映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2008年6月
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[6月のBS/WOWOW★注目番組 ]

2008.6.30
  • ランカちゃんの「星間飛行」
     …オリコン・デイリー・ランキングで 5位(27日)→4位(28日)にUP
     第12話放送(関東27日深夜)後に、びびっとランク上昇。深夜の放送を見た後、 速攻でCDショップに走ったろ?
     みんな「キラッ☆」にやられまくりだ。ヤック・デカルチャー(笑)

  • 今月の読書(?)
     今月読んだけれど感想を書く気にもならなかった本をまとめておく。
    • 「量子力学の解釈問題」ブルーバックス
       いわゆる「多世界解釈」が最近の学会では優勢になってきているんだ…ということで 書かれた本。
       量子力学はミクロの世界を扱う理論で、「人間スケール」の世界の常識が 通らない事が起きる。それが、素粒子の世界で留まっている限り、よっぽど おかしなことになっても「そういうもんか」とまるまる受け入れる事が出来るし、 半導体の開発レベルではじっさいに有効な事もあるわけで、良いとしよう。
       でも、この本に書いてあることは「世界が無限に分岐していく」という、 まるまるSFな解釈で、じっくり読んでみたけれど納得した気になれない(^^;
       まあ、この本にも書いてあるように「多世界解釈」を受け入れる研究者が 多いとはいっても、「態度保留」という学者もそれに負けないほど多いらしいので、 アマチュアの科学好きごときに納得が行かなくても仕方ないのかもしれないけれど。
       とはいえ、この本が「学者」ではなく「科学ライター」によって書かれていたとしたら、 なんだか分ったような気分にはさせられたんだろうなぁ。騙されているのかもしれないけれど(笑)
    • 「数論入門」ブルーバックス
       数論の入門編が「素数」で、この本に書いてあるのはそれに続く「初級」レベルなんだそうだ。
       学生時代に「級数展開」とかさんざんやらされたので、今でも数学には一定の好奇心はあるのだが、 数論ってパズル意外になんの役に立つのかがイマイチ分らない。まあ、「大きな素数」なんか は、暗号技術に役に立っているわけで、結構一般生活の裏でヒタヒタとうごめいている気はするのだが。
       つまり、暗号技術は「でっかいパズル」だから。
       この本は「素数」と「公倍数」を求める、あたりから始まって、第一章あたりまでは、 フンフンと証明と例題に取り組みながら読む事が出来るのだが、「7を法とした演算」だとか、 「x2-dy2=1の一般解を求める」とか、解説されれば、 やっていることは分るし、解を見るとなるほどエレガントとは思うけれど、何のために これをやっているのかが解からん…
      という方向に進み、最後には意識が遠のいていくと言う、たいへんな本(笑)
       まあ、数学科の学生が何ヶ月かかけて取り組む題材を、新書をパラパラめくって 簡単に理解できるはずは無いのだが(^^;
       それにしても、「無理数、超越数を連分数で近似する」とか、 普通に少数点以下何桁まで追いかけてもキリが無い事が分かっている数字をなんで これほどまで捻るのか。数学者の「整数」好きはギリシャ人の呪いだな。
       というか、無理数を「美しい」分数で表現するって、要するに 「美学」の問題であって、「科学」とも違う世界だと思う。良いんだが(^^;
  • 7月に読むぞ、の本
     最近のブルーバックスは、わかったような気にさせる教養書から一歩踏み出して、 本当にわからせようという方針が見える。それは「なるべく数式を使わずに」という スタイルから「自分で証明を解きながら読んで欲しい」なんて書き出しの本が増えたことに 反映している。
     それはさておき、次は「知っている…と思っていることを再確認しておこう」 という読書。
    • 「今さら聞けない科学の常識」うろおぼえを解消する102項目ブルーバックス
    • 「これならわかるネットワーク」インターネットはなぜつながるのか?ブルーバックス
    • 「図解・わかる電子回路」基礎からDOS/V活用までブルーバックス
     最後の本だけは、ちょっと古くて1995年。今DOS/Vなんて言葉使わなくなったが、アナログ回路から デジタルまで一通り書いてあって面白そう。
     ハードウェアは学生の頃「単位が取れる程度」にかじったので、今見るとなんだか懐かしいし、 インターネットなんか黎明期から使っているけれど、一番上位のレイヤーしか考えてないので、 ちょっと復習してみようとか。
     あと、最初の本は「雑学」ですな。
  • Newton 8月号
     四川の地震で動いた断層は300kmにもなるんだそうだ。
     「大陸は安定していて地震が少ない」というイメージがあるが、中国はどちらかと言えば 大地震が多い国に入るそうで、特にチベット高原はインド亜大陸に押し捲られて高山地帯に なっているわけだから、根本的に地震の巣であるが、幸いなことに極端に人口が少なくて 通常は被害が無い。
     今回はチベット高原と平地の境界で地震が発生したために、そばに都市があった事が 不幸だったのだとか。
     ちなみに、高層ビルで有名な香港は、確かに地震空白地帯らしい。
2008.6.29
  • 「マタイ研究」
     昨日の演奏会の歌詞カードを見ながら、音楽的、聖書的に疑問に思ったところを妻に質問してみた。
     参考にヘレベッヘのCDをかけながら。いやいや、なんど聴いてもバッハの音楽は美しい。
     色々話ながら聴きなおすと三時間もあっというま。信者じゃないのでシンプルに音楽の美しさに 感動しているだけなのだが。
     とはいえ、ドイツ語が分かったらもっとダイレクトに物語世界が感じられて良いだろうな、 と思う。単語レベルで良いから。
2008.6.28
  • 演奏会Garden Place Choir第33回定期演奏会「マタイ受難曲」(タレミツ・メモリアル・ホール)
     休憩とカーテンコールをいれたら三時間半の長大なプログラムで、第二部は客席からのリタイヤ続出だった。
     何しろ長いから、バッハが好きだとはいえ通して聴いたのは何度も無いはずだが、中にいくつかか登場する 有名なコラールは、この流れの中で聴いてこその「怒濤の感動」が味わえたと思う。
     アリアの曲で聴く幾つかの楽器のソロの美しさは、バッハが全身全霊を注いで書いた 思いを感じた。これも、この流れの中で聴いてこその感動かな。
     「ピラトの妻」は、役柄の性格とソロの声質が完全にマッチして素晴らしかった。
  • ちなみに、家には二種類のCDがあった。リヒター('59)とヘレベッヘ('98)
     あんまり聴いた記憶が…(^^;
  • 『ターミネーター2』ハイビジョンマスター版(土曜プレミアム・フジテレビ)
     番組説明には「日本初のHDマスターにて放送」とある。
     音声は「二ヶ国語(モノラル)」で、CM入り(たぶんノーカットでもない)、 トリミング有り(スコープ→ビスタ)と、保存版にはならない前提だが、とりあえず HD度合いを確認のため、見てみた。
     地上波であることを考慮しても、ちょっと甘いな。屋外の明るいシーンはまずまずなのだが、 室内や夜はかなり厳しい。
     望遠レンズの色収差なんかが気になるので、それなりにフィルムのある情報は拾っている様子。
     というわけで、DVDよりは明らかに綺麗になっているが、もとのフィルムの解像度もそれほど 高いわけではないようで、Blu-rayになったら地デジより大幅に良くなるってことはなさそうなレベル。
     TVのマスターを作ったフィルムより大幅に良いネガが存在するなら別だが。
     画質についてはこんな感じだが、久しぶりに見て「やっぱり名作だ」と思ったな。ちょっとだけ、 のつもりで見始めてついつい最後までのパターン。
  • マクロスF 第11話「ミッシング・バースデー」
     先週の放送だが、週末のN響コンサート、友人の演奏会、妻の誕生日週間〜妻の演奏会などなど、 イベントぎっしりの一週間で繰り返し視聴する時間が全然無かった。とりあえず、演奏会は多いなぁ
     さて、
    ストーリー:
     映画の成功でランカはシンデレラストーリーの主人公となった。
     社長の言うままに必死にスケジュールをこなすランカは学校にも行けず、 友人たちの距離は微妙に開いていくが、 アルトの誕生日が近いことを知ったランカは、彼にファーストライブのチケットとプレゼントを 渡すことを考える。
     方や「すっかりヒマ」と言われむかつくシェリルに、ちょっと珍しい仕事、惑星「ガリア4」 での慰問公演の仕事が入る。アルトの誕生日を知ったシェリルは、彼に 「惑星の空を飛ぶこと」をプレゼントしようと、慰問公演の護衛役にアルトを指名する。
     そこに「アルトの歌舞伎の兄弟子」がやってきて、「誕生日に顔を出したら勘当を解く」 との約束を師匠に取り付けたという。
     三つの誕生プレゼントに悩むアルトだが、結局「惑星の空を飛ぶこと」を選び、 シェリルと共に惑星「ガリア4」に向かう。
     ランカはいつもの公園に急ぐが、そこにアルトは居なかった。
     仕事に忙しいランカ。グラビア撮影もCMも何故か強烈に「中華娘々」とタイアップしているのが 微笑ましいというか、これもミンメイのイメージと重ねたマーケティング戦略なのか。
     ひまなので毎日学校に通ってるシェリルは、やっぱり学園の(男ども)のアイドル。 プールの授業で金網の外にガジガジ張り付いている連中が面白可笑しい。
     当然SMSトリオとべったりで、そんな状況を危惧してナナセは「ランカさん、アルト君取られちゃいますよ」 と心配の電話。親切心なのはわかるが、ランカには辛い煽りである。
    ルカの実家は大企業「LAI」
     戦闘機やフォールド機関の開発まで、なんでもやっている。
     10話でグレイスが渡したデータを元に「ブレラ機」の修理([9]でアルトに脚部を壊された) までやっているようだ。
    思い出の中の母
     アルトの回想の中に母親が登場。ひょっとすると、アルトが家を出た原因の一つに 「母親の死エピソード」があるのかも。マジで「美味しんぼ」みたい(^^;;

     ランカが焼いたクッキーは、いつものリュックと同じ「バルキリー」型。
     たぶんこれはアイランドワンの商店街で売ってる。
     クッキーはアルトのために始めて挑戦したようだが、リュックは第一話のときから持っているので、 もともとバルキリー好き(=おにいちゃん好き)の気持ちがあるのだろう。
     そのクッキーは「思わず苦い…と言ってしまう失敗作」のようだが、「あい君」は 平気。味覚が無いのか…。
    エンディング曲「ねこ日記」
     じつに可愛らしい曲だ。シェリルの曲みたいにガツンと盛り上がる曲ではなく愛らしさで 勝負なのが、コントラストがあって良い。設定上はこれがランカの「デビュー曲」らしい。
  • マクロスF 第12話「ファステスト・デリバリー」
     サブタイトルの「ファステスト・デリバリー」は、アルトのために誕生日プレゼントの配達、 だそうですよ。
     ランカちゃんの初ライブが、まさか、戦場になるとは。
     しかもそれだけは無いだろうと思っていた「マクロス7」繋がりの「サウンド・ポッド」搭載バルキリー で登場。今回は「ゼロ」つながりもあれば、ラストには「第一世代型マクロス」が。
     もう全部復習しなければだめってか(笑)
     今回の一番の見せ場は、ランカちゃんが「星間飛行」の振り付けの中で「キラッ」とVサインを 作って見せた瞬間に、ゼントラ反乱兵たちが「ボトボトボトッ」と銃を取り落とし、 鼻血を吹いてぶっ倒れる奴まででるところ。
     もう、爆笑(^^;;
     ランカのことは、ゼントラの基地司令以外は、副官から一兵卒に至るまで隅々まで 知れ渡っていて、「超時空シンデレラ」なんていう、凄まじいキャッチフレーズが まかり通っている。
     病気でコンサートが出来なかったシェリルの代役として拍手喝さいを浴びる影で、 落ち目の影に唇をかむシェリルの心が痛々しい。
     現在のところ彼女のマネージャーが、諸悪の根源の「黒幕」として暗躍しているのだから、 彼女の不幸はまだまだ続きそうだが、トップスターからど〜んと落ちた所から這い上がるのもまた 見せ場である。頑張って欲しい。全員ハッピーエンドで終わって欲しいね。
     それにしても、今まで「バジュラ」との関係が憶測されてきたランカの歌だが、 今回はとんでもないもの(プロトカルチャー遺跡?)を覚醒させてしまったようだ。
     にいちゃんが映画のパンフレットを見ながらポロリとこぼした「ドクターマオの因縁」 と、やっぱり関係があるのでしょうな。
     それで、「超銀河歌巫女ランカ」という流れに進んでいくのか。
    「今週のマクロス・グッズ」
     学校の階段でミハエル、ナナセ、ルカのトライアングルが昼食会。
     ルカの弁当箱が「アイランドワン型」。これはあったらリアルで欲しいかも(笑)
     同じシーンで、ミハエルの横にはラブレターと「勝手弁当」が山積み。
     ナナセの手作り弁当の中身は美しくデコレーションされていて、ここに居ない、 ランカ・アルト・シェリルの似顔絵が作りこまれている。
     その顔の大きさの比率が「ランカ>アルト>シェリル」で、たぶんナナセの好きな順。
    あい君(みどりの)
     とうとうランカに飼育されることになった「みどりの」
     まだまだ正体不明だが、もともと「マクロス25」に居ない生き物で、それどころか図鑑にも載っていない。 というのは、大いに怪しい。
     絵からは、縫いぐるみのように「毛」は生えている。しかし「手足」は無い。「キャットテイル」の一種か。
     12話でランカの懐に隠されているのは、『風の谷のナウシカ』のキツネリスみたいな可愛さもある。 あい君の方が可愛いかも。
     キツネリスなら良いが、しかし、どっちかというと『ガメラ3』の「イリス」みたいに、 成長して「ヤなモノ」に化けそうな気がする。なんだか顔もイリス似だし。
     一方で、「あい君=バジュラの幼生説」を取ると、いざという時に「バジュラの恩返し」 でピンチに一発逆転というシーンが見られるかもしれない。
  • ルカの「新型フォールド・ブースター」
     ピンチになったら新兵器…とは、ドラえもんorクルルキャラ決定である。
     ミシェル機に装着されたフォールド断層を突破できる「新型フォールド・ブースター」は、 前回[11]のラストでブレラ機に装着されていたものと同型である。
     つまり、この回でブレラは「ガリア4」に先回りして工作活動をしていた可能性も高い。
     次回予告で「ルカがレオンに呼び出されている」のは、試作品を持ち出したことを咎め られるのか?
