遊んだら眠くなるね。観客も双子が動かないとまばら。
     それでも、母親にもたれかかって眠る子供は可愛いことこの上なし。
     この日、妻はコンパクトデジカメの動画撮影機能で15分ほどの動画撮影。
     やっぱり、これだけ動いていると動画が面白い。ぷち嫉妬(笑)
     写真的には「70-200mmレンズ(換算112-320mm)」がちょうど良かった。
  • 動物園を見た後でホテルに戻り、夕食は有名な ジンギスカン屋「だるま」を探して ススキノを散策。
     番地を頼りにして歩くと良くわからない(^^; あとから確認したら、一つの番地は 格子状の街区の二つのブロックにまたがっているから、道路は三本分。真ん中の通りだけ見ても 見つからないのは無理ないことなのだった。
     さて、「だるま」は普通に流行している「ラム肉」ではなくて「マトン」を使う ジンギスカン。
     マトンといえば匂いがきついイメージがあるけれど、実際にはラム肉より風味が有るなぁと 思うくらいの感覚。たぶん鮮度が良いからなのだろう。昔のマトンはオーストラリアから 不完全な冷凍技術で長い時間をかけて船便で送られてきたものだからね。比較にならない。
       肉自体は「熟成」風味などはほとんど無くてアッサリしているが、軽くさわやかなタレの味が 良く合っていくらでも食べられる。ラム肉より少ししっかり焼くのがいい感じ。
     野菜は「タマネギ&長ネギ」のみで、ゆっくり焼けて甘みが出るのがいい。 たいていの店でもやしは付き物だけれど、あれは大部分がすぐに焦げて炭のようになってしまうので 要らないな。
     実はこの夜は「海鮮とジンギスカン」の二軒ハシゴも企画していたのだが、ジンギスカンの 旨さに思い切り飛ばしてしまっため、一軒で打ち止め。満腹満腹。
  • 参考:公式・双子の白クマ赤ちゃん通信(blog)
2009.4.29 [昭和の日]
  • 祝日。明日から一泊二日の旅行なので、準備にあてる。といっても、カメラを磨いたり、 HDDレコーダの録画を見て容量の空きを作る、とかなんとか(^^;
     一泊二日の旅行で、「ホッキョクグマの双子の赤ちゃん」の写真を撮りに行く、という シンプルな狙いの旅なので、カメラ以外の荷物はほとんど無いし、動物園では「三脚はご遠慮ください」 なので、カメラバッグ一つで行くことにする。
     これまでは多くの場合「A4書類が入るサイズの普通のバッグ」と「レンズ3本と一眼レフ本体」だけが 入る小さめのカメラバッグの二つをもっていくことが多かった。
     もう一つ昔から持っている大き目のカメラバッグは間仕切りが、 2x4=8に分かれていて、レンズを着けた本体1と、交換レンズ6本という大容量だが、 「MF時代の細身のレンズ」を使う前提で仕切られていて、一回りずつ大きいカメラ本体1と、AFレンズ 3本も入れると、妙な隙間を残して満杯になってしまう。
     そこで、暇をつかって、マジックテープでひっついている間仕切りの改造に挑戦した。
     普段使っているバッグ(レンズを立てて一列に三本収納+一番短いレンズに本体つけたまま)と比較すると、 高さはほぼ同じ。幅と厚みは数センチ増し、そしてポケット各種。
     普段のバッグと同じ幅で間仕切りを組みなおすと、厚み方向に少し余裕が出来たので、ストロボと小さな 短焦点レンズ2本を余分に入れられ、残った隙間にレンズフードをガシャガシャっと入れることが出来た。
     つまり、本体1+レンズ5(10-22,17-85,70-200,50,100)+ストロボ1+フード3個
     なんだか達成感が(笑)
     短焦点2本持って行くのは少なさそうだが、変わりに「x1.4テレコン」を持つのもいい。
     結局主な要因は「レンズをつけたカメラを縦に入れる」というところ。
     これで不満なのは「A4の本が入らないこと」くらいだ。飛行機に乗ったときに機内誌が 持ち帰れないじゃないか…(そんな理由…)
     しかし、室内撮影用のF2.8セットを入れようと思うと、それはそれでまた無理が有りそうだ。
2009.4.26
  • Panasonic LUMIX DMC-TZ7 vs EOS20D+EF70-200mm F4 L IS USM
     この季節には珍しく空気が澄んでいたので望遠レンズの試し撮りをして見た。
     お題は新東京タワー「SkyTree」
     望遠側の焦点距離はどちらも「約300mm」で画素数は1,000万vs800万で同格と言っていい。 手ブレ補正機能もある。
     大きな違いは「撮像素子のサイズ」くらいだ。あと、重量、価格。
     驚いたことに、パソコンの画面程度の表示画質では、両者にたいした違いは無い。
     画素等倍に拡大しても、中心部の画質はなかなか良い。一番違いが目立つのは 「ノイズ感」で、LUMIXは ISO 80(ISO AUTO) 、EOSはISO 100で撮影したが、 LUMIXはEOSで言うところのISO 800〜1600くらいのノイズ量はある。
     明るい昼間のことだから、さほど気になるものではないが、暗くなるとダメージが 感じられるのではないかと思う。
     画素数はほとんど同じだけれど、ノイズで細部がかすれているので、実質の解像度は 半分くらいの画素数のように見える。
     周辺部に行くと、巨大な一眼レフのレンズとコンパクトで高倍率なズームの 差が見えてきて、色収差、解像度ともまったり低下して行くが、もともとノイズでざわついているので、 中心部からの画質低下が目立ちにくい感じはある。
     今回は我が家で一番最新高画質なレンズとの比較をしたが、一昔前のEF75-300mmISレンズの画質と比較したら、 諸収差はLUMIXの方が高性能かもしれないところが凄い。
     さすがに「ライカ」の名前を冠したレンズだ。
  • 手ブレ補正は、初めて手持ち300mmを撮影する妻が強風の中でとって全然ブレがないのだから 大変優秀。EOSのISに劣らない。
  • 撮像素子の性能に関して言うと、ISO 80でこのノイズ感ということは、今のコンパクト・カメラは 「1,200万画素」が主流ではあるのだが、かなり限界まで背伸びしている感じがする。
  • ホワイトバランスは、EOSと比較すると「青み」が多かった。まあ「晴天らしい」 という範囲内の青さと言える。
     別のいわゆる「青空」を撮影した写真は、リバーサル・フィルム調の美しい青空と、芝生の緑 が出ているので、純粋にホワイトバランスの問題ではなくて、「風景写真」だと判断すると ちょっとした演出が入って青くなるのかもしれない。
  • 広角側の風景写真で驚いたのは(望遠にしても)、画面のゆがみがほとんど感じられないこと。
     水平垂直がぴぴっと決まっている。
     説明書によると、「レンズの歪曲を画像処理で補正している」らしい。
     生のレンズの性能は判らないけれど、出てくる絵にゆがみが感じられないのは事実で、 なかなかたいした事だ。もっとも、画素等倍で観察したときに今ひとつしゃっきりした感じが 無い原因には、こうした画像処理の副作用がある、と考えることも出来るが。
  • いずれにしても、パソコンの画面で鑑賞する範囲では、画素数で1/4くらいに 縮小するためノイズを感じることは無くなり、全自動で撮影して誰でも綺麗。 というコンパクトカメラの基本性能について、高いレベルにあるのは間違いない。
     今後は、顔認識や、色々なシーンモードの実力についてみて行きたい。
     とりあえず、人物を入れた夜景モードについては、大いにAI的采配に期待したいものだ。
2009.4.24
  • 「草なぎ君は『東のエデン』を見て、酔った勢いで滝沢くんゴッコ遊びしていた」に100ペセタ
     …で目が覚めたら記憶が無かった。うんうん。
  • ていうか、関西の芸人はよっぱらって裸になって…って良くやっているイメージがあるけれど、 東京だと逮捕されちゃうんだな。
  • 例のスペイン料理屋はここだそうだ
     秋田に本店があって、生ハムを自家製造しているんだそうだ。
     事件はともかく、芸能人が行く店って良さそうだよね。

