映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2008年4月
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2008.4.30
  • amazonが死んでる。どこかからの攻撃だろうか。amazon全体が死んでいると、 何故アクセスできないかの情報も調べようがないよな〜
  • 「BDZ-X90/L70/T70/T50」 の011へのバージョンアップ(2008年4月30日(水)〜2008年6月29日(日))
     今回は「デジタルビデオカメラとのUSB接続によるダビング、または8cm DVDを使用してのダビングで稀に本体が起動しなくなる症状を改善いたします。」とか。
     起動しなくなるって、結構致命的じゃん?ね。
     ちなみに、初代BDZ-X90(デイジー)は本日サービスセンターに引き取られていった。
     最近RD-X3のドライブが書込みを渋りだしたので、GW中にRD-X6も直すかな…
2008.4.29 [昭和の日] 2008.4.28
  • SEIKOからGS三日巻きモデルの新型登場
     クラシカルデザインのラインで、秒針がブルースチール。パワーリザーブ付き。 一般モデルなので値引きもある。いいな〜
  • SEIKO(GS)の公式サイトを見ると、「バーゼル2008」に GS初のスプリングドライブ・ダイバーズウォッチを出展とある。
     昨年はGS初のスプリングドライブ・クロノグラフを発表して発売にこぎつけていたが、 今回も既に価格まで決まっているので早い時期に発売されるだろう。
     ちなみに、「SDダイバーズウォッチ」は、ステンレスとチタンで共に200m防水の黒ダイヤル。
     既に元々のスポーツ系時計のブランド「PROSPEX」では、「SDダイバーズウォッチ」を 発売しており、そちらは「本気で潜る仕様」なのだが、GSブランドは、もっとスマートで 見た目の美しさを重視したセンらしい。
     ようするに、オメガやロレックスのダイバーに近く、ビジネスでも違和感がない路線。
     しかし値札に50とか70とか見えるとちょっと…
     逆に現行のメカニカルダイバー(20とか…の価格帯で)のデザインと実用のバランスの良さも 捨て難いと感じるきっかけになるかも。
  • ORISの両面スケルトンモデル
     以前から何か「両面スケルトンモデル」がほしいと思っていたが、ORISのこのモデルは 針の見やすさをあまり犠牲にしておらずすっきりした現代的デザインでかなり良い。
  • BDZ-X90の修理予約
     やっと重い腰を上げて…といっても電話で修理の予約をしただけだが。
     BDZ専用修理受付番号というのが有るのだがとっても混んでいた。やれやれ(^^;;

2008.4.27
  • 「オタクはすでに死んでいる」岡田斗司夫(新潮新書)
     「萌えがわからない岡田はオタクじゃない」などと言われるようになった筆者が、 日本社会の変質について考察した本。
     オタクの死は、昭和の死であるという。
     岡田氏はオタクを世代で説明する。
     第一世代(40代)…テレビ子。子供の頃からTVがあった最初の世代
     第二世代(30代)…青春期にM君事件があって、迫害された世代
     第三世代(20代)…個人の感覚「萌え」が全ての世代
     第一、第二世代は反発はしても「オタク大陸」という世界を共有していたが、 第三世代は「個人の感覚」が全てなので共有する文化や約束事が無い。
     かつてSFファンが1,000冊読んでやっとマニアとして認められるという 濃厚な社会を築いていたのが、スターウォーズとガンダムで裾野が広がったことで 拡散していったことを先例として、同じ事が「オタク」の世界で起きているという。
     私は岡田氏より少し下の世代で「オタクは新しい世代の知的エリートである」と 思っている。何かに感動した時、「何が私を感動させるのか」について作品の背後にある 歴史や人や技法、関連作品など、徹底的に研究する。
     新しい感動に出会うために、とりあえず「第一話」は何でも押さえておく。みたいな 手間も時間もかける。
     可能な限りあらゆる趣味についてちょっとずつかじっておく姿勢を持つ。だから どのスジのオタクを相手にしてもとりあえず会話が出来る。
     一方現代日本は「自分の気持ち至上主義」が広まっていると言う。
     要するに社会の中から「昭和の気質」が遠ざかっていったのと、オタクが滅びていくのが 同じことだということだ。
     ともあれ、この本で岡田氏が書いていることは世代が近い事もあってほぼ共感できるのだが、 結局のところ、第一世代のオタクは、自分で好きなものを選び取ってきた人たちであるのだから、 オタクの社会「オタク大陸」が沈没したとしても、一人一人が生きていけるのではないか、 というのが私の感想。
     まあ、共有してきた楽園は無くなったのかもしれないが、死ぬまで自立したオタクとして 各自が楽しめるのではないかと思うのだ。
  • そういえば、知人にもかなりのアニメファンなのだが、自分の青年時代(80年代前後) の作品にしか興味が無くて、せっせと古い作品のDVD-BOXを集めている人がいる。
     私も相当な量の「なつかしアニメ」を見るけれど、かつて「初めて○○に出会った時の衝撃」 を味わう為には、「ヤマト」「ガンダム」「999」「スターウォーズ」「エヴァンゲリオン」etc.が いくら素晴らしかったとしても、それを見直しているだけでは、それに出会ったときの衝撃は無い。
     今最新の作品を送り出すクリエイターたち、特に「監督」をやっている人たちは、私と同世代。 つまり私が見て感動した作品を同じように見てきた世代で、彼らが過去の名作の上に何を積み上げて いくのか、そこをもっとも楽しめるのが我々だと思うのだ。
     40代のオタク第一世代は、20年前にも同じ若者世代が苦労して新しいことに挑戦してきた名作を 見る事ができたが、今や技術も予算も成熟して最高の作品がガンガン作られる時代に居合わせている。
     もちろん「拡散」と「劣化」、いわゆる粗製濫造アニメもある。
     頑張って数をこなして行かないと、本当に良いものを取りこぼす可能性もある。
     でも、20代の頃に出会った驚くべき名作、その感動を超える作品に出会う可能性は 今も有って、レベルは益々向上している。
     今こそアニメは「大人の娯楽」だと思うね。
  • 『マクロスF』の4「ミス・マクロス」
     1,2,3話通して「ランカが歌うとバジュラが襲ってくる」という関連が見られたが、 第4話でもコンテストでランカが歌ったらバジュラが演習空域にデフォールドという 結果に。
     コンテストの結果は、審査員の間で「ランカちゃんは新鮮で可愛い」という評判が かなり高かったようだが、結局は大統領の子息(?)が「審査委員長に手を回してランカの優勝を阻止」 というように見えた。
     つまり、移民船団の行政にかかわるトップの間では、「ランカが歌うとバジュラを呼ぶ」 という現象…かどうかは不明だが、何か「不都合な秘密」が隠されているのは明らかに。
     しかしこの設定、「アイドル歌謡をバックに戦闘シーンが繰り広げられる」という 演出を世界の設定から正当化する荒業である。考えた人はセンスあるなぁ。
     「ミス・マクロス・コンテスト」は「伝統行事」だとか。
     船団は地球人類とその文化を絶滅のリスクから救うため銀河に広める事が目的。
     だから、とにかく「文化と伝統」が重視される社会であるらしい。たとえアイドルコンテストであっても、 それが大切な文化であると見なされているならば、船団中の重鎮が参加する。
     というわけで「アルトの父親(=歌舞伎役者)」が審査員として現れ、息子と遭遇。
     ここの描写が、まるで「美味しんぼ」の海原遊山と士郎の対決みたいで笑えた。
     良く見ると会場の構造や、ステージの装飾もオリジナルを踏襲しているらしい。
     ランカがコンテストで歌ったのが「伝説の曲・私の彼はパイロット」
     1stのミンメイのブリブリにアイドル的な歌と比べると、だいぶ大人びた歌い方で良い感じ。 ミンメイは「敢えてアイドル的」に歌っているのだと思うが、ランカちゃんは 中の人(歌&声優)が厳しいオーディションを勝ち抜いた実力派なので、これからも 期待できるのでは?
     コンテストの最中に出撃というのは、1stの「ミス・マクロス」と同様。
     1stのひかるは出撃中に艦内放送のコンテストを見ている不真面目さだが、Fは 入隊試験なので真剣だ。
     試験の相手は同じSMS社員らしいが、ゼントラーディの女兵士「ピクシー小隊」。 機体は「クァドラン」。
     派手な空中戦で、ランカの歌の歌詞に合わせて「ハート」型の飛行機雲なんか描いて、 かなりのサービス。撃墜したら「藤娘」のキメポーズとはやりすぎでは(笑)…それとも、 歌舞伎役者の家系に反発して家を出たけれど、女形としての特訓が身に沁みているという エピソードが今後も描かれるのだろうか。
     巨人族のくせに「ピクシー(妖精)」とは…と思っていたら、「クァドラン」から降りてきた 女兵士は「とんがり耳」だった。確かに妖精っぽいかも。
     ゼントラーディの戦闘ポッドが無茶な体育座り姿勢なのも伝統か。
     ピクシー小隊のリーダーらしき「クランクラン」は青の長ロングヘア。
     妻が「あんな髪ではヘルメットをかぶるのが大変だ…」と言ったが、ゼントラーディは 髪の毛が動くという設定なので、するするっと収まるのかもよ(?)
     今回のラストは、中華「娘々」でのランカの入退祝い宴会。
     ピクシー小隊のメンバーが「マイクローン化」して参加。1stではマイクローン化は 決死の覚悟という感じだが、Fでは毎日縮小拡大自由自在という感じなのか。しかし、 クランクランのマイクローンが「萌えチビッコキャラ」なのは笑った。狙いすぎだろう(?)