     それはそうと、「新型フォールド・ブースター」は、試作とはいえ実用に耐えるものならば、 第一に「ギャラクシー捜索」に使うべきなのではないかと。なにか忘れていないか?
  • 「VS初代27話〜ミンメイ・アタック」
     初代マクロスは第一部最終回の大技として「ミンメイの生歌を放送しながら敵艦隊に突入」 …通称「ミンメイア・タック」を敢行するが、今回フロンティア[12]のランカちゃんの歌は、 「ランカ・アタック」として記憶されるべき作戦。しかも実質「初ライブ」で。
     …ということは、来るべき最終回には、もっと手の込んだ凄い戦闘シーンを 用意しているのだろうか。
     突然の実戦。恐らくファースト・ライブのため練習を重ねていたとはいえ、 冒頭のキメ台詞「」を言う時の恥ずかしそうな表情は、リアリティ。アニメーターGJ。
  • 「超時空シンデレラ・ランカちゃんです」
     一兵士:「絶対にファーストライブ行けないと思っていたのに」
     …とか、シェリルの慰問と反乱騒ぎ以前に、すでにランカちゃんの噂で盛り上がっていたらしい、 「ガリア4」のゼントラの皆さん。彼らは、(ランカちゃんを知らなかった)司令官以外、 全員アイドル・オタクだった(?)
     映画に続いて「代役」で実績を作ったランカに病床のシェリルは穏やかでないが、 「ゼントランのクォーター」というランカだからこそ、その「血」がゼントラ兵士の 血を騒がせたのかもしれない。
    「八重歯あったか?」ランカちゃん
     その微笑でバッタバッタとゼントラ兵を落とした今回のランカちゃんだが、 あの八重歯は最初からあったかな〜(^^;
    「ゼントランの血」&「役者の血」
     戦う為に生まれてきたゼントランの血は、文化を知っただけでは止められない。それがゼントランの本性だ。
     という主張と、[11]でアルトが拒否した「歌舞伎の家の血」がアルトに「演じること」を 捨てるのを許さない。という話を絡めてつかっていた。
     では、ランカの血は?、シェリルの血は?と、さらにストーリーを進める 力を持っていそうな流れであった。
     ランカには「ドクターマオの血」が流れているのか?、そして、シェリルもその出自は今のところ 謎に包まれているのだ。
  • 「銀河は二種類の生き物が生きられるほど広くない」byテムジン
     フォールド断層あればこそ、出会わずに済んだ敵対種族…ということもあるでしょう。
     どうやらレオンの目的は「新型フォールド機関開発で銀河制覇」、にあるようだけれど、 それが「パンドラの箱」を開ける事になるという流れなんでしょうねぇ。
    「第一世代型マクロス」発見
     こんなものが昔からガリア4にあったならとっくに駐留舞台が発見していると思われるので、 やはり「ランカの歌」に反応して浮上したと見るべきか。今回「アイモ」も歌っているので。
     しかも、このことによるバルキリーの機体異常と墜落のあと、ランカの脳裏にテレパシーのように マクロスの姿が浮かぶ。
     ランカが世界の秘密に迫ろうとしているそのとき、アルトの方は、墜落した機体の泥汚れの ことだけを気にしてる様子なのが情けない(^^;
     しかし、こんな場所で墜落していると「明日のファーストライブ」に間に合わなくなって しまうぞ。
     マクロスは「監察軍の落し物の技術で地球人が建造した戦艦」なので、これは地球人が 作ったものに間違いない。これが『猿の惑星』なら「ここは地球!!」となってしまうところだが、 どっちかというと「鳥の人」つながりの何か?
     …ここは立ち入り禁止区域で、初代マクロスは「鳥の人」が見せている幻(結界)とか?
  • 次回「メモリー・オブ・グローバル」
     まさかグローバル艦長の登場?? 生きているなら相当の高齢(90台?)ですよ。
     もっとも、プロトカルチャーの発達した遺伝子工学があれば、結構長生きも 可能になっている世界かもしれませんが。
  • 予告編の「新型バジュラ」
     基本「緑」なのが、ランカのペット「あい君」を匂わす。
     ランカの出張中はナナセが預かっているようだが、一夜で巨大化したりしたら、さぞかし ナナセも困惑することだろう(^^;;
  • 惑星「ガリア4」に関する科学的補遺
     「ガリア4」は呼吸可能な大気が存在するが、自転周期と公転周期が一致している為、 人間の生活には適さない星である。
     というのが、作品内の会話に登場した説明。
     そんな居住に不適合な惑星にゼントラーディの部隊を駐留させていることが、 実は「何か秘密がある」ということなのだろうが、これは今後の展開を楽しみにするとして、 [12]で描かれた惑星の様子について考える。
     まず「自転周期と公転周期が一致している」ということは、月と同じように、 常に同じ面を主星に向けているということ。つまり、地上は「昼半球」と「夜半球」に 完全に分かれてている。
     「昼半球」は永久に昼が続き、「夜半球」は常に夜。その境界に永遠の「トワイライトゾーン」がある。
     駐留軍基地は、夕焼け色の空から、この「トワイライトゾーン」にあるように見える。
     しかし、昼半球は常時太陽に照らされるため、猛烈に気温が高く、反対に夜半球は 真冬の南極大陸のように真っ暗な氷の世界になる。
     地球の大気は両極で冷やされて強力な下降気流となり、地球の自転に引きずられて斜めに吹き出している。
     「ガリア4」では自転によるコリオリの力がほとんど無いので、地表の風は常に 夜から昼へ強く一定に吹いているはずである。
     地表の気候は「海」の大きさにも影響される。
     大量の水があれば、気候は穏やかになるだろうが、水が少ないと火星のように、 大規模な砂嵐が吹き荒れる世界になりそう。
     もっとも、水はあればあっただけ夜半球でどんどん氷になって蓄積され、昼半球は干上がって砂漠化するだろう。
     そうするとこの惑星には「超巨大な氷河」が見られるかもしれない。(永遠の夜なので見えないかも…)
2008.6.26
  • 「ビヨンド・スタンダード」上原ひろみ
    • 1. イントロ-朝日の如くさわやかに
    • 2. 朝日の如くさわやかに
    • 3. 月の光(ドビュッシー)
    • 4. キャラヴァン
    • 5. 上を向いて歩こう
    • 6. マイ・フェイヴァリット・シングス
    • 7. レッド・ブーツ
    • 8. XYG
    • 9. アイ・ガット・リズム
    • 10. リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピオン(ボーナス・トラック)
     1年3ヵ月振りの、上原ひろみの最新作は「スタンダード集」。
     率直に言って、前作より良い(笑)毎日聴きこんでもまったく飽きないな〜。
     まったくスタンダードは偉大だと思うが、しかし完全に「上原ひろみの世界」になっている。 そこがまたファンには感激。
2008.6.25
  • 最近の事件から
    • 千葉県沖漁船転覆事件
       風速10m波高2mで、突然の(たぶん)三角波で転覆とか。
       わりと最近海の波についての本を読んだところだったので、三角波の知識は新鮮。子供の頃に、 「魔の海域」とか「消えた船の謎」とか、「四次元の謎本」で取り上げられていた 海難事件の多くがこういうパターンのものだったらしいよ。
       今回は「濃霧の中でアンカーして停泊していた」ということなので、どこからか波がやってきても 直近まで発見できなかっただろうとも思う。
       しかし、難しい気象条件だということは周囲の船も認識していたそうなので、 用心深く行動するならば、その海域を出ただろうし、エンジン出力が上がっていれば、 波に対する回避行動も取れたはずだ。
       つまり、「操業可能になるまで燃料を節約してやり過ごそう」という思惑が裏目に出た 可能性は高そう。さいきんの燃料高騰が事故原因の数%はあるのでは?
