2008.3.31
- 小雪の「BDにフルハイビジョン18時間録画」
オリンピック商戦を目前にしてこんなCM。たぶん二層50GBディスクにAVC記録のこと。
地上デジタルは、BD50Gディスクに「6時間」録画なので、18時間録画は「3倍モード」
ということになる。
ちなみに、SONYは、LSR(AVC 6M)モードが最長で、16時間記録。
実際にAVC記録を使うと、絵柄が大人しければ「3倍モード」も結構いけるが、
スポーツの録画で許せるのはSR(AVC 8M)モード「12時間」までが限度だと思う。
パナソニックでも、それほどAVC記録の性能が違うわけではないので、CM通りに
18時間も録画したら折角のハイビジョンがトホホ画質になってしまうのは避けられない
と思うが…。
無理にハイビジョンに拘るより、SD画質で「24時間撮り」の方が需要があるかも。
2008.3.30
- みうらじゅん祭り
「みうらじゅんマニア」の友人を招いて、WOWOWの「スライドショー10」の録画をスクリーンで鑑賞する催し。
その他「タモリクラブ」やBSの地味なみうらじゅん出演番組をぎっしり詰めたBDを延々流す。
結論は、「みうらじゅんは休み休み見るのが吉」…へとへとである(笑)
2008.3.29
- 真間山のシダレザクラ見物
ソメイヨシノと違って毎年いつ咲くのか読むのが難しい。
でも今年は幸運にも素晴らしい咲きっぷりであった。
2008.3.28
2008.3.27
- 錦糸公園で夜桜見物
-
「MM9」山本弘/東京創元社
「気象庁特異生物対策室」の活躍を描く連作ハードSF。
「MM」というのは怪獣の規模を表す数値。地震のマグニチュードみたいなもの。
「MM9」と言ったら天地がひっくり返るほどの大災害をもたらす大怪獣ってこと。
2008.3.26
- 人工関節のカタログ
電車でふと隣の客が開いているカタログが目に入った。ん「人工関節」?
「HMRS再建システム」と題されたそれは、まるでプラモデルか工作機械のカタログのように
見えるが、よく見ればうっすら人型。
ページをめくっていくと、簡単な取り付け方解説のイラストもあって、人体のどこを
どう切り開いて交換するのか、解説されている。幅広いニーズにお答えしてぴったりフィット
みたいな謳い文句がのぞく。
これもなんとなく「人体」というよりは、やたらと精密な継ぎ手を使った水道管工事の
手順書みたいな匂いがする。
我輩もトシを取るにしたがってあちこち痛い部分が発生して来て、
整形外科に通うようになると「あ〜こりゃだいぶ痛んでますねえ、どうですか、そろそろ
最新型の人工関節に置き換えてみては?」なんか言われてみる。
カタログをもらって来て、「う〜んやっぱり人工骨は京セラのファインセラミックス製が…」
とか言ってみたり、「可動範囲の広さがポイント」とか…。
とはいえ、そうなると老後の快適生活はやっぱりお金が物を言う。
- というわけで「石ノ森章太郎特番」の真っ只中で、人工関節のカタログなんか
見たりすると、現実とアニメと近未来がクロスオーバー。
「可動範囲の大きさが売りだが、体重の軽い患者向き」なんて表記を見ると、
「仮面ライダー級の衝撃に耐える人工骨格の開発は、まだちょっと大変かな」
などと考えてしまう。
しかしそのカタログの改造手術の解説図なんか見ると、案外簡単に高性能な関節に交換出来る
雰囲気が滲み出している。まあ実際部位によっては、NC工作機でサクッと骨を削ってぴたっと接合、
入院いらず…なんて話も聞くけれど。
あとは、高性能の人工筋肉が出来れば、本気でサイボーグなんだけど、そっちの開発は
あまり聞かない。あくまで受動的。
- メガネやコンタクト、入れ歯なども思い切り「広義」でサイボーグなんだと思うけれど、
これが人間の限界を超えるとSFっぽい。人間の聴力を超えた補聴器くらいなら、今にでも
可能だと思うが。
「外付け機器による身体能力の拡大」は、考えてみればサイボーグ要らず。
素早く移動したり、遠くのものが見聞きできたり、素早く情報にアクセスしたり。
やっぱり究極は「死なない」というところに、人類の夢は行き着くのか。
でも、やっぱりお金かかるのね。ただで機械の体をもらえる星に行くとか、ロクな事に
ならなさそうだし。
2008.3.25
- BS2「とことん!石ノ森章太郎」第二夜 孤高のヒーロー
「人造人間キカイダー」第37,42話
…仮面ライダーの直後がこの作品らしいのだが、私の記憶に寄れば、キカイダーの方が
ワクワクしたなあ。
ポイントは「半分スケルトンで機械が見えている」ということ。
それと、「不完全な良心回路」…ギルの笛で苦しむところが良い。
しかし今見直すと、スーツのシワがなんとも貧乏臭いし、頭でっかちで頭身が小さい。
青い部分の色も、TVの性能を考えてのことか薄い水色でイマイチ締らない。
これは原作イラストが数段カッコ良い。
「ロボット刑事」はこれも好きだったのだが、今回放送の劇場版は、物凄くダイジェストで、
ほとんど意味不明になっていた(^^;
ちなみに、「ロボット刑事」の足が短すぎるのは、子供の頃から気になっていたのである。
日本人だからなぁ(笑)
