映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2007年09月
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2007.9.30
  • BD『巨大水槽のある水族館』鑑賞 ★
     BMGが発売したBlu-ray。国内の「巨大水槽のある水族館」をひたすら映している。
     最近これという映画の発売が無いのでついつい買ってしまったが、メニュー構成は 素人くさくて使いにくいし、なにより、絵があまり綺麗じゃない。
     それも「撮影技術がヘタ」って感じ。
     水中撮影の世界にはその道のプロが居るはずだが、この水槽撮影は、カメラのオートで ただのべ〜っと撮っただけみたいだな。ハイライトは飛びまくりで、シャドーが無い。 ホワイトバランスもなんか狂ってる。
     そういうわけで、巨大水槽の面白さは有るけれど、画質による感動は望めない微妙なセン の一枚であった。
  • 今日のPS3「まいにちいっしょ10月の更新予告」
     ネコ型アバターを作って画面の中でトロと遊べる機能がつくとか。
     でも、月のウサギが開発していて、あまり急がせると死んじゃうのでしばし待てとか。 笑えない(^^;
  • Folding@Home 再開
     気温が下がってきたので、Folding@Home再開してみた。
     最近Folding@Homeを実行しているPS3の合計計算速度が1ペタFLOPSに到達したとか。 やっぱりこれからの季節が本番でしょう。
2007.9.27
  • 朝のニュースで「コンビニの売れ残り弁当を豚の飼料にする工場」を紹介していた。
     専用の回収車が走り、人手で食材ごとに分別。焼鳥の串も人手で外していた。なんたる手間…。
     加えて圧縮・乾燥工程もあって、食べ物を無駄にしないというプラスは有るが、 電気もガソリンも使いまくりで、トータルで見ると「環境負荷」は増えている んじゃないかと思われる。
     牛に「肉骨粉」を食べさせたのが狂牛病の原因であったことを考えると、 何が入っているかが明確で無い残飯を食べさせるのは、将来何か健康問題が起きたときに 原因が分らなくなる理由の一つにもなりそうだ。
     最近の食は「安全・高品質」を追求しているのに、残飯飼料は脂肪分の高さから 豚の健康には負担で、「何パーセントまでまぜても肉質が低下しないか」という レベルの話だ。
     あれほど手間をかけても、安心して飼料に転用できるのは「白米」の部分だけで、 おかず部分は厄介者扱いが現状。
     企業努力のPRにはなるだろうが、「廃棄物を出さないのがベスト」だという基本を 蔑ろにしない範囲でやって頂きたいと思う。
  • 食肉類の値上げ
     「売れ残り弁当飼料」の話とリンクしているのだが、飼料の高騰のためにそろそろ 畜産物全般の値段が上がるらしい。
     飼料の価格は一年で30%程高騰しているのだが、これを価格に転嫁しなくても良いように 農家に補助金を出す制度がある。それでカバーできない状況なのだとか。
     しかし考えてみると、全国民に均して考えれば、「補助金で食料価格を安定化する」 ことと「原価を売価に転化して販売すること」は同じだ。
     違うのは「補助金」の形をとることで、どこかに余分な利潤やピンはねの余地が 生まれることか。
     工業製品なら「自発的な努力」で原価や為替の問題に取り組んでいるのに、 農家(…たぶん農協)は、税金を使うことに慣れすぎて、合理化に取り組む発想が 無い。
     問題はいっぱい有るのに、農林水産系の国会議員は、どいつもこいつも汚職議員ばかりで 使い物にならない。汚職議員が居るということは、そこに利益で繋がっている農協や 土建屋や各種団体がわらわらといるということ。
  • 日本の農業を工業並みに競争力をもたせるには、結局「企業化」が必要なのではないか。
     農業は気候と需要予測に基づいて何をどれほど作るか割り振る為にはマクロな視点が必要だし、 漁業は現在の「ヨーイドン」で漁獲枠を獲り尽くす方法でなく、資源のコントロールを 実行するためには全国規模の科学的根拠のあるコントロールが必要だ。
  • 畜産物の飼料の国内自給率は25%も無いとか
     だから米国がトウモロコシの付加価値を上げる為に「バイオエタノール」なんて 言い出すと途端にダメージをくらう。
     マスコミが「バイオエタノールを普及させるべきだ」という報道をしたのも、 わずか三ヶ月くらいではなかったか?