    • 柏親子4人惨殺事件
       77歳の爺さんに一家全員頃されてしまった事件。こういうケースは結局「老化に伴う被害妄想」 が原因で責任を問えない…というところに落ち着くのではないか。
       心臓の手術をしてから引きこもっていたというが、手術をしたら前より調子が 良くなって出歩けるはずじゃないのかとTVで言っているコメンテーターが居たが、 「手術をしたからもうダメだ」みたいな、ウツ状態にはまっていたのかも。
    • 大阪切り裂きオバサン事件
       1日でスピード解決。防犯カメラの映像を即日発表したら、即通報があったらしい。
       今まで「駅のホーム」で線路に突き落とされたり、口論で刺し殺されたり、撲殺されたり、 という重大事件で、目撃者が大勢居るはずで、防犯カメラに写っているはずで、 改札という出入り口の限られた 空間の中での犯行なのに迷宮入りしている事件は山ほどある。
       今までの「捜査手法」に問題があったと批判されても仕方ないだろう。
       検挙率を上げる事が、抑止力にもなるはずなので頑張って頂きたい。
    • 飛騨牛偽装事件
       2007年の漢字は「偽」だったそうだが、まだやってる。
       牛肉の質は卸の段階では「サシの入り方」で厳密にクラスわけされていて、現実問題、 味はブランドよりクラスで決まる。
       産地では、「飛騨牛」と「飛騨和牛」があって、一般消費者には気が付かないような 標記の違いで、肉質の差別化をして入るらしい。ちなみに「和牛」の方が下等。
       結局、差別化はしたいけれど消費者には分りにくくしておきたいという業界の意図が。
       というわけで、肉にはきちんとクラスわけを明示して、店頭には見本写真を 掲示しておけば良いのだ。
       BSE問題以降、国産牛には個体識別番号がついている。
       今回の業者も当然表示はしているのだが、これを確認すると誰でも格下の牛を 偽装している事が確認できたらしい。ということは、小売店も誰も表示を確認し ていないという事も分かる。
       食肉業者の程度の低さは留まるところを知らないな。
       マジメにやっている業者が怒らないといけない。
    • 中国産鰻偽装事件
       中国から輸入した鰻を、国内の産地に水揚げして蒲焼にして「国産」のシールを 貼っていたという話し。
       これは産地の業者が「あそこは怪しい」と指摘して発覚したそうだ。ブランドを守る為には、 どんどん指摘すべき。
    • 大阪府財政再建
       赤字を出さないと言うのは大切なことだが、「不正利得」を得ていた人も居るだろうが、 「真面目にやっていて粛清のとばっちりを食う人」も居るわけだ。そこまで頭が回らないと、 数字合わせに終わってしまうので慎重にやって頂きたい。
       一見無駄金の流れ出ていく先にも、いくばくか誠実な市民も生活しているわけで、 「府の発注が止まったから解雇」とか言われるのは無力な個人で、悪賢い経営者なんかは 意外と生き延びたりする。たぶん。
       解雇されて路頭に迷った人々が生活保護を受けるようなことになったら、悪循環。
    • うまいことを言う役人
       総理が財政再建プロジェクトチームに、無駄の徹底的な排除を言い渡したら、 メンバーがこんなことを朝日新聞の記者に言ったそうである。
       「役所の無駄を取り除くのは、サシのはいった霜降り肉の脂肪をほじくりだすように大変だ」
       良い得て妙とはこういうことか(笑)
       しかし、削り安いところをザックリ削ろうとすると「社会保障費削減」みたいな、 取り易い所から取る…ってことになるので、長い年月かけて溜め込んだ利権を掘り起こすのは 大変でも必要。というか、長年放置してきた責任が、ね。
       しかし、「マッサージチェアの購入を止めた」なんてことが一々ニュースになるような 現状では先は長い。無駄な橋や道路を一本止めれば、億単位のお金がすぐに浮くのに。
2008.6.22
  • 「コムラードマンドリンアンサンブル」第36回定期公演(トッパンホール)
     友人の出演する演奏会を聴いてきた。
    • 1.歌劇「後宮からの誘拐」序曲(モーツァルト)
    • 2.田園写景(S.ファルボ)
    • 3.カタルーニャ民謡組曲〜a盗賊の歌、bアメリアの遺言、c聖母の御子、d鳥の歌、e糸を紡ぐ娘(日高哲英・編)
    • 4.バリのガメラン(鈴木静一)
    • 5.Match S.I.S〜「お使いは自転車に乗って」「タバコ屋の娘」によるマーチ(鈴木静一/飯塚幹夫・編)
    • 6.交響詩「天草キリシタン」(鈴木静一)
    • 7.アンコール…アメリカ(バーンスタイン)
     鈴木静一の全曲演奏と、毎回何か新しい曲をというのがここの団のコンセプトだそうだ。
     鈴木静一は日本のマンドリンオーケストラのためにたくさんのオリジナル曲を書いて、 まず関東の団体に所属してこの人の曲を演奏しないではいられないくらいの大メジャー。 しかし、確かに「全曲演奏」しようなんて考える人はあまり居なくて、一部の有名曲が 繰り返し演奏しているのは、まあ一般的な現象だ。
     今回のホールは、古楽演奏会で使われるので、年に何度も行く場所だが、会場に入って、 ステージ一杯に席が並べているのを見てびっくりした。古楽演奏会だと多くて5〜6人の 演奏者しか居ないから。
     しかし、ステージ一杯に人が入ってガンガン演奏しても癖のない良い音がするホールだと 感心した。やっぱり穴場(場所は不便ってこと)だ。
     さて、演奏だが、1〜3,4〜7で指揮者が交代していた。
     1.はモーツァルトなので普通にオーケストラでも頻繁に聴く事ができる曲だが、テンポが もう一つ遅いのと強弱のメリハリが無いのでなんだか不思議。練習第一回目でとりあえず 合わせてみた?みたいな感じがした。
     音はとても綺麗なので、あえて、全ての音を綺麗に完全に弾くことを第一優先にして ゆっくりしっかり弾いているのか?とも思われる。
     低音楽器が相対的に弱いので迫力には欠けるが、私たちが学生の頃には「爆音」を 出すことを第一目標にして力の限り演奏していたので、「大人の団体」とは比較に ならないなぁ…と深く納得したりもするのだ(笑)
     2.は学生時代から何回か聞いたことのあるポピュラーなマンドリンオリジナル曲。
     1.と同じようにゆったり綺麗に弾いているのが、この曲には有っているように思った。
     3.のカタルーニャ民謡はギター弾きにはお馴染みの名曲集。これを指揮者の人がマンドリン用に編曲したらしい。
     「a盗賊の歌、bアメリアの遺言、c聖母の御子」は、その中でも、ギターで演奏されて有名な曲。
     ギター一本のイメージがあるためか、大編成の演奏にはちょっとギャップを感じる。
     「d鳥の歌」は、カザルスのチェロの演奏で有名な曲。「e糸を紡ぐ娘」はこの中では マイナー曲だと思うが一番明るい曲。
     全体的にこの編曲で感じたのは「凝った豪華な前奏」に「民謡の素朴な旋律」が 埋没している感があることかな。
     マンドリンオーケストラ用の編曲だとどうしても「主役はマンドリン、ときどきギターを使う」 みたいなことになりがちだと思うけれど、管楽器や打楽器がバンバン鳴らしたあとで「ポン」と マンドリンだけを出されるととにかく地味。
     最初からプラス・フルートくらいの小編成で考えるか、客演の管楽器に美味しいところを 任せる度胸が必要かと思う。
     難しく考え始めると、300年以上前の時代の音楽にどんな和声を用いるのが妥当なのか という問題もある。昔なら何の疑問もなくロマン派的に編曲したのだろうが、最近の私なら、 そうとう悩むだろう。
     …というのは、古楽マニアの意見だが。
     後半のステージは指揮者が変わって「鈴木静一」一色。
     4.バリのガメランは、「ガムラン」のことらしい。そこに時代がかった雰囲気を見る。
     曲は意外なほど「ガムラン」じゃない(笑)なんでなんだろうなぁ?
     曲はガムランそのものではなく、「東インドの寺院のある町の一日の情景」を描いたものの ようであるが、もうすこしはっきりと「ガムラン」を聞かせる部分があったら納得できた ような気がする。
     5.は、マンドリン界で有名な鈴木静一だけれど、歌謡曲の世界でもヒット曲があった というお話。「お使いは自転車に乗って」は確かに私たちも懐メロとして耳にした事がある。
    6.の交響詩「天草キリシタン」は、天草のキリシタンの一揆を描いた交響詩で、 鈴木静一としてはもっとも人気のジャンルの曲だ。
     楽器も多いしジャンジャンバリバリ賑やかい(笑)
     面白いけれど、パンフレットに「演奏される機会が少ない」と書かれていたとおり、 他の有名曲と比較すると耳に残る美味しいフレーズとか、少ないかな。
     後半は4人の打楽器が大活躍する曲が多かったけれど、ちょっと太鼓の音は大きすぎた。
    ま、楽譜にはffと書いてあるだろうけれど、編成に応じた臨機応変なffがあると 思うのだ。そこは指揮者がコントロールすべきだと思うけれど。
     アンコールの「アメリカ」は凄く意外な選曲。この日の演目からは。
     この曲はミュージカルとしてだけではなく管弦楽のための組曲として編曲されているので、 オケやブラスバンドで聴く機会も良くあるが、マンドリンで聴くのは初めて。
     これも管・打楽器を多用して賑やかかったが、原曲はどちらかという軽くてチャーミングな 男女の掛け合いの曲なので、もっとマンドリンの高音を生かしたかわいらしい編曲ができるの ではないかという気がした。
     というわけで、好きなタイプの曲が多くて、それだけに聴く側にも色々と注文が思い浮かぶ 演奏会だったがとにかく楽しむ事が出来る良い演奏会でした。
  • 余談だが、拍手に答えて出てきた指揮者がコンサートマスターと握手しようとして、 合計三回ぐらい難しいことになっていたのは笑った。
     両手がふさがっていてもたついてしまったのだと思うが、そこは指揮者とコンマスの 見せ場でも有るので事前に練習してみたらどうか(笑)
2008.6.21
  • 「ビストロ・ラ・シブレット」(浅草橋)
     妻と食事をしに行った
     最近人気急上昇のビストロと妻が聞きつけて誕生プレゼント(?)代わりに食事をしに行った。
     浅草橋の問屋街の先にある10席ほどで満員の小さな店で、シェフひとりホールひとりの 二人で全てを切り盛りしている。カウンターキッチンになっていて、手元までは見えないけれど、 厨房のシェフの動きが見えるのがちょっと良い感じ。
     メニューは「アラカルト」中心で、シェフがその日できるものを黒板に書いてある。(紙のメニューは無い)
     メインは、豚・牛・羊・鳥・魚…と一通りそろっていて、前菜類は20種類くらいかな?