「イナズマン」は、コミックの画像でストーリー紹介が構成されていて、これが物凄く良い。
やっぱり石ノ森章太郎の絵がカッコいい。動きがある。
実写版もこれは例外的といって良いほどスタイルが良いのだけれど、特撮そのものは
ちょっと時代の限界を感じる。
最後の「ギターを持った少年 キカイダーVSイナズマン」という作品は、
キカイダーのアニメ版(2003年に深夜枠でやっていた)のDVDボックスの特典OVAとか。
これが物凄くカッコいい。
何しろキャラクターデザインが原作マンガにとても忠実で、石ノ森作品の
スタイリッシュな部分が生きている。実写の安い特撮の辛さも無い。
2008.3.24
- BS2「とことん!石ノ森章太郎」スタート
一夜めは仮面ライダー特集。
仮面ライダーの第一話は、視聴率8%(関東圏)らしい。小学生の頃、仮面ライダーはもちろん
大人気だったけれど、たぶん、生で第一話は見ていなかったと思う。
その第一話が放送された。怖い。なんか怪奇ドラマですよ〜(^^;
怪人クモ男は雑誌で見て記憶にあるけれど、その他のストーリーはやっぱり記憶に無くて
何もかも新鮮。
まず第一話には「変身ポーズ」が無い。
腰のベルトの風車に風を受けてエネルギーをチャージして変身。という設定がオリジナルのもので、
最初はバイクで劇走することで風を受ける設定。つまり「バイクで走る」ことが変身。
それがだんだん簡略化して、「トォー」っとジャンプする勢いで風車が回転して変身できる
という設定になったんだと。
いや〜、ジャンプで受ける風圧で変身できるなら、その脚力の方がよっぽど…とは思うが、
変身ポーズなくして、あのヒットは無かったはずなので、大変なアイディアだったわけだなぁ。
初期には敵の「戦闘員」はマスク無の素顔だし、女戦闘員がいるし、第4話では
いきなりショッカーのアジトを探し当てて破壊しているし、なんだか意外なこと満載。
2008.3.23
- 『劇場版ケロロ軍曹3』
凄い。最初から最後まで笑いと涙の連続だった。劇場版1,2と並べても、
この3は跳び抜けた傑作だと断言できる。
今回の敵は、劇場版1,2でも登場したケロン軍の「封印された超古代兵器」で、地上に残された
三つの超古代兵器の最後の一つが目覚めるということらしいので、「三部作のラスト」という
位置づけでもあるのかもしれない。
いずれにしても、今までの劇場版に対するリンクネタもあり、TVのシ1stリーズへのリンクもあり、
初期からのファンを喜ばせてくれる仕掛けもキッチリ入っている。ついに「本物のガンプラ」も
活躍するのも良い。「ついにやらかした」感でくすぐられてしまう(笑)
後半はあまりにもメッセージ性(友情・信頼etc.)が強いとは思うのだが、そこを
説教臭さで終わらせずに、ストーリーの説得力でドン乗り切ってしまうのに「本物」
を感じる。
劇場版1,2では「既成の子供向け劇場版○○」に通じる既視感があちこちに有ったけれど、
3は『ケロロ軍曹』ならではの確固たるストーリーががっしり存在していたのも価値が高いと思う。
それにしても今回の敵役「ダークケロロ」は凄いですよ。何しろ2分で地球征服完了だもの。
中でも「西沢グループの中枢機能を乗っ取れば、地球経済の過半数を支配したことになる」という
効率の良さには脱帽。鮮やか過ぎます。
世界中の宗教や独裁者の下にいた人民が一斉にダークケロロにひれ伏すシーンなどは、
現実の世界情勢に対する挑発的刺激も含んで大人はドキドキしちゃいますね。まったく。
2008.3.20
-
三谷幸喜のありふれた生活6「役者気取り」
色々読みたい本のリストが長くなっている今日この頃、秋葉原の本屋の店頭で発見して勢いで購入。
今回は2006.4〜2007.3頃、仕事としては「THE有頂天ホテル」のDVD発売、
「戸惑いの日曜日(アパッチ砦の攻防)」「エキストラ」「コンフィダント・絆」「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の
舞台の時期。
舞台作品は全てWOWOWのオンエアで見ており、三谷さんのこのシリーズの本は、
メイキングのようにも読めるところが楽しい。
本文に「はなまるマーケット」に相島一之が出てきた。新婚生活のおのろけだった。という話が
書いてあるが、三谷さんの書くエッセイに期待するものも、「はなまる的」生活感話より、
「こんな暮らしをして、こんな作品を書いています」という、作品の背景が感じられるような
エッセイだ。犬猫の話題も大層多いが、生活と仕事のバランスがちょうど良いので楽しく読める。
今回のエッセイには、「コンフィダント・絆」の出演者へのインタビューもあって、一層
「メイキング集」っぽくてこれがまた大層宜しいのである。
2008.3.19
- 4/3から『マクロスF』が放送開始
『マクロスシリーズ』25周年記念作品として、河森正治を総監督に迎えたシリーズ最新作
舞台はオリジナルの50年後とか。
これとはまったく別に、初代『超時空要塞マクロス』のDVD-BOXを購入してしまった。
去年から民放各局で放送されて、新作にバトンタッチするように3月末最終回の予定で
放送されているのだが、初回付近を見落としていたり、途中でRD-X6が壊れて