     「娘々」店内を良く見ると、「マグロのカブト焼き」が名物料理として他所のテーブルに 出ている。って中華料理じゃないし(笑) でも「ミンメイ縁の店」としては外せない ところだな。
     エンディング・クレジットに「SMS小隊」の歌
     どこでそんな歌が?と再見すると、一番初めのアルトしごきシーンのバックに軍歌っぽく 聞こえているのがそれらしい。セリフにかぶらない為か歌詞が聞き取れないのが残念である。
     どうも、ここまで毎回新曲が投入されているようで、サウンドトラックCDが楽しみだ。 これは6月頃発売されるらしい。
  • 『超時空要塞マクロス』再見(DVD-BOX(3))
    • 9.ミス・マクロス
    • 10.ブラインド・ゲーム
    • 11.ファースト・コンタクト
    • 12.ビッグ・エスケープ
     1st再見はミス・マクロス・コンテストから、ひかる達が捕虜になる話、 ゼントラーディ三人組の潜入のエピソード。
     マクロスが相手にしているのがとてつもない大艦隊であることと、 「伝説のプロトカルチャー」として興味を持たれ、様子を見るために 泳がされていることなどが解かってくる。
  • 妻への解説コーナー
    • マクロスという作品の描かれ方について
       マクロスは作品世界の中の「史実」というものがあるのだけれど、我々が見ている 作品(『超時空要塞…』『マクロスF』など)は、作品内史実を元に「創作された作品」 という設定で創作されているのだそうだ。
       たとえば、TV版『超時空要塞…』と劇場版『愛・おぼえていますか』は、全く同じ 人と時代を描いていながら少し設定が違っているのは、互いに史実を元に創作された フィクションだから…という立場だから。
       その他のOVAなどは、マクロスの世界で「学園ドラマ」を作ったらこんな作品に… というように成立したフィクションである。
       SF的に無理な設定があっても「本当の世界ではもちろん無理だけど、 フィクションとして創作されたものを見ているから」という態度自体がSFになっている メタな構造ということだ。
       なんだか巧妙だね〜
    • 『超時空要塞…』のゼントラーディはそもそも何と戦っているの?
       公式設定では、紀元前100万年〜50万年頃、「プロトカルチャー」と呼ばれる 知的種族が遺伝子工学を用いて「代理戦争兵器」としてゼントラーディ人、プロトデビルン などと呼ばれる「生物兵器」を生み出した。
       しかし制御を誤り彼らが暴走。巻き込まれてプロトカルチャー自体が滅びてしまう。
       プロトデビルンは封印されたものの、以後、残されたゼントラーディ人は敵対する 「監察軍」と50万年以上にわたり抗争を続けることになる。
      (このエピソードは『マクロス7』で触れられている(らしい…見てないんだよね))
       捕虜になったひかる達がゼントラーディの艦内で「高度な技術を持っているのに何故 艦内はボロボロなのか」と不思議がるシーンがあるが、ゼントラーディは「自動兵器工場」 が生産した兵器を消耗していくだけで、自分たちで新たな兵器を開発したり、 壊れた兵器を修理したりする事がない。
       これは、もともとゼントラーディは「作られたもの」であるからなのだ。
       そして、
       1999年7の月。空から宇宙戦艦が降ってくる。
       宇宙戦艦「マクロス」はそもそも「監察軍」が大破した戦艦を廃棄したもの。
       地球人は銀河系宇宙で他の知的生命体が戦争を行っていることを知り、宇宙からの脅威に備えて 「統合政府」を樹立するが、これに反対する勢力と戦争になる。
       統合政府は空から降って来た戦艦に用いられたオーバーテクノロジーを研究することで、 対巨人用可変戦闘機(バルキリー)などを開発する。
       2009年。統合戦争が終わり、マクロスの修復が完了。
       …ところが、この戦艦には監察軍の罠が仕掛けてあった。
       監察軍の宇宙艦を追跡してきたゼントラーディ軍が地球に現れた時、捨てて行った連中の 組み込んだプログラムが作動して、勝手に敵(ゼントラーディ艦隊)に向けて主砲が発射される。
       このため、地球とゼントラーディ軍の間に戦争が勃発。
       2010年、ボドルザー艦隊との戦い
       「文化」=「ミンメイの歌」に感化された一部のゼントラーディ軍人たちは価値観の転換を果たし 地球人と交流することになるが、これを「ゼントラーディ軍全体を弱体化する脅威」と判断した 上層部が感化された艦隊もろとも地球人を殲滅しようとして戦いが起こる。
      (ここまで、『超時空要塞マクロス』『愛・おぼえていますか』)

       この戦いの生き残りの地球人とゼントラーディ人が手を組んで、将来起きるかもしれない 戦争で自分たちが絶滅する可能性を避けるために、銀河に分散して生き残ろうとしているのが、 今回の『マクロスF』の時代である。
    • バジュラの絵は誰が書いたのか
    • 25周年記念(?)ミスマクロス・コンテスト
       『F』#4の中に登場する看板に「25th」のものがある。
       『F』自体が1stから数えて25周年記念企画である。
       時代的には
      『超時空要塞マクロス』は西暦2009年
      『マクロスF』は西暦2059年で50年後、移民船団として25番目
      護衛している軍艦の名前が「マクロス25」
      SMSの装備する最新バルキリーの型番がVF-25
      ミスマクロスF自体は12回(開会アナウンス)
      ミスマクロスF舞台背景の数字が20。←何の数字だ?
      優勝したのは、ナナセの知りあい(No.9 ミランダ(?))のようだ
2008.4.26
  • 長野で「聖火リレー」
     小競り合いですんでなにより。しかし、警備員の壁に阻まれて沿道に並んだ人たちに聖火が見えないような 状況で開催する意味があるのかどうか。
     オリンピックと政治は分けるべきだが、各国を回る「聖火リレー」は盛り上げるための政治・経済的 イベントでは有る。だから「聖火リレー」はスポーツではないのだと。
  • ガンダム系ワイン「Z(ゼータ)」
     妻が楽天の通販で購入。「ZETA」はスペインの「BODEGAS ANTENTICA」というメーカーの 商品で赤白泡いろいろな種類がある。赤Z,黒Z,白Z,泡Z,ロゼ泡Z,…
     今回は「モナストレル」を飲んだが、室温(20度前後)になじんでくると美味しく感じる。
2008.4.25
  • アナログ放送視聴者への嫌がらせ開始
     これから画面に「アナログ」という文字を入れたり、レターボックス表示で黒帯を入れたり、 さまざまな嫌がらせが始まるらしい。
     2011年までは今持っている機器を最大限活用したいと思っている国民に対する 挑戦だな。
2008.4.24
  • 『ルートヴィヒ』(BS11)
     BS11で二分割で放送された『ルートヴィヒ』を流し見。
     放送は1:43x2(=206分)
     DVDの完全復元版は237分(3:57)で31分もカットされていると分かったら、保存する気は失せた。
     配給会社の要望で、劇場公開番は、監督自らが約180時間にカットしたものを第三者が140分に 切ったとか。どちらにしても半端だ。
     それよりも不可解なのは「イタリア語」吹き替えってこと。
     監督はイタリア人だが、口元を見るとこれが役者のオリジナル音声では無い。(各国語のYes/Noで判別)
     本来の登場人物の言語は「ドイツ語」だが、資料を探ると「フランス語」で撮影したようだ。
    (英語という説も見かけたが、口の形を見ると違うかな?)
        ドイツ語の話をフランス語で撮ってイタリア語吹き替えしたものを日本語字幕で見るって どうなんだろう。なぁ?
     主役の「ヘルムート・バーガー」はオーストリア出身だそうだが、イタリア語をしゃべっていると やっぱりイタリアの話っぽく見えてくる。衣装はともかく。
     いっそのこと日本語吹き替えしてしまったほうがスッキリしないか?
2008.4.23
  • シェイクスピアの誕生日&命日
  • 舞台Studio Life公演・音楽劇「夏の夜の夢」鑑賞(新宿・シアターサンモール)
    [公式HP]
2008.4.22
  • アニメ『RD潜脳調査室』の3
     まだ見ている第三話。前回停電回復のために無許可で電脳空間に入ったことを咎められる主人公は、 ならば正式にスタッフとして参加する試験を受けることになる。なかなか成功せず再挑戦を繰り返すが、 突然電脳空間に潜航中の他のダイバーが事故に合い、過去の大先輩として救助に向かう。
     てな話し。
     ここまでの3話で「起承転結」の「起」を語って、次回からは電脳空間の秘密が語られるのだろう。
     しかし薄味の語り出しだったことは否めない。3話60分を使ったが、Aパート10分でも足りる気が するし、映画ならそもそも「主人公は老人で電脳空間で若返る」と言う設定そのものがカット されそうな…。この先そのことが重要な意味を持つのかな〜?
     ちなみに主人公とほぼ同年代の「責任者」80歳を超えているけれど、壮年の風貌(40〜50歳?)を 維持している。たぶん『攻殻機動隊』の擬体と同じ技術で。
     しかし、人間と同じ知性と外観のアンドロイドが製作可能で、擬体化で肉体の老化も 超越することが可能になった未来で、 宗教や貧困以外の理由で車椅子で生活する老人がいるのだろうか?
     「老人がメタル(電脳空間)の中で若返って大活躍」ということに価値を置くのなら、 肉体の老化は越えることの出来ない壁、という設定が必要なのではないか。
  • 「電脳空間に潜る」ということを本物の「潜水」のアナロジーで見せようというのがこの話しの基本設定。
     でも肉体的に「素もぐりの名人」という技能が電脳空間へのダイブと全く同じに有効だという 設定はちょっと理解できない。
     「電脳空間の深いところ」というのが「水深」と同じ意味を持つ必然性が提示されていない。
     この先きあっと驚く設定が明らかになれば面白いとおもうが…
2008.4.21
  • 最近「環境サミット」に合わせてか、環境問題番組を目にする事が多い。
     マジメな番組の合間に、雨水を溜めましょうとか、世界で不足している食品の倍も 日本は食べ残しを出しているとか、「言っても仕方の無いこと」を言う人が出てくるので困る。
     日本で溜めた雨水がアフリカの乾燥地帯の水不足に関係ないし、給食を残さずに食べたら 飢餓の子供に食品が行き渡るわけじゃないし。
     「皮膚の色の多様化が、人類の生息域を広げた」という検証番組は面白かった。
     つまり
    1.猿から人になる(=森から平原に出る過程)で、炎天下の平原を長時間歩くために体毛を薄くして暑さに対処した
    2.紫外線対策として、体毛の替わりに皮膚の色を濃くした
    3.皮膚の色を薄くすることで、日光が少ない地域でもビタミンDを作れるようにして北に生息域を広げた
     なかなか巧妙である。ところが、人間が文明を得て海を渡るようになると、過去何万年もかけて広がった遠隔地に いきなり住むようになった。
     そこで、
    4.エスキモーは肌の色が濃すぎてビタミンが作れないので、アザラシの生肉で栄養を取っていたのに、 食のアメリカ化で、健康を害する人が増えてきた
    5.オーストラリアは国土の大半が砂漠なほど日射が強い(アボリジニは真っ黒)のに、白人は北欧並みに 真っ白なので、国民の2/3が皮膚ガンにかかって深刻な問題になっている。
    などの歪みが現れているのだとか。
     4,5の問題なんか、ほとんど「宇宙移民SF」のテーマのようだ。
     程ほどに色の付いている日本人でよかった。
2008.4.19
  • 『超リサイクル要塞マクロスF』
     『マクロスF』第3話の後夢を見た。
     車で宇宙移民船の田園地帯を走っていると、 眼下に広がる広大な野菜畑の作物の列の葉陰に死体が埋まって、足がにょきにょき 見えている。
     っと、あたりの土がぼこっと動いて「っぷは〜」と息を吹き返す人。
     「あぶねぇぶねぇ」って埋葬するには新鮮すぎた、みたいな事故も稀にあります。みたいな?