     
  • マックで食事していたらとなりの席の女子大生(?)が、ハンバーガの最後の一切れを 口に放り込み、上を向いてあぐあぐしていた。君は「野生の王国」か…(^^;;
2007.9.25
  • 書評「死して咲く花、実のある夢」(神林長平/ハヤカワ文庫)
     神林長平の作品は軍隊を舞台としたものが多い。この作品についてその必然性を言えば 「無茶な命令がまかり通るから」だろう。
     行方不明の猫の捜索命令を受けた三人の登場人物は、探索装置を起動した瞬間、 光と共に一切の通信手段を立たれる。彼らの行き着いた先には何故か信州。
     そこには30年前の信州が足元の瓦礫の下に 埋まっていて、空にはクジラが浮かんでいる。撃つ。食べる(^^;
     この不条理な世界はなんだ…と問えば、どうやら死後の世界らしい。
     「命令を遂行せよ、死んでも連絡を絶やすな」という上官の命令は、文字通り の意味だった…というわけ。
     彼の作品は心とか魂の問題を考えるものが多いけれど、この作品は 「魂は死んだらどこに行くのか」という極めて宗教的な問いに対する神林流の思索を SFの形式でまとめたものだ。
     この世界では、ある理由で「魂の開放」が滞っているらしい。 死んだはずの人間の魂がこの世に舞い戻っているらしい。その証拠を知らされた軍が、 死後の世界を正常化するために三人の軍人に「ちょっと行って原因(猫?)をとっ捕まえて帰って来い」 と命令する。
     行くのは「あの世」帰ってこられる保障無し。
     神林軍の命令は厳しい。
     しかし、あの世にいった彼らは三人三様の考え方をして、ミッションをクリアした後の 生き方・死に方もそれぞれだ。その自由な思索が面白い。
     世界は不条理だが、そこに生きている(死んでいる?)人々はリアルだ。
2007.9.24
  • 「夏のなごりの薔薇」(波多野睦美&つのだたかしコンサート)(in ハクジュホール)
    W. A. モーツァルト/さあおいで愛しいツィター(K351[367b])
     同/夕べの想い(K523)
     F. シューベルト/野ばら(D257)
     同/夜の歌(D672)
     M. ジュリアーニ/アレグレット※
     F. ソル/《歌とギターのためのセギディーリャ集》より
      うかつな目
      恋の牢獄
      おてんば娘と羞恥心
      女とギター
     R. ヴォーン=ウィリアムズ編/仔羊をさがして
     アイルランド古謡/サリー・ガーデン
     イングランド古謡/スカーバラ・フェア
     アイルランド古謡/夏の名残りの薔薇

     L. ブローウェル/11月のある日※
     武満徹/小さな空
     同/三月のうた
     F. プーランク/愛の小径
     A. ラミレス/アルフォンシーナと海
     A. ピアソラ/オブリビオン
     カタロニア民謡/鳥の歌※
     F. ガルシア・ロルカ/《スペイン古謡》より
      トランプの王様
      セビーリャの子守歌
      アンダ・ハレオ
2007.9.22
  • 米艦への給油量訂正、イラク流用の可能性 防衛省
     そういうことなんだが、米国の軍事予算全体を合算して考えれば 「アフガニスタン用油」は、米国の軍事予算の一部を賄っているわけで、米国が「イラク」で 油を消費している限りその負担を補填していることには違いない。
     つまり細かいことはどうでも、結局アメリカの戦争協力になるのさ。
2007.9.21
  • オーディオ品質を高めるための コンデンサの選び方(EDN Japan)
     なんかオーディオデバイスがVistaのロゴを取るには動くだけでなく 「特性」までクリアしなくちゃならんのだとか。
  • SPE、「未知との遭遇」をアルティメット版としてBlu-ray化−3種類の本編を1枚に収録。スピルバーグ監督作初のBD (AVWatch)
     12月19日発売。待ってました! DVDも持っているけれどタイトルロゴの縞々がハイビジョンじゃないと 解像しないよね。
     ボーナスの使い道が着々と決まっていくな(笑)
  • 生後二十カ月以下の牛に対するBSEの国の全額補助の打ち切り、2008年7月末
     ただし、20ヶ月以上の牛の検査は続ける。
     …というわけで、反対している自治体もまだあるようだが、そもそもこんなものを 国民の血税で全額補助しているのがおかしいだろ。だったら鳥インフルエンザの影響で 廃業したり自殺したりした養鶏業者はどうなの。つまり業界団体と政治家のパイプの 太さが税金の使い道を左右しているだけじゃん。
2007.9.20
  • 久しぶりに某カメラに寄ったら、たいそうな行列。聞けば新型PSPの発売日とか。
     ちょっと欲しいかな。やってみたいソフトはロコロコだけだが(笑)
     いつの間にかDSのソフト売り場が一番広い。でも、半分は脳トレ系と、書籍の移植ソフトだなあ。 こういうのは元々シャープがやりたかったことだな。
     ダウンロード販売なら、まだまだウォークマン系装置も電子書籍ビュワーとして見込みがあるし。
     あんまり囲い込みを考えず、なんとかならないものか。
  • …と思ったらPS3用のロコロコが21日から800円でダウンロード発売だと。やったね。
  • PSPが液晶画面付PS3コントローラーになる計画発表
     これが出来ると、TVを使わずにPS3をCDプレイヤーとして使える。いい計画だ。
2007.9.18
  • BD版『ブレード・ランナー ファイナル・カット』製作25周年記念エディション
     待ってましたのBlu-ray版発売。ハイビジョンならあのミレニアムファルコン号のビルもくっきり 見つかっちゃうよね。
     ポチッと予約だぜ!