  • Panasonicのデジカメ LUMIX DMC-TZ7 を SONYブルーレイ・レコーダ BDZ-X90に繋いでみた
     BDZ-X90は、写真を取り込んでスライドショーのBDを作ったりする機能もある「何でも機」なわけだが、 「動画も撮れるデジカメ」を繋いだらどうなるのだろう。ということでテスト。
     LUMIX DMC-TZ7の動画フォーマットは、主にパソコン用のMotion JPEGと 今のところPanasonicだけが名乗っているAVCHD Liteの二種類。デフォルトはAVCHD Lite
     取り説によると、Motion JPEGはQuickTimeがあれば再生できる。
     AVCHD Liteは、付属CD-ROMから専用再生ソフトをインストール。
     AVCHD Liteで撮影し、デジカメをBDレコーダ(BDZ-X90)に接続し、 レコーダのメニューから「ビデオの取り込み(AVC)」を選択すると、 ちゃんとデジカメの機種名が表示され、ビデオのファイル一覧が表示される。
     ファイルを選択し実行すると、画質モード「XSR」で、レコーダのHDDに取り込まれた。
     このファイルをチャプター編集したり、静止画切り出ししたり、すべての機能が普通に使える。
     (まだ試してはいないけれど、当然普通にブルーレイ・ディスクにダビングも出来るだろう)
     メーカーが違っても、メニューに従って選択するだけですんなりHDDに取り込んで、 「通常の録画番組」と同様に扱える互換性があるのは凄いと思う。
     パソコンに取り込んで編集ソフトを使ってetc.と、凝ったことをする気が無くても、 不要部分をカットしてBD-Rに焼いておけば全然OKだ。

2009.4.23
  • 「SF的に見る地球温暖化」…鹿野司(SFマガジン2009.5)
     地球温暖化対策として二酸化炭素を減らそうというアクションはSF的に何か嫌な感じがする。 という趣旨のエッセイ記事。
     主な論旨は
    • 1.海水面上昇は現代文明にとって屁でもない。土木工事で経済が活性化するかもしれない。
    • 2.二酸化炭素を減らしても、気候変動は1000年は収まらない。しかし国家間の協力があれば農業問題は何とかなる。
    • 3.温暖化で暖房費用が減る
    • 4.氷が解けると採掘不可能だった資源がペイするようになるメリットもある
    • 5.太陽電池を急速に普及させると、黒くて熱を吸収するのでヒートアイランド現象が起きる
    • 6.原油価格が下がると太陽電池のコストが合わない
     ということ。個別に検討してみる。SF的に(笑)
     1.海水面上昇は現代文明にとって屁でもない。土木工事で経済が活性化するかもしれない。
     というのはそのとおりだろう。オランダや東京のように数百年前から治水工事をやりまくってきた都市は いまさら平気かもしれない。ただし、ある期間にすべての海岸線の堤防をかさ上げ工事する費用と、 温暖化対策費用の比較をしないと、真偽はわからない。
     また、堤防で都市生活者の生活は守れても、自然環境は守れない。
     2.二酸化炭素を減らしても、気候変動は1000年は収まらない。しかし国家間の協力があれば農業問題は何とかなる。
     これもその通りだが、問題は気候変動の速度だ。
     降雨地域の国際的な変動に適応して耕作地も移動させるのは、原理的には可能だが、 大きな混乱を起こさずに大規模な耕作地の転換を進めるには100年単位の時間的猶予が必要だろう。
     1,2とも変化の速度は重要で、十分にゆっくりした変化ならば熱帯雨林の植物が降水量の変化に伴って サバンナに進出したり、珊瑚が北上したりして自然は対応していくだろうが、もしもアマゾンのジャングルが 枯れ果てるような速度で気候変動が起きたら、酸素濃度が変わる可能性だって有る。
     3.温暖化で暖房費用が減る
     これはジョークみたいな話で、冷房費用が増えて相殺されるんじゃないだろうか?
     4.氷が解けると採掘不可能だった資源がペイするようになるメリットもある
     これは真実だろう。ロシアとアラスカには未発掘の資源がまだまだあるかもしれない。
     それに加えて農業生産もロシアとアラスカが支配力を振るうようになると、世界経済はまた ずいぶん荒れることになると思うが。
     特に農業は、南からの「農業難民」が入植することになるのだろうか?
     インドあたりが旱魃で人口を養えなくなったらとてつもない民族移動が起きそうだ。 中国ももともと砂漠だらけで広い割には意外に耕作面積が狭くて、気候変動には 弱いのではないかと思う。国際政治的に、難民問題が解決できるのかどうかは 悲観的にならざるを得ない。
     5.太陽電池を急速に普及させると、黒くて熱を吸収するのでヒートアイランド現象が起きる
     これは「ジョーク」の類だろう。
     本当に心配ならば「赤外線反射コート」をすれば解決。太陽電池が発電する電力で削減される 火力発電所の熱量とか、そういう差し引きの計算もしていただきたい。
     むしろ太陽電池パネルが吸収した熱を温水を作ることで回収し、発電効率を補う発想があっても良い。 太陽熱温水器も、太陽電池も、一般家庭の屋根に載せるなら同じ手間だ。
     6.原油価格が下がると太陽電池のコストが合わない
     コストの問題は常について回るのでその通りだが、産油国でもない日本は、これで外貨を 稼ぐチャンスと捉えるほうがプラスになる。
     というわけで、SFマガジンに載せるサイエンス記事としては、今回のテーマは まだまだ掘り下げる余地がたくさん有るのではないだろうか、というのが結論。
     実際のところ、石油の出ない日本としては、温暖化の真実なんかどうでもいいことで、 「脱石油、省資源的テクノロジー」がビジネスチャンスに成るということで、 地道に手を打っておくことが肝心なのである。
     実際、アメリカの自動車産業が倒れそうな状況の中で新型プリウスがメーカーの予想の 二倍も売れるとか、惰性で経営している会社はやばいのである。現実にとめられないのは 温暖化ではなく環境ビジネスの流れだったりして…。
2009.4.22
  • ユリイカ別冊「坂本龍一」
     坂本龍一が『out of noise』という新作を出したのに引っ掛けて、ユリイカが特集号を出したのを読んだ。
     内容は対談や評論、年譜など、盛りだくさん。
     年譜にまとめられた坂本龍一本人のコメントがなかなか面白かった。特にデビュー前の子供〜学生時代のこと。
     私とはちょうど一回りくらい違う年齢なので、まあ、同じ経験もしているし、それをもう少し 若い時代に経験している。その同じ体験の異なった受容が興味深いわけ。
     とりあえず、「反発と衝突」が多いのが目に付くが、それが物を作る人間の共通した資質なのかも 知れないな。資質というか、結果的に現れる形質というか…。
     自分のことを「坂本」と書く代わりに「skmt」と書いている。なんかヘブライ語的でもあるが、 sakamotoくらい有名になると、skmtでも誰でもピンと来るからいいよね。
     私なら「krkr」か。ん〜いいかも。もともと「a」が多すぎるちゅうか、母音が全部aなのが あまり好きじゃない(…タイプするときに小指が忙しい…)ので子音をタイプしないのは 良いね。
  • ところで、この本を読みながらSONYのiPod聞きながらふと気がついたのだが、 "Multiplies"のリズムパートって、人間の声で「Hi,Hi...」という繰り返しが入っているのだが、 良く聴くと途中で、「どんつくどんつく」とか言っている部分も有るんだな。
  • 通して読むと、坂本龍一は、時代によってテクノロジーに対する言及がコロコロと変わっているのがわかる。
     なんかいい加減で、趣旨一貫していない柔軟性がなんていうか、正直で良いんじゃないか。
     趣旨一貫している最悪の存在が「官僚的××」だったりするわけだし。
  • 坂本龍一の偉いところは、「エナジー・フロー」に大ヒットに本人的には違和感を持っているところだと思う。
     まあ、もともとアカデミックな教育を受けてきた人だということも有ると思うけれど、 POPに対する本人なりの距離感がある。
     一般に消費されつくしていくPOPに対して危機感が無いのが業界の当たり前で、小室にしてもつんくにしても、 抑制の無いPOPは覚めた夢のように忘れられてしまう。
     ちなみに、エナジー・フローは「ヒーリングソングを」というCMのオファーを受けて一度は 断ったそうなのだが、で、なんで結局受けたのかが不明ではある。
     しかし、当時ヒーリングソングに違和感を持っていた彼が現在「LOHAS」をテーマに コンサートをプロデュースしているのには、こっちが違和感を感じる。
     地球に良いことしたい気分は支持するけれど、LOHASは商業活動の匂いが強すぎる。