     のように、宇宙移民船は死者も貴重なマテリアルとしてリサイクルするという設定を 葬式シーンに組み込んだマクロスFはなかなかSFマインドにタッチしてくる。
     第1話の先頭でいきなり死亡したSMSの仲間の葬式シーンで「宇宙棺おけ」にセットされた 死者ががっちょんと送り込まれた先は、よくあるパターンなら「宇宙葬」?と思いきや、 怪しい液体の中で分解されて「いずれ我らの血肉となれ」みたいな世界。
     あぁ、究極のリサイクル社会。閉じた生態系。アニメで描かれるのは極めて 稀なことではないか。
     人体の元素構成比は「酸素65・炭素18・水素10・窒素3・カルシウム1.5・リン1」ここまでで98.5%
     残りは、Fe,F,Si,Zn(g級),Mn,Cu,Se,I,Mo,NiCr,Co(mg級)
     えっ人体練成?がネタモトじゃありませんって。
     この手で検索すると「微量元素」の健康食品サイトに当たる確率が高いけれど、 要するに「海水に含まれる元素」と一致しているという話。
     普通に葬式(火葬)をやると、人体の93%(O,C,H)が、水と二酸化炭素になってしまうので、 実は宇宙移民船でも怪しい溶液に溶かして再生処理するよりも「火葬して灰は畑に撒く」 ぐらいが合理的かつ、納得的かと思いますが。
    参考:一家に1枚周期表…我が家でも印刷して使ってるよ
    参考:生体元素と医薬品の開発
  • 『超時空要塞マクロス』DVD(5〜8,9話)鑑賞
    • 5.トランス・フォーメーション
    • 6.ダイダロス・アタック
    • 7.バイバイ・マルス
    • 8.ロクゲスト・バースデー
    • 9.ミス・マクロス
     『マクロスF』第3話「オン・ユア・マークス」を見て1stからの元ネタ復習。
     フォールドに巻き込まれて冥王星軌道に放り出された商店街を回収して、 1st.マクロスの艦内には商店街が出来る。
     マクロス艦内に三層に押し込まれた町並みは、みれば見るほど、 お台場の「ビーナスフォート」みたいだ。そのうち艦内の天井に青空や夕日が 投影されるようにもなる。
     ちなみに次回のF「ミス・マクロス」は、1st.第9話と同タイトル。
     F(フロクティア)は、1話で歌と戦闘のサービス、2話で人間関係の説明、今回第3話で登場人物が それぞれの役割に向かってスタートするという、着々と前進している感があって安心できる。
     敵「バジュラ」の攻撃によるドーム破損のために飛び込んだ「退避壕」に閉じ込められる話は、 1st.第3話「スペース・フォールド」、第4話「リン・ミンメイ」で描かれた話へのオマージュ。
     退避壕の中でランカちゃんが「マグロ饅」を持っていたのは、第4話でヒカル君が 宇宙空間に浮かんでいた(冷凍)マグロを捕獲して二人で食べたエピソードから。
     ランカのお店が「娘々」というのは、ミンメイがバイトしていたお店の支店(?)だから。
     ランカちゃんが「閉じ込められたら、その… マグロ饅、みたいな?」とか発言しているのは、 ミンメイのエピソードが商品のキャッチフレーズとして伝説化しているのかもしれないね。
    (ちなみに、なぜランカが「マグロ饅」を持っていたかと言うと、前の回で約束した 「おにいちゃんの職場に差し入れを持っていく」途中だったから。)
     Fでは閉じ込めエピソードは1/2話のネタとしてさらっと使っているが、「極限状態」での 各人の性格描写に上手く使っている。
     アルトの突っ張っているけれど、実は高校生らしく結構いっぱいいっぱいなところ、
     ランカの天然で可愛い部分の裏に、過去の惨劇の体験から心の障害を持っているところ、
     そして、二人とたいして違わない年齢のはずだけれど、シェリルの強靭な精神と、 スターであり続けるために、どんな障害にも自分でぶつかって勝ち取る根性が 必要だということを、短時間で的確に描いている。
     監督も脚本家ねすごい。ちなみに脚本の「吉野弘幸」はガンダムSEEDやコードギアス、 舞-HiMEなんかを手がけているらしい。
     どさくさで行方不明のシェリルを マネージャーが捜索する場面で「艦内ネットワークにインプラントで接続する」という話が出てくる。
     どうやらこの時代の人間は体内に「補助電脳」を埋め込んだり、視覚を直接メモリーするチップを 埋め込んでいるらしい。(生命倫理の問題か、国によっては違法だったりするようだが)
  • 今回の放送で「ランカ」には行政府レベルで秘匿すべき大きな秘密があるらしいと判明したが、 第一話から敵(バジュラ)は、ランカをターゲットに攻撃を仕掛けているように見えるよね。
     第二話でバルキリー操縦席が大揺れしてアルトに胸を触られたランカが悲鳴を上げると、 地上に進入していた敵バジュラがランカの方角を注目したために隙が出来て撃破される。
     …というシーンもある。
     めっちゃ、怪しい。
     第二話では、シェリルとすれ違うシーンでランカが歌ったとたんに、生き残りのバジュラが覚醒。
     怪しすぎます。
  • これからも1st.とのリンクネタで楽しませてくれるのかどうか分からないけれど、 次回「ミス・マクロス」は同じネタなので楽しめそう。
     1st.の「ミス・マクロス」はMBS開局記念番組で、ゼントラーディ軍の偵察機が傍受に来て、 カルチャーショックを受けるという重要な話だ。
     ちなみに、マクロス艦内放送と、毎日放送の略称は同じ「MBS」、これもパロディーなのかね。
  • 妻への解説コーナー
    • フォールド航法…ワープ航法と同じ。三次元空間を四次元的に「折りたたむ」ことで 近道をするという原理からフォールド(=折りたたみ)航法という。
       フォールド航法による高次元空間への出/入りを、フォールド/デフォールドという。
    • 人工重力…マクロスFでは「0.75G」が標準重力になっているらしいです
       重力が小さければ建造物は華奢に作れるし、空を飛ぶのも楽チンだけれど、地表での移動は 摩擦力が小さくなるので危険に。慣性は変わらないのにブレーキが利かない(摩擦力は垂直加重に 比例する)から。
    • ミーナ・ローシャン(平野綾)&ラム・ホア(福原香織)… マクロス25ブリッジオペレーターで元「こなた」と「つかさ」
      今後ボケと突っ込みを展開するかどうかは不明(笑)
    • シェリル・ノーム…声 = 遠藤 綾 = らき☆すた(高良みゆき)です
    • 通販シェリル…#3のラストで通販番組のイヤリングに食いついていたシェリル
       確かに左のイヤリングが無い。どこでなくしたのか遡って見ると、#2でSMSで見せられた遺品 の中にある。
       ん〜、落としたのはいつか…というと、#1の登場時は有り。コンサート開始、 ステージから落ちる瞬間までは有り。ということは、シェリルが落ちたときにアルトの どこかに引っかかり、それがバルキリーの操縦席に落ちたと。
       第二話でシェリルが荷物を探しているのは、イヤリングを探しているらしい。
       この時ライブビデオを見たがったのは、いつイヤリングを紛失したのか確認したかったようだ。
       細かいネタを作りこんでますね。
    • 太陽と木星 … ドームの外に見える木星。元ネタ不明。太陽がどこから差しているのか不明。
       追々調べます。
  • 米Universal,7月にBD参入
     HD DVD撤退から半年近くのタイムラグは大きい気がするが、とにかく大手がそろうという話。
     買いたいのは『アポロ13』くらいかな。
2008.4.18
  • 『劇場版 COWBOY BEBOP 天国の扉』Blu-ray鑑賞 ★★☆
     これがバンダイ系作品の標準なのか、フルHD(1920x1080)サイズより一回り小さく 収録されているのが気になる。プロジェクターの設定で拡大投影してもまだ黒枠が残る。
     しかし、画質そのものは良好。
     付録ブックレットを見ると、HDリマスター作業で丁寧にゴミ、キズを取り除いた上に、 シーンによっては新たな色味の調整などエフェクトを施したところもあるそうだ。
     室内から屋外シーンに変わるとコントラストががらっと変わって開放感が感じられるし、 背景画の緻密な書き込みも見通し良いので楽しめる。
     画質で見せるタイプの作品では無いけれど、本作品の鍵になる小道具、 「ナノマシン(人工ウィルス)を封入した青いビーダマ状のカプセル」に 光が当って輝き、青い影を落とす絵が、幾度と無く映し出され、そのたびに美しい。
     現在TVシリーズがNHK-BS2で放映中で、そちらも良く出来ているけれど、さすが 劇場版は作がスタッフも豪華で、カンフー系アクションも見ごたえがあるし、 戦闘機のチェイス、ミサイルの乱舞も何度でも再生したくなるスリルがある。
     ストーリーなんか無くても良いくらい、動きで見せる力がある。
     ストーリーは、スカッと勧善懲悪というより、混沌とした時代を移すような犯罪。
     軍が開発した細菌兵器(タンパク系ナノマシン)の犠牲になった被験者が、復讐のために 火星の住民全員を巻き込むバイオテロを目論む。という事件。
     そのリハーサルとも言える事件に「3億ウーロン」もの賞金が掛けられ、主人公(スパイク) たちは犯人を追い始めるのだが、最終的には次なる犯行を阻止する、という正義の味方みたいな ことになっていく。
     それにしても、賞金を得るためには「生きたまま捉える」ことが条件になっていて、 TVシリーズから、大金のかかった賞金首とは毎回命懸けの戦いになって、事件は阻止できても 犯人は死亡…、つまり賞金はパー。ということになってしまい、絶対にビバップ号のメンバー は貧乏から脱出できないことになってるのなぁ…(^^;;
2008.4.17
  • 今シーズンやっているアニメ、おさらい
     ◎○△×の4段階評価。ただし第二話まで。
     今月見たアニメは、なんと13本も有るが、一発リタイア3本、近日リタイア1,2本てところ。
    • ×『絶対可憐チルドレン』テレ東,SynergySP…平野綾が出演。子供向けってことでターゲット違い
    • 『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』TBS,サンライズ…一見キャラ萌えだが、テーマは社会派なのかも。1stシーズンを見ていなかったのは残念。
    • 『ソウルイーター』テレ東,ボンズ…スタイリッシュな絵がガンガン動いて楽しめる
    • 『RD潜脳調査室』日テレ,I.G…士郎正宗×I.Gなので見ているけれど、テンポが劇遅!リタイア寸前
    • 『アリソンとリリア』BS2,マッドハウス…名作アニメっぽい流れ?