  • THE AQUARIUM 巨大水槽のある水族館
     海モノのBlu-ray買いました。てか予約ね。
     沖縄・美ら海水族館、葛西臨海水族園、かごしま水族館、須磨水族園…という国内の水族館 めぐりが出来る。これ見て予習して沖縄に旅行してもいいな。と思って。
  • SONYの新プロジェクター(2)か?
     米国では120Hz表示、xvカラー対応のVPL-VW200が発表。  VPL-VW200が15,000ドル、VPL-VW60が5,000ドルだというから、 60の日本価格(441,000円)から推測すると200の国内価格は132,3000円
     つまり、VW100と同じ価格帯ということかな?
     差額はモーションフロー+キセノンランプ代か。
2007.9.17(敬老の日)
  • PS3・トロステーション
     トロの部屋に「ステレオセット」と時計を買った。
     アンプ・FMチューナー・スピーカーのセット。
     買い物画面からは「ミニコンポ」サイズに見えたが、部屋に配置したら スピーカーは80年代の高性能ブックシェルフのサイズででっかい。思わず部屋を片付けた。
     コンポを置いたら何となくケロロ軍曹の部屋みたいに(…冷蔵庫とTVはあるから あとはパソコンがあれば…)
     しかし考えてみると今回「CDプレイヤー」が無い
     ゲーム内BGM機能は「TV機能」に統合されているが、せっかくだから、 コンポを買った人には、コンポでBGM操作ができるようになるといいなぁ。
     作りこみが大変だから、まだ「CDプレイヤー」が無い。ってことだろうか?
     観察していると、BGMに合わせてスピーカーが振動しているのが見える。 トロステーションの間は電源OFFになっているようだ。
2007.9.16
  • PS3のファームv1.93にアップデート
     今回はネットワークの改善とPS2ソフトの稼動ステータス変更と、小幅な改善。
  • アラスカ旅行写真
     やっと4日目Skagwayの写真を現像。天気が悪いので見栄えを整えるのが大変だ。
     ここまでの写真をUSBでPS3に接続して妻と鑑賞した。
     10mm(換算16mm)の超広角レンズで撮った夜明けの写真なんかは、やっぱり プロジェクターの大画面で表示すると格別の臨場感。氷河も雄大。
     ホエールウォッチングの写真では、現場では気が付かなかったけれど、 主役になっているクジラのほかにも画面の中に複数のクジラが写っていることに 気が付いたのも大画面ならではかな。
     後はアラスカにマッチするBGM選択が課題か。今回はいつものまったりした マイルスデイビスの「夜」っぽい曲で。
2007.9.15
  • N響9月定期公演Cプログラム2日目(NHKホール/渋谷)
    指揮:アンドレ・プレヴィン
    ・ラヴェル/組曲「マ・メール・ロワ」
    ・ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
    ・ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)
     プレヴィンもすでに78歳。ゆっくりした足取りで登場し、椅子に座って指揮する姿はさすがに 「おじいちゃん」だ。
     指揮も小さく省エネの動きだが、昔の「巨匠」の指揮と違って分かりやすく綺麗な指揮だ。
     このオール・ラヴェル・プログラムの曲はどれもしなやかで優しい表情をしていた。 激しさより円熟という感じか。
     オケ的には、ダフクロのフルートが実に良かった。曲想に合った、深いところから じんわり湧き上がってくるような響き。

  • N響を聴きに行った友人が「勤続○年」の行事として会社から「一ヶ月休暇」 をもらうという話を聞いた。(某松下系企業にお勤め)
     …ということは、有給休暇約20日取得か。
     「夏休み期間を外して」という縛りがあるということで、クリスチャンなので ドイツのクリスマス週間を見に行く、と。
     それだけでは日数が余るので他に旅行…ということで年平均2回の海外旅行に 出かけている彼女はメジャーな国には行きつくしているので、 今度は「マチュピチュ」が候補になっているらしい。おいおい(^^;
     そういうわけで、私からは「豪華客船で南半球の正月クルーズ」を勧めておいた。
     船は小さくなるが「南極大陸にペンギン観察ツアー」もいいよな〜
  • その友人のiPod(40G)が壊れた
     渋谷のAppleストアでの修理につきあってみたら、受付から数時間後、
    「認識しないのはコネクタの不良だと思うのですが、直せません。
     中身全取替えになるので29,800円かかります。