  • GrandSeikoに「スプリングドライブ・GMT」モデル(SBGE009)が登場
     今まではマスターショップ・モデルしか無かったが今回は一般時計店でも 売るモデル。
     機械式のGMTモデルはGMT針が分針より短いが、今度のモデルは文字盤いっぱいの長さで いい感じだ。美しい。
2009.4.21
  • コンパクト・カメラを買おう
     妻の使用しているカメラが壊れた … 壊れたのは数ヶ月前だが … ついに買い換えることになった。
     前日最低限のアドバイスとして「船を撮影するなら28mm程度、白熊の双子を撮影するなら 200mm程度のレンズは欲しい。この範囲のズームをもった機種が良いだろう」と言ったら、  「普通の小さいので良いよ。ズームは夫にまかせるよ」などと言っていた。
     が、実際に店頭でいろいろ触っていると気分が変わって、最終的には、25〜300mmの12倍ズーム になってしまった。しかも、動画撮影機能付きだ。
     Nikonはキムタクで、Panasonicはアユで売れてるよね。とか言いながら、Lumixだし(笑)
     結局、これ以上無いくらいの「万能カメラ」ということになった。
  • 以前に使ったカメラは、妻の友人からお下がりでもらった2001年発売のPENTAX Optioで、 スペック的には「約35mmからの3倍ズーム」重量240g
     金属筐体で当時としては「カメラらしい高級感」をもったルックスだったと思うが、 液晶は切手くらいの大きさしかないし、 ホワイトバランスがお馬鹿で、ちょっと難しい人工光源のミックス状態などでは、えらくサイケデリック な写真が撮れた。
    (もっとも、もう一つ先代の「(ほぼ)初代IXYデジタル」はさらに酷くて、 何を撮っても青く写った。シャガール仕様(^^;)
     Optioの故障の内容は、リチウムイオン電池のパンクで、酷く膨れて変形し、本体から 取り出せないほど。これをほじくり出して新しい電池を入れたら、今度は「数枚撮影しただけでエンプティー」 という不思議な状況。
     電源回路が壊れたのか。危なくて使えない。
  • 新しいLumix DMC-TZ7は、12倍ズームを載せているのに、Optioより少し軽いくらいで、 顔認識とシーン認識オートを搭載しているので、誰がどんな写真を撮っても上手く取れるだろう。
     最後まで比較対照に残ったのは、Canonのパワーショットの12倍ズームモデル。
     機能はほぼ完全に互角だが、ちょっとした持ち易さと、ポップアップするストロボが邪魔だから という理由で落選。
     他には、SONYの5倍ズーム、Caplioの7倍ズームなどが検討対象になったが、 「Optioを使っていたときに、望遠不足を感じていた」ということで、12倍に負けた。まあ、 5倍あれば十分、7倍あればほとんど完璧なのだが、同じ重量・価格で12倍となると引きが強い。
     広角に関しては、Lumixの25mmが最広角。これは、船や建物の中の写真を撮るときには欠かせない。
     その点で28mm〜のモデルは最近増えているけれど、それ以上長いレンズの機種は全部落選。
     Nikonは操作系がヘンテコで落選。Lumixも機種によってはイマイチなボタン配置だったが、 DMC-TZ7は合格。
     Nikonはフィルムの一眼レフ時代に、機種ごとに操作が違うので驚いたことがある。
     今はどうなっているのか知らないけれど、当時の印象を引きずっていて宜しくない。
  • 自分用にはパナソニックは買わないと思う。
     今まで、オリンパス、キャノン、リコーのカメラを買ったことがあるが、 「カメラメーカーのカメラ」であることは重要だ。
     ただ、最近の機種では撮影中に「ズーム・シャッター・ストロボ発光禁止」くらいしか いじらない、となると、操作性はほとんど気にならない。
     気になるのはピントの「合焦速度」くらいだ。これはほとんどCPU性能の問題だから、 むしろ電気屋さんの強みがある。
     ソニーやパナソニックは、レンズの設計を有名な専業メーカーに任せているので、 それほど画質の心配も少ないだろう。12倍ズームなどは、画質にこだわりのある設計者は 躊躇する仕様だとは思うのだが、「上には一眼レフがある」と思えば、 便利さを優先する発想で、これも「あり」だ。撮像素子が小さいから、一眼レフの レンズの難しさとは比較にならないし。
     というわけで、未知のメーカーのカメラの性能、見せてもらうのが楽しみだ。