    • ×『カイバ』WOWOW,マッドハウス…絵がファンタジーなのは良いとしてストーリーが流れてない。リタイア
    • 『図書館戦争』フジ,I.G…絵が緻密で美しい。これからの盛り上がりに期待している。
    • 『xxxHOLiC◆継』TBS,I.G…絵がスタイリッシュ。雰囲気も面白い。声優もテンション高い。
    • 『マクロスF』MBS,サテライト…シリーズ最高のマクロスになりそう
    • ×『ドルアーガの塔』tvk,GONZO…第一話はパロディー精神ぎっしりで笑えた。が、原作ゲームに興味が無いので一回で満足した(^^;
    • ×『ゴルゴ13』テレ東,アンサースタジオ…なるほど原作どおりだねって感じ。多分2,3話で脱落します
    • 『ケロロ軍曹』テレ東,サンライズ…5thシーズン。OP/EDに原点回帰の意図が感じられる。
    • 『カウボーイビバップ』BS2,サンライズ…NHKありがとう。面白いです。
    • 『狂乱家族日記』…本屋のラノベ売り場で目だって気になっていたが、アニメは凄いテンションだ(笑)
  • その他、『ガンダム00』『精霊の守り人』のHV再放送も録画中。
     去年11月からBlu-rayに移行したので、これらはDVDも録画したけれどハイビジョン5.1chで取り直しということで。
     25分アニメは、SR(AVC 6M)モード(ハイビジョン5.1chで)で、15,6話録画できる。
     1クール(3ヶ月)13話がBD一層25GB 1枚に収まるので、コレクションには非常に都合が良い。
     DVDに録画していた時には、一枚4〜5話で、半年アニメ(25,6話)で5,6枚、一年アニメ(50〜51話)で 10〜11枚使っていたことを考えると、BDは一年に4枚で済み、とてもコンパクトだ。
     最近多い半年アニメなら、BD2枚入りケースにぴったり収納できて、収まりも良い。
     一年ものなら最初から「BD2層50GBx2枚」を使っても良いかもしれないが、もうちょっと 安くなると良いな(笑)
     BD1層は、Amazonでついに500円台に突入(税込み6,000円/10枚パック)。順調である。
     容量がDVDの5倍なので、CPRM対応DVD-Rとは、ほぼ互角といえる時代に突入か。
2008.4.16
  • ビクターが国内薄型TV事業から撤退?
     正式発表は25日とか。
     薄型TV市場の国内シェアは「数%」で赤字の原因になっているとか。「倍速表示液晶」では 業界の先頭を行ったが、今はもう全メーカー横並び。秋葉での売り場面積はそれなりにあるけれど、 確かに「売り」が弱い。
     ビクターは「ケロロ軍曹愛用のブランド」なのでTV撤退は残念。
     でも、映像事業全体で考えると、ビクターにはVHS時代のようには売れる商品が何も無い。 以後、売り場で一番ビクター製品が目立っていたのは「AVセレクターのコーナー」くらいだったが、 HDMI時代になってそれさえ対応製品が出てこないくらい元気が無い。
     TV周辺はHDMI接続になってメーカーによる「囲い込み」が進んでいるので、レコーダーとTVの 両輪が必要で、さらサラウンドシステムも欲しいところだ。
     レコとTVの両方が揃っているのは、「松下・ソニー・シャープ・東芝」の4社か。
  • それにしても、何もかも低価格競争で、各社はどこで利益を出しているのだろう…?
     SONYがQUALIAブランドを止めたのはやっぱりもったいないことだ。
     デジタル時代になってから「高級で長く使える製品」が無くなってしまったが、 そろそろ、放送はデジタルハイビジョン、ソフトはBlu-rayで「フォーマット」の変化も落ち着いて 息の長い商品が生まれて欲しいものだ。
  • 音楽メディァは、SACD/CDハイブリッドで決着したのかなぁ…。
     SACDも売れていないと思うが、DVD-Audioよりは普及率的にマシな気がする。
     Blu-rayではサラウンドの超高音質フォーマットが新登場しているけれど、 CDそのものは、ポータブル機器に転送できないと売れないから、当面消える事がなさそう。

  • 氷川丸が営業再開
     「今回の改修では就航当時の資料を基に、約10億円をかけ、ダイニングルームや客室をアールデコ様式に改装。 25日に一般公開される」だそう。歴史的な部分に価値を見出すのは良いことだ。
2008.4.15
  • 『ブレードランナー ファイナル・カット』(Blu-ray Disc 2枚組)をポチッと予約してきたぞ。
     米国では5枚組みで発売されているが、構成は「BD本編3バージョン+DVDの特典2枚」とか。
     だとすると、日本版は2枚だけれど、よほどのマニア以外には充分お宝仕様。というか、 これで嫌だと叫ぶようなマニアはとっくに米国版購入済みだよね、きっと。
  • アニメ『RD潜脳捜査室』第二話
     第二話は主人公の老人の介助をする女の子が中心のエピソード。
     第一話で生じた「謎の停電」を調べる為に少女が変電所に駆けつけると、 なんと施設全体が融けて無くなっている。そこで昔使っていた風力発電のロックを外して 電気を起こすという話。
     まあ「島の中を走り回ってスイッチをいくつか入れただけ」の話し。
     これでいいのか…(^^;;
     女の子が走り回るだけのスカスカのストーリーのおかげで、目に付いたのは、 登場する女性が全員ぽっちゃり、むちむち太目なこと。娘たちばかりか、 アンドロイドまでむちむちだ。
     監督の趣味?この体型にストーリー進行上の秘密が隠されている…わけ無いか?
     ともあれ、1,2話ともストーリーが薄すぎて心配になってしまう。
     毎回(作品中の)現代シーンと、登場人物の過去の経緯を交互に見せているが、 その演出が流れを分断、停滞させているともいえる。
     今後どういう展開をするつもりなのかわからないけれど、この薄さでは1,2話が 無くても全然困らなさそうだ。だって、「この老人は○年前の潜水中の事故で 長年寝たきりになり、医療の発達で現代に蘇ったのだ」って言葉で説明すれば、 5秒で済む話で。
     期待していたのに、プロダンションI.Gが壊れていくのを見るようだ。まあ、 絵は綺麗だけれど。
  • 『攻殻機動隊』の士郎正宗が設定協力している
     …ということだが、2回見た限りでは「電脳化が日常生活に浸透している」という 部分しか無いみたいだ。
     細かい設定は疑問だらけ。
     変電所が消滅して困ったのは「島には生命維持装置が止まると危険な老人がいる」 という理由だが、普通は医療機関には自前のバックアップ電源があるものだ。
     風力発電の風車を回して電気が戻るのか考えると、変電施設が融けるような 大事故があった場合は難しそう。そもそも、発電施設と利用者を中継するための 変電所であるわけだし。
     さらに、そんな大事故で電気が止まって命も危ないと言うのに、電脳ネットワークは 普通に使えているというのも不思議と言えば不思議である。
     全体的に、危機管理がなってない。介護少女以外誰も椅子から離れて行動していない もんな。電脳ボケなのかな(笑)
  • 『RD潜脳捜査室』のラストに「あなたにリアルドライブ」という、 介助小娘の声をあてている声優が「番組の告知」のため生身で登場するミニコーナーがある。
     彼女が一語一語発生するたびに、頭をガクガク揺らしているのが、ものすごく目障りだ。
     一生懸命しゃべると、そうなるのか?
     しかし、この動きは発音している最中に、「ストーリー」や「文」ではなく「単語」でしか 内容を把握していないことを表しているようだ。そこには大きな流れが無くて、一語一語全部 に力いっぱい…というか一杯一杯、痛々しい感じだ。
     少しはアニメのなかで自分が声を当てているキャラクターがどういう動きをしているか 見ても良いと思うし、映画や舞台を見たほうがいい。
     だいたい、こんなモロ「へたくそ」に見えてしまっては事務所的にもマイナスでしょ。 誰か指導しようよ。
2008.4.14
  • アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』
     最初に「キャラデザインが変だ」…と思ったが、クレジットを見たらCLAMPだとか。
     「xxxHOLiC」と同じってことですか。「xxxHOLiC」は全体的に物凄く変な絵で面白いのだが、 『コードギアス』はガンダムの世界にCLAMPの「顔」を載せた感じで違和感を感じるな。 統一感が無いと言うか、はじけていないというか。
     「顔」はさておき、設定は「9.11以降の世界」から生まれたものだなぁと思った。
     『ガンダム00』も覇権国とテロがテーマだが、『コードギアス』も帝国主義とテロがテーマ。
     植民地化された日本で、宗主国に反抗する一派がテロリストとして武力闘争を展開する という話で、ロボットと超能力は出てくるけれど、背景はまったく軍事大国批判だ。
     作品中の帝国は名前こそ架空だが地理的にはアメリカで、対抗する「テロリストが正義」という、 こんな企画が通る事がポスト9.11的ではないかと思う。
     比較するとまだ『ガンダム00』の方がファンタジー度が高いようにも思うが、 いずれにしても現実世界の「アメリカの失敗」がこういう企画の下敷きになっていることに 違いは無い。
     もっとも、そういう企画が「問題作」となっているのか、それとも時代のムードに 終わっているか、まだまだ判断は難しいと思うが。
  • アニメ『マクロスF』
     やっとで第二話。一週間が待ち遠しかった!