取り損ねたりとボロボロ状態だったので。
本編は「16mmの原版を35mmのマスターポジへブローアップを行った後にHDテレシネを施した」
ということで、原版のサイズの小ささは、粒状性(フィルムグレイン)の大きさからもうかがえるが、
これを丁寧に生かす方向でエンコードしていることや、
不必要な輪郭強調の無いことなど、リマスター作業としてはかなり品位が高い。
将来BD版がリリースされるとしても、このDVDは決定版と言って良いと思う。
「ノンテロップOP」など、一部の特典映像は本編以上に高画質。おそらくノンテロップOPの
原版は35mmで撮影されているのだろう。
オリジナルフィルムのサイズの違いがくっきり表現されているということも、リマスター作業の
精度を感じさせる。
2008.3.18
- BS2とことん!石ノ森章太郎・録画計画
DR(BS2) 5:00
LSR AVC6M 8:05
LR AVC4M 12:10
●DISK 1 (2,3夜はDR録画して調整)
第一夜 仮面ライダー誕生 3月23日(日) 後7:30〜10:00 (※ 2:30) LSR Disk1
後7:40ごろ〜 「仮面ライダー」第1話
後8:55ごろ〜 「仮面ライダー」第4話
後9:30ごろ〜 「仮面ライダー」第84話
第二夜 孤高のヒーロー 3月24日(月) 後8:00〜後11:40 (※ 3:40) DR→LR Disk1
後8:05ごろ〜 「人造人間キカイダー」第37話
後8:35ごろ〜 「人造人間キカイダー」第42話
後9:55ごろ〜 「ロボット刑事」劇場版
後10:25ごろ〜 「イナズマン」第11話
後11:10ごろ〜 「ギターを持った少年 キカイダーVSイナズマン」
第三夜 愛すべきヒーロー&ヒロイン 3月25日(火) 後8:00〜11:00 (※ 3:00) DR→LR Disk1
後8:05ごろ〜 「秘密戦隊ゴレンジャー」第46話
後9:10ごろ〜 「がんばれ!! ロボコン」第16話
後9:50ごろ〜 「美少女仮面ポワトリン」第39話
後10:30ごろ〜 「快傑ズバット」第32話
●DISK 2
第四夜 SF&ファンタジー 3月26日(水) 後8:00〜前1:00 (※ 5:00) LSR
後8:05ごろ〜 「星の子チョビン」第26話
後9:30ごろ〜 「空飛ぶゆうれい船」
後10:44ごろ〜 「幻魔大戦」
第五夜 大人たちに向けて 3月27日(木) 後8:00〜11:00 (※ 3:00) LSR
後8:10ごろ〜 「佐武と市捕物控」第2話
後9:00ごろ〜 「八百八町表裏 化粧師」第1話
後9:49ごろ〜 「009-1」第1話
後10:30ごろ〜 「スカルマン」第11話
●DISK 3
第六夜 未完の大作・サイボーグ009 3月28日(金) 後8:00〜前3:00 (※ 7:00) LSR
後8:05ごろ〜 「サイボーグ009」劇場版第1作
後9:40ごろ〜 テレビ版第1シリーズ第2話
後10:50ごろ〜 テレビ版第2シリーズ第16話
後11:30ごろ〜 テレビ版第2シリーズ第37話
29日 前0:38ごろ〜 テレビ版第3シリーズ第1話
29日 前1:19ごろ〜 テレビ版第3シリーズ第45〜48話
●DISK 4
最終夜 仮面ライダーシリーズよ 永遠に 3月29日(土) 後8:00〜前3:00 (※ 7:00) LSR
後8:05ごろ〜 「仮面ライダー」第40話
後9:45ごろ〜 「仮面ライダーV3」第49話
後10:10ごろ〜 「仮面ライダーV3」第51話
後10:35ごろ〜 「仮面ライダーアマゾン」第5話
後11:10ごろ〜 「仮面ライダーストロンガー」第39話
後11:40ごろ〜 「仮面ライダーBLACK」第47話
30日 前0:50ごろ〜 「仮面ライダークウガ特別篇」
30日 前2:05ごろ〜 「仮面ライダー龍騎スペシャル 13 RIDERS」
2008.3.17
- デジタル一眼レフのこと
デジカメ歴を列挙すると、
- 参考:銀塩時代 OM-2N → EOS55
- 2000年コンパクトデジカメ OLYMPUS C-3030Z(300万画素)〜(2003年CCDドット欠け発生)
- 2003年デジタル一眼レフ Canon EOS10D(600万画素)
- 2005年デジタル一眼レフ Canon EOS20D(820万画素)
となる。
極初期の名機「カシオQV-10」も使ったことはあるけれど、もともと作品志向だったので、
「普通のカメラと同程度に使えるデジカメ」が登場するまでは、フィルムスキャナでデジタル処理をしていた。
画質的になんとかデジタルカメラが使えると思った最初の機種が「OLYMPUS C-3030Z」で、
フィルムの一眼レフの替わりになると確信したのが、「Canon EOS10D」というわけ。
しかし、EOD10Dは、フィルムカメラの1.6倍の焦点距離になるため、手持ちのEFレンズは
ほぼ使い物にならなかった。
例えば標準ズーム「28-135mmIS」は、35mmカメラ換算で「45-216mm」つまり、望遠レンズになる。
標準ズームと言ったら最低「35-70mm」の範囲を含んでいないと不自由だということで、