     ここは「お酒を飲む人専用の店」で、飲まない人はサービス料10%…逆に言うと、 お酒を二杯呑めばサービス料ゼロということで、グラスワイン1杯650円、ボトルが3千円台から。
     今回は4800円のブルゴーニュをお願いした。
     料理もデザートもフルに頼んで、2時間半ほど滞在して、二人で17,000円で、お腹一杯。
     (料理だけだと一人前5,000円くらいの計算だから、まずまずお安いといっても良いかも)
     初めての店とは言っても、だいたい頼む物はいつでも似通っていて、まず「豚のリエット」とか 「トリッパの煮込み」は定番で。
     トリッパはたいていの店で「トマト煮込み」だが、ここでは「白」。なんにも考えていなかったので ちょっと意外だったが、ほんのりカレー系のスパイスを使ったさっぱり味で、これは美味しい。
     「ホタテとサマー・トリュフ」白い粒粒が散らして有るのはたぶん生のカリフラワー。
     生のホタテと案外厚切りのトリュフがサンドイッチ状に並んでいる。ほんのりと鼻に抜ける トリュフの香り。う〜ん、美味しいと思うけれど。日本人には難しいぞ、上級者向けかもしれないぞ(笑)
     ふわっと甘いホタテの上で、生のカリフラワーのポリポリした食感と、トリュフのポリポリとが 面白いハーモニーだ。
     「フォアグラのソテー」は赤ワインの甘いソースと玉ねぎの付け合せ。
     フォアグラのトロトロした中身とカリッと香ばしい表面の取り合わせが、なかなか ご家庭では難しいんだけれど、さすがですよ。旨い。
     また、甘い赤ワインのソースが濃厚に絡むのが絶妙。思い出すだけで脳にジュワっとくるね。
     メインは「子羊のロースト」
     肉の部分はパイ側に包んでレアに焼き上げ、骨の周りはオーブンで直火焼きしている。
     きめ細かな肉の食感を楽しむのと、骨の周りをしゃぶるのと両方楽しめて楽しい。
     ドザートもどうやら自分で作っているようで、ケーキ類はなくて、フォンダンショコラとか、 フロマージュブランとか、カヌレとか。
  • さて、近いうちに刺激を受けた妻の料理意欲が高まって、 なにか旨いものを作ってくれるの希望(^^)
2008.6.20
  • ダイバーズウォッチが欲しい
     去年一昨年は、やたらと時計を買っていたけれど、今年はまだ買っていない(笑)
     ダイバーズウォッチを買ったのはもう5年前で、初めての機械式だったが、中身が7S25なので、 イマイチ精度が良くない。ギリギリ実用ってとこだ。(公称+45秒/日、実用+20秒くらい)
     その後買った6Rの時計は実用+2〜5秒/日程度で非常に良いが、6Rを使ったダイバーは、 7Sのチタンダイバーと比較するとデザインが日常用には向いてない(ちょっと子供っぽい)
     …というわけで、7Sより精度の良い時計が欲しいわけだが、SEIKOには、以前から有る 機械式(8L)と最近出たキネティック・ダイレクトドライブ、スプリングドライブの プロスペックスとGSの4種類の候補がある。
     値段は、18万円から70万円(^^;;
     まあ、70万円は無いと思うが、30〜50万円くらいまでなら、スイス製のダイバーも 色々あるので悩むところだ。
     ぼ、ボーナスも出るしぃ?
  • まあ正確なところ「ガチダイバー」でなくても、200m防水以上で、 汗をかいたら気軽に水洗いできる丈夫さを持っているならなんでも良いんだけれど。
     それで、普段使いできる落ち着いたデザインで、そこそこの存在感があると良し。
     「ロレックス」はそんな条件で考えた時にとても良い時計だと思うが、 夏になると通勤電車の中で「かぶりまくり」になるのが恥ずかしい(^^;
     そんな理由で「オメガ」のダイバーとかスピードマスターとかもNG時計になってしまう。
     良いのはわかりきっているが、それだけに時計を選ぶ意思が感じられないのが面白くない。
     「ロレックス」を選んでいる人の中にもさらにマニアの人も居るけれど、 「○○年から××年まで製造されたCal.△△が…」などと、細かな差異に凝りまくる までしたくは無いんだな。外観はかわらないんだもの。そのスジの人以外には。
     年代による細かな違いまで言うなら、いっそアンティーク時計の道に行ったほうが 面白いと思う。
  • などなど言ったものの、WebShopの小さな写真を並べて見ると、妻は 「全部同じ」と言うだろう。間違いない。
     ちなみに、持っているのが[1]、狙ってるのが[3,4]ね。
2008.6.19
  • 「娘娘」という中華料理屋は無いのか。あったらマクロスファンで賑わうと思うが。 (ぐるなび関東版には登録無しだった)
     30年前うちの田舎で見かけたかな…、その店の看板で「娘」を「にゃん」と読むことを覚えた 記憶があるなぁ…(まだあるのか?)
  • 某店のポイントが25,000円も溜まってた。
     このポイントでBD-R 40枚買える。今年はもうお金掛からないかも…
  • BDの6倍速ドライブ(松下)+BD-R(SONY)発売
     さらに8倍速チップセット(NEC)
     …って、現行の4倍速BD-Rでも一枚書くのに30分程度。8倍速ならそれが15分。速すぎるほど速い。
     4倍速メディアは、そろそろ2倍速との価格が縮まって、標準になりつつあるし、値下がりも続いている。
     素晴らしいのは、RD-X2やX3でDVD-RとDVD-RAMを使い始めた頃はかなりの確率で、 「焼きミス」が発生していて、未だに100%成功すると言えないような状態なのに対して、 BD-Rは昨年11月から今までに50枚以上(追記をカウントすれば500回以上?)焼いて、 一度も失敗で番組を失うような事故が起きていないことだ。
     「コピーワンス」の問題の一つに、「ムーブに失敗したら番組が失われるから」という ことが指摘されていたけれど、現実には一度も問題になっていない。
     DVD-R/RAMであんなに苦労したのが不思議なくらい、BD-Rは確実に録画できる。
     …もしかすると、東芝がダメだっただけなのか?
2008.6.18
  • 『古畑中学生』
     「中学生」役の少年が絶妙に「古畑」っぽい仕草で一々笑えた。
     ストーリーはなかなか良く出来ていて、ホームズに登場するシチュエーションに似た依頼が 次々と舞い込むが、それ自体がやがて一つの大きな事件に収束していくというもの。
     古畑の淡い初恋(?)みたいなサイドストーリーもあるけれど、女の子が見事な「ツンデレ」で、 三谷さんが全て書いたことなのか、演出によるものなのか分らないけれど、すごい 「時代を掴んでる」感がほとばしって、そこは爆笑すべきと思った。というか …かなり笑った。やるな三谷幸喜(^^)
     
  • 『ジーザス・クライスト・スーパースター』(BS-hi)★
     一度ちゃんと見たいと思っていた作品。
     アメリカ文化だなぁ、作られた時代を感じる。
     ストーリーはキリストが頭角を現してから十字架にかけられるまでの出来事。 これを「舞台劇を屋外で演じている」という趣旨の演出で演じられる。
     「聖書の物語をミュージカルにした」というよりは、 「聖書の物語をミュージカルで演ずるアメリカの若者たちを映画にした」という、 外側から眺めている雰囲気があった。
     ラストの演出は「キリストという神輿を担いで騒いでいた若者たちが現実に帰っていく」 というようにも見える。全てはお祭り。『ジーザス・クライスト・スーパースター』という ミュージカルを演じる事が祭りで有るのと同様に、聖書の中の出来事もまた祭りである。
     映画は、そういう視点で語ろうとしたのではないか。
     作品の感想はそれとして…
     聖書の記述と言うのは「作られている」という感想を持った。
     要するに、キリストの裁判シーンで
     「ローマはあくまでキリストの処刑に反対したのだけれど、ユダヤの民衆がこぞって 殺せ殺せの大合唱をしたために止む無くこれを許したのだ。」  …というところが、こってりと演じられるわけだが、 火の気の無いところに煙は立たないとは言いながら、普通に考えて キリスト教がローマ帝国で布教活動を許され国教になっていく過程で 「ローマは最初からキリスト教の擁護者ですよ〜」という 教団側のすり寄りと、ローマ側の思惑が交錯したところに、 「ユダヤに対する責任の押し付け」が増幅されているのは 間違いないと思えるからだ。
     やっぱり、宗教と権力が結びつくのは怖い。
2008.6.16
  • 岩手・宮城内陸地震
    [毎日新聞の写真のページ]を見た
     この「山の崩壊っぷり」を見ると本当に凄い。
     震源地の間近に地震計があったそうで、そこで記録された加速度は約4,000ガル
     簡単に言うと「重力加速度の約4倍で、下から突き上げるような動き」があったのだとか。
     そこまでいくと、ほとんど、爆発に巻き込まれたような衝撃だろう。
     去年の新潟の地震だと家が倒壊した事による被害があったけれど、今回は殆ど 「山崩れ」による被害で、「家の中がメチャクチャ」というインタビューはあったけれど、 家そのものが倒れなかったのは幸運なことである。
     「被災地の方が一刻も早く家に帰れるように」という言い方もTVでは目に付く ようになったけれど、災害の殆どの部分が「山崩れ」によるものだと言うことを考えると、 「危険な地域には住まない」という選択もあると思う。
     ここに限らず、関東以北の山間地の温泉場などは、源平合戦に負けたり、 明治維新で官軍に追われたりして、行き場を失って、隠れ住んだのが始まりのような 集落は多い。
     今回の場合は「太平洋戦争の引き上げ集落」というケースらしい。
     要は、「住むのには向いていない土地だから移り住んだ」ような部分がある。
     100年もたてば理由はどうであれ「故郷」になっていることとは思うが、今から 50年、100年後の子孫の安全を考えると、もう少し平地に出てきて生活すると言う道を 選んでも良いと思うし、行政も「過疎の村を支える」だけはない支援の道があると思う。
     現代では「車」も「道」も有るのだから、先祖伝来の農地の傍に住まなくても、 数キロメートルの移動ならば維持できそうだと思うし。
  • 本で圧死…という人も居た
     部屋の四隅の本棚にぎっしりと詰まった本が崩れて死んだらしい。
     我が家も死にそうなほど物はあるが、一応寝室にはミニコンポとTV以外の物は ほとんど無い。というか、怖いので「背の高い家具は置かない」ということにしている。
     それにしても、死ぬほどの本って、どれだけ本があったのだろうか…
2008.6.15
  • 『ザ・マジックアワー』
     パロディーのネタ元として、『ゴッドファーザー』が色々使われているらしいのだが、 そっちの記憶が薄れている。久しぶりにDVDで見てみたい。…というか、三部作を最後まで 見終わっていないらしくて、BOXが保留コーナーに置きっぱなしになっている(^^;
     『スティング』のネタもあるらしいが、これも見たのが大昔で記憶が薄い。
2008.6.14
  • アニメ『電脳コイル』最終回
     感動した。泣いた。
     アニメでこんなに泣けたのは久しぶりだ…。  アクションで、サイバーで、ホラーな流れだったのに最後にこんな感動巨編で終わるなんて、 昨今のアニメ粗製乱造の流れの中で、さすがNHKである。本物を生み出してくれている。
     主人公たちは小学生(そうは見えないが(^^;))だが、小学生が見たらもちろん感動すると思うし、 大人が見ればまた、大人の視点で泣ける。大人だから分かるってことが確かにある。
2008.6.13
  • 「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(通常版)」
     久しぶりにゲームを買ってみることにした。
     以前配信されていたプロモーション・ビデオをDLして凄かったんで。
2008.6.12
  • 『ブレードランナー』BD鑑賞 ★★★
     やっと、というか、とうとうハイビジョンで『ブレードランナー』が見られる!