     新製品を買うことをお勧めします。」
     と言われて顔はニコニコしながらぷんぷんしていた。それにしても、コネクタ不良が修理できないなんて…
     やっぱりトラブルが起きると外国製品はダメだなぁ。
     
  • 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(Blu-ray Disc)
     12月5日にDVD/BD同時発売なんだと。今後の新作の商品化はすべてこうあって欲しい ものですな。…ということで、ぽちっと予約完了。
  • ベスト・オブ「世界遺産」10周年スペシャル (Blu-ray版)
     今、世界遺産モノのDVDは色々出ているけれど、本家TBS/SONYの世界遺産のBlu-ray Discは やっぱり「待っていました」って感じだね。本編120分とか。これも、ぽちっとな。
2007.9.14
  • 書評「一度も植民地になったことがない日本」(デュラン・れい子/講談社+α新書)
     タイトルは歴史か戦後問題の本みたいだが、 「日本人がヨーロッパに生活して、彼の地の一般人と世間話した四方山話」といった内容。
     日本に住んで日本人としか付き合いが無いと、外国のことについて考える機会は ほとんど無いけれど、日本人が外国に住むことになると当然ながら毎日外国人と 付き合うことなる。
     それも国土が地続きのヨーロッパとなれば、ある国に何カ国者の人が入り混じるのは 日常茶飯事。そんな中でも異邦人同士がお友達になってその国の悪口をネタに雑談するのは 良くあることらしい。
     そんな多国籍間の会話の中で、日本人として話した内容が色々書いてあるのだが、 ヨーロッパの人々は中世の昔から国を盗ったり盗られたりという歴史があるので、 世界史の話題が好きらしい。
     比較すれば、日本人は世界史の中での日本の位置を知らな過ぎる。なにしろ、 受験に関係ないからと授業から世界史を省いてしまうような国だから、海外で 日本批判を受けたりすると困ってしまう。
     現代の話題でも、テロとの戦争にイギリスは協力しているけれど、フランスは 大反対。日本は平和憲法があって軍隊が無い…と云いながら自衛隊というものはあって、 イラクに派兵したけれど何故かずっと小国のオランダ軍に保護されているなんて 不思議な話も話題になる。
     もしも米国人と会話したら「憲法を変えてきっちり軍隊を送れ」と言われるかもしれないが、 フランス人と話したら、「平和憲法があるのになんで平和的仲裁の努力をせずに、 中途半端な軍を送っているんだ」と、国際貢献に関する視点も変わってくる。
     世界で生活するには「日本」についてしっかり知識を持ち、意見を持たないと 一人前の会話の仲間入りは出来なさそうだ。
  • 国際的存在感を言うと、日本はまだまだ小国だと思う。
     今年は初めて「北米文化圏」で一週間過ごしたけれど、船の中で 3,000分の5人の日本人はまあ、居ないも同然。
     米国、カナダには中国人が大量にいるし、みんなキャノンやSONYのカメラを ぶら下げているのは同じなので全然目立たない。で、英語が不自由なのは 日本人かなって程度。英語が話せないアジア人は日本人しかいないっていうか、 豪華客船に乗っているアジア人は大抵教養のあるお金持ち。日本は全体的な 経済力があるから我が家のような一般人でも乗れるけど。
     客の大半を占めるカナダ人、米国人は「田舎モノ」も多いね。北米も広いから。
     乗組員は責任者ポスト以外は全員インドネシア人。変なイントネーションの 英語を流暢に話す。ある意味わざとやっている。召使言葉なのかも。
     同じ船に乗っているので、そこはコンパクトな「世界」。
     見ず知らずの日本人に話しかけてくるのはほとんどオバサン。オバサンの 話し好きは世界共通らしい。インドネシア従業員も話しかけてくるが、 友好的なおしゃべりであれ、ちょっとめんどくさそうな接客会話であれ、 イントネーションの問題で微妙に聞き取りのハードルが高い。
     イギリス人は「こいつ英語喋れないな」と思うとめちゃめちゃ感じ悪い(^^;
     カタコトでも会話しようと話しかけてくるのは「日本人の知り合いがいる」 か、「日本文化に興味があるか」のどちらかだな。
     いずれにしても、なんか存在感薄い日本人。
     カジノの遊び方も知らないしな〜。添乗員は最終日はカジノで燃えていた らしいが。
     主張できる日本人になりたいよね。
     それにしても、英会話番組に登場するようなクリアな発音の人間が どこにも居ないのは困った。ハタと考えてから「あ〜こう言っていたのか」 と思うようなシーンばかりで全然会話が成り立たない。スペインやベルギーの 方がよっぽど英語で生活できた気がする(^^;;