「17-40mmF4L」(換算27-64mm)というレンズを買って凌いだ。
しかし、昔から一番好きな広角レンズは「24mm」だったので、イマイチ広角が足りない。
そこに登場したのが「EF-Sレンズ」
デジタルカメラ専用設計で、
「10-22mm (16-35mm相当)」
「17-85mmIS(27-136mm相当)」
の二本のレンズが登場し、フィルムカメラと同じズーム域のレンズが使えるようになった。
主力レンズでEOSの最初(1997年)からず〜っと使っているのは「EF75-300mmIS」だけ。
(もうボロボロ。去年動かなくなって修理に出したが光軸が狂ってボケボケだ)
- ズーム三本セット(広角・標準・望遠)を常用する一方、頻度は低いが明るいレンズも数本使っている。
舞台撮影とか、ポートレイトとか、撮影が主目的のイベントのみ登場だ。
- EOS20Dまでは、レンズの変化に本体を合わせた感じだが、
EOS30Dは本体としては飛躍的な変化が無かったのでパス。
「フィルムカメラ」と同等以上に使える、というレベルは、
20Dの登場でほぼ達成されたように思う。
連続撮影や、高感度化など、飛躍的な進歩もあった。
- ところが、2005年当時と比較すると、今のEOS40Dは、本体機能が
だいぶ変化してきた。
実用的な機能では「ゴミ除去機能」「液晶の大型化」「ライブビュー」の三点。
三点とも各メーカーが横並びで採用していて、今は必須機能だ。撮像素子の
ゴミ問題はEOS10Dの時にはローパスフィルターの構造の違いからかほとんど
気になった事が無いけれど、EOS20Dでは大切な撮影の前には必ず掃除が必要だし、
エアダスターで吹き飛ばしただけではどうしても除去できないホコリが年毎に
蓄積して現在ではなかなか厳しい状況だ。
「ライブビュー」は頻繁に使う機能では無いが、人ごみの中で「ハイアングル撮影」
したい状況はままある。そんなときに有効。
EOS40Dのライブビューは、ピント合わせの際にミラーがパコパコするのが、
「もうひとつ」という気はするのだが。
EOSに無くてオリンパスにあるのが「ボディー内手ブレ補正」
結局、「レンズ内補正」と「ボディー内補正」には一長一短あって、
両方有るにこしたことは無いと思うのだが。
「顔検出」なんてのも最近はコンパクトカメラから一眼レフに取り入れられ始めている。
- オリンパスが魅力的に見えるこれだけの理由
まず、使える明るいレンズが揃ったこと。
オリンパスのF2.8のズーム2本セット+α
- 7- 14mmF (換算 14〜 28mm)
- 12- 60mmF2.8-4.0(換算 24〜120mm)
- 50-200mmF2.8-3.5(換算100〜400mm)
10年間EOSを使っていたのでレンズも溜まったけれど、
使っているのは3〜5本だけ。
EF-Sの2本はバリバリ現役
- EF-S 10-22mm (16-35mm相当) ←EF-Sマウント専用
- EF-S 17-85mmIS(27-136mm相当)←EF-Sマウント専用
古くて劣化が激しいレンズ、
- EF75-300mmIS(120-480mm相当)…現役だが、劣化が著しい
ここまでの3本が常用。
たまに使うのが
- EF 50mmF1.4
- EF 100mmF2
- EF 24-70mmF2.8L
- EF 70-200mmF2.8L
上記は、ポートレイトや暗いところの撮影専用レンズになっているけれど、手ブレ補正が無いのが残念。
ズームは常用不可能な重量でもある。
後発のレンズと焦点域が重複するなど、存在理由が薄れた、のが4本
- EF17-40mmF4L
- EF20-35mm
- EF28-135mmIS
なにより、その昔ZUIKOレンズの100mmF2を使ったときの新鮮な感動が忘れられない。その信頼感。
そして「明るいレンズを別途用意する」というスタイルが不要になる。
EOSのEF24-70mmF2.8Lなんて物凄く良いレンズだが、「重くてISが無い」という
マイナスもある。ISが付くEF24-105mmF4LISは「一段暗い」。
結局「大口径レンズ」にISを搭載するのは、直径が肥大するから難しいのだと思うが、
ならばボディー内補正が欲しいね。
- オリンパスにも悩みはある。
もっともオリンパスのカメラらしいのは最軽量の「E-420」だが、
この機種には「手ブレ補正」が無い。
小型軽量でスナップ撮影に最適なのに、手ブレ補正がないということはある程度
構えて取らないといけないということになる。
中級の「E-510」は、EOS40Dと並ぶ手堅い線だと思うが、手堅さゆえに
独自色…「オリンパスらしさ」には欠ける。
一番面白いのは最上位機「E-3」だが大きい。とはいってもEOSの1シリーズより
全然小さいが。
結局オリンパスの理想は、「E-420」と「E-3」と二台持ち。
オリンパスの凄いところは、キャノンだと「最下位機種のEOS Kissはちゃちい」
と見えるところを「E-420は小さくてカッコいい」と見えるところだと思う。
これは元OM-2Nユーザー(今は使ってない)の贔屓ですかね〜?