     Amazonのパッケージをバラしていると、妻が「また、同じソフトを何枚も買って…」と、 いやも何枚もじゃないぞ、たった二つ目だ。…(^^;
     DVD版はワーナーの比較的初期のリリースで、画質的にはとにかくズタボロだった。
     まじめな話し「無圧縮だからLDの方が高画質」なんていう人が居たのはアナログに対する ノスタルジーじゃなくて、初期のDVDは本当にひどい画質だったからだ。
     『ブレードランナー』の画質に関して言えば、恐らくマスターはLDやVHS用に作成したもの をそのまま流用したもので、思い切り低い解像度にメリハリを付けるためにキツイ輪郭強調 をかけているので、冒頭のタイトル文字は二重線になっているし、色信号の周波数が 低いので「赤」い文字がにじんで灰色になりかかっている。
     タイトル文字がこんな有様なので、未来都市のミニチュア模型のディテールの再現なんか まったく出来ない。遠景のビルの窓の格子模様より、輪郭強調のために出る二重線のほうが 太いのだから、なんだかドロドロになっている。ドロドロのマスターを初期のMPEG-2で 圧縮しているのだから、ドロドロのザラザラ。
     それはLDの方がまだマシだといわれるわけだ。
     そんな画像が『脳内ブレードランナー』のスタンダードになっていたわけだが、 ハイビジョン化された『ブレードランナー』を見て驚愕した。
     圧縮フォーマットが「VC-1」なので、フィルムの粒子感が整理されすぎている 感じもあるが、今までどこから見ても「低予算映画」にしか見えなかったミニチュアセットが、 最高の手間をかけて作りこまれた精密な未来都市に見える。
     世界を牛耳る巨大企業のビルの凄さと、酸性雨に閉ざされた下町の庶民の暮らす町の 薄暗いいかがわしさのコントラストが明瞭に現れる。
     今まで「記号」的に見ていた『ブレードランナー』の世界に、確かな奥行きが 蘇った気がする。
  • あらためて『ブレードランナー』の未来都市を見ると、これがあらゆるSF作品に 影響を与えてきた事が実感される。
     それまでの銀色のボディースーツを着た人々がエアカーに乗ってチューブ状のハイウェイを 行き来する、的な、ツルツルの未来をひっくり返して、ハイテクとジメジメしたスラム街の 混ざり合った都市を描いた。
     それが多分「アメリカ的」なんだろう。お金持ちは雲の上の世界に住み、古代の貴族趣味に 回帰していき、貧乏人は地べたに住み、その日暮しをしているけれど、日用雑貨のレベルで やはり未来化している。
     「押井守」作品(攻殻)の都市なんて、ずばり同じ街を描いているように見えるし、 カメラワークまで『ブレードランナー』を意識しているように見える。
     最近では『マクロスF』にまで、アイテム単位では「あんなものが、こんなところに!」 と見つけられる。
     ハイビジョン化したことで、逆に「こんなところにご先祖様が」と発見できるものが さらに増えそうだ。
  • マクロスF第10話
     また見た(笑)
2008.6.11
  • 「デカメロン伝説・14世紀イタリアの恋歌とダンス」(目白バ・ロック音楽祭)
     14世紀の文学状況等に関するレクチャーと、音楽、歌、ダンス。
     一番目新しいのは「ダンス」だが、アラビアンナイトをイメージさせるような 中近東、イスラムの香りのする踊り。客席に以前「ティアラこうとう」のイベントで 踊っていたベリーダンスのダンサーの人が来ていたので、そっちの一味なんだろうなぁ。
     客席には先日(7日)の演奏会にも居たお客さんが何人も居た。
     相変わらず日本の古楽状況は固定客が支えている。まあ、平日コンサートだし、 聴きに来る人は限られるよな…(笑)
     今回の音楽祭全体のテーマが「吟遊詩人」ということで、演目は全体的に 「賑やか・華やか」やなものが多く、今日の演奏会もなかなか面白い。
     ダンサーの柔軟な踊りはため息が出る。
     レクチャーのほうは、毎年思うが、聴いて着いて行ける人は少ないんじゃないかな(^^;
     どうやら、レクチャーと演奏とどちらが主体と言うことでなく、事務局が 双方をアレンジしているらしいのだが、話の内容がえらくマニアックである。
     たまたま先週末に「世界の言語地図」に関する本を読んで、中世ヨーロッパの 民族の移動とか紛争とか、レクチャーに登場した地域と時代の基礎知識が 私の頭の中でホットな状態だったので、なんとなく先生方の言いたいことは 分ったけれど、よほど日々頭の中が中世ヨーロッパに染まっている人でないと、 着いていくのが大変。
     これ、「NEC協賛」になっていて「古楽の普及」を掲げているようなのだが、 「これが始めての古楽コンサート」みたいな人が来たら「普及」どころか、 打ちのめされて帰りそうだ。オタク向きにはイイケド(苦笑)
     逆に言うと、NECの担当者は理解していないな。本当に理解していないから、 かえって分らなくても苦にならないということなんじゃないか。N社の社会貢献部に 行って担当者の顔を見て来たいものだ…(^^;
     客席を見ていると、だいたい常連で占められているので、レクチャー部分は 予想の範囲内で、「喜んでうなづいている人」と「スルーしてる人」に バッチリ分かれているみたいだ。
     休憩時間に講師に質問している人まで居て、ほとんど大学の授業みたいな ハイレベルの人も居るようだ。
  • みますや
     昼の演奏会なのでおわりが早く、まだ明るい5時から神田に飲みに行った(笑)
     たまには、こういう平日もいいな。
  • カラオケ・マクロス
     2時間以上呑んでも、全然早い時間なので、「マクロス」の曲を歌いにカラオケに(笑)
     まだまだ、シングルになっている3曲しかなかったので、二度ずつ登録して、 妻に練習を促してみた(^^;
     しかし、一番しっくり来たのは「私の彼はパイロット」
     うむ。昭和歌謡の世代だからなあ。…ていうか、シェリルの曲は難しいよね。
2008.6.10
  • BS2『カウボーイビバップ』全話終了
     泣けたなぁ。
2008.6.9
  • 『ザ・マジックアワー』鑑賞(TOHOシネマ錦糸町(2)) ★★☆
2008.6.8
  • ガソリン高騰と温暖化対策
     あいかわらずのガソリン高騰。我が家には車が無いのでダイレクトな影響は無いけれど、 これはエネルギー節約を考えるきっかけにすべき出来事だ。
     ガソリンの値段は資源量とはあまり関係が無い。政治状況とか中東のご機嫌次第。
     未だに「地球温暖化説は一部の学者と政治家の陰謀だ」なんて言っている人があるが、 結局のところ、行き着くのは「無駄を排した節約生活」であり、温暖化対策に反対したい 団体は、消費で儲かる団体とイコール。
  • で、オーストラリアのある団体が、プレイステーション3は 冷蔵庫の5倍の消費電力だという発表をしたとか。
     その根拠が、「24時間365日PS3の電源を入れっぱなしにした場合」だと。
     それはね、子供の育て方が間違っている。ゲームは一日1時間まで。もっと外で遊ばせる。これよ。
     その他、大型プラズマTVとか、日本の家電が環境に悪いと言うレポートを出して いる、日本叩きが目的の悪の集団(^^;;
     「PS3を24時間365日使う電気代でWiiが買える」という書き方もされていたな。
     まあ、24時間PS3で遊んでいたら、Wiiで遊ぶ時間はゼロになると思うが(笑)
  • 話し変わって、この週末からマンションの階上の住人がWiiFitで遊び始めたらしい。
     深夜4時近くまで間歇的にバッタバタと足踏みする音がしてかなりの運動。本当に 痩せるかもしれないが、一年以内に日本のどこかで「WiiFit殺人事件」 が起きても不思議は無い。
     プレイヤーが階下の住人に殺される事も有れば、逆切れしたプレイヤーが 相手を殺すことも考えられるので、このままじっと耐える?
     まあ、そんな夜は大音響で戦争映画をどかどか再生するのもアリである。 あっ、ウソです、すみません…(^^;;
2008.6.7
  • 「吟遊詩人 歌物語・オーカッサンとニコレット」雑司が谷音楽堂(目白バ・ロック音楽祭)
     ジョングルール・ボン・ミュジシャンという4人グループによる、 「13世紀フランスの歌物語」の日本語上演。
     古い音楽で楽譜が残っているのはたいてい教会音楽ばかりだが、 この作品は幸いにも部分的に譜面が書き残されており、これを元に創作も加えて 歌と語り、器楽、効果音などなどで、素朴で楽しい物語を語る。
     歌物語といっても、休憩を挟んで二時間ほどもある大作で、身分違いの恋、ただし 男は貴族のバカ息子、女はイスラムの女奴隷だけれど、じつはさらわれた 貴族の娘…なんて、いかにも肩の凝らない面白おかしいお話。
     こういうネタをいくつか仕込んで、中世ヨーロッパを旅して暮らす 吟遊詩人がきっと居たのだろう…と想像すると楽しくなるようなコンサートだった。
     それにしても、座長(?)の近藤治夫氏のいくつものバグパイプ使いは 面白かった。というか、一度の演目に4種類ものバグパイプを使うのを 初めて見た。
     姫役の女性は、ゴシックハープの弾き語り。
     家を出る前にたまたま見ていた「スコットランド」を鉄道で旅するTV番組で、 倒木を削ってバロックハープを製作する作家の話を見たばかりなので、 「お〜、同じ形の楽器が…」と親しみを感じてしまったなぁ。奇遇だ。
  • 西山まりえ「トリスタンとイズーの悲恋物語」聖母病院(目白バ・ロック音楽祭)
     こちらは、「中世ケルト」の吟遊詩人が語り継いできた悲恋物語。ただし、 ウィーン国立図書館所蔵の「13世紀古フランス語写本」から、というから なんだか不思議。
     「ケルト(英国)で、ウィーンで、フランス」…、音楽自体がヨーロッパを 放浪している感じだ。
     「物語」は、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」と同じ。
     クラシックファンには、お馴染みの物語。
     演奏は、「西山まりえ」様がゴシック・ハープで弾き語り。なかなか吟遊詩人ムード。 これをアントネッロの濱田さんたちがサポートする形。
     まりえ様の解説と音楽が交互になっていてわかり安い演奏会だったけれど、 「古フランス語」などは全くカケラも意味が分からないので、呆然としていた 感じが無きにしも非ず(笑)
    (スペインやイタリア語だと英語ほど意味は分からなくても、所々に覚えのある 単語が聞き取れてその雰囲気くらい感じられるのだが、今回は壊滅的だった(^^;;)
     イタオペなんか意味わからなくても耳あたりの良さで「聴けてしまう」という のも有るけれど、フランス語はそれも難しいな。
     ケルトの吟遊詩人は「フランス語」で歌っていたのか?というのも疑問。
     もしかすると当時、「英語は粗野なので愛はフランス語で語る」なんてことも 有ったのかもしれないが。

     音楽(メロディー)は、なんとなくどの曲も大きな変化というものが無い。 アンコールで「次回予告」として演奏されたイタリア音楽と比較すると、 やっぱりイギリス人は音楽の才能が…というとあんまりだが、イタリア音楽の方が 優れている。と感じるのは確かなことであった。
     ハープ、チェンバロ奏者の西山まりえがいつの間にか弾き語りを モノにしているのは凄いと思う。歌唱法(発声)は、以前に聞いた スペインものとほぼ同じ地声唱法だったが、イタリアではないから 「ベルカント」でないのは納得として、極めて資料に乏しいと思われる 中世ケルトの歌唱法を、どのような研究に基づいて再現しているのか、 そういうことも知りたいと思う。
     現代に残る民謡などを研究するのかな…とも思うが、譜面が全ヨーロッパを 股にかけて残されているということは、その演奏も全ヨーロッパ的に 色々な要素が混ざるのかなと考えたり。
     それはそうと、解説によると、この歌が残された時代には、殿様が書いた詩と曲を お抱えの吟遊詩人たちが練習して、恋する姫君のところに出向いて 「このような歌がございます」 と演奏。その返事をまた、姫のお抱え吟遊詩人が練習して先方で演奏してくる…
     …などという、素晴らしく悠長なことをやっていたらしい。
     まあまあ「恋の歌」くらいなら微笑ましいが、憎い相手を非難する歌、なんかも あったそうで、そんな歌を歌うとなると、吟遊詩人もさぞかしスリリングな 思いをしただろう。いきなり手打ちにされたらたまらない(^^;
  • というわけで、本人がオタクなので、聞けば聴くほど新たな謎が増える 古楽演奏会であった。
     古楽には資料を発掘して謎解きをしていくという楽しみもあると思うので、 演奏だけでなく「こんな背景がある」という話をもっと聞いてみたいものだ。

  • 『マクロスF』第10話「レジェンド・オブ・ゼロ」
     ランカの映画出演が決まった。なんと「手渡しキャンペーン」で配った ディスクを映画監督が見て気に入ってくれたらしい。
     作品は「BIRD HUMAN〜鳥の人」、配役は「マヤンの娘A」…つまり村人のひとり。
     初めての演技に心細くなって電話したランカに、アルトは父の言葉を 聞かせる。「思わざれば花なりき、思えば花ならざりき」…無心に打ち込めと。
     ロケ地はフロンティア内のリゾートアイランドを丸々飾り込み。 SMSのメンバーも撮影協力(小道具でバルキリー使用など)で全員集合。
     主演はミスマクロスコンテスト優勝の「ミランダ」
     音楽担当のシェリルの奴隷としてくっついてきたアルトを目にした監督は、 昔、彼の歌舞伎を見て感動したとかで、アルトに出演交渉。
     芝居とは縁を切った、と断るアルトだが「ランカの出番を増やしてもらえる」 とエルモ社長にも土下座され、「女形は勘弁してもらいたいが、スタントの 手伝いなら」と交渉に応じる。
     ところが、この役、副主人公「マオ」役の女の子とキスシーンがあると わかってアルト大慌て。
     一方主演女優の妹「マオ」役の女の子の到着が遅れて、撮影が滞る。
     ランカはこの合間に、独り海岸で「アイモ」を歌う。
     「マオ」役の子を乗せた車が、エデン原産の猛獣「ヒュドラ」に襲われる。
     ヒュドラはランカのアイモに反応したように彼女にも襲い掛かるが、 偶然ランカを探しに来たアルトが銃撃、阻止しようとする。
     ヒュドラは拳銃に怯まず二人をなぎ倒すが、そこに「ブレラ」が 現れ、片腕を食いちぎられそうになりながらも素手で撃退してしまう。
     なんとブレラは「戦闘用サイボーグ」だったのだ。
     アルトが気絶したランカを背負って皆のところに戻ると、  同じ頃暇つぶしに釣りをしていた監督がランカの歌を耳にして、 難航していた映画のエンディング曲にアイモを採用することに、そして 怪我をした「マオ」役の女優の代役にランカを使うという。
     …ということは、アルトとランカがキスシーン!!