2007.9.13
  • 書評「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫/新潮新書)
     岡田斗司夫ファンだ。オタクの王様として尊敬している(笑)
     彼が出てくるTVは結構見ている。が別に岡田斗司夫で検索しているわけじゃない。 彼の仕事領域と私の見たいものが一致しているからだ。その彼が痩せた。
     NHKの某アニメ&漫画番組に出演するたびに劇的にやせていく姿を見て ちょっぴり心配もしたが、本人は全然健康だという。
     本書でその秘密が明かされた。
     いや、これはまさしく「オタク向けダイエット」だ(^^)
     彼の方法の基本は体重や食べたものの「記録を取る」こと。名づけて レコーディング・ダイエット。
     ためしてガッテンの「計るだけダイエット」にも似ているが、それより はるかに詳細に各種の数字を集めカロリーを計算し、ダイエットしていく自分に 降りかかる数々の欲求に理論的に考察を加え乗り越えていく。
     「情報を収集して分析する」これは、オタクの基本属性だ。
     漫然と漫画やアニメを見ている普通レベルのファンと違ってオタクは情報を 蓄積し分析する。そのエネルギーが自分の「脂肪と摂取カロリー」に向いたわけだ。
     だから岡田氏は痩せることを楽しんでいる。
     自分の発見と理論が数字になって表れることを楽しんでいる。
     一見デブと痩せている人がたいして違うものを食べているように見えないのに 何故デブはデブなんだろうという考察は鋭い。
     デブは体の声を聞く能力が壊れている。気持ち悪いほど空腹と気持ち悪いほど満腹 の間を10段階に評価して意識する。と、痩せている人は空腹を感じてから食終 10分ほど経ってから満腹を感じる程度でストップしているのに対して、デブは少しで も胃袋に隙間が出来たらすかさず食べ物を詰め込んで、苦しくなるまで食べる。
     基本的にデブは体の欲求と、心の願望がすりかえられていること。
     私も「ご飯御代わり自由」のトンカツ屋に行くと、絶対にお代りしないと いけない気分で、学生時代には平気で食べていた店で、今では必ず食後に苦しくなる のが分っているにもかかわらず、苦しくなるまで食べないと「この店に来た醍醐味」が 味わえない気分でお代りしていた(^^;;
     明らかに「頭の欲望」で食べているのであって、体の要求とは関係ない行動を していた。
     徹夜仕事をしていると、お腹がすいているわけでも無いのに「夜食」を食べないと いけない気分なのも「頭の欲望」だな。「徹夜+夜食」の固定観念で食べている。
     一年で50kg痩せた岡田氏の自信と喜びに溢れた文章を読んでいると、 世の中の良質なオタク属性を持った人間は「自分にも出来る」という 自信が溢れてくるのではないかな。
     自分も岡田氏ほど「濃厚」には実行できないかもしれないが、ここに 書いてあることのカケラの一つ一つには覚えがある。たぶん出来る。 やるよ、俺痩せるよ!!(涙笑)
  • EOS 20D vs 40D
     40D欲しいっすね?
     今回のアラスカ旅行ではEOS 20D使用。(フォトストレージM80併用。)
     9日間、約3600枚の写真を全てRAWモードで撮影して、約30GB使用。
     今までEOS 20Dで「出来ない」と思ったことは滅多にないんだけれど、 今回は「ホエールウォッチング」の時の撮影でRAWモードの連写が6枚まで という制限に引っかかった。
     5コマ/秒で連写して、だいたい1.2秒間。クジラの尻尾が水面を叩いて潜って行く時間 にわずかに足りない。あと1,2コマあれば水面に消えていく瞬間まで撮れるのにって感じ。
     大きなクジラだとたぶんもう少し時間はかかるでしょう。
     JPGモードにすれば撮影枚数が増えてこの条件はクリアできるけれど、 クジラの出現位置によって順光だったり強烈な逆光になったり、条件が激しく 変化するので、やはり後から融通の利くRAWモードの有り難味は捨てがたい。
     ほとんどの場合連写より一発で切り取る腕前の勝負だと思っているのだが、 どこに出るかわからないクジラを追うには、強力なAFと連写性能は人間の 能力以上のものがある。
     AF性能は肉眼で見えている限り機能するのはありがたい。しかし、北緯60度の 星空を撮影するのに、「無限遠にセットする機能」は欲しかった。
     昔のMFレンズは「遠」側に一杯に回すと「無限遠」になるように設計されていたけれど、 現代のAFレンズは無限遠を通り越してしまう。目視で距離環を無限遠に合わせるわけだけれど、 ほとんど真っ暗の中ではこれが難しい。