     初回は主要登場人物の紹介と異星人襲撃、主役メカとの交戦と盛り沢山だったが、 第二話はマクロスらしい三角関係の提示と主人公(アルト)がこれから所属することになるだろう 軍とのかかわりの話し。長い話の導入部としてうまく出来ている。
     残念だったのは「中華料理のCMソング」が無かったこと。あれは毎回あってもいいな(笑)
     第一話の次回予告は、主人公アルトがバルキリーで女の子(ランカ)を空中キャッチするシーン。 これが『1stマクロス』第二話にある、バルキリーでひかるがミンメイを空中でキャッチする シーンと同じで、今回の脚本が大いに1stを意識したものであることを思わせたが、 本編を見ると『1st』はミンメイが落下していくシーンだったが、『F』では上、つまり 宇宙船のドームに開いた穴から宇宙空間に吸い出されるシーンになっていて、シーンは オマージュだけれど「上下逆さま」というひねりを加えていたのにちょっと感心。
     腰が抜けたランカをバルキリーで捕まえるのに、微妙な力加減をする、という描写も 「操縦感を握る指先の柔らかな操作」が書き込まれていて、素晴らしい。
     操縦といえば、バルキリーの照準の微調整に、操縦桿の先端に組み込まれた「トラックボール」 を操作しているのが、ひょっとして『1st』へのオマージュ?という感じ。
     指先の描写には気合が入っている。だれか「指先」の得意なアニメーターが 入っているのかなぁ。
     「空中キャッチシーン」では、ランカが破壊されたドームから宇宙空間に吸い出されてしまうが、 彼女が「生身なのに無事生還」した理由が、「ゼントランのクォーター」だから。
     ここは「『1stマクロス』を見終えていない妻」のために補足しておくと、
     『1stマクロス』の敵、ゼントラーディ軍の 軍人は戦闘用に色々強化されていて、宇宙空間の真空に曝されたくらいでは死なないほど丈夫 という設定だったので、子孫にもその形質が遺伝している。
     ゼントラーディは「巨人族」だが、遠い祖先は現人類と繋がっていて、戦争のために強く巨大に進化した人種。
     高度に進化した科学の力をもって「マイクローン化装置」というものがあり、 通常の人類サイズに縮小する事が出来る。『1stマクロス』では、潜入捜査のために マイクローン化したスパイをマクロス艦内に送り込んだりしていた。
     文化を覚えたゼントラーディの人々は人類との融和が進み、マイクローン化して 結婚に至るものも大勢居て、今(F)に至るという設定だな。
     初代マクロスが地球に落下して約50年なので、ランカ・リーが「孫世代」のクォーター というのは妥当な設定だろう。
     ランカがバイトしている中華が「創業50周年」というのも、マクロス商店街直系の店は 大体全部そんな年代になる。
     ちなみに、雑誌「ニュータイプ」のインタビュー記事によると「ランカの髪の毛が動くのは、 ゼントラーディの体質」だそうだ。
     どういう仕組みになっているのか不明だが、ゼントランは動物の耳や尻尾のように自分の 意思や感情で髪の毛を動かす事が出来るタイプが居るらしい。ので、彼女の髪の毛が ヒョコヒョコ動くのは「絵的」な演出ではなくて、実際に動いているって設定だそうだ。

     オープニング映像を見ると、追々「巨大ロボット型マクロス」も登場するようだが、 戦闘指揮所には、『1st』と同じように髭の艦長とオペレーター三人娘らしき メンバーが詰めている。
     『1st』同様に小娘に振り回されるダメ艦長なのかどうかは追々明らかにされていくだろうが、 三人娘の1人に「平野綾」の声が当てられているので、これが単なる声優萌え目当ての「撒き餌」 で無いのなら、今後それなりの活躍をしてくれるのだろう。
     三人娘の1人が「おかま」なのは時代だなぁ(^^;
     アルトのサークルの仲間が軍事会社SMSでパイロットのバイトを している事も明らかになった。今度のマクロスは高校生が主役メカで 戦闘に関わるために「バイト」という参加方法を取っているのか(^^;
       まあ、第一話の異星人襲撃までは、 軍事会社でも実戦は無くて「テストパイロット」なので、学生でも優秀ならばOK という設定なのだな。
     「軍事会社SMS」の仕事内容も明らかになった。
     マクロスの世界では、正規軍はもちろんあるが、装備の開発は民間会社の担当で、 SMSは開発中の最新装備のテストをやっている。その為に正規軍には無い最新の超強力 装備を所有しているという設定。
     「主役メカが強い理由」やそれが「一点もの」である理由として、テスト中の 最新機材だというのはうまい設定だと思う。
     所属が「民間軍事会社」というのも、軍の命令系統をはみ出した活躍をしても 大目に見てもらえる、良い仕掛けだ。正規の軍隊の中であまりヒーロー的な行動を とると、ミリタリーモノとしてのリアリティーを損なうからな。
     …というわけで、第二話も極めて盛りだくさんだった。
     「いもうと萌え」演出の「おにいちゃん」連呼だけは引いたが(^^;;
     それは一人っ子オタクの幻想だろう(笑) いくら年が離れていても、妹でも、 リアルの兄弟姉妹は家庭内生存競争の対象、ライバル的な要素が大きいよね。
  • マクロスFにも「ロボット型に変形する宇宙戦艦」が登場するはずだが、 今回はもともと移民船団という設定なので、戦艦の中に街があるという 設定はパスなのかな?
     ガンダム型のスペースコロニーは太陽光を取り入れているが、今回の 移民船団の居住区は透明なドーム天井を備えていて、光源がどうなっているのか 良くわからない。(他のマクロスをちゃんと見た事が無いので定番の設定が有る のかもしれないが、良くわからない)
     時間によって(?)は、夕日のようにほぼ水平方向に光源がある事もあるみたいだ。
     銀河の中心目指して飛行中なので、自然の太陽には頼れないはずなので、 ひょっとすると「光源*艦*」が船団の上空を飛んでいるのかな〜?
     だとすると、すごい力技だ。
     なんか、木星みたいな星も見えるけど、あれは何だ…。
  • マクロスの歌姫「シェリル」の歌の吹き替えをやっている May'nのオフィシャル・ページがあった。
     表紙のアヒルぐちが著しくシェリルと異なるな(^^;;
     三歳からオーディションを荒らして回っていたと言う経歴は、親の英才教育ですか? そういうのは、なんとなく「それっぽい」かな。
     ブログ…改行多いな…。
  • ちなみに「マクロスF 公式HP」はこっちだ
     それによると、
     「マクロスF」Blu-ray Disc&DVDが7/25同時発売
     という情報があるが、このBDは
    第1話 本編
    第1話 デカルチャーエディション(2007年12月放映版/27分)
    第1話 ヤックデカルチャーエディション(完全版/32分)
     …ということで、第一話ばっかり、3バージョンも入っている。
     おいおい、マニアックすぎだろ〜(^^;
     全9巻らしいので、1話+3話*8=25話なのかなぁ。
  • 「グインサーガ(120) 旅立つマリニア」読了
     前巻(190)で記憶喪失をとりあえず回復したグインとその御一行がパロを出立する話。
     190巻の後書きでガンの手術をすることになった経緯を書いていた著者だが、120巻は 出後の執筆の模様。本編は新たな旅立ちをする登場人物と、リンダ姫がしみじみと昔話を するパートなどが大半で、しんみりムード。栗本御大でもやっぱり病気で弱ると しみじみとしてしまうのかなぁと、そんなことを思ったりするわけだが…。
     それはそれとして、手術そのものは大成功らしいが、後書きではいよいよ 「生きている内に後何冊かけるか」…という話になってしまっている。
     長年の読者としては複雑な気持ちだが、そもそも100巻を超過した当たりから 「終わらせるつもりが無い」ということは分って来たので、何年続くのか わからないにしても「最終回」は読めないのだろうなぁ。 作者が死んだ後に、誰かが始末を付けるという感じのシリーズでもないし。
2008.4.13
  • 七回忌本番
     夕方には天気が崩れてきたが、昼間は天気が良かったので、墓参りに好適だった。
     今回は前日から本番にかけてやたらと細かな移動が多くて慌しかった。昔は田舎では 法事はお経も宴会も全部自宅でやったので、それはそれで大変だと思うが、あちこち 動き回るのも大変だと思うのは贅沢になったのか。
     まあ、前日の移動の多いのは単に段取りの問題だと思うけれど。
  • 実家の本棚に仕舞い込んでいたマンガ単行本の「地球へ…」を発掘。
     TVアニメ化されたときに再読したいなぁと思っていたのだが、あらためて読むと 壮大さも奇妙さも併せ持っている話だ。
     「地球へ…」の成功の最大の要因は、テーマとタイトルだと思う。
     何が「地球へ…」を名作にしているかというと、読者に強い「地球への憧れ」を 喚起する、舞台が構築されているから。ミュウ(ソルジャー・ブルー)たちが 「地球」を目指したい気持ちが読者に伝染する。
     話が進むにしたがって、人類とミュウの対立がテーマになってくるけれど、 読んで最初に感じるのは衝動的な思慕の念。
     中身は結構無茶苦茶のような気がする。
     最初は「ミュウは成人検査のコンピュータ思念波の副作用で発現する」というような 話になっているが、そもそも成人検査以前にチェックに引っかかるという話もあるし、 「ミュウ同士の自然のお産」で生まれた子供は、従来のミュウよりはるかに強力な 能力を持っているという話もあるし、終いには「ミュウと接触すると人間にもミュウの力が伝染する」 なんて話に広がっている。
     まあ、ワープ航法が普及して銀河の至るところに植民地が出来るようになると、 そもそも「何故地球に拘るのか」ということにもなる。相容れない存在ならば、 別の惑星で文明を育てれば良いわけで。
     しかし最終巻を見ると、地球に惹きつけられた本当の理由は、「ミュウ」の発生を 知った大昔の政治家と科学者が、未来の子孫に地球上で自分たちで決着をつけさせよう と仕組んだことだったということがわかる。
     これだけでも何だか無責任な話だが、ミュウの最大の敵となる「キース」は実は 純人間じゃなくて、体制を守る為にコンピュータが創り出した純粋培養の人間だったりして、 この時点で、「未来を築くのは人間かミュウか」という当初の計画は、 「人類を管理するコンピュータの意思とミュウの対決」にすりかわっている。
     まあ、物語の中の人類は「弱った地球に負担をかけないため」という理由で 完全にコンピュータの言いなりで自由意志を失った状態なので、そもそも戦う相手としての 人間は存在しない世界だと言って良いのかもしれない。
     そういうわけで、普通の意味で「正義」は100%ミュウに在るわけだが、 「地球へ…」では思い切り負けてしまうばかりか、勝ったはずの「キース」がまた、 地球環境を維持しているコンピュータを停止して、地球を粉々にして人類抹殺してしまう。
     なんだかヤケクソの結末だ。