     あまりの大抜擢に、答えを保留するランカだが、シェリルが突然 アルトにキスをするのを目撃、「今なら姉の恋人にキスをした妹のマオ」 の気持ちがわかる…と、出演を決意。
     無事に撮影は終了した。
     同じ頃、所は変わって同じアイランドの海に面した喫茶店。
     レオンは謎の男(変装したシェリルのマネージャ)と会い、バジュラの 情報とシェリルのイヤリングの石を受け取る。
     さて映画初日。自分のキスシーンをスクリーンで見て真っ赤になるランカだが、 舞台挨拶では主演女優以上の喝采を浴びる。スター誕生である。
     映画のパンフレットを読んだ兄は、「因縁か、お前がドクターマオの役をやることになるなんてな」 と独り言する。
  • グレイスとレオンの謎
  • ヒュドラの謎
  • ブレラの謎
  • 映画『鳥の人(マクロスゼロ)』など
  • ランカの特殊能力
    • [10]ささやくように歌っても海の上まで届く特殊ボイス
    • [10]ヒュドラのパンチで吹き飛んでもかすり傷ひとつ無い強靭な肉体
    • [10]ヤシの木から宙返りダイブする驚異の身体能力
    • 今回の舞台のアイランドは、ゼントラモールの回で出てきたものらしい。
       どうやら、ブレラのバルキリーの基地も、ここのようだ。
    • 前回当たりから徐々に「アルト」と「歌舞伎」の設定を生かした話が出てきた。ちゃんと生きてる。
    • ヒュドラとランカ
       バジュラは「アイモ」に反応しないように見えていたけれど、 ヒュドラは「アイモ」に反応してランカを襲ったように見える。
       ヒュドラは紫と黄色のケバイ配色で「翼の生えたライオン」といった形態の猛獣。
       実はランカが「七色ニンジン」のキャンペーンをしている時、画面右上で寝そべっている。
       その回では単純に「襲われたら怖いな」と思っだのだが、恐らく、ゼントラーディに とっては「飼い猫」みたいな存在で、本来の性格は大人しいのだろう。
       それが、「マオ」役の女優のジープやランカを襲うのには、けし掛けた人物の存在が 有るのではないか。
       結局「ブレラ」の腕に仕込まれた残鉄剣で真っ二つに背割りされるヒュドラだが、 ランカとアルトの二人は、ヒュドラに殴られ吹き飛んでいる。でもかすり傷一つ無い。
       どんだけ丈夫だ…。
       ブレラのパンチはヒュドラを吹き飛ばし岩を砕く。
       サイボーグ、強すぎ。
       「生身の人間では耐えられない」といわれるバルキリーの高機動も、サイボークであればこそ。
    • ブレラも記憶喪失。
       「過去を取り返す」ために、黒グレイスの手下として働かされているっぽい。
    • 「誰だ!」「ブレラ・スターン」
       助けてくれた相手に「誰だ」とは失礼なアルトだが、大胆にも名乗るブレラも変な奴。
       「ボンド、ジェームス・ボンド」…を思い出しましたよ。
       ていうか、アルトが聞きたいのは名前じゃないよね。
       突然現れた「戦闘サイボーグ」、敵か味方か、どこの組織の手のものか…ってね。
    • レオンと謎の男(黒グレイス)の密会
       レオンは「G」と名乗る人物からのメールで呼び出される。
       映画撮影の合間、密会する二人。「謎の男」の正体は「G」というイニシャルと、 エンドクレジットの声優から推測すると、シェリルのマネージャ「グレイス」が変装している。
       レオンは前回からランカの芸能活動を妨害しているけれど、部下も連れずに密会していた為に、 ランカの映画出演を阻止できず、現場でトントンと決まった主題歌も阻止できず。
      (もっとも、撮影から公開まで何ヶ月も経過しているはずだが…)
       一連の出来事から「ランカの映画出演からレオンの目をそらすこと」自体が グレイスがレオンを呼び出した目的の一部だった…と考えられない事も無い。…とすると、 グレイスの真の目的は、「歌うことによってランカの"真の覚醒"を促すこと」 だったりして。
       もっとも、シェリルが「グレイス、ランカちゃんの活動に政府の妨害が入って 可哀そうだから止めさせて!」って無茶苦茶言うので、グレイスがレオンを おびき出して、ランカの監視を止めるよう談判した…という可能性もあるが。
    • 黒グレイスの言葉によると、「ヒュドラ」は最初の植民惑星「エデン」原産らしい。
      ※何故こんな危険な生き物を「フロンティア」が持ち出し生息させているのか、 そこにも秘密が隠されているような口ぶりだ。
       しかも、その責任が「レオン」に有るとすると、ヒュドラとバジュラの 間にもなんらかの関係が…?
    • グレイスが「ブレラ」の上司確定か
       どうやら「ランカの見張り」も仕事の内のように見えるブレラだが、ヒュドラとの格闘で 腕を傷つけサイボーグである事がアルトにバレたことを、黒グレイスに叱責される。
    • ケイタイ君とレオンの部下の声が同じ
       …ケイタイ君がランカの監視端末だったら、嫌だなぁ…って妄想してしまった。
    • 冒頭、「宇宙徹子の部屋」でミランダのインタビュー
       たぶんレギュラーのだれかが「宇宙黒柳徹子」の声を当てているらしいのだが、不明。 結構雰囲気を似せていて笑いましたよ。
       ちなみに、「宇宙徹子の部屋」のスポンサーがまた中華「娘娘」だ。
    • 今回劇中で撮影される映画「BIRD HUMAN」は『マクロスゼロ』の物語を基にした作品という設定。
       で、最初のCMにCD『娘フロ。』のCMと同時に『マクロスゼロ』Blu-rayディスク発売のお知らせが。
       しかも、このCMで使われた『ゼロ』のカットと、『マクロスF第10話』の劇中の撮影シーンや 上映シーンで登場したカットが同じ…という凝りよう。
       「絶対買え」ということだなっ!!(^^;;
    • 映画「BIRD HUMAN」の監督の顔が、『マクロスF』の監督「河森正治」にそっくり。
       ちなみに役名「ジョージ山森」
    • 劇中映画の上映シーンで、映画のエンドロールが、第10話のエンドロールと エンディング曲を兼ねているとか、スクロールするエンドロールの文字が、 映画っぽく「24コマ」風にパラパラするとか、めちゃめちゃ凝りまくり。
    • ツンデレ・シェリル
       アルトとランカのキスシーンがあると聞いて、アルトに「キスシーンが怖いの?」と からかう振りでいきなりキス。しかもランカの見える場所で。
       どうみても、ここは「アタシが先にツバ付けたのよ」的なマーキング。
       アルト、どうしてそこまでモテモテ?(^^;
       そして、シェリルも女王様キャラでありながら、恋する乙女全開だ。
    • ランカとドクターマオの因縁(by オズマ)とは
       映画「鳥の人」の「マオ」は南の島マヤンの恋する少女(島の巫女サラ・ノームの妹) だが、マクロス史のなかでは、後にドクター(何かの研究者?)になっていて、 ランカと因縁…バジュラ、プロトカルチャー、などなにかの関係、あるらしい。
       マオ・ノームは、2008年に13歳。2059年現在、64歳
       『マクロスゼロ』の後、生きてプロトカルチャー関連の研究者になっていたとすれば、 まだまだ現役。その筋の重鎮としてストーリーにからむのかも。
2008.6.6
  • 訃報:野田昌宏さん74歳 「スターウォーズ」を翻訳、「ポンキッキ」な人気番組制作も
     「銀河乞食軍団」の新作ももう読めないのだなぁ…。合掌。
  • 日テレの『ナウシカ』
     先日の『カリオストロの城』が本当のハイビジョン版で感動的だったが、 今回の『ナウシカ』は一目でわかるSDマスター、残念。PS3でDVDをアプコンしたのと変わらなかった。 輪郭強調は地デジの方が自然かもしれないが、フィルムのガタに起因する細線のチリチリは PS3の方が出ない。
     しかし冒頭だけでも…と、久しぶりに鑑賞した。
     あぁ…「状況を全部セリフで説明しちゃう」のが違和感があるなぁ。 ナウシカ「独り言魔人」です。しかも棒っぽい(笑)
     フィルムのガタはあるし、重ねたセルのガタツキもいっぱいだ。
     しかし絵、そのものは凄い。
     アクションシーンの煙やバラバラ飛び散る破片が凄い、手書きなのに。
     虫が出てくるときには必ずゾロゾロ団体さんだし。アニメーター、死にそう。
     引きも多くて複雑で、撮影さんも死にそう(^^;;;
     そして、メーヴェのふんわりした飛行感が感動的。
  • このDVD、庵野さんらの音声解説が入っている
     買ったばかりの頃は、彼の技術解説が良くわからなかったが、いつの間にか 専門用語のほとんどが理解できるようになっている。なんでだ(笑)
     NHKと岡田斗司夫のせいかね。
  • そんぽ24のCM
     「先方との交渉は全て当方のスタッフが…」という、契約者にとって心強いCM
     でも考えてみると、損保って、損害賠償を払う側(加害者)の味方なので、 被害者はバリバリのプロの専門家に一人で立ち向かう…ってことだよなぁ。
     「被害者保険」って無いのかな〜。「あなたが被害者になったとき、最大の補償額を引き出します」って保険。
2008.6.5
  • マクロスF第一話「先行放送バージョン」鑑賞… [動画を見る]
     いわゆる「デカルチャーエディション」
     Yahoo動画で、10月まで無料公開中ということで、Yahoo!トップページに 掲載されていたので、妻と鑑賞。
     今までその存在は知っていたけれど、改めて見ると、 相当に放送版とは違うカットが多い。
     双方の尺は、放送版約24分に対して28分なので4分多いだけだけれど、 「放送版にしかないカット」もたくさんあるため、実際にデカルチャー版 にしかないシーンの量は10分近いのではないか。
     ここには、放送版では説明されていない状況説明がたくさん含まれている。
     増えているのは主にアルト達学園メンバーの背景とSMSのこと、戦闘シーン。
     逆にシェリルの登場時間は少なめ。冒頭のシェリルが空港に到着するまでのシーンは 増量されているが、コンサート会場内のシーンは大幅カットされている。
     …恐らく、Blu-ray版に含まれる「ヤック・デカルチャー版」 で、先行放送版と本放送版を併せた、超完全版が見られるのだろうが、だとすると、 Blu-ray第一話を買いたくなる恐ろしい「ワナ」であるな、これは(^^;
     まあ、何の成算もなく無料公開しているわけはないと思ったが…;
     ちなみに、『マクロスF』のBD(1)〜(3)は6月になってからずっとAmazonのBDベストセラー の1,2,3位を独占。これは凄いぞ。
2008.6.4
  • マクロスF O.S.T.1『娘フロ。』CD発売!