2008.3.16
- いつのまにやら仕様変更
BDZ-X90の予約録画の重複チェック。
購入直後のバージョンでは「番組名予約」の将来のどこかで重複が発生するとしても、
画面に表示されるのは直近の録画の重複だけだったのが、いつの間にか一週間の
EPGデータを全てチェックするようになっている。
週一回の番組だと、最初の仕様でも問題ないけれど、一挙再放送で、
一日に同じタイトルの番組が何本も連続している場合、警告無しに結果的に
重複…という事態があって痛い目にあった事があるので、最新の仕様変更は
ありがたい。
- ガンダム00
この番組、他と半年ズレ(10月スタート)なので今月は一年の中盤。中締めが近い。
…ってところで「ロックオン・ストラトス」が殉職してしまったではないか!
兄貴ポジションのいいキャラだったのに、いい奴は早く死ぬのね。
まあ、突然恋の予感がしたり、後輩にアドバイスしたり、怪我をおして出撃したり、
『ガンダム』お約束の死亡フラグがいっぱい立ってしまっていた訳だが。
ともあれ、冥福を祈ります。
ところで、三バカ(トリニティ)は先週2名死亡したけれど、一番のキレキャラの
女の子はどこかに生き残っているんだよね。彼らは「強化人間」の一種のようだが、
今後何かに使われるのかな?
- 軌道エレベータ
今週は「月軌道付近から見た軌道エレベータ」の描写があった。
現実問題(SF考証)としては、地球の向こうにまで延びる幅数十メートルの
構造物なんぞ「遠くて細すぎて見えない」だろうと思う。
が、「低軌道のリングと、静止軌道のリングの二重構造」であるのは、
SF的にも絵的にも面白いな。
- オリンパスEシリーズ
AF時代になってからずっと「キャノンEOS」(55/10D/20D)を使っているのだが、
ちょっとオリンパスが気になる。
EOSは良いシステムだが、一つ不満なのはレンズが太いことだ。
大口径レンズが大きいのは仕方ないけれど、暗いレンズもなんだか太い。
カメラバッグの中に「あと少し」という感じで収まりが悪い。
フィルム/MF時代に使っていた「OMシステム」は、基本のフィルター径が
49mmだったのに対し、キャノンは58mmが標準なので、二本並べたら2cm弱
太い。
「世界最小最軽量」が売りのOMシステムからの引越し組みにとっては、
やっぱり引っかかる部分ではある。
…ということで、AF全盛時代には完全に沈没していたオリンパスが、
デジカメ時代になって「フォーサーズ・システム」を打ち立て、はや数年。
やっとシステムが充実して元気になってきた。
フラグシップの「E-3」は世界最速AFを謳っているし、ローエンドの
「E-420」は最小最軽量だ。
というわけで、カタログを眺めてみると、レンズのラインナップが面白い。
最初の頃は「プロ用レンズばかりで買えるものが無い」などと指摘されていた
ようだが、今は面白いレンズがいくつも有る。
気が遠くなるような高いレンズ(ED300mmF2.8/87.5万円)から
目を疑うほど安いレンズ(ED14-42mmF3.5-5.6/3.1万円)まで有る。
「フォーサーズ」は35mm換算で焦点距離2倍なので、専用に設計されたレンズと、
35mmから流用設計のレンズが混在している。例えば70-300mmなんて35mmの世界では
一番ポピュラーな焦点距離だけれど、これが140-600mm相当になるのが新鮮。
単純に焦点距離が二倍と言うより、「意外に明るい」というのが
面白いところで、「ズームレンズのF2.0通し」(14-35/35-100/150)なんてのがある。
35mmの世界ではF2.8より明るいズームは無い。
ほとんどの焦点距離のズームでF2.8が選べるのも魅力的。
例えば「12-60mmF2.8-4.0」「50-200mmF2.8-3.5」の二本。
12-60は換算24-120mmで使い安い標準ズームだし、
50-200は換算100-400mmで、これがF2.8始まりだなんて夢みたい。
お手軽価格のZUIKO DIGITAL ED18-180mmF3.5-6.3 (36-360mm相当)なんか、
「猫撮り専用」に使ってみたい一本だ。
まあ「撮像素子」が1/2サイズなので、当たり前と言えばそうなのだが、
それが大したことなのである。しかもほとんどのレンズが「防塵・防滴」
何はともあれ、全く新しいシステムのレンズラインナップを眺めるのは面白い。
EOSは換算16mm〜480mmを三本のレンズでカバーしつつ、数本の明るいレンズ
を用途に応じて…という感じだったが、「フォーサーズ」では、
同じような構成で絞り一段分明るい…つまり「明るいレンズ」を別に持つ
必要が無いのが良い感じではないか?
- …と言いつつ、EOSから離れられる見込みなし(笑)
EOSは今シーズン200mmF2と800mmの新作が発売らしい。
200mmF2なんかは、やっぱりオリンピックの室内競技用か?
フォーサーズの150mmF2と競合するレンズだな。まあ、連写性能は
EOS(1D系)の方が上だけれど。
2008.3.15
- 4月からのNHKアニメ[HP]
4月から大改編。長らく土曜の朝に放送していた
【衛星アニメ劇場】が大人の時間、木曜午後11:00〜12:00(4月3日から)になり、
跡地(土曜朝)は「教育」で放送枠新設、「精霊の守り人」(4月5日から土曜日 午前9:00〜9:25)など。
…他にも、教育にはアニメ枠が大量に新設され、BS2の【衛星アニメ劇場】は、大人(中高生以上)
アニメの「ファーストラン」の場所になって、土曜の朝は、地上波で子供向け&BSアニメの再放送
という考えになったようだ。
私に関係有るのは「電脳コイル」の放送時間変更、それと
「精霊の守り人」の教育(地上波)での再放送開始。これが「HD放送」か?