     まあ、冷静に考えるとこの時点での「地球」は、コンピュータが選んだ一握りの 人間が住む「聖地」みたいなもので、人類を管理するコンピュータの親玉が存在する為に、 SD体制の維持は困難になるかもしれないが、人類全体の広がりから言えば無くても困らない 存在ではある。
     してみると、SD体制を維持するコンピュータ「グランドマザー」を破壊したことは 意味があるが、地球環境を維持するコンピュータ「テラ」を破壊したのは何の意味も 無いことになる。
     エリートのプッツンは怖いという話である。
  • 「地球へ…」の結末はひどい。というのは間違いないが、では理想の結末は どうだったかと考えてみると、「ミュウ」が伝染性のものであるならば、人類全員が ミュウ化してしまえば問題なくない?ということ。
     作品中キースは「ミュウが伝染した人間なんか処分してしまえ」みたいなことを言うが、 あっという間に3割とか5割が感染とか言っている状態で処分していたら、それはたんなる自滅モード。
     ここまでコトが進んでしまったら、ミュウ化できない人類を救済する方が現実的なくらいだ。
     もっとも、「1人で宇宙艦隊を全滅させる」なんて物騒なミュウがうようよする社会は、 それはそれでディストピアではある。
     作品中「ミュウの犯罪者」というものは存在しないが、「子供が重傷を負ったことを感じた 母親が暴走して自らの宇宙船を爆破しまくる」というエピソードはある。
     こんなことでは、安定した社会は無理だろうな。
2008.4.12
  • 日曜に母の七回忌ということで実家に帰省、前日入り。
     東京の桜は散ってしまったが、長野県ではちょうど花見シーズンと言うことでか、高速道路は 新宿から相模湖まで、かなりの渋滞。東京を抜けるのに普段より1時間余計にかかった。
     長野の桜はちょうど満開のものから、種類や日当たりによって来週満開か?という具合。  今年の咲きっぷりだと東京・長野県(伊那)の桜時差は、15〜20日か。
     しかし、東京の桜は大半が「ソメイヨシノ」一種だし、見渡す限りの平地なので 広範囲で一気に開花するが、長野県の桜は標高や斜面の南北で気温の差が激しいためか、 ちょっと場所が変わると一週間くらい開花時期がずれるようだ。
2008.4.11
  • アニメ『xxxHOLiC◆継』
     [TBS公式]
     「アヤカシ」を惹きつける体質の主人公、四月一日君尋 ワタヌキ キミヒロ(福山潤)が 体質を変えてもらうために壱原侑子(大原さやか)の<ミセ>でバイトをすることになるが…
     という話なんだけれど、まず、絵が面白い。
     原作はCLAMP「xxxHOLiC」(「週刊ヤングマガジン」連載)。
     アニメーション制作: Production I.G
     美形で異常に細長い体型のキャラクターがけっこう良いし、主人公の声優「福山潤」の めちゃめちゃテンションの高い演技が印象的。
    ※TBS系ではもう2話だが、BS-iにて4月24日(木)深夜0時30分より放送開始予定 …ということで、まだまだ第一話に間に合う。ちなみにTBSは地デジでも4:3アプコン放送。
  • アニメ『図書館戦争』
    [公式] [アニメ公式]
     SFマガジンの書評欄で高評価だったが、なにせハードカバーは敷居が高い。文庫化されるのを 待とうかと様子を見ていたら先にアニメ化されてしまった。
     ストーリーは 「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が 成立・施行された架空の現代日本を舞台に、不当な検閲から「本」を守ろうとする 図書隊員たちの戦いと日常を描いたエンターテインメント小説。」 ってことで。
     まあ設定はSFなんだけれど、内容はかなりラブコメらしい。
     監督は「テニスの王子様」の人だというが、原作がベストセラーなので きっちり作ってくれたら手堅く面白くなるのではないか。
     アニメーション制作を手がけるのは、プロダクションI.G、絵に関しては 安心できそうだ。アクションと銃器もたっぷり出てくるので得意科目。
     笑ったのは作画。
     背景などにCGが多用されているのだが、食堂の「秋刀魚定食」のUPが、 良く見るとサンマの輪郭線に「こんがりテクスチャ張り」で出来ている。香ばしいテクスチャが…。
     ついでに、白ご飯テクスチャ、沢庵テクスチャ、大根おろしテクスチャ、 味噌汁のミソ部分だけテクスチャ(具は手書きっぽい)。
     これらが手書きの食器に盛り付けられている。かってこんなオバカな テクノロジーの活用が有ったろうか…。
     もしかして、これから毎回食い物にCGIを使うのか? クレイジーだぜI.G(笑)
  • アニメ『ソウルイーター』
    [公式]
     簡単に言うと、正義の味方の死神が凶悪な魂を退治する話。でもギャグ多め。
     スクウェアエニックス・ボンズ作品、といわれると確かにそんな絵柄。「鋼の錬金術師」の テイストが残るが、ハロウィンのイラスト みたいなデフォルメされた背景に、極端な構図のきめポーズ。 すごくインパクトの有る絵だ。
     アクションシーンは動体視力が追いつかない(笑)
2008.4.10
  • 「海のなんでも小事典」(ブルーバックス)
     取り上げられているのは「海流・潮汐・海図・海底地形・海洋法条約」
     面白かったのは、海流が地理の教科書に乗っているのより圧倒的に複雑なこと。
     潮汐の理由の解説は理科の教科書にも載っているが、実際の潮の満ち引きが 理科の教科書とは全然違う理由が詳細に書かれているのも面白かった。
     実際にはあまりにも詳細に解説されすぎていて目まいがするくらいなのだが、 簡単に理解するならば、理科の教科書に載っている通りの(地球規模の)潮汐は、 「一日に地球を2周もする速度の超巨大津波」のようなもの、ということだ。
     現実には海の水の移動がそこまで速くないことと、地形の影響で 教科書どおりの上下動にならずに、波が反射したり打ち消したり、場所によって複雑な 動きをする。
     津波は地形によって危険な場所があったりするけれど、潮の満ち引きも「巨大な波」 と考えると、大きな波、小さな波が出来るということ。ただし、とてつもなく波長が長いので、 波の共振も巨大なものになる。
     面白いのは、一見振幅が大きくなりそうな太平洋のど真ん中などに「振動の節」 になって潮汐のほとんど無いエリアがいくつかあること。なかなか不思議なものだ。
     …ということで、長年の疑問の回答が見つかってメデタシメデタシ。
2008.4.9
  • 『THE世界遺産』
     TBSの元祖世界遺産がリニューアルして再スタートした。
     第一回は「モン・サン・ミッシェル」と「イグアスの滝」
     最近は世界遺産も紹介しつくしたのか「超マイナー」なスポットの紹介が続いていたので、 リニューアルによってもう一度超有名世界遺産の紹介が出来るのは悪くないな。
     番組スタイルとしては「映像の力で見せる」というより、ナレーションで文化的意義を 語る時間が多くなったような気がするな。
  • アニメ『RD潜脳調査室』
     いや〜、なんのことだかさっぱり解からないよね?だよね(^^;
     とりあえず「メタル」という用語が「メタリアル」という電脳空間の略らしいと思うのだが。 …というわけで公式サイトで予習だ → [日テレ公式]
     「士郎正宗」の設定と「プロダクションI.G.」という二大ブランドはあるけれど、 第一話の機能としての「つかみ」には失敗しているような気がする。
     とりあえず記憶に残った設定は、 「主人公はフリーダイビング(仕事)中の事故で意識不明になった」 「病院で気が付いたら数十年が過ぎて老人になっていた」 「主人公は(事故のために?)電脳化されている」 「電脳空間に入るとセルフイメージは若返る」 「人間と見分けの付かないアンドロイドが居る。ただし体重は重い」 「謎の大停電災害が時々ある」 ってことくらいかな。
     これから色々な謎解きが始まるのだと思うが、脚本・演出法として、第一話には盛り上がる話を 持ってきて、経緯は何話か後に解説ってことで良いような気がするのだ。
  • 今週、レコが自動録画している新作アニメ初回を「チラ見」しては消しているのだが、 本当に数が多い。乱発だと思う。
     本当は2,3話見てやりたいのは山々だが、結局はよほど初回にインパクトのある物以外は スタッフクレジットを見て、好きな作品とスタジオやスタッフが同じ場合は次週予約を入れてみる という感じになっている。
     プロダクションI.G.は当たりが多く、GONZOはハズレが多いというように。
  • ま、「プロダクションI.G.」も今週終わった『心霊狩/GHOST HOUND』は途中面白そうな気もしたが、 終わってみれば良くわからないものになっていた。
     電脳世界とバイオテクノロジーと精神分析、神話、霊魂の世界を混ぜ込んで「スピリチュアル」系 不思議作品にしたかったのか分らないのだが、恐らく企画段階では大流行していた「スピリチュアル」 がTVの不祥事問題で先細りになってハシゴを外されたということも有ろう。
     アニメでは『ライディーン』がオカルトブームに乗って企画されたはずだったのに、 いざ制作の段階になったらTV局の「倫理コード」に引っかかって路線変更させられ ぐだぐだになった前例があるけれど、ちょっぴりそれに似ている気がする。
     『心霊狩/GHOST HOUND』の場合は、 「誘拐事件の犯人探し」 「死んだ姉の魂はどこに行ったのか」 「人工生命に魂は宿るのか」が三本柱だったのだろうと思うが、  姉の魂は自分の心の中にあって、人工生命もみんなみんな生きているんだ友達なんだ… という結末は結構予定調和に過ぎたかな。
     幽体離脱が出来る設定はどうやら「土地にパワーがある」というか、特別な場所だから ということらしく、理屈でもなんでもなかったし。
     というか、スピリチュアルを信じている人はああいう結論(お姉さんはあなたの中に 生きています。全てのものに魂が有ります)で、納得できるのだろうか。
     アニメは「絵」なので、コツコツ理由付けしていかないと簡単に「ただの絵」になってしまう 危険があると思うのだ。
  • そうかんがえてみると、ファンタジーアニメ『精霊の守人』が面白かったのは 大変なことだ。
     皇子に精霊の卵が産みつけられるとか、二つの世界が重なっているとか、基本設定は 完全にファンタジーだけれど、「異世界の生活感」を丹念に描いたことと、 「体を張って大切なものを守り抜く」というところは徹底的にリアルを通したところが 成功なのかな。
     『精霊の守人』は100%現実、肉体感覚の世界で、『心霊狩』の舞台が ほとんど「心の中のもやもや」に終始していたことと比較すると、同じファンタジー世界 とはいえ、完全に対極にあると言えるかも知れない。
2008.4.8
  • SONYからBDZ-A発表
     ワンセグウォークマンと連携するBDレコが発表された。
     X90はPSP連携だが、この二つの機能、ファームUPで統合できないのか?