    収録曲は、(歌モノ、太字)
    01 Frontier 2059
    02 Welcome To My FanClub's Night!(Sheryl On Stage)
    03 What 'bout my star?(Sheryl On Stage)
    04 射手座☆午後九時Don't be late(Sheryl On Stage)
    05 Vital Force
    06 トライアングラー
    07 Zero Hour
    08 What 'bout my star? @Formo
    09 Innocent green
    10 アイモ
    11 ビッグ・ボーイズ
    12 Private Army
    13 SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン
    14 ニンジーン Loves you yeah !
    15 「超時空飯店 娘々」CMソング(Ranka Version)
    16 Alto's Theme
    17 TALLY HO!
    18 The Target
    19 Bajura
    20 キラキラ
    21 アイモ〜鳥のひと
    22 Take Off
    23 インフィニティ
    24 ダイアモンド クレバス

     素晴らしい。こんなに買って満足したサントラは初めてだ。なにしろ、 3曲目あたりですでにモトが取れたと思ったほどの大興奮(笑)
     "Sheryl On Stage"...Track 02~04の3曲は、シェリル・コンサートの ライブ録音という設定で、聴衆の歓声を含む音源になっているのだが、 立て続けに演奏されるこれらの曲がとにかくすごいテンション。
     シェリルのボーカル曲は他にラストの2曲も含め、5曲あるが、 これらの音源にもう何曲か足して 「シェリル・オン・ステージ」のDVD(Blu-ray)作品を作って欲しい。
     ランカちゃんとのジョイントコンサートでも良い。
     手書きのキャラクターに本格的なダンスをさせるのはアニメータは 大変だと思うが、こんな素晴らしい音楽が有るのだから、是非シェリルの ステージを見てみたい。
     オマケに中の人の実写映像が有っても良い(笑)
     CDのブックレットは、フロンティアの音楽評論家とエルモ(ランカのマネージャ) が対談するという設定。二人とも「歌」系の人なので、インスト曲の解説は殆ど無い。
     ここで明かされている面白い設定について。
     「06 トライアングラー」は、初代「超時空要塞マクロス」を基にした トレンディードラマ「トライアングラー」の主題歌だった。(つまり、フロンティアの 登場人物を歌ったものではない。)
     「08 What 'bout my star? @Formo」のオリジナル音源はシェリルに 没収された。このCDはシェリルがリミックスしたもの。
     ここから先は、今週末放送分に先行するネタバレになっていて、 「21 アイモ〜鳥のひと」は、映画のエンディング曲で、ランカちゃんが 撮影現場で歌っていたのを聞いた監督が気に入って発展した。なんて話しが。
     インスト曲は、ネットでは『パイレーツ・オブ・カリビアン』に似た曲が と話題になっているが、これは映画が去年公開されたばかりでみんなの記憶にある というだけで、実際には『スターウォーズ』(ジョン・ウィリアムズ)そっくりの 曲もあるし、「久石譲」(「ナウシカ」や「ラピュタ」あたり)くりそつの曲も、 一般のオーケストラ曲「ホルスト」「ドビュッシー」「シャイコフスキー」「ショスタコーヴィチ」etc. の元の曲のこの小節が、と詳細に指摘できるレベルのそっくりさんが、山盛り。
     アニメの場合、作曲家は監督から「こんな感じの曲」とデモテープを渡されて 似て非なる曲を作るケースが多いらしいけれど、この作品の場合、うまく 旋律は作ってオーケストレーションはモトネタにかなり忠実というパターンが 多いような。
     なかなかの職人っぷりである。
     職人っぷりだが、モトネタのオケ曲を小節単位でコピペして調とテンポを コンピュータで合わせればかなり再現できそうだなぁ。モトネタMADだ。
     それにしてもこのサントラ、音が多くて分厚い。
     一聴して「お〜、予算潤沢!」と思ったくらい、なんだか豪華である。

2008.6.3
  • 居酒屋「東京バルバリ」 [livedoorグルメ]
     妻が情報を拾ってきた京橋〜宝町の居酒屋。以前は「東京ぼんぼり」という名前で営業していたのだが、 雑誌に「鳥料理の店」と紹介されてそういう雰囲気になってしまったが「もっと色々な料理が出来るんだ」 といって名前を変えてしまったとか。
     内装は木材を多用した擬レトロ風(?)だが、暗すぎず明るすぎずで雰囲気は悪くない。
     料理はそれぞれ銘柄の「牛」「豚」「鴨」を使っていて、鴨の品種の名前が店名「バルバリ」 の由来らしい。
     料理は一品1,000円内外で安くはないが値段相応に満足のいくものばかり。 盛り付けも凝ってはいないが料理と器の組合せが考えられていて、それでいて、 最近のチェーン店居酒屋のように「器で脅かして単価up」なんてせこい空気もない(笑)
     「トリッパ(牛のハチノス)のトマト煮込み」は、私はどの店でもあれば必ず頼む一品だが、 厚みがあってふんわりとした食感のトリッパに、唐辛子が利いた辛いトマトソースが 濃厚にからんで、これはうまい。
     「三元豚のソテー」は脂の甘みを付け合せの葉っぱ(なんだろ?)のほのかな苦味が引き締めて、 「付け合せの重要性」を印象付ける。自宅の料理ではなかなかそこまで行き届かない事が多いが、 見習いたい。
     「アグー豚の串焼き」なんてのも、これは見かけは当たり前の串焼きだが、 味が濃厚で満足感有り。
     「カリフラーのムース」は、大ぶりのカクテルグラスに入って、中に 大ぶりのウニがたくさん入ってる。意外にたくさんウニ(笑)
     「ゴルゴンゾーラのムース」は実は、四角いガラスの容器に、  豚肉のペースト(リエット)は、フライドオニオンとマッシュポテト、ゴルゴンゾーラのムースを 層状に詰めたもので、見た目も味も秀逸。
     フライドオニオンの香ばしい香りと甘みが、豚の旨みを引き立て、ポテトやムース それぞれの旨みが口の中で混ざり合う。
     層を成す4種類のパーツはそれぞれ食感(固さ)や塩分が違い、最初から混ぜてある 場合とくらべると、口の中で溶け合っていく変化が楽しめる。つまり、層状に仕立てた 盛り付けが、見た目の美しさと同時に、これをスプーンですくって口にしたときの旨さ、 両方に効果を表している。
     そういうわけで、多くの料理がさりげなく「居酒屋メニュー」の一つ上を行っている。
     何度も通って、多くのメニューを試したくなる店だ。
     飲み物は種類は多くないが一通り揃っていて、ワインはイタリアの赤が3,700円から。
  • SONY Blu-rayレコーダ、アップデート
     D2/3/4出力(解像度)選択時にS端子から常に出力が出るようになった。(従来はD1選択時だけ)
     これで、プロジェクタでハイビジョンを見るのと、古いブラウン管TVで予約録画のチェックをするのが 「解像度切換」無しで出来るようになって、すごく幸せだ。
2008.6.2
  • 『劇場版超時空要塞マクロス〜愛・おぼえていますか〜』DVD鑑賞 ★★☆
     昨晩ついにTV版を見終わったので、記憶の新しい内に劇場版鑑賞。
     マクロスの「作品内歴史」的には、初代TV版がほぼ実際の歴史で、劇場版は後に 「事実を基に書かれた脚本で作られた映画版」という位置づけ。
     とはいえ、あまりに大胆に全然別のストーリーになっているのが凄い。
     根本で共通するのは、「文化を知らない戦闘種族と歌で戦う」ということと、 「ヒカル、ミンメイ、ミサ」が三角関係するということくらいか。
     劇場版で特徴的な設定は、「巨人族は男と女が戦っている」ということ。
     マクロス側の人間にも「男と女、どっちが偉い」という視点のセリフが多い。
     TV版は銀河ではプロトカルチャーの残した戦闘種族「ゼントラーディ」と「監察軍」が 争っていると言う設定で、そもそもマクロスが「監察軍のブービートラップ」だったので、 勝手に戦端が開かれてしまうという設定なのに、映画版ではそこはバッサリ。
     映画は人もゼントラーディも徹底的に男女の争い。
     そのためにストーリーの広がりには大きく不満を感じるけれど、緻密に書き込まれた絵は とにかく美しい。
     冒頭のマクロスのブリッジや飛行甲板の周りの書き込みは「手書きアニメの限界」に 挑戦だと思うし、現代の『マクロスF』のCGによる緻密さと比較すると、 手書きは「見せたいものを描く」というメリハリが利いているので、 絶対的な書き込みでCGに及ばなくても、すごく訴えるものがある。職人技の重みだ。
     CGでどんどん書き込んでいくと、どこかで「実写」になってしまって、 アニメとして全体のバランスが取れなくなるのかもしれない。
     今回のマクロスFは、放送を見る限り「ハイビジョン」の解像度は出していないので、 イマイチもやっとした印象。DVDでも劇場版マクロスは「セルの厚み」や「描線のタッチ」が 見える分、力強さを感じる。
     CG制作のアニメも、まだまだ進化していくのが楽しみだ。
     複雑なものを動かすことに関しては、相当なものがあるので、今後は 「絵の力強さ」まで出せるように期待したい。

  • マクロスFの水循環について考える
     第9話「フレンドリー・ファイア」で、
     「度重なるバジュラの攻撃で環境に問題が出ていて、特に水資源が逼迫している」
     みたいな話が出ていた。
     しかし、SF考証的にはそうでもないのではないか。
     いうまでもなく、水(H2O)は、水素と酸素。 水素は宇宙空間でもっとも多い元素だし、酸素も様々な元素と酸化物を作って、 惑星の構成物質としては豊富だ。
     背後に「木星」のような星が見えていたり、小惑星がゴロゴロしている空域にいる今ならば、 外部から元素を引っ張ってくるのはたやすいことだ。
     しかも、マクロス・フロンティアは、巨大な海を抱えて航行している。
     深刻な問題とされるほど水が減るのは、よほどの事態と思われる。
     水が浪費された可能性があるのは、最初にバジュラがドームを破って浸入した時くらいで、 天井を壊して多少の空気漏れは起きたけれど、その時液体の水がどぼどぼ流れ出した様子でも ない。
     これまで「水」といえば、消火活動で使用された水が、翌日歩道を行くナナセに ポタリと雫になって落ちてきた描写があるくらい。
     結局「水不足」は雰囲気でしかなさそう。
  • 本当に足りない資源は何か
     …と考えると、武器弾薬エネルギーの類。
     これは宇宙空間でガンガン消耗品として使用している。
     戦闘機に積み込む「推進剤」に水を使用するとなると、水も消耗品になるが、 どうもマクロス世界の戦闘機は「重力制御」を使用して、推進剤(燃焼&反動)は 使用していないようにも見える。
     逆にそうでなければ、戦闘機のああいう機動は不可能だろうが。
     作品内で描かれるように、小惑星のみならず、古戦場や難破船があちこちに散在する 宇宙ならば、廃品回収しながら宇宙を行くのもまた合理的な行き方だ。
     銀河中心宙域を目指すなら、さぞかし文明の残したゴミも多いだろう。
  • 東京23区ほどの大きさを持つと思われる艦内での水循環を考える。
     消火活動に用いられた水は、大半は下水処理場に、少しは直接大気に蒸発したものと 考えられる。通常の生活の中で排出される下水に関しては、完全に現代の下水処理と 同等に処理されるものと思われる。
     100万都市を支える水処理は並大抵のことではなく、いくらフロンティアが自然の 生態系を模しているといっても、相当の「科学技術」は必要だ。
     地球では処理後の排水は河川から海に流れ出る。
     フロンティアにも川と海が有るといっても、「真水」は地球上でも大切な資源で あることを考えると、フロンティアの海は「塩水ではない」あるいは海は塩水だが、 「海水と淡水の循環は分離」する形態をとっているのではないか。
  • 雨・風
     アルトが学校の屋上で飛行訓練するシーンで「風速xxメートル」などとチェックしている。
     アイランドワンの中にも気象現象が起きている描写だ。
     シェル部分から放射される光・熱を主なエネルギー源と考えると、 それなりの広さの陸と海があることから、比熱(温度上昇)の差に起因する海風・山風は自然に 吹くかもしれない。あるいは人口密集地には「ヒートアイランド現象」による上昇気流が起きる。
     海から大量の蒸発はある。これが自然の雨を降らせるほどの「雲」を作るか、 というと、難しそう。(たぶん4〜8kmの天井高と温度勾配は必要なのでは?)