  • 『ハンサ・ムスーツTV』
     ハンサムスーツのTVドラマ版の放送を見た。
     映画の半分ほどの長さで、ストーリーは「不細工な主人公が切り盛りする食堂が舞台」という 設定以外はまったく違うが、ハンサムスーツでハンサムな生活を楽しむけれど最後には 素顔に戻って幸せになるという骨格は同じ。
     わざわざTV版を作ったのは…、映画の為に作ったお話が余っていたのかな(^^;?
     コンパクトな話になっていたけれど、まあまあ面白かった。
     スーツの人(谷原)は、映画よりも演技が自然になっているような気がした。 映画ではいきなりハンサムになった「ゆがみ」の部分に力が入って肝心のハンサムさが 楽しめなかった部分があるが、TV版はめっちゃ爽やかだった。
2009.4.20
  • 昔読んだ記憶のある「クォーク」という本が「クォーク 第2版」(南部陽一郎)という 本になって、しかもノーベル賞帯がついて再発売されたのを買った…けれど、とても難しいので 積んであったのをやっと読んだ。…難しかった…とほほ(^^;
     新しいといっても1998年初版の本なので、10年もたつと「素粒子物理学」の本としては かなり最新のトピックの取りこぼしはある。
     この本の時点で加速器のエネルギーは1TeVだが、大統一理論の検証に必要なエネルギーは さらに12桁ほど大きくて、加速器の巨大化の速度を考慮すると実験が可能になるのは120年後だとか書いてある。
     それでも、今最高の加速器(CERN LHC)では着実に1桁アップして「マイクロブラックホールが出来るかも…」 とか言っているのだから、世の中進歩はしている。
     とはいえ、一般人はひたすらに「うわ〜」っと感心するしかない途方も無い話だ。
     あまりに難しくて一冊読んだくらいでは細かいことまで理解できないのが残念だが、 素粒子論の世界ではこの本以降もさまざまな研究が進んでいるけれど、そろそろ 「理論」を「実験」で検証できないエネルギー領域に突入しそうなのが微妙な雰囲気だ。
     「大統一理論」などは「ビッグバン」のエネルギーの領域での研究になって、 人間の手では作り出せない世界のことだから、秘密を解き明かしても、絶対に応用出来なさそうなのも 残念な感じ。
     まあ、「新作のSFが書ける」なんて応用は登場するかもしれないけれど(笑)
  • ちょっと前に読んだ「量子力学の解釈問題」という本はさらに理解を拒絶する本だった
     量子力学は「半導体の動作原理」を説明してくれる、などの意味では実用の科学ではあるのだけれど、 「多世界解釈」というのはあまりにも哲学的な問題が大きい。
     ただ、我々の宇宙が無限に分岐しているのだ…とは言っても、意識できるのは自分の宇宙だけで、 あらゆる意味で他の宇宙とのリンクが切れているならば「知ったことじゃない」といって、 哲学的な検討を放棄するだけでコトは済んでしまうともいえるのだが…。
2009.4.19
  • 4月期アニメ2〜3順目
  • 水23:30-  MX  ★★★「亡念のザムド」
     最後発スタート。
     第一話を見たら、連続アニメの第一話として文句の無い出来栄えだった。
     戦時体制、緊張した国際情勢など、現実の日本とは異なる状況にあるけれど、 どこか日本に似た街が舞台。そこに存在するわかりやすい「日常性」をきちんと 作りこむことが、観客を落ち着いた距離に置いてくれる。
     平行して展開される、宮崎アニメにも通じるような異国風の飛行船(?)の人々。
     空戦の緊張感漂う世界をちらちらと挟み込みながら、さらにもう一つの世界、 何かの宗教的儀式を行う人々の映像。
     二つの異世界を背景に置きながら、主人公の日常を細密描写しながら、 ラストにおきる事件で三つの世界が、主人公を中心に出会ってしまう。
     そして、世界のゆがみのとばっちりを受けた主人公は、平凡な高校生から、 異形の超人(?)に変化してしまい、否応無く物語の中心に引き出される。
     見事な脚本だ。
  • 火 1:30- MX1 アスラクライン →×脱落宣言
     3話見たが、まだまだ全然「プロローグ」っぽい。
     毎週新しい情報を公開しているけれど、口で言っているだけな感じで、ドライブ感が全然 無い。もったりと動かないストーリーにイライラする。
     そんなグダグダのストーリーを派手なアクションの演出で繋いでいるだけ。
     世界観は「かなりオカルト寄りのSF(ファンタジー)」だが、もっと筋の通ったところを 提示しないと、次々とアイテムを繰り出すだけのご都合主義の世界。
     ここで脱落します。
  • 金 0:45-  CX  ★★★東のエデン
     何がなんだか判らなかった一話だったが、二話で化けた!
     一話では、「記憶を失って目覚めた主人公」が居て、とりあえず「自宅」らしき 場所にたどり着くと偽造パスポートと銃器の山。
     自分の過去に関する記憶は無いのに、この状況に関するサバイバル知識は あって、偶然知り合った少女とともに日本に帰国する。という話。
     何もかもが謎だった。
     二話では、主人公の記憶は戻るわけではないが、可能な限りの状況が怒涛のごとく説明される。
     主人公が目覚めたときに持っていた携帯電話には80億円もの大金がチャージされていて、 「日本を良くするため」に全額使い切ること、が要求されている。
     そして、この携帯の専用ボタンを押すと、なんでも実現してくれる「セレソン」という 組織のコンシェルジュに電話が繋がる。
     主人公はすでに記憶を失う前に100臆円の中から20臆使ったらしいことが、なんとなく見えてくるが、 日本のために100臆使い切る義務を負ったのは、どうやら12人居るらしい。
     ところが、同じ携帯を持った一人の刑事が登場する。
     彼の携帯の残額はほとんどゼロだが、どうもあまり良いことにお金を使わなかったようで、 その上記憶の無い主人公の隙を見て、彼に成り代わろうと企んでいるようでもある。
     …という感じで、主人公を取り巻く大きな組織の存在と、その目的の一端が チラッと見えてきた。組織の目的は「良いこと」のようでも有るけれど、 やさぐれ刑事の指示(依頼)があれば、一般人の暗殺も瞬時にこなすダークな 面も持っている。要するに「巨大な世直しゲーム」に巻き込まれたようだ。
     これから少しずつ、組織の謎や、記憶を捨てた理由を探して主人公は動いていくのだろう。
     「失われた記憶を取り返す」というのは、多くの作品で主人公を駆り立てる目的として 使われる定番だが、「自分で記憶を捨てた」というのが、とても気になる。
     神山監督のストーリー・テリングの技に唸らされる。
     次回が楽しみになる作品だ。
  • 土 2:30-  MX  ★★★ 涼宮ハルヒ[再]
     TOKYO MX の地デジ放送はなんと「超額縁」だった。
     水曜に「チバテレビ」でやっているのは、画質は「超SD」でボケボケに悪いが、 ちゃんとフルサイズの画面なので、2話以降こちらを録画することにした。
2009.4.17
  • 新聞記者の性向のこと〜【Re:社会部】ベストセラーの警告(4月17日7時57分配信 産経新聞)
    東京ディズニーランド(TDL)で実際にあった心温まるエピソードを集めた本『最後のパレード』が、「泣ける」と評判を集めています。
     で始まる産経の記事。
     ルールやマニュアルに縛られない顧客対応が感動のエピソードになったお話集だが、新聞記者の締めくくりは、
    「人のぬくもりすら“夢の国”でしか感じられない時代の到来…。ベストセラーが警告しているようにも思えます。」
    となっている。
     これでは、元の本の著者が言いたいこととまるで逆。
     「ディズニーランドのいい話」を「現実社会に人のぬくもりが無い」と読み替えてしまっている。
     この記事には、社会に「過剰な不安」を掻き立てることによって売上を伸ばそうという新聞記者の悪い発想が 顕著に発揮されている。
     「ディズニーランドの良い話」が現代社会への警告だ…なんてレベルのお話ならば、 たいした害も無いけれど、恐らくあらゆる新聞記事に「社会不安を誘導する記事が売り上げを伸ばす」 という発想は根を張っていて、そんなマスコミに踊らされた大衆が健康食品を買い込んだり、企業叩きに 相乗りして騒いだり、政府やお役所を糾弾しているのだ。…まあ、お役所仕事はたしかに どうかと思うことが多いけど(苦笑)
     逆に、本当は忘れてはいけない大切なことも、マスコミが新しい事件に食いついて 報道されなくなると、するっと忘れてしまう。
  • マスコミの空騒ぎといえば、今シーズンのインフルエンザ騒ぎは収束したのかな…
     いくらなんでも、GW過ぎにインフルエンザの大感染とか聞いたことが無いし、これだけ騒いだのだから 終息宣言もきっちり出すべきだと思うのだが。  全国民分用意…とか言っていたタミフルとかリレンザとかワクチンとか…どうなっているのだろう。
     ワクチンの使い残しはまるまる廃棄だし、なんだか製薬会社の陰謀の香りがしないでもないなぁ…
     結局のところ流行したらほんとうに有効なのは薬じゃなくて隔離しか無いわけで、学校をお休みにする のは当然のことながら、大人が出勤できなくなったら「首都機能」をどう維持するの? なんて所を真剣に議論しない限り、この件、本気だったとは思えないのだ。
     厚生省が「電車は隣の人との間隔を2m開けて乗る」なんて言った時点で、 「インフルエンザが流行ったら東京はアウトだ」って誰もが感じたわけでしょう。
2009.4.16
  • 『GOEMON』はヒットするか?
     TVであの『キャシャーン』の監督の新作、『GOEMON』のCMが増えてきた。
     キャシャーンはその年、下から二番目の作品で、原作ファンからは徹底的な非難を受けたわけで、 彼が新作を撮れるというのがなんだか凄い。Pの決断が…。
     もっとも「石川五右衛門」のことを撮るオリジナル映画であれば、キャシャーンのように 原作ファンの非難というのは無いだろう。ただ、やっぱりこの監督は「美術監修」くらいの仕事のほうが 適していると思うのだ。
     WOWOWあたりに下りてきたら「怖いもの見たさ」で見ちゃうのかなぁ…(^^;
  • 「モビット」のCM
     『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』でも思ったが、「モビット」のCMも桃井かおりの無駄遣いだと思うのだ。
     見るたびに心が痛む。
     彼女には一生「悪い女」を演じてもらいたい。悪の華を咲かせていただきたい。 CMでコメディー役なんて最悪ですよ…。
2009.4.15
  • 『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』
       焼き肉だけに熱い作品かと思いきや、なんとも冷たく白くて隙間っぽい作品だった。
     何から何まで冷めきっている。
     脚本は1時間も持たない内容を引き延ばしているし、ギャグは滑っているし、街には活気がないし、 絵には華がない。
     一つもいいところがない。
     「料理対決」は完全に「料理の鉄人」のパロディーとして作っているわけで、 それがパロディーとして本家より完全に面白くも豪華でも美味しそうでも何でもないのは 焼肉をタイトルに据えた作品としては最悪だ。
     審査員に本物の服部さんを使っている意味がない。出演してしまったことが恥だ。
     主人公の敵役の「巨大焼き肉チェーンの御曹司」は、その焼き肉対決で連戦連勝を誇っている。
     にもかかわらず、ビジネス面では、「桃井かおり」の強欲ママが、ベジタリアンのちんぴら「田口トモロヲ」を使って、 暴力的な地上げで既存店を潰しているのは、まったく筋違い。
     この設定が「映っている肉を不味く見せている最大要因」かもしれないな。
     桃井もこんな作品出たらいけない。まあ、田口トモロヲは、作品を選ばないところが個性なのかもしれないけれど。
     こんな脚本を買ったPは廃業した方がいいと思う。

     監督は、グ・スーヨン(1961年山口県下関生まれの在日韓国人二世)
     主にCM監督。映画は2作目らしいけれど、この数年、
    CMやミュージックビデオの世界でちょっと目立って映画を撮らせたらぐだぐだ。
    という不幸なパターンが多いね。30秒〜2,3分でパッと見の良い映像を作る能力と、 映画を作る才能は別物だということが良く分かる。