     EOS 20Dの天体撮影モデルには、ライブビューで星空にピントを合わせる機能、 というのが付いていて、40Dはそれと同じ事が出来るのでなかなか万能選手だ。
     一番弱いのはEF75-300mmISレンズ(マイクロUSM…初代のほう)で、 一旦ピントが外れると ピントが一往復して再合焦するのにえらく時間がかかることだ。
     この焦点域で早いレンズはEF70-300mmISの回折格子素子を使用したモデルだが、 これは逆光に弱いのでクジラ撮影には仕えなさそう。
     なにしろ、半分の写真は「水面に映る太陽の反射の中にシルエットのように写る尾びれ」 なので。
     Zuiderdam号は船内の照明の多くを「電球色蛍光灯」で賄っていた。
     私は雰囲気重視のためなるべくフラッシュを炊かないようにしているが、 料理の写真などは完璧にニュートラルな白を出した方が美味しそうに見える 事が多いので、皿の白を拾って補正する。こういう補正はわりあいうまく行く。
     通常は「AWB」で十分うまく行くのだが、電球色らしい赤味を残しつつ、 ニュートラルな色に近づけたいと思うと途端に難題となる。
     原因はここで使われている「電球色蛍光灯」が強烈に「緑カブリ」していることだった。
     オートでは無難に補正されるが、手動の「色温度」でコントロールしようとすると、 色温度を高くすればするほど緑があからさまに出ておかしくなる。
     こんな条件の時、30D,40Dにある色温度調整と併用できる緑方向の調整機能が あれば、かなり簡単に補正が出来そうだ。もちろんDPP上の微調整機能も 使えることは使えるが、ちょっと手軽さにかける。
     ほとんどが電球色蛍光灯の中に、本物の白熱灯や、ハロゲンランプも 混じっていてミックス状態もあるので、なかなか難しい。
     でもこういう癖のある光源で面倒な補正をするのに、DPPの色温度の メモリー機能が初めて役に立った。
     夜のショーに関しては「フラッシュを使わない写真撮影はOK」の回が多かったので それなりの枚数を撮ったが、カラフルな照明の中で「AWB」が想像以上に的確に 機能したのは凄い。「太陽光」モードだと恐らく過度に濃厚な色になってしまうが、 「AWB」は記憶色にかなり近い。
     ISレンズは今回も役に立った。
     「ランバージャックショー」…樵(きこり)技のショーで木屑が飛び散るところや、 氷の彫刻の実演で氷がザックリ飛び散るシーンでスローシャッターを多用したが、 良い感じだ。
     揺れる船の上でのクジラ撮影や、すれ違う豪華客船を望遠レンズで撮影するのにも 威力を発揮した。船の上では望遠レンズ(EF75-300mmIS USM)の出番が非常に 多かったので、事前にISユニットの修理を間に合わせておいたのは正解だった。
     かなりしっかり降る雨の中の撮影も多かったが、EOS 20Dはトラブルも無く頑張った。
     たぶんレンズ内部の曇りなども無い。ズームする際に鏡筒表面についた水滴が 内部に引き込まれそうな気がするのだが、案外平気みたい。
  • 氷河の撮影で、2m以上もある巨大な白人が"EF70-200mmF2.8L IS USM"に x1.4テレコンを使用していた。一脚を使ってかなりマニアックな…。
     こちらはEF75-300mmIS USMで焦点距離的には 同等。Aモードで絞りF8.0にして一番画質の良いところで撮影していたので そんなに大差は無いと信じたい(笑)
     ちなみに、白レンズは船の中、2000人の乗客の中で結構たくさん見た。やはり 「アラスカ旅行」となると撮影に気合の入った人が多いらしい。オプショナルツアーにも プロカメラマンの引率付きのフォトセッションがあるくらいだ。
     75-300mmのレンズはEOS 20Dでは120-480mm相当になって、クジラの撮影では なかなかの威力を発揮した。双眼鏡代わりには、大体倍率5倍相当だが、IS機能が 効いて見易さ抜群。ここはボディー内補正の機種では真似できない利点。
     いっぽう「アザラシ」の撮影では、被写体が小さいので300(480)mmでも 小さい感じ。シャッター速度はかなり速いので、もっと長いレンズでも 不自由なく使えると思う。
     ちなみに、船内で見かけた最長レンズはEF100-400mmだった。
     それにしても、巨大な白人が使うとキャノンの白レンズもコンパクトだ(^^;
     だいたい身長が2mもあると、大抵の人込みの中で撮影に不自由しない。 羨ましい。そいつの後に回ってしまったらアウトだが(^^;;
  • 旅行中見かけたカメラは、「一眼レフデジカメ」はほとんどキャノンのみ。 目的地がアラスカなので写真目的の人が多いらしく「一眼レフデジカメ」率は高かったが、 国内では結構な比率で見るニコンはほとんど無し。キャノンの北米でのシェアは物凄い。