     地球では上空に行くにしたがって温度が下がるが、天井高2km程度だと、 日中は都市からの廃熱が天井に溜まって加熱する可能性がある。
     シェルは宇宙空間にあるので、人工太陽が照射していない時間は、 放射冷却で冷たくなっていく。
     日中蒸発した高温の水蒸気は、夜間は雲を作るより、「蓋の裏側」で結露 して、流れ落ちるだろう。
     相当な水量があれば、蓋の縁に雨樋を配置して陸地に集め、自然っぽい河川を 作る事も可能だろう。
     透明ドーム部は「東京ドーム」のように気圧で膨らんでいると推測される。
     構造的にメロンパンのようなスジが入っているので、結露した水分はスジの部分に沿うように 流れ下る。雨樋が調子悪いと、毎晩スジ状にドボドボと雨漏りする地域が出来たりして、 なかなかメンテナンスも大変だろう。
  • ランカ、リード?
     これまでシェリル&ランカのダブル歌姫で進んできたけれど、第1〜7話で シェリルのコンサート活動が終わり、一方ランカは第4話「ミス・マクロス」で 「私の彼はパイロット」を歌って以来毎週のように新曲挿入歌を歌っている。
     第9話「フレンドリー・ファイア」の時点では、ランカの曲数が多くなった。
     楽曲としては、ミンメイ、シェリルの持ち歌が過半数で、ニンジン販促ソング 込みとはいえ、ランカがリードしていることは間違いない。
     もっとも、ランカが政府の妨害を受けている間に、ここからシェリルの 巻き返しが始まるのかもしれないけれど。
    • ■シェリル曲(3)
    • ED*2 ダイアモンド クレバス(May'n,詞:hal / 作編曲:☆)
    • [1,7]射手座☆午後九時 Don't be late(May'n,詞;佐藤大、hal、マイクスギヤマ / 作編曲;☆)
    • [1,5]What 'bout my star?(May'n,詞;hal,作編曲:☆)
    • ■ランカ曲(6)
    • 先行放送版ED 愛おぼえていますか(中島愛)
    • ED*1 [1,7]アイモ(中島愛,詞作編曲:☆)
    • [4] 私の彼はパイロット(中島愛,詞:阿佐茜,作曲,羽田健太郎,編:保刈久明、菅野よう子)
    • [5] What 'bout my star?@フォルモ(中島愛,詞;hal,作編曲:☆)
    • [8] ニンジーン loves you yeah! (中島愛,詞:一倉宏,作編曲:☆)
    • [9] ねこ日記 (詞:一倉宏,作編曲:☆)
    • ■デュエット曲(1)
    • [7] インフィニティ (シェリル&ランカ,詞:岩里祐穂:作編曲:☆)
    • ■他(5)
    • OP*1 トライアングラー(坂本真綾,詞作編曲:☆)
    • [1] 超時空飯店 娘々(リンミンメエ,☆)
    • [2] 突撃ラブハート(FIRE BOMBER,詞:K.INOJO,作編曲:河内淳貴)
    • [4] SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン(SMSのみなさん,詞:黒河影次,作編曲☆)
    • [5] 宇宙兄弟船(徳川一郎,詞:一倉宏,作編曲:☆)
2008.6.1
  • 「ダビング10」に関する私見
     著作権団体がipodなどのHDD機器から金を取ろうとして揉めている「ダビング10」
     はっきり言ってiPodが著作者の権利を侵害しているということは無い。逆にiPodがあるから 人はCDを買うのであって、普通のCDとiPodで持ち歩けないCDを並べて売ったら、後者は売れない。 それはこの何年かで完全に証明されたし、音楽産業も100%これを前提にビジネスをしている。
     つまり、iPodのHDDから金を取ろうというのは完全な二重取り。
     iPodで聞く分から金を取りたいなら、CDの値段を上げれば良い。今やっているのは、 それでは「著作権管理団体」にお金が入らないからだ。
     iPod課金で儲かるのは「管理団体そのもの」で、iPodから取ったお金はアーティストに対する 合理的な配分が期待できるものではない。不明瞭な課金は無くすべきだ。
     著作権法では「私的録音録画の自由」が保証されている。
     つまりiPod課金ははっきり「違法」である。
     「著作権管理団体」は解体して、文部科学省直轄にしたほうが良い。
     そういうわけで、こういうことと天秤にかけられるのならば、「ダビング10」なんかまったく必要が無い。
     録画なんか1回出来れば充分で、同じ媒体をいくつも作る必要なんか無い。むしろ、 ディスクに焼くのはHDDを空けたいときが多いので、書き出したらHDDから消える仕様は 合理的とさえ言える。
     よっぽど大切な番組ならWチューナーでW録画しても良いし、再放送時に再録画しても良い。
     それよりも、「BD-REメディアからHDDへの書き戻し」が出来たほうがずっと望ましい。
    参考記事
  • YouTubeで中林芽依(May'nの改名前の芸名)の昔の曲を二つほど聴いてみた。
     ひょっとすると中京地区限定リリースだったみたいだが、う〜ん、楽曲的にこれは ヒットしないな。事務所の力不足って感じだ。
  • 川嶋あいのCM
     DVDのCM映像に「この場所での楽器演奏を禁じます」という東京都の 警告看板の前で演奏する姿があった。
     字が読めないのか。っていうか、DVDスタッフの誰も問題にしないのか(^^;
     確かに代々木公園とかNHK前とか、あのあたりでは週末ともなれば、 皆演奏していて警告看板は有名無実だ。
     でも、みんなやっているから良いってものでもないし、TVに曝して気にならない のは無神経。自分のことしか考えていないって感じがする。
     許可を得て演奏しているならば、お断りのテロップを入れるぐらいの用心深さが ないと、失言&謹慎タレントの轍を踏むことになるよ。
6月のBS/WOWOW★注目番組
  • 6/1(日)10:00-  BShi  ★プラネットアース(10)(11)
  • 6/1(日)21:00-  BShi  美しい人 2005年・アメリカ NINE LIVES
  • 6/4(水)18:00-  BShi  アニメギガ( 出ア統さん(監督))
  • 6/6 金 午後10:00〜11:56  BShi 金曜シネマ ホワイト・ライズ WICKER PARK 2004年・アメリカ
  • 6/7 土 午後3:00〜5:33  BShi  スーパーマン ディレクターズカット版 SUPERMAN 1978年・イギリス/アメリカ
  • 6/7(土)16:30-  WOW  『LOVERS』
  • 6/7(土)19:30-  WOW  『女帝[エンペラー]』 (ハムレットの翻案)
  • 6月13日(金) 午後10:00〜午前0:27  BShi  チップス先生さようなら GOODBYE,MR.CHIPS 1969年・アメリカ
  • 6/14 土 午後3:00〜5:09  BShi  スーパーマンII 冒険編 SUPERMAN II 1981年・イギリス/アメリカ
  • 6/14(土)19:00-  フジ  古畑の中学時代を描く「古畑中学生」
  • 6/14(土)19:55-  WOW  『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』
  • 6/15(日)20:00-  WOW  『HERO』キムタクの( 6月21日(土)午後2:40 )
  • 6/15(日)15:50〜5:40  BShi  ボディガード THE BODYGUARD 1992年・アメリカ
  • 6/15(日)午後9:00〜10:24  BShi  個人教授 LA LECON PARTICULIERE 1968年・フランス
  •  BS2  BSマンガ夜話第34弾!! 6月17日(火) 24:00〜 山田芳裕 「へうげもの」 6月18日(水) 24:00〜 雁屋哲 原作・池上遼一 作画 「男組」 6月19日(木) 24:00〜 羽海野チカ 「ハチミツとクローバー」
  • 没後10年 黒澤明特集 静かなる決闘 1949年・日本 6月21日(土) 午後9:04〜10:40
  • 6/23(月)13:00-  BS2  オペラの怪人 1925年・アメリカ THE PHANTOM OF THE OPERA
  • 6/24(火)12:10-  WOW  『憑神』
  • 6/28 9:00-  BShi  シェークスピア・グローブ座「オセロー」(演出 ウィルソン・ミラム)
  • 6/29(日)9:00-  WOW  『ロッキー』1,2,3,4,5,6


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!