  • 妻と『プラネットアース』第1,2集、鑑賞
     !!!…感嘆符の連続。こういう映像を見ると、ハイビジョンの大スクリーン設備を持っている 価値をずっしり感じるね。肉眼の限界を超える視覚体験。
  • 『心霊狩り』最終回(WOWOW)
     久しぶりに抜けなく最終回までハイビジョン録画完結した。まあ無闇とリピート放送してくれる WOWOWのおかげ。
     良くわからない話だったけれど、とりあえずハッピーエンド。後味は悪くない出来だった。
  • 再読「万物理論」グレッグ・イーガン(創元SF文庫)
     先日機本伸司の「神様のパズル」を読んだのをきっかけに、 イーガンを読み直し。「神様のパズル」との関連は「万物理論」(TOE,人間原理)と 「順列都市」(仮想宇宙と現実のリンク)かな。 両方とも長くて大変だ(笑)
     さて、「万物理論」はなかなかに読みにくく冗長な作品で、600ページもの本文で、 本題の万物理論に到達する前、100ページ以上が主人公のビデオジャーナリストが、 「行過ぎた科学批判」の番組を作る話で、本文とちっとも関係ない。
     解説には「一冊の本に何冊分ものネタを詰め込んでいる」と書いてあるが、 それは「惜しみなくネタの特盛り」というような賞賛と言うよりは、 「高枝切りバサミを買ったらオマケに○○が付いてきた」みたいな、 本題とは無関係なお得感に思えて仕方ない。
  • 「万物理論」に、脳の機能を電磁的スキャナーで見る話し(fMRIのような?)の中で 「自分自身を自分の番組の取材対象にするところまで落ちぶれたら、ぼくは三流の下の下以下のジャーナリストになってしまいますから」 というセリフが出てくる。(P105)
     イーガンは、ためしてガッテンの小野アナに謝れ!
     健康系テーマの全てに挑戦して、MRIでも内視鏡でも筋力検査でも、世界一自分の全てを 視聴者の前に曝してきた小野アナは一流ジャーナリストだぞ!
  • TVアニメ「コードギアスR2」を見た
     これまで『ガンダム00』の合間に散々CMが入っていたのを無視していたわけだが、後編スタートで 録画してみた。
     前編のストーリーは、冒頭で説明されていた「日本がブリタニアに占領され、決起した反乱部隊が失敗。」 ってことで良いのかな。
     まずは「キャラクターデザイン」が何となく今様ガンダムに似ているけれど、 さらに「萌え」っぽいのが、我々の世代にはちょっと抵抗がある(^^;
     でも、日本が他国に侵略されてしまうと言う設定がちょっとSF。
     地図を見ると敵国ブリタニアはモロに今のアメリカなんだが、「架空の歴史小説」 的に見れば「もしも第二次世界大戦でアメリカの占領政策がもっと奴隷的なものだったら」 という、過去改変ストーリーにも見える。
     面白くなりそうな設定なのだが、やっぱりあのキャラクターデザインだと、予告編で 引くなぁ…。
     ロボットが出てきて、サンライズで、学園モノ(?)かと思ったら、実は学園生活は偽りの 記憶を植え込まれていたとか言われた。…わっ超能力だ…。
     ということで、後編から見始めると分かったようなわから無いような(^^;;
     どことなく漂うガンダムの匂いは、サンライズ製だからなのかなぁ。
  • 先日『マクロス』(TV版)を見ていたら、効果音が『ガンダム』(1st)と同じものが幾つもあった。
     作っているのはサンライズじゃないのに不思議だ。録音スタジオが共通なのか?
2008.4.7
  • 黒澤明没後10年記念の全作品放送
     BS2でSDの放送なのだが、年末までに黒澤映画全作品の放送がある。
     SD放送なのでBD5,6枚にぎっしり詰め込むつもり。
     『七人の侍』くらいはHV放送を期待したいところだが、 「没後10年」という記念の年なのでWOWOWにも期待しよう。
  • 最初は『羅生門』
     以前もNHKの放送で見たが、今回久しぶりに見直した。
     画質はBDZ-X90のLSRモード(6Mbps)で取ったが、LRでも十分かもしれない。
     最初、国内ではヒットせず、ベネツィアで賞を取ってから大評判になったという歴史を 持っているが、確かにほとんど会話だけで進む心理劇は「大衆受け」とは無縁と感じる。
     不思議なもの、奥の深いものを見た…という引っかかりだけはずっしりと残る。
  •  NHKを見て初めて知ったのは、黒澤の『羅生門』が海外で翻案・舞台化され、その舞台を 映画化したという変わった経緯の「リメイク映画」が存在すること。
     これをキッチリ放送するBS2がまたマニアックだ。
     冒頭の土砂降りからエンディングの赤ん坊まで、原作リスペクト光線出まくり。
2008.4.6
  • プラネットアース再放送
     毎月1回2本ずつのペースで、あの「プラネットアース」の再放送が始まった。
     とりあえず第一集を見て「驚異の映像」に感嘆した。
     第一集は地球上のあらゆる場所で、四季折々の生き物の営みを捉えたもの。
     登場するのはホッキョクグマやペンギンなどお馴染みの生き物が多いけれど、 「撮影する人間の存在を全く感じない」くらい自然な映像ばかり。空撮も多くて、 狼の狩りを撮影した物は、全力疾走する動物たちを延々とフォローして、まるで 神の視点のようだ。
     海中から躍り出たホオジロザメが、アザラシを捕食する一瞬をスローモーションで 捉えた映像も素晴らしく、恐らくわずか数秒の映像のために、何日も何日もかけて 奇蹟の一瞬を待ったのだろう。
     惜しいのは「BS-hのDR録画」といえども、何万と言う鳥が空を埋め尽くすようなシーンは ノイズの塊りになってしまうことか。放送の録画があっても、BDソフトを買いたくなるような 「さらに高画質」で見たくなる番組だな。
     映画版のBDは買っても良いかも。
2008.4.5
  • ミュージカル「SEMPO」日本のシンドラー杉原千畝(ちうね)物語鑑賞(新国立劇場・中劇場)
     日本のシンドラーを題材に、中島みゆきの楽曲、吉川浩司の主演でミュージカル化。
     ストーリーは、第二次世界大戦、迫害されたユダヤ人に本国の指示に逆らって ビザを発行して国外脱出を助けた話し。まさに『シンドラーのリスト』
     マジメな歴史モノで、正直言ってミュージカルにする必然性は無いと思った。
     国際情勢を解説するのに、キャバレーの女の子たちの争いに例えて、 擬人化しだドイツ・日本・ロシアがSMの女王様みたいに踊るのは、まったくもって 失笑・苦笑。
     難民や主人公の妻の女性人の歌が、まったく宝塚&当方翻訳ミュージカルなコテコテ発声の 歌声なのも苦笑。だいたい、歌うと何を言っているのか聞き取りに一苦労。ストーリー上 重要な内容が含まれていたとしても理解できないぞ。
     しかし「吉川浩司」は良い。
     吉川って、あの「モニカ〜」の吉川浩司。なんだけれど、セリフの渋い声にはたまげた。
     そして、低音域の歌声。高音で絶唱するとそれとなくアイドル時代の記憶が蘇るが、 とにかく男が聞いてもうっとり心地よい美声。歌詞の内容なんかどうでも良くなって、 うっかり聞き逃すほど良い音がする。
     歌わなくてもセリフが美声なので、なおさら「別にミュージカルにしなくても」と 思うのだが、「中島みゆき」の書いた曲は確かにカッコいい。
     もともと、自分のアルバムやコンサートでも「社会派メッセージソング」は 得意なはずだが、全員が合唱するととにかく熱く盛り上がる。
     これを聴くと「まあ、ミュージカルであることの価値も確かにあるな」 と、思うことは確かに…。
     ともあれ、ネットで近年の「吉川浩司」の仕事をフォローする必要はあると思った次第。 知らない内にこんなにカッコよく成長していたとは。
     演出に関しては、ヒットラー関係のキャバレー演出以外にも、舞台装置があまりにも単調 だということは指摘したい。直径5m程の回り舞台の上に、机と階段があるだけ。
     これをくるくる回して「気分転換」するのだが、まあ「回しすぎ」だと思う。
     シーンチェンジの度に必ず回転させて、誰かが出入りするたびにぐるぐる。さらに 歌っている間にもぐるぐる。
     あとは、階段の上下。人物がやたらと階段から登場。
  • この作品、舞台装置にお金がかかっていない以上に、宣伝していないような。
     ネタは思い切り地味なのは仕方が無いとして、中島みゆきの楽曲、吉川浩司の主演という 布陣にしては、空席が多い。土曜の昼だと言うのに。
     もう少しお客が入っても良い。
     演出はアレでも面白かった。カーテンコールは盛大なスタンディングオベーション。 絶賛の嵐でしたよ。
  • 「新宿中央公園」で花見
     都心はもうアウトかと思ったが、中央公園は色々な種類のサクラがあるらしく、 満開の木もあちこちにあって盛り上がっていた。
  • i-LANDタワーの「バーガーキング」に行ってみた。
     再上陸一号店。懐かしい!