     出演は、松田龍平、山田優 、ARATA 、桃井かおり 、田口トモロヲ 、津川雅彦 、竹内力 、前田愛 、矢沢心 田村高廣など。
     豪華メンバーの無駄遣い。
     ランボルギーニも登場する。スーパーカーの無駄遣い(笑)だって、ストーリーと関係ない人物が 駐車場から出るシーンしかないんだもんな。なんであんなシーン撮った。販売店からCM料をもらって?
     けちょんけちょんにけなされる作品って、悪く言われれば言われるほど 「怖いもの見たさ」で見たくなることがあるが、 別にこの作品を見なくても、キャシャーンやデビルマンなどの近年のダメ作品となんら変わるところは無い。 ただ、「何故ダメなのか」が明確に指摘しやすいという点では、傑出しているかもしれない。
     Amazonへのリンクを張るのもはばかられるというところで、察してくれ(笑)

2009.4.14
  • 『サンシャイン2057』鑑賞(WOWOW) ☆
    2007/アメリカ
    監督:ダニー・ボイル
    出演:キリアン・マーフィ,真田広之,ミシェル・ヨー,クリス・エヴァンス,ローズ・バーン,トロイ・ギャリティ,ベネディクト・ウォン,クリフ・カーティス,マーク・ストロング
     2057年、太陽活動の衰えによって寒冷化した地球を救うため、人類はありったけの核爆弾を太陽にぶち込む計画を実行する。
     イカロス2号に乗り組んだ8人の男女を次々と困難が襲う。
     SF作品としては珍しいキャスト「真田広之」とか「ミシェル・ヨー」が出演しているのが気になる。
     テーマ的には好みのタイプの作品だが、いやいや、とてつもなく白っぽい作品だった。
     監督のダニー・ボイルは『トレイン・スポッティング』、『ザ・ビーチ』、『28日後・・・』の監督をしてきた人で、 …と思うと、なるほど相性が悪いわけだ。過去に面白いと思った作品が一つもない(^^;
     この作品は、とにかく徹底的に鬱&鬱&鬱。
     最近の作品なのでSFX(主にCGだと思うが…)はなかなか美しかったけれど。
     乗組員を襲う困難というのが、最終的には「人類は太陽とともに滅びよう」などという宗教的な モヤモヤに取りつかれた一部の人類…みたいな感じになっていくところ、オカルト的でもあるが、 それだけに一般的な「宇宙的な危機から地球を救え系SF」に期待される努力・友情・勝利系の カタルシスが無い。
     そのくせ、『ソラリス』的な内省的な美学ってわけでもなく、あくまでオカルトっぽいのが…、 ちょっと苦手だ(苦笑)
  • ところで、この監督、アカデミー賞8部門受賞でブレイクした『スラムドッグ$ミリオネア』 の監督でもある。
     大丈夫、なのか(^^;;
2009.4.13
  • グインサーガ(126)「黒衣の女王」
     昔から「イシュトヴァーン」が気になっていたので、彼が破滅的な行動をとっていると心を痛めていたのだが、 今回は「やんちゃモード」ではあるもののリンダとの心の駆け引きがメインで面白い内容だった。
     彼にはあまり皆と喧嘩しないで仲良くやってもらいたいものである。
     本当の敵は「異次元からの侵略者と、黒魔道師」ということにして、最後には旅の仲間が 団結していく流れで一つ。
  • B-CASカード接触不良…!!
     BSデジタル放送開始直後から使っている最古参のカードが接触不良を起こして録画ができなかった。
     メール画面に理由が出てくるので、抜き差しを繰り返して復活させたが、カードがないと 無料放送も録画できないのな…。ひどい仕様だ。
2009.4.12
  • 新作アニメの感想
     おおむね4月の新作アニメが一巡〜2周した
     ★★★:面白い。保存する、★★:とりあえず面白い、保存。★:様子見、×:見ない
    • 月10:20-  BS2  ★★ 母をたずねて三千里[再]
    • 火 1:30- MX1 ★ アスラクライン
       どろどろの中から甲冑型の何かが出てきた。1話だけではわけがわからない、という意味では不出来だが…様子見

    • 火19:00-  BSh  ★★ スターウォーズ/クローンウォーズ
       「操り人形」みたいなキャラクターデザインが、さっぱり感心できないのだけれど、 映画館で観た時の衝撃(笑)と比較すれば、まあまあ「アニメ」だと思ってみることで 納得できなくもないような、…ような(?)
    • 4/1火19:25- d  BSh  ★★火の鳥[再]
       DVD録画したのを持っているが、ハイビジョン放送なので再録画。
    • 4/7火20:00- d  BS2  ★★★電脳コイル[再]
       ハイビジョン制作されているのだが、今回はSD放送での再放送。
       今まで1〜3話を見ていなかったのでやっとコンプリートだが、ハイビジョンで見たいね。
    • 水0:59-  日テレ  ★★ 蒼天航路
       NHK(マンガ夜話)で原作漫画が取り上げられていて、これは面白そうだった。
       1話は曹操少年時代のエピソードでまだまだ本格的合戦はこれからだが、キャラは美形だし、 アクションは派手だし面白くなりそうだ。
       三国志はやはり合戦シーンがキモになるわけだが、雑誌記事によるとコンピューターを使うことで その辺をクリアしようということらしい。実際、合戦のスピード感の表現、風や光、雲と、 今まで見たこともないほど特殊効果の多い作品だ。デジタル放送には辛い絵柄だ(^^;

    • 水19:25-  BSh  ×無人惑星サバイヴ[再]
       NHKがしつこくお勧めしているようだが、まあパスして惜しくない。
    • 4/15水 23:30-  MX  ●「亡念のザムド」→来週から
    • 木 1:30-  MX  ★★ シャングリ・ラ
       二酸化炭素とか金融危機とか、現代ネタをぶち込んだディストピア作品。
       こういうのは、底の浅さが気になることが多いのだが、今後どうなることか。
       真ん丸な目をした主人公のキャラクターデザインも、ラノベの表紙イラストならインパクト重視でありかもしれないが、 イマイチ趣味じゃない。
       というわけでしばらく見守る。
       ギロロがニューハーフ(?)なのは見どころか。あとMay'nが主題歌だったり。(^^;
    • 木 2:40-  TVT  ★★★グレンラガン(18)-[再]
       年末年始に集中再放送があったのを録画していたら途中で終わってしまったので「どういうことだ〜」 と思っていたら4ヶ月もして再開。う〜ん(^^;

    • 金 0:45-  CX 東のエデン
       第1話を一度見ただけでは何が何だかわからない。ただ「原作・脚本・監督:神山健治」という ブランドを信じて何話か見てみようと思う。ちなみに音楽は「川井憲次」だ。
       I.G.が作っているので、「画」はモロに攻殻っぽい。
       すべては第2話から…なのかなぁ…
    • 金 1:59-  TBS  ★★けいおん!
       テーマに興味があるので様子見。
    • 金 2:15-  TKY  × Phantom
       脚本は『ガンダム00』の黒田洋介なのはあれとしても、キャラクターデザインが『フルメタルパニック』と そっくりなのが凄く気になる。
       演出上「これはだめだ」と思ったのは、ターゲットを挟み撃ちにするところ。 絵的には奥から「味方・敵・自分」と並んで見栄えがするだろうが、あれでは味方に弾が当たる 可能性が高くて撃てない。
       そして「撃った弾が敵の頭を貫通して奥の味方の耳元をかすめる」という演出。 味方の腕を信用しているからそんな危険なことが出来る…と言いたいのかもしれないが、 ターゲットを貫通した弾丸がどの向きから出てくるかなんて誰にもわからない。
       つまりプロフェッショナルありえない。というわけでOUT。アクションシーンは絵柄が カッコよければいいというものでは無い。キャラ萌えの為だけに作っている作品と判断する。

    • 金19:00-  BSh  ★★ 今日からマ王![再]
       NHKがしつこく再放送するので「そんなにお勧めなら」と見てみることにした。
       意外にまあまあ。ただし主題歌の「〜しよう」の「う」を字のまま「う」と発音するのは、 なんとかならないのかな。幼稚園児の音読みたいだ。
       