本放送はBS2で「SDワイド5.1音声」フォーマットだったが、HDで作ってないのかな〜と。何しろ
美術が美しい作品なので。
- ということで、今期のチェック作品は、
- 教育「精霊の守り人」 4月5日から土曜日 午前9:00〜9:25<放送開始予定>
- 教育「電脳コイル」放送時間変更 土曜日 午後6:25〜6:50
- BS2 【衛星アニメ劇場】4月3日から木曜日 午後11:00〜12:00
<「今日からマ王!第3シリーズ」「アリソンとリリア」 4月3日から放送開始予定>
- その先〜
6月「テレパシー少女(ラン)蘭」(「電脳コイル」枠の後番組)、[HP]
電脳のあとにテレパシーか…と微妙な感じではあるが、まあ1,2話は見ても?
- 現在放送中の「カウボーイビバップ」(BS2月深夜0:00)も見逃せない
とりあえず「コーギー」萌え(笑)
先日WOWOWで見た『クイーン』にのラストにも3,4匹でもみあうコーギーを見てわくわくしてしまったが、
自宅付近でもお散歩タイムにコーギーを良く見かける。
声優の「山寺宏一」「石塚運昇」「林原めぐみ」がまた良い。
音楽の「菅野よう子」がまた天才だ。だから、音楽と声とで、音だけ聴いても心地よいアニメだね。
- SONY ノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC500D」発売
最強のノイズキャンセリングヘッドホンが、4月に発売される。
これは、音を聴くのが仕事の友人iちゃんにお勧めしたい。高いけど。
- ソニー、BDレコーダ「X90」など4製品をアップデート
というニュースを見て我が家のX90の電源を切ったら、アップデート開始。
お〜、ということは最低三日以上電源入れっぱなしだったんだな(笑)
内容は、
【機能改善項目】
[1] 番組の切り替わり点や編集点における再生処理の改善。
[2] リモコンでのフラッシュ応答性改善。
[3] デジタル放送番組表の表示や操作性の改善。
[4] その他の改善
SONYの発表だけでは、なんだか良くわからない。[2]は、そのものずばりなんだろうが。
…とか言って日記書いてる間にアップデート完了。
見せてもらおうか、バージョン010の性能とやらを…
- version 06.3.010
- 編集点での静止は1.5秒
- フラッシュは一回2.5秒…すこしは速くなったかな?
- スロー再生とコマ送りの反応が物凄く良くなった。連打も利く。編集点を探す作業が格段に楽。
- 早送りで編集点をまたぐ場合、一瞬止まってゴミが見える現象が解消した
- EPG表示、速くなっている気がする。(あまり使わないけれどね)
- 裏録画中の編集・特殊再生がスムーズになったようだ
ふむふむ。正常進化している様子。
2008.3.14
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「漫画ノート」いしかわじゅん 読了
440ページを越す超大作で、読むのにとても時間がかかった。日記書く暇も無い(笑)
前著「漫画の時間」に続く労作だが、文庫にもなって売れ続けている前著から、
早12年も経過しているらしい。
「漫画ノート」に取り上げられている作品は約200編。平均見開き2ページの短い文章ながら、
「表現」としての漫画を真剣に愛してきた年月が、ここに集大成されている。
(「漫画の時間」の方はより長い文章が100編だ)
この本を読むうちに「読みたいなぁ」と思う作品の長大なリストが出来てしまった。
困ってしまうのである(笑)
2008.3.9
- BD-R順調に値下がり中
- 日本十進分類法[検索]
家中にあふれている本を整理したいと思い、ちょっと「日本十進分類法」を調べてみた。
図書館で使用されている、全ての本を「3桁の数字で1,000分類」する方法だが、通読すると
時代的な古さを痛感する。
最初にこの分類法が発表されたのが1928年、「日本図書館協会」が公式に採用したのが1948年。
つまり今年で誕生80周年。
以来改定を続けているが、80年前の日本の文化・産業構造から生まれてきたわけ。
たとえば「007 情報科学」は、0類 総記(どこにも入らないその他のそのまたその他)に
分類されている。でも、「548 情報工学」という分類(5類 技術・工学・工業)もあって、
歴史的な混乱を感じる。
「778 映画」が演劇(77)の下にあって「777 人形劇」の後ろに並んでいるのも、
現代の感覚からは信じられない。
音楽(76)なんか、そもそもその下に10分類では当然収まらないと思われるが、器楽・声楽・邦楽・バレエ
…とあって、ポピュラーミュージックなんかまったく居場所が無い。ほとんどの音楽関係の出版物は
その他に入りそうだ。
しかし何しろ1928年の分類だから、ジャズもロックも有りはしないし、日本の音楽は全部「邦楽」に
押し込んだのだろう。当時は音楽関係の本がほとんど無かったのだろうが、
「図書館人」が音楽に興味が無かったのは推察できる。
映画も80年前では、人形劇と同レベルで仕方なかったかな…。
- 産科医減少
実家の近所の総合病院が取り上げられていた。地方の他の病院が産科を閉鎖して統合されるのだが、
診療可能数の限界を超えそうだと言う話。
産科医減少の主な原因は医師全体でも「訴訟リスク」が最高なこととか。
リスクが高いから産科をやめる、人数が足りなくなる、きつい職場になる、ますます
リスクが高まる…という悪循環。
「産みたくても産む場所が無い」というのだが、最初のドミノを倒したのは「訴訟」、
つまり患者。なんだか皮肉なスタートだ。「出産は病気ではない」と言いすぎて来たためか、
安全神話が有るのか、出産のリスクに対する認識と法整備が整っていない。
医師不足そのものは、厚生省の政策で数が絞り込まれていることもあるそうだ。
先日は「麻酔医」の不足のためにある病院で通常の数倍のギャラで公募するという
ニュースもあった。これは医療費の単価の高騰にも繋がりそう。
なんにしても緊急性は高くて、いらん道路なんか作っている場合じゃない。
2008.3.8
- ガンダム00#22話「トランザム」
SEEDから登場している「三馬鹿」だが、22話の負けっぷりには唖然とした。捨て駒キャラにも程がある。
- 独眼竜1〜6話(NHK-WOWOW)
一気に見た。誕生〜元服〜結婚まで。戦国時代ってほんとうに戦争ばっかりやっているんだな。
ここまでの話では、侍女たちの暗闘も凄い。
妻も侍女も武道の訓練をして武装している。えらい世の中だ。
2008.3.5
2008.3.4
- パイオニアがプラズマパネル生産撤退。パナソニックに委託?