     コンパクトデジカメは相当数がSONY。
     中にはライカの「フィルム」カメラと「デジタル」カメラの二台持ちの オヤジとかいて、マニア濃度の高い船だ(笑)
     夕焼けを撮影していたら、白人女性に「カメラの設定どうしてますか〜」と 聞かれた(^^;
     彼女の持ち物はSONYのZaissレンズ一体型一眼レフコンパクト機。
     「このカメラで撮影するのは5,000枚なんだけれど、この旅行だけで 3,000枚とってしまいました〜」とかいってた。
     英語がもっとぺらぺらなら、彼女のカメラも褒めちぎってあげたんだがなぁ。
     まさか見知らぬ白人に「カメラの設定」について聞かれるとは思わなかったので、 一瞬反応できなかったよ。英語勉強しよう(^^;
     ビデオカメラはもう100% SONY
     もしかすると、キャノンとかPanasonicも有ったかもしれないが、目に付いたのは 一緒になった日本人客のPanasonic一台だけだな。
  • 話は飛ぶけれど「腕時計」
     寒くて長袖が多かったのでそんなに時計は目立たなかったのだが、 CITIZEN,SEKOのクォーツ時計が圧倒的に多い。
     全然知らないブランドの時計も結構見かけたけれど、北米・カナダの客の間では CITIZEN,SEKOのクォーツ。
     今回も「ロレックス」は一つも見なかった。
     帰国したら電車の中じゃ「オメガ」のスピマスと「ロレックス」のGMT2が つり革対決(笑)しているというのに、QE2の時同様、豪華客船の中でスイス時計見ない率 の高さは日本の電車の中の様子と比較すると想像できないと思う。
     ちなみに今回妻はオメガのコンステレーションの宝飾モデル。私は SEIKOのランドマスター。ちょっとアラスカを意識したアウトドアモデルで、 GMT針付きで、時針だけ独立して回せる時差修正機能付き。全部で4回の時差 修正の機会があったのでこれは便利だった。深夜に時刻修正しても日車が 故障する心配が無いし。
     フォーマルには、手持ちのSEIKOの中で一番薄いAGSのモデル。
     分厚い時計は「袖」のボタンが締らないので使えない。
     恐らく船内のフォーマルでSEIKOを使っているほとんどの人の理由が 「薄いから」なんじゃないかな。
2007.9.12
  • SONYから新型ブルーレイディスクレコーダー計4機種発売 [ITmedia] [AVWatch] [HiVi]
    <番組を楽しむ T>BDZ-T50/70 140,000 円/180,000 円前後(市場推定価格)
    <思い出を残す L>BDZ-L70 160,000 円前後(市場推定価格)
    <シアターを堪能するX>BDZ-X90 200,000 円前後(市場推定価格)
     と、三種類のカテゴリーをラインナップした。
     ポイントは新開発「高精度ハイビジョンエンコーダー(MPEG4-AVC)」の搭載。
     これにより、50GBのBD1枚に最大約16時間、内蔵HDDに従来機比最大約3.8倍の約166時間(6Mbps) のハイビジョン録画が可能になる。
     BD25への記録は、AVCエンコードで以下のとおり。(二層BD50は倍)
    XR (AVC 15M) 約3:10 (地デジのDR記録と同じ時間) XSR(AVC 12M) 約4:00 SR (AVC 8M) 約6:05(標準モード) LSR(AVC 6M) 約8:05 LR (AVC 4M) 約12:10 *SD専用 ER (AVC 2M) 約24:25 *SD専用
     SR(AVC 8M)が標準モードだといっているのだから、画質劣化が目立たない 範囲で「一層 6時間記録」可能ということだろう。
     SD専用のERモードがどの程度の画質か分らないが、一枚で24時間も録画できる となると、DVD12枚分が一枚に収まってしまい、メディア単価でも有利だし、 スペース効率も泣けるほど良いということになる。
     例えばBS2でやっているSD画質の昔の海外ドラマなんか、二層ディスク一枚に 一年分入る。25分のアニメならBD25ディスクに一年分。
     そんなに溜め込むのって恐ろしいような気がするな(^^;
     映画など高画質で記録したい番組は、ストリーム記録が最適なのは従来どおりだが、 内蔵HDDを何倍にも使えるのはありがたい。画質を必要としない番組はわざわざ「地上アナログ」 の4.0Mbpsで記録していたのを、デジタル放送に一本化できる。