    • 金19:25-  BSh  ★★ 彩雲国物語[再]
       これもNHKがしつこく再放送するので
       これも意外にまあまあ。でも平原のはなはらした発音の歌がしっくりこないんだよね。 NHKは安易に流行りものを使うからなぁ。
    • 金23:30-  BS11  ★★★ 交響詩篇エウレカセブン[再]  ラストがなんだか難しかったが、少年少女の成長物語として王道を行く立派な作品だと私は思う。です。
    • 土 2:00-  TBS  ★★ バスカッシュ!
       マクロスで培った2D/3Dの融合がさらに進んで、絵的にはなんだかものすごいことになっている。
       ここまで細かい絵柄を動かすことができるなんて、すごい。
    • 土 2:30-  MX  ★★★ 涼宮ハルヒ[再]
       TOKYO MX の地デジ放送はなんと「超額縁」だった。なんなんだよ…
       DVDを買ってくれということかな…;

    • 土 10:00-  TKY  ★★★ケロロ軍曹6th
       6年目に入ってまだまだ衰えず。
    • 土 11:00-  BS11  ★★ 戦場のヴァルキュリア
       ゲーム原作ものはあまり見ないのだけれど、声優に田中敦子(エレノア・バーロット)、福山潤(マクシミリアン)、 大塚明生(ラディ・イェーガー)、大塚周夫(ベルホルト・グレゴール)が出ているので気になって。
       制作はA-1 Pictures、出ア統アニメっぽい鉛筆の影線を画像処理で足しているのが目新しいな。
       第1話はまったくの導入部ではあるが、主役級の人柄紹介としては良くできていたし面白かった。
       何話か見守りたい。
    • 土 18:25-  NhkE  ★★獣の奏者エリン
       原作を読んで「原作の方がずっと面白いぞ!」と思ったが、アニメ的にはこれから原作の面白いパートに入っていく ところなので期待したい。
    • 土23:30-  TKY  ×真マジンガー 衝撃!Z編
       見たけれど、良くわからないなぁ…。
       スーパーロボットのシンプルな伸びやかさが損なわれて、期待していたものとは全然違う。
    • 土23:30-  BS11  ★★★ マクロスF[再]
       本放送時に録画していたけれど1話だけ雷雨で録画できない回があったので再録画。 BSなのに本放送より微妙にコントラストが低い気がするのはBS11のエンコーダーがヘボいのかねぇ。
      …まあBlu-rayを買ってもいいような気はするんだけれど…。

    • 日11:30-  BSTBS  ★★★ガンダム00[再]
       セカンドシーズンの再放送だが、本放送より確実に高画質だ。BS-TBS恐るべし。見習えBS11
    • 4/5日 17:00-  TBS  ★★★ 鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST(再アニメ化)
       続編かと思ったら「再アニメ化」なんですね。新たな切り口で描かれるのは楽しみだけれど、 主題歌は最初のポルノグラフィティーの方がカッコよかった。
       さらに第1話の第1話としての完成度は、旧版の方が見事だ。新版はすでに物語が 周知されていることを前提に作られている感じ。新作が旧作を越えられるか、見ものです。
    • 日23:29-  BS2  ★★★グインサーガ
       キャラクターデザインに関して、事前のイラスト類からずいぶん心配していたけれど、動くとそれほど 違和感がなかった。ひと安心。
       むしろ、モンゴール兵の超人的な動きに違和感がある。重い鎧を着ているのに、忍者のように跳躍しまくるとか、 剣の一振りで石の扉が木端微塵とか。一応彼らは普通の人間だからねぇ。しかもサラリーマンみたいなもんだ。
       「グインがものすごく強い」という描写も極端だ。
       確かに脅威的に強いのは凄いが、第1話でここまで飛ばしていいものかと(^^;
       しかし、半裸の状態の豹頭の怪人は絵にするとすごく違和感があるというか、首回りの解釈が 難しいような気がするのだが、マアマアかな。
       貴族系の人々は「絶世の美男美女」という設定の人が多いので、アニメで描くのはとても大変だと思うが。
       風景の描写は「クリスタル・パレス」はものすごくSFっぽい。ヤヌスの塔があんなデザインだとは。
       ルードの森とノスフェラスの境界辺りの風景も大層異世界っぽく、ちょっと「エウレカ」の世界っぽい。
       ともあれ、第1話を見た限りではなんとか原作ファンの期待を支えることができるかもしれない。
    • 日23:54-  BS2 蟲師(つづき)[再]
       もう惰性です(^^;
    • 月 2:00- TVT ★★ 咲-Saki-
       麻雀アニメ。
       普通に考えると「動きの無い世界」なのだが、ゲームに関係する画像が3Dで作られていて、驚愕の演出だ。
       この絵を見るだけでも面白い。
2009.4.11
  • 男はやっぱりクロノグラフか(^^;
     セイコー ブライツ フェニックスから新開発のムーブメントを搭載したメカニカルクロノグラフを発売 などというニュースもあって、いつの間にかSEIKOのクロノグラフなムーブも増えた。
     新開発の「8R28」はオーソドックスな横目クロノ。ロレックスなんかがこのタイプ。
     縦目クロノもあるし、パワーリザーブ付きもある。
     スプリングドライブ・クロノもなかなか捨てがたいが…高い(^^;
     しかし、新製品が色々出てあらためて考えると、以前からある フライトマスターSBDS001が一番かっこいいような気がしてきた。
     以前はそこはかとなく「ブライトリング」似のベゼル回りを敬遠していたのだが、ブライツの クロノグラフのラインナップ充実を見ているうちに、かえって独自性が目立ってきた。
     基本的に、「ロレックスっぽい横目」「オメガ(or タグホイヤー)っぽい縦目」のデザインの枠からはみ出た クロノグラフと言ったら、
     フライトマスターの「縦目&パワーリザーブ」とか、キネティックの「偏芯ダイヤル」or「独立5眼」、 スプリングドライブクロノの「GMT針付き」あるいは、クォーツまで含めるならば「アナログ1/100秒計」とか 「アラーム・クロノ」とか、選択肢は多い。
     考えてみるとSEIKO一社で、よくこれほどたくさんの機械を作ったものだと感心するけれど、 コレクションしようと思うと多すぎる(笑)
     そうして並べてみると、フライトマスターはソコハカトナク、良い。
     近年腕時計の値上がり傾向の中で、発売時期が古い為に「意外に安い」のもポイントだね。
  • 超ハイビート(36000振動)=10回/秒のグランドセイコーも出るらしい。
     通常のグランドセイコーは「8回/秒」の振動数。(+5〜-3秒)
     普及機(6R15とか)は「6回/秒」の振動数(+25〜-15秒)…程度の精度
     今回発表の超ハイビートは+5〜-1秒の日差だというから、まあ相当なものだ。 ただし値段も相当のもので、スプリングドライブ搭載機種並み。メカで精度を出すことにロマンを感じるか、 メカトロで精度を出すか、趣味の問題ではあるが。
  • スプリングドライブ・ビッグデイト付きも登場
     「ビッグデイト」はデザインのアクセントとしてとてもいいと思うのだが、ノードの247シリーズの 一つとして登場したため、なんだか「文字盤デザインの247」とデイトが干渉してイマイチのような気がする。
     SEIKOのビッグデイトといえば、「キネティック・パーペチュアル」しかなかった時代が長かったけれど、 最近では電波時計にもビッグデイトが登場したりして、世界の流行を押さえている感じはするのだけれど、 今回のノードの247(ビッグデイト)に関しては、もっとシンプルなデザインで登場することを期待したい。
     ちなみに、SEIKOのビッグデイト付きキャリバーの日付の位置は
    • キネティック・パーペチュアル→12時
    • スプリングドライブ → 5時
    • ソーラー・電波 → 6時
     となっている。
     日付機構的には、センター針によるポインターデイトが有ってもいいかもしれない。 (ORISがこの形式をたくさん作っているが)
     SEIKOがたくさん作っているインダイヤルによる小さなポインターデイトなんか 細かすぎて見えない(^^;
  • …ということで、何でも作っているSEIKOで唯一空白になっていると思われるもの、 それが「トゥールビヨン」だな。
     本来精度を高める為にあるトゥールビヨンは、スイスでは貴族にしか買えない様な 値段で売られている割には「精度」を表示したものが無い。 つまり、実際には機構が複雑すぎて本来の存在意義である精度は大して出ていないものと 思われる。
     今回発表されたGSの10振動/秒の機械で+5〜-1秒の日差が出せると、 「高精度のためのトゥールビヨン」という点では恐らく作る意味が無いのだろう。
     SIIでは世界最高の12振動/秒の機械まで作っている(現物は世界に数本しか生産されていないけれど)
     とはいえ、SEIKOなら「宝飾品としてのトゥールビヨン」なんか技術的には簡単に 出来るだろう。グランドセイコーでは出さないだろうけれど、クレドールで こそっと出せば、年に三本くらいは売れるんじゃなかろうか?(^^;
  • 自分が買える範囲の空白地帯というと、フォーマルにあわせて恥ずかしくない 品のある時計。
     たくさんあるといえば有る。たとえば外国産で言ったら、ランゲ&ゾーネとか、パテックとか、 SEIKOならクレドールやGSにもシンプルで良い時計はある。でもね〜、金メッキで充分なんだよ。 もしくはプラチナの変わりにステンレスで(^^;
     中身もデザインもシンプルの極みで良いのに、なぜか安い時計は安い値段の匂いがする。
     厚みが出るくらいなら、機械式である必要も無い。ただクォーツの秒針がコチコチ動くのは 落ち着きが無いので、スモールセコンドが良いと思うが、100万円の時計…っぽく見える 10万円の上品時計があれば、今日買うけどね(笑)
     それに一番近いのは「アンティーク」からまともに動く掘り出し物をなんとか見つけることかな。
     クレドールのステンレス時計なら30万円くらいか。…もう一声だな。
  • 要するに、現在欲しいのは「クロノグラフ」と「フォーマル時計」の二つなんだが、 フライトマスターはシリーズとして位置機種しか存在しないためいつディスコンになっても おかしくない気がするのが心配なんだな。中身の機械はブライツにも採用されてしばらくは 存在しそうだけれど。
2009.4.8
  • 夜桜見物@千鳥が淵(皇居)
     市ヶ谷駅〜外堀公園〜靖国神社〜千鳥が淵〜神保町〜みますや
     靖国神社はお花見期間中に初めて行ったのだが、参道の入り口から奥まで延々すごい数の屋台の居酒屋があつまって 大変なにぎわいになっていた。
     一方まだまだ満開の千鳥が淵は、今年は「LED照明によるライトアップ」が売り物になっていたのだが、 桜祭りの期間が5(日)までだったため、満開なのにライトアップ終了。
     ぎっしり集まった見物客の全員が「千代田区役所に対する批判」の言葉を発していた。
     まったくお役所仕事というやつは…。
     とはいえ、三脚持参なので10秒もシャッターを開けると都会の明かりで昼間のように映る。これはこれで面白い。
  • 「みますや」は、予約無しで入れたものの、ツマミ類があれもこれも売り切れ。以前も一度 そういうことがあったので、善意に解釈すれば「売り残しを作らないで鮮度で勝負できる」と 言えない事も無いけれど。
     花見の二次会で盛り上がっている雰囲気のグループも当然多い。
     某グループの女子が何度も「トイレに立つたびに足元が危なくなっていく」のが コントの酔っ払いみたいで面白かったが…(^^;
     今回は「みますや」ラストになる順路だったけれど、次回は昼間スタートで逆回転して 「靖国神社の屋台」ラストになる順路でも良いな。