というニュース。
パイオニアは独自にハイコントラストな技術を開発しているが、
その技術をパナソニックに持ち込んで委託生産ということになりそうだが、
ということはパナソニックのプラズマも技術を共通化して、
コントラスト比が向上すると言うことになるのかもしれない。
だとすれば結構なことだが、それにしても液晶もプラズマも体力勝負に
なっている。
オーディオの世界では高級品(=高価で高性能)な商品が存在したけれど、
ディスプレイの世界ではサイズの違いだけになりつつある。
入力端子の数や映像回路の違いはあるけれど、「パネル」そのものは、
高くても安くても、メーカーが違っても共通。
安くても画質は悪くない、と同時に高級品もまた存在しない世界に
近い。同一世代のモデルの違いより、パネルの世代の違いの方が大きい
となると、結局新しいもの勝ち。
- 『機動戦士ガンダム・逆襲のシャア』鑑賞(BD) ★★
去年DVDを買ったような記憶があるのだけれど、バンダイに
「ブルーレイは商売になる」という認識を持ってもらいたいという
意思表示として買ってみた。
頼むよバンダイ。イマドキ1stのDVDなんか売っている場合じゃ無いって。
というわけで、1st劇場版のDVDは不買である。TVの録画があるし。
PS3のアプコンで十分綺麗だし。…問題は『Z』劇場版で、
これはBD化したら綺麗になるのは確実なのだが、買いなおしは辛いなと…
さてその『逆襲のシャア』だが、画質は文句無く最高。
ブラシで書いた細かい星空の背景、無数の星がクリアに見える。
「セル画」も鮮明で、セルの表面にある「色トレス」がセルの厚み
を感じさせるほどのリアリティ。セルのキズまでクッキリなのはご愛嬌か。
いずれにしても、作品が作られた年代を考えると、予想を超えるクオリティ
であったのは間違いない。
- 『サボテン・ブラザーズ』鑑賞(WOWOW-HV) ★★
原題『Tree Amigos』
西部劇の俳優三人組が人気の低迷を理由にクビになってしまうが、そこに、
映画を見て本物のヒーローと勘違いした娘からの電報が届く。
「私たちの村に来て悪者から助けて下さい」と。
三人組は「ショーの出演依頼」と勘違いして喜んで村に出向くが…
てなストーリー。
映画を見て本物と勘違いするなんて、どんだけ田舎者なんだよ…と
思わないでもないが、お金が無くて「語数」を減らした電報のために
行き違いが生ずる仕掛けなんか良く出来ているし、正体がばれて
大失敗した後の「復活劇」もいい。ラストの大勝利に向けての
どんでん返しもいい。
「山賊から村を守る為に用心棒を雇う」という大筋は『七人の侍』
に通じるところもある。それが「役者」の勘違いは『バグズライフ』
で引用されているし、最後に村人を組織して皆で敵を撃退するという流れも
似ている。
たぶん『踊る大走査線』のスリー・アミーゴスも、この映画と繋がっている。
そういう「あの映画のこんなところと繋がってる」探しも良い。
コメディーとして「後味の良さ」も評価したい。
- 『スチームボーイ』鑑賞(HV) ★
ハイビジョン放送があったので久しぶりに再見した。
前半は結構ストーリーも面白かった。まあ、ラストがダメなのは痛いが。
絵は結構凝っていて、驚いたことに所々背景が3Dのテクスチャ張りになっていて、
カメラが回り込みしたり、奥行き方向にレールを引いたみたいに動くところが
ある。
さすが近代アニメだな。
あとはやっぱりストーリーか。
空気読めない嫌な性格のヒロインはやっぱり不快だし、父親の
マッド・サイエンティストぶりもなんか中途半端だ。「死んだ」と聞かされていた
父親が悪の手先となって再開した割には、そのノーリアクションぶりはなんなんだろうと。
蒸気機関車と追いかけっこといえば『ラピュタ』を思い出してしまうが、
格の違いを感じる。
2008.3.3
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「美味しんぼ」コミックス101巻
時事ネタで「食の安全」がテーマの連作になっているけれど、簡単に言うと
「有機無農薬栽培&無添加バンザイ」という内容だ。
この作品は初期から「本物の食材」ということを材料にし続けているので規定の
路線ではあるけれど、最も問題になった「偽装」の問題に踏み込んでいないところが、
原作者が国外在住であることの弱点が露呈してしまっているように思える。
本当は編集者なりがきちんと企画していくべきだろう。
ということで、今回は食の安全に関する「本」を読んで筆者に協力して
もらう話が多いのだが、食品の危険を告発する系の本は「自然食品企業への利益誘導」