     直火焼きの香ばしさが良いなぁ。
  • マクロスF(フロンティア)放映開始
     最初のマクロスから「25周年」。その後の派生作品は一作ごとに「別の世界観」を 作ることを目標に作っていたそうだが、マクロスF(フロンティア)は、 記念の年に「オリジナルの世界観を継ぐもの」として企画されたそうだ。
     オリジナル世界の50年後、人類は銀河中に移民船団を送り出している、という設定で、 巨大な都市をまるごと運ぶ移民母船と、多数の護衛戦艦の集団が「マクロス・フロンティア」だ。
     ともあれ、放送を見た第一印象は「超豪華!」
     昨今はメカの作画はCGのおかげでいくら複雑でも数が多くてもガンガン動かせるのが、 フルに生かされている。バルキリーの変形も素晴らしいが、ミサイルとビームの数と 動きの複雑さも凄い。
     戦闘シーンは『スターウォーズEP3』の冒頭よりも華麗だと思う。画質はアチラの方が クリスタルな美しさが有るけれど、誘導ミサイルの軌跡はマクロスの圧勝。
     コンサートシーンは、「トップアーチストの大コンサート」という設定で、元祖マクロス (&映画版)と比較してもハイクオリティだと思う。まあ、元祖のあの解かり易いアイドルソング も好きだけれど、そこは今後「中華屋のバイト娘」が芸能人目指して頑張ってくれるのではないかなぁ。
     主人公は「歌舞伎」の家の跡継ぎ息子で、ハイスクールの部活のアクロバット飛行チームの エース級の腕前という設定。超美形で愛称が「姫」(笑)
     先輩が軍にいるところなど、「元祖」の設定をフォローした部分がたくさんあって、 年寄りにも懐かしく楽しい。
     敵は有機的な「昆虫」っぽいデザインで、第一話だけでは、その中に人型宇宙人が 乗り込むロボットなのか、昆虫型エイリアンなのかは不明。動くものと見れば何でも 攻撃してくる不気味さみたいなものはある。
     マクロスの軍隊はちょい弱くて、ピンチの時だけ出撃要請される正規軍ではない 「専門家集団」が居る。これが主役になっていくようだ。
     第一話は色々な登場人物のお披露目的な部分もある。今後のストーリー展開に期待したい。
  • 『元祖マクロスDVD-BOX』も見た。
     妻と『マクロスF』第一話を見た後、「温故知新」で元祖のDVD(1)も見た。
     懐かしいけれど、色々な意味でとっても緩い(笑)
     何度も見たのは劇場版で、あちらは完全に「ミンメイ主役」だけれど、TV版は 1〜5話辺りまでだと、ブリッジ要員の女子たちのドタバタに力が入っているな。
     艦長は何かというと女の子の肩に手をかけてセクハラ艦長。
     とにかく「時代」を感じると共に、アマチュアっぽい悪乗り脚本が今から見れば 何だか新鮮だ。
     DVDは今後週一枚のペースで鑑賞の予定。
2008.4.4
  • 生まれ変わった BDZ-X90
     週末から新番組が次々とスタートするため、修理を待っていられない。
     ということで代替機を買いに行った。
     某ヨドバシで、「今だけ特価」+「4/4までポイント15%」+「4/6までさらに3%up」というセール中で、 結局年末に一番安い通販ショップで買った価格より4万円ほど安い価格で入手した。
     ところで、レコーダーに付けている名前。
    1. RD-X2…二号さん…予備
    2. RD-X3…三号さん…現役(アナログ4:3番組専用)
    3. RD-X6…六号さん…死亡
    4. BDZ-X90…DZ(デイジー) …死亡
     という状況で「BDZ-X90」が二台になったため、型番から名前をつける法則が使えない。
     結局「ハイビジョンHDDレコーダーとしては三番目だから…」ということで、「Rei綾波」 ということに。前の二台は死亡しているし。
     で、
    5. BDZ-X90…Rei綾波 …三人目のHDレコ
  • というわけで、三人目はまったく記憶を失った状態であるので、深夜まで録画予約の復活 に務める。
  • 永久帰還装置(神林長平/ハヤカワ文庫)
     ネタバレしても構わないと思うのだが、「帰還装置はクリームパンの包み紙」なのである。
     そして、一言で言うならば、この作品は「ラブストーリー」だ。
     枚数の多い本だけれど、ちょうど真ん中あたりに大きなヤマ場があってとっても感動したので、 最初の50ページでくじけないで読み進むことをお薦めしたい佳作である。
  • 「シュレディンガーのチョコパフェ」(山本 弘)
     短編集だが、中に「サイボーグ009のパロディーっぽい作品があるよ」ということで妻に貸していたが、 全般に「あまったるいストーリーだ」という辛口批評と共に返却されてきた(笑)
     確かに「ハードSF」たるアイディア部分は丁寧に書かれているが、「小説」的な部分は 甘いのかもしれない。
     SF界には多いよな。外国の作家でも「エロとバイオレンス」は絶対に入れなければいけない と堅く思い込んでいて、本編とは全く関係なく接木のようにそんな要素を入れ込む作家とか…。 (出版社の信念かもしれないが)
     妻に聴くと「べつにハードSF部分も読んでいないわけじゃない」とか言っているので、 今度もっとドライなハードSFを提示してみようかな〜。何が良い?
     先日読んだ「神様のパズル」なんか、甘すぎて論外だろうが…。
2008.4.3
  • BDZ-X90 起動せず
     BS2の石ノ森章太郎特番最終回(7h)の編集をしていたら、裏番組の録画が始まって反応が遅くなってきた。 我慢して作業を続けていたらどんどん反応が悪くなる。ような。
     仕方が無いので、編集はやめてこれを再生。やっぱり反応が鈍い。
     さらに裏で「録画2」が始まると、再生している番組の「一時停止ボタン」の反応が 数秒後になるほど重く。
     ついついボタンを連打したら、わけのわからない状態に。
     「これはいかん」と思い再生を諦め停止ボタンをおして様子を見ていたら、 数分後、全てのランプが消灯し再起動を始めたが、「PLEASE WAIT」点滅のまま何も出来なくなった。
     電源コードを抜いて再起動しても、先に進まない。電源を切ることさえできない。
  • HDDの残りは100GB以上あったけれど、最初に動きが鈍くなってきたときに操作を止めるべきだったか。
     再起動も出来ないところを見ると、HDDのシステム領域を壊したか…?
     番組改編期のため、「ディスクに焼く予定でなのにロストした番組」は少なかったが、 編集していた「石ノ森章太郎特番」は二度と再放送が無いだろうから、残念だ。
2008.4.2
  • SONYのBD-R x4 ディスクを使ってみた。
     吹き替え『タイタニック』のほぼ24GBめいっぱいあるファイルをダビングしたら 30分未満。快適快適。
2008.4.1
  • 「神様のパズル」機本伸司(ハルキ文庫)
     第3回 小松左京賞 受賞作品。
     舞台はとある大学物理学科のゼミ。留年寸前の綿貫基一は単位をエサに担当教授から、不登校になっている 穂瑞沙羅華をゼミに参加させるよう依頼される。彼女は精子バンクを利用して生まれた天才児で、 大学の広告塔を期待され飛び入学してきた16歳だった。
     説得を諦めかけた頃、突然穂瑞がゼミに現れ、ゼミのテーマとして「人間に宇宙は作れるか」という ディベートをすることになる。
     綿貫は穂瑞と同じチームで、宇宙が作れることを立証しなければ単位がもらえないことになるのだが…
     SFとしての核は「人間に宇宙は作れるか」という理論に有るのだが、作品に占めるウェイトは、 青春らしい悩み、にある。
     登場人物の名前が「穂瑞=ほみず=ホームズ」「綿貫=綿さん=ワトソン」となっていることから、 「推理小説」を志向していることも推察される。
     物理学研究室で交わされるディベートのシーンが多いので宇宙論、相対論、量子力学の用語が バリバリ飛び交い、一見「ハードSF」の皮を被っているが、最大のテーマは「人は何のために生まれてくるのか」 という青春期に特有の甘酸っぱい人生論に有る。
     宇宙の創り方を考察する過程でTOE(万物理論)に到達する。
     「万物理論」と言えば、グレッグ・イーガンの作品が代表的。あちらの中心は「人間原理」で、 ちょっと説得力に疑問は感じるが、「神様のパズル」はその半分の厚みで、しかもテーマ的には おまけと言ってもいい比重なので、ハードSFを期待して読んだ人にとっては相当に食い足りない。
     逆に「一般読者」にとっては、とっつきやすい青春ドラマ。そこが創元や早川でなく「ハルキ文庫」 から出ている所以だと思えるわけだが。
4月の新番組
  • 4/ 4 TBS 「マクロスF」
  • 4/10 25:00- フジ「図書館戦争」ノイタミナ枠でプロダクションI.G制作

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!