  • 風上に向かって進む昆虫型ロボット
    • 風力を動力にする。
    • 片側3〜4脚
    • 左右二つの風車を搭載し、各々左右の足を駆動する
    • 二つの風車をわずかにV字型に設置することで、風向によって回転数に差が出来るようにする。
    • 風車の回転数が多いほうの足がより早く動くことによって、風上に向かって進む
2009.4.7
  • 夜桜見物@錦糸公園(錦糸町)
     ほぼ毎年会社帰りに寄っている錦糸公園。毎年ほどほどに賑わって、しかも場所が確保できない ほどは混雑しないという、なかなかの穴場である。
2009.4.6
  • 新番組をさっさと見て取捨選択
     4月第一週は一年で最も新番組が多くて倒れそうだ(^^;
     BDレコーダーは新番組を自動的に捕獲してくれるのだが、HDD容量がもたないし、 面白いと思っても「40番組」の録画予約の上限を簡単に突破してしまう。
2009.4.4
  • お花見 in 新宿御苑
     伊勢丹であれこれ買出しして12時半頃新宿門に到着すると(毎年のことではあるが)、 入場制限中で大変なことになっていた。程なく入場できたのではあるが、とにかく 物凄い人出だった。
     基本「酒類持込禁止」のわりには、案外おおっぴらにワインをボトルで あけている人たちも多く、けっこうヘロヘロだ。(さすがに一升瓶はほとんど見かけなかったが)
     咲き具合はちょうど満開。天気もまあまあでいい花見だった。
     ただ、芝生の切れ端が風に舞っているので、撮影的にはきつかった。
     最近は「デジタル一眼レフ二台持ち」の人がとても多い。 が、三台(ペンタ・ニコン・キャノン)持っている人も見かけた。 さすがに多すぎではないか…(^^;;;
  • お花見 in 新宿中央公園
     帰宅間際、ちょっと足を伸ばして「中央公園」ものぞいてみた。
     もう薄暗くなってこれから夜桜に突入という雰囲気の時間帯だったけれど、 こちらは酒に関して規制も無いので、公園からフラフラになった人たちが あふれ出ていてちょっとやばい感じだった(^^;;
2009.4.3
  • 「獣の奏者(そうじゃ)(上橋菜穂子・講談社青い鳥文庫)
     NHKのアニメ『獣の奏者エリン』の原作本で、ジャンルとしては「児童向けハイ・ファンタジー」 というところ。現在全4巻の3巻まで文庫化されている。続き(最終巻)は5月くらいか?
     ストーリーは、…ひとことじゃ書けないな(^^;
     兵器としての「龍」のような生き物「闘蛇(とうだ)」を 大公様から預かり育てる村があり、 その村で「獣の医師」として働く母を持った娘「エリン」が主人公。
     ある日、村で育てていた闘蛇が死ぬ事件があり、エリンの母がすべての責任を負わされ 死刑になる。
     この死刑の方法が、闘蛇の住む池に落として食い殺させるという残虐なものなのだが、 刑が執行された瞬間、エリンは母を助けようと池に飛び込む。
     二人に闘蛇が殺到した瞬間、母は「禁断の技」を使い口笛で闘蛇をコントロールしエリンを助けるが、 自らはその場に残り食い殺されてしまう。
     エリンは川下遠くに流されハチ飼いの男「ジョウン」に救われるが、母は何故 自分を残して一人残って死ぬことを選んだ、獣を操る技がなぜ命を懸けるほどの 禁忌なのか考えることになる。
     …というのが第一巻の内容。
     アニメは文庫の一冊を1クールでやっているくらいのペースで、原作には出てこない 狂言回し的登場人物や追加エピソードがたくさん入っているようだ。
     原作を読んでみて驚いたのは、アニメで延々とやっていた、闘蛇の村での エリンと母の物語が原作ではほとんど無くていきなり事件がおきること。
     どうやらアニメの脚本は主人公への共感を形成するために力を注いだらしい。
     ただ、物語は第二巻から「翼の生えた狼」を巨大にしたような生き物の話に 移って「この世界の秘密」をといていくことになる。つまり、そこからが面白くなるので、 前段に3ヶ月かけてしまうのはどうかと思う。
     色々細かい部分でも、脚本家の追加したエピソードに「解釈の相違」を感じる。
     「子供にわかりやすい」ことを前面に押し立てているような雰囲気が感じられるが、 小説がターゲットにしている年頃(小学校高学年から中学生)の子供は 「子供向け」のにおいを敏感に感じて遠ざけるんじゃないかと思う。
     なんにせよ、小説の方はものすごくドラマティックでダイナミック。激流のように 流れていくストーリーを追っているとあっという間に読み終わって、アニメのように 一冊を三ヶ月で表現なんてトロトロしたペースではまったく不満足だということが 感じられる。