を目的にしたものも目立ち、同じ筆者がタイトルだけ変えて似たような本を
次々出版したり、もうスピリチュアル本と同じレベルの現実もある。
比較的まともな内容の本でも、色々な数字を出してきて、それがまともな数字で
あっても、さて「解釈」の段階で飛躍のある事が多いと見受ける。
前半の「食品添加物」の話で「消費者が安くて見栄えの良い商品」を欲しがるから
添加物が使われるのだ、つまり食品添加物の多用は消費者が求めていることが原因だ
という主張はまったくその通りだと思う。
「減塩ブームのために梅干にカビが生える」なんて話題も以前から
取り上げていた流れに乗っている。
ただし、だからといって、食品添加物の脅威を誇大に宣伝してもいいということではない。
見栄えを良くするための添加物や、低品質な素材を改善する添加物は
排除の方向にもって行くべきだと思うが、生産性の向上や、品質保持
のための添加物は限定的に使うべきだろう。
要するに「食品添加物」には厳しい試験を受けていて現実的に「危険性」は無い。
なんの検査もしていない「自然食品」の目新しい食材よりはよほど安全だろう。
「組み合わせて使った場合の安全性は確認されていない」と書かれているけれど、
そんなことは自然食品の方が怪しいくらい。
悪いのは「品質の偽装」につながる添加物で、健康被害というより
食文化の破壊を心配することだ。
話は「有機無農薬栽培」に向かうのだが、これが暗い内容だ。
「有機無農薬栽培」を100%にしようとラストで若い記者が気合を入れているのだが、
現実には0.16%しか無いらしい。
本物の「浅草海苔」の値段が一枚500円、で「本物を作るには手間がかかる」
という話も有るのだが、これも困った話。
つまり、今の日本で「本物は贅沢品」ということを証明している。
本物の食材100%の食卓が現在の5〜10倍のコストがかかるとしたら、
一ヶ月の食費がどういういうことになるのか、だれでも想像がつく。
恐らく食費二倍のレベルでも1人数万円の支出が工業製品やサービス業から
農産物に行ってしまうわけで、日本の産業構造は大転換を迫られる。
もちろん「農業生産が低すぎる」という構造は改善の必要があるけれど、
農産物の値上げはあまり大幅には出来ないだろう。
作品に登場する農家はほとんどが小規模な家族経営の農家ばかりだが、
本当に日本の食料自給率を上げる為には、それも間違っている。
「高価な本物作り」は所詮趣味の世界の出来事で、プレミアムな外食産業
がとんでもない値段の料理に使ったところで、意味が無い。
結局食料自給率を上げる為には、「安価に大量生産」という
ポイントは外せない。大量生産に「安全安心」も盛り込もうとしたら、
心ある一部の農民を応援する程度のことでは間に合わないのは自明だ。
通常の何倍もの手間をかけて「有機無農薬栽培」をやるのは「プレミアム価格」
が絶対的に必要だが、必要なのは「安くて安心」だ。
いくつか「通常農法」に対する根拠の薄弱な脅しが含まれているのも
気になる。既存のものが「体に悪い」と言って自分たちの商品を売りつけるのは
「あるある商法」ではないのか。
そういうわけで、今回の単行本は重要なテーマでは有るが
本屋の自然食品テーマのコーナーをぐるっと見回せば目に入ってくる程度の
ネタに終始して画期的な提言や驚きは無い「週刊誌」レベルのネタで終わってる
と感じた。まあ、マンガ雑誌は週刊誌なんだけれど。
3月のBS/WOWOW ★注目番組
2月まではHDDVD陣営作品(ユニバーサル/パラマウント)を優先的にBD録画していたけれど、
もうその必要も無い3月のリストである
ちなみに、2月末から「アカデミー賞」企画のため、異常なまでに大作映画の放送が多い。乗り切れるか?
- 1土xx:xx- WOW ★クィーン
- 9日xx:xx- WOW ★007/ロシアより愛をこめて
- 9日xx:xx- WOW ★女王陛下の007
- 9日xx:xx- WOW ★007/ユア・アイズ・オンリー
- 9日xx:xx- WOW ★007/リビング・デイライツ
- 9日xx:xx- WOW ★ゴールデンアイ
- 9日xx:xx- WOW 007/カジノ・ロワイヤル
- 17-18 24:00- BS2 BSアニメ夜話 第10弾
● BSアニメ夜話第10弾 (各日深夜24:00〜24:55放送[BS-2] 予定)
3月17日(月)放送 「今日からマ王」(監督:西村純二)
3月18日(火)放送 「トップをねらえ!」(監督:庵野秀明)
3月19日(水)放送 「伝説巨神イデオン」(監督:富野喜幸)
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