     二層ディスクにもようやく対応したので、エンコーダーと合わせて、 ディスク一枚にドラマ1クールが一枚に収まる。まあ、二層ディスクは高いけれど、 DVDを買うことを考えれば格安だ。
     この中から買うとすればもちろん、『BDZ-X90』
     11月が楽しみだ。
  • 安倍総理辞職
     秋の臨時国会が始まり、所信表明演説の翌日に辞任とは計画性が無いにも程があるが、 選挙の論点が「年金」と「政治と金」だったのを突然国会に向けて「テロとの戦い」 一転に絞ってかかったのを見て「郵政選挙の真似か?」と思ったが、乱心だったの かも知れん。 心のケアが必要な感じだな。
     一般的な日本国民の感覚からして「テロとの戦いが最重要政策課題だ」というのは、 あまりにもかけ離れすぎているし、安倍氏は「アメリカ」の方向しか見ていない。
     現に先週バンクーバー(カナダ)の国際空港に行った感じでは、別に「普通」の空気で、 ニュースで見るアメリカの空港の物々しさが異常だと思うのだが、安倍氏の心の中では アメリカ人の熱狂的な心理が伝染しているんじゃないかと思われる。
     何しろ米国は「現にテロ標的になるような行動」を継続しているからあんな事に なっているのであって、日本の安全のためには「アメリカのテロとの戦いを支援している」 という評判がリスクを高めているといっても間違いではないと思うのだが。
2007.9.11
  • こんにゃく座オペラ「クラブ・マクベス」観劇
     作曲は「林光」。
     くたびれたサラリーマン風の男が、夜な夜な「マクベス」を演じている不思議な店も 「クラブ・マクベス」に迷い込む。やがて男は目の前で展開される芝居の中に入り込み マクベス本人として死んでしまう。
     …という、劇中劇の構造を使った複雑な演出。
     そもそもマクベスとは、魔女の予言を聞いた男が、自ら予言を成就する為に 仕える王を暗殺して王に成り代わり、勢いで舞台裏を疑うもの、地位を脅かすものを 次々と暗殺した挙句心を病み、大軍に打ち負かされる、という話。
     一介のサラリーマン風の男が物語の中に同化していくには、ちと実力行使的 血生臭さがありすぎるように思うのだが、それゆえ、この演出の「必然性」 というものは薄いと思ったが、まあまあ面白かった。
     前作の「ロミオとジュリエット・瓦礫の中の」も空襲下の一般人たちが ロミオとジュリエットを上演するという劇中劇の構成をとっていたので、何故二作連続で 同じスタイルの演出を…と思ったけれど、作品としては今回のほうが面白かったから よしとしよう。
     音楽はいつもの林光・節。
     これといって劇的でもなく、ちょっと楽しい感じがしてしまうのは、マクベスの悲劇 に合わないんじゃないかと思ったり。つまり、明確な「アリア」が無い。
     もうちょっとガツンとドラマチックな音楽を当てても良いんじゃないかな。
     まあ、音楽も伴奏は凝っていて、「瓦礫の中の」より面白かったような気はする。
     上演後の挨拶では「今回はゆとりを持って曲が上がった」みたいなことを本人が 言っていたので、これが全体的な品質を上げたのかもしれない。
  • 終演後はいつもの「楽の房」にて一杯。ていうか数杯。
     ダイエットを開始していたような気もするが…(笑)
2007.9.10
  • 帰宅直後(9日)から写真の整理。
     ポータブル・フォトストレージから写真データをサーバにバックアップし、RAW現像。
     今回の写真は約27GB/6,300枚
     旅行中のメモのまとめにかかる。
     ダイエットモードに復帰する(苦笑)
2007.9.1〜9
  • Holand America Line(Zuiderdam号)で行く、アラスカ旅行
     豪華客船「ザイデルダム号」で、アラスカ東南地域のフィヨルドの街をまわり、 氷河と自然動物を見る。
9月のBS/WOWOW★注目番組
  • 3〜8 00:00 wow REIDEEN(集中再放送)
  • 7金20:00 wow さだまさしコンサート
  • 10月02:00 wow トップガン★HV? BD派はとりあえず録画して凌ごう(笑)
  • 13木23:00 wow Moon light mile 第二期スタート(毎木)
  • 15土13:00 wow 社長放浪記★三谷幸喜書下ろし作品
  • 19水00:00 BS2 アニメギガ・ぱくろみ
  • 22土00:10 wow 血の婚礼★白井晃&森山未来
  • 26水)0:00 BS2 アニメ夜話 ど根性ガエル
  • 27木)0:05 BS2 アニメ夜話 銀河鉄道の夜
  • 28金)0:00 BS2 アニメ夜話 カウボーイビバップ (TVシリーズ)


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!