  • アニメ『獣の奏者エリン』監督:浜名孝行
    代表作は『クレヨンしんちゃん (1992-)絵コンテ・演出・原画 』『図書館戦争 (2008年)監督 』
     NHKがクレヨンしんちゃん的なものを期待して登用したのなら、原作を全く理解していないと思うし、 大人向けアニメとしての図書館戦争はまったくだめだった。
     原作前半にある少女時代のエリンの孤独が、原作にない狂言回しキャラクターを入れて付きまとわ せているためにたために、完全に壊れた。
     「自作の竪琴」を演奏するシーンでは、弦の高音低音が、絵と音が逆転しているし、構造的に 絶対まともな音が出ないのは、音楽のことを知らない上に、まともに竪琴の資料さえ探していない と思われる。
     崖ひとつとっても、あれは本当の崖じゃなくてイメージの崖だなぁ。
     絵本のようなテイストにしたい気持ちは感じるが、同時に現実身も必要だと思う。 世界はファンタジーだけれど、ストーリーは重くシリアスなものを語らなければいけない作品なのだから、 子供を相手にしても「うその世界」に見えてしまったら気持ちが離れてしまうと思う。
     …というわけで、アニメになんとなく不満を感じている人は、原作小説を読むと目から ウロコがバラバラ落ちちゃうですよ。
  • 4月スタートのアニメ・特撮まとめ…予約的に…[参考一覧表]
     約30本のアニメ&特撮があり、そのうち半数が再放送。再放送といっても、本放送を見ていて 「もう一度みたい」と思うから取り上げるもの、「一話見て放棄したけれど、 再放送するなら世間の評価は良かったのか」 と思って見直すもの、「後半だけ見ているけれど、最初を見逃したもの」と色々。
     「ハイビジョン制作だが、Blu-rayレコーダ以前に放送されてDVDでしか録っていないのでハイビジョンでもう一度」 というのもある。
     NHK「衛星アニメ劇場」(例:グインサーガ)は、BS2(SD)でファーストランして、 たぶん即座にBShか地上波のハイビジョンで再放送だろう。二度手間だからやめて欲しい。
  • 新作は、まったく想像もつかないものも多いので、バッサバッサと切る予定(笑)
     現実問題、こんなに大量の放送は見られないので、予約解除しない番組でも 「録画→見ないで保存」のパターンが半分はあるだろう。ただ、CM切りながらチラチラ見て、 最後に盛り上がってくると「改めて最初から鑑賞」ということもあるけれどね。
     一方、第二話を見て「保存することは無いか」と思って消したらどんどん面白くなって 後悔した『もやしもん』とか、一話を見て「ちっとも面白くない」と思ったが最終話に向けて 盛り上がって感動した『RD潜脳調査室』とか、録画しておいて良かった作品も有る。
     なので、面白いものを見逃すリスクを考えると、ついつい録画が増えてしまう。
     BDレコ時代になって、少ない枚数で保存の手間もかからないのが良いよね。
     RDを使っていた頃にはたぶん、一日一本以上のペースでは録画できなかった。 何しろ編集に手間がかかるので。
2009.4.2
  • 「いっ平改メ二代目林屋三平襲名披露興行」(末広亭 @ 新宿三丁目)
    出演者は、勝丸、鉄平、ロケット団、白鳥、圓蔵、しん平、馬風、たい平、のいる・こいる、正蔵、木九扇、正楽など、(交代出演があるので記憶違いが有ったらごめんなさいよ…) そして最後(主任)に三平。
     通常のプログラムと比較したら、TVでも見ることの出来る人気者をずらりと並べた大豪華版で 満足。
     圓蔵さんなんか、もう大層なお爺さんで古典落語を一席披露したけれど 「たまに同じことを何度もしゃべっちゃうことがあるんだけれど御免なさいよ」って、 シャレでやっているのかマジなのか微妙なほど。でもなんだか可愛げを感じて 許せちゃうみたいなところが持ち味だね。
     順に実力のある大物が登場するわけで、後半は本当に面白かった。
     そう思うと、最後の二代目三平はまだまだ熱意が先走って客の気分を掴む技術が 先輩方と比べるともう一つという感じはしたけれど、まだまだ若いんで これからも伸びていってくださいよと、そう思うわけだ。
  • 今回聞いた古典落語
    「味噌豆」「粗忽の釘」 「天ぷら屋だけに五分であげられた」話、 もう一つくらいあったような気がするな。
2009.4.1
  • 電気炊飯器の電源ケーブルを無酸素銅、クライオ処理のハイエンドケーブルに変えてみた。
     これは凄い。従来品とはまるで異なるハイスピードな炊き上がり。
     お米の一粒一粒がキリッと立ち上がり、クリアに輝くツヤが眩しい。 あたかも精白度を上げたかのように一皮ベールを剥いだような透明感が得られる。
     ここに立ち上る馥郁たる香りが我々を至高の世界に運んでいくのだ。

4月スタートのアニメ特撮
●:新番組,○:先シーズンから継続
  • 3/31月10:20- d  BS2  ○母をたずねて三千里[再]

  • 3/31火19:00- d  BSh  ★スターウォーズ/クローンウォーズ
  • 4/1火19:25- d  BSh  ●火の鳥[再]
  • 4/7火20:00- d  BS2  ★電脳コイル[再]
  • 4/8水 0:59-  日テレ  蒼天航路
  • 4/8水 2:14- d  日テレ1  ○GALACTICA

  • 4/8 水 19:25- d  BSh  ●無人惑星サバイヴ[再]
  • 4/15水 23:30-  MX  ●「亡念のザムド」
  • 4/9木 1:30-  MX  ●シャングリ・ラ
  • 4/9木 2:40- d  TVT  ●グレンラガン(18)-[再]

  • 4/2木 19:00- d  BSh  ●カードキャプターさくら[再]
  • 4/2木 19:25- d  BSh  ●アリソンとリリア[再]
  • 4/10金 0:45- d  CX  ●東のエデン
  • 4/10金 1:59- d  TBS  ●けいおん!
  • 4/10金 2:15- d2  TKY  ×Phantom

  • 4/3金19:00- d  BSh  ●今日からマ王![再]
  • 4/3金19:25- d  BSh  ●彩雲国物語[再]
  • 4/3金23:30- d  BS11  ○交響詩篇エウレカセブン[再]
  • 4/4土 2:00- d  TBS  ●バスカッシュ!
  • 4/4土 2:30- d  TBS  ●戦国BASARA
  • 4/4土 2:30- r  MX  ●涼宮ハルヒ[再]

  • 4/4土 10:00- r  TKY  ○ケロロ軍曹6th
  • 4/4土 18:25- d  NhkE  ○獣の奏者エリン
  • 4/4土 18:30- r  BS11  ○ウルトラセブン[再]
  • 4/4土 23:30- r  TKY  ●真マジンガー 衝撃!Z編
  • 4/4土 23:30- r  BS11  マクロスF[再]

  • 4/5日 11:30- d  BSTBS  ●ガンダム00[再]
  • 4/5日 17:00- d  TBS 鋼の錬金術師 FULL METAL ALCHEMIST(二期)
  • 4/5日 18:30- d  MX1  ○帰ってきたウルトラマン[再]
  • 4/5日 23:00- d  BS2  ●花咲ける青少年
  • 4/5日 23:29- d  BS2  ●グインサーガ
  • 4/5日 23:54- d  BS2  ○蟲師(つづき)[再]

4/5月のBS/WOWOW★注目番組
  • 4/5(日) 25:30〜 テレビ東京 夏のあらし!
  • 4/5 WOW 「15時間まるごと!三谷幸喜の日」  監督作品全4本と、『笑いの大学』<、舞台「グッドナイト スリプタイト」の6作品と、 5分番組が6本。
  • 4/6(月) 9:50-  WOW  恐れを知らぬ川上音二郎一座(2007年)
  • 4/7(火)11:40-  WOW オペレーション・ワルキューレ
     映画『ワルキューレ』の元ネタのドイツ版TVドラマだそうだ
  • 4/12(日) WOW ジャッキーチェンSP
  • 4/15日(水)23時30分 MX「亡念のザムド」
  • 4/19(日)20:00-  WOW 魔法にかけられて
  • 4/25(土)19:50-  WOW 僕の彼女はサイボーグ
  • 4/26(日)20:00-  WOW ジャンパー
  • 4/29(水)19:10-  WOW バンディダス(リュックベッソン脚本の美女ウエスタン)
  • 5月
  • 5/23土 0:00-  WOW ★リチャード三世(古田新太×安田成美)


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!