2006.11.30
- SEIKO ファイブ・スポーツ(SNZB28J1)「姿勢差」調査
- FH +31.0s/24h
- CH +18.5s/24h
- 12H + 5.9s/24h
- 3H +17.9s/24h
- 6H +20.7s/24h
- 9H +15.0s/24h
もっとも一般的な放置姿勢FH(文字盤上)が+31秒は驚いた。これじゃ、はずした
とたんに狂うはずだ。
もっとも精度が良いのは12時上。これはまずまず置きやすい方向なので悪くないな。
- SEIKO「GSメカニカルGMT」発見
職場で「GSメカニカルGMT」の人を発見した。赤いGMT針が遠目にも印象的だ。
やっぱカッコいいし、似ているけれど
「あの時計」ほどアクが強くなくてスーツに合う。
でも、職場でかぶるのは遠慮したいので買えなくなったぞ(苦笑)
- 「金の雑学読本」その科学・歴史・技術(崎川範行/ブルーバックス)
金色の時計を買ったら読みたくなって本棚から引っ張り出した(笑)
昭和61年のちょっと古い本。著者は1909年生まれ。
なんとなく、科学解説書でもこのくらい古いと文章の雰囲気が古典だ。
化学者が書いた雑学本なので、何となく授業で使う副読本みたいな香りで、
雑学本としては地味だ。たぶん10年は再読しないと思う(^^;
2006.11.29
- 「炭火焼鳥 畑なか」★3/5
妻と亀戸の焼鳥店「畑なか」に行った。
実は最初御茶ノ水の某焼肉店に行こうとしたのだが、電話したら「今週は予約で
いっぱいです」と。週末から12月なので、すでに忘年会モードに突入してしまったの
だろうか…、それとも、dancyu 8月号に
掲載されてしまったからだろうか。穴場だったのに残念なことである。
てなわけで、手持ちの「居酒屋リスト」から未訪問の店をあたってみることに。
この店は、亀戸と言うメキメキ下町の雰囲気の中で、ジャズをBGMに今時っぽい
雰囲気の店つくりをしている。
とりあえず「コース」メニュー」で頼む。
串10本(だったかな)に、お通しとサラダ、スープが付いて2400円。
ネットで落としたクーポンは、「生ビール一杯無料」券。
思い切りレアに焼いたササミとレバーがイマドキっぽい。ササミに付けられた
ワサビは物凄く利いて良い香りだ。
4本目くらいが異様に間があいてしまい、店員が「すいませんもうすぐ出ます」と
謝りに来たのは良いとして、出てきたのは「ウズラの卵」だった。
ゆで卵を三つ串に刺したものだ。もしかしたら、
ネタを切らして生卵を急いで茹でていたのかな〜?(^^;;
その後は、急かされるでもなく待つでもないタイミングで出てくる。
骨付きの手羽で終わった頃には結構満腹。
ビールの後は日本酒の「黒龍」をもらったが、1合入る大きなグイ呑みに
スレスレまで注ぐので、たぶん1合より多めに入っているのだと思う。
店としては「焼酎」を手広く集め、日本酒は5種類ぐらいに絞っているのが、
これも今時の店っぽい。
会計は、クーポンのビールと日本酒2合飲んで、一人3600円くらい。まあ安いと思う。
総合的な印象は、店の雰囲気は明るく清潔でデートにもOKな感じ。
味は普通。有名店のようなインパクトは無いし、煙もくもく系のパワー
も無いけれど、丁寧にやってはいると思う。ただ、焼きあがり次第一本ずつ
テーブルに運んでくれるのだけれど、タレも塩も一枚のお皿なのでだんだん
混ざってくるのは残念。
コースの焼き物はほぼ純粋に「鶏」だけで、意外性は無い。肉は好きだから
いいんだけど、味にインパクトが在るわけじゃないから2時間も座っていると
単調な感じがするのは否めない。コースというよりは「串10本盛り合わせ」
くらいの存在感だ。
そういうわけで、物足りない部分は高額店じゃないからこんなもんかな…
と割り切る事が出来ないものではない程度で、静かに落ち着いて焼酎が飲みたい
という目的にはなかなか適した店だと思った。
次の機会があれば、単品料理も試してみたいな。
2006.11.27
- SEIKO ファイブ・スポーツ(SNZB28J1)「携帯精度」調査
0+18 計測開始
1+23(+5)
2+25(+2)夜まで外出。ぜんまいが一杯巻いてあると狂いにくいみたい
3+32(+7)夜間12時間外していたら進んだようだ
4+35(+3)休日。家でごろごろ。活動量が少なくても身に着けていれば正確?
5+38(+3)活動量低いが24時間着用。正確。
6+62(+24)7時間はずしていたら突然進んだ。なぜだ!
7+70(+8)一日使用。でもパソコンを使っている時間が長かった。
7日経過時点で、平均日差+7.4秒
日差はスペック上は良好であるが、バラツキが大きいのが難点であるな。
ぜんまいの巻き上げ量が理由のように見える。
ちなみに、この間手振りで巻いて身につけていない状態のチタンダイバーは
この期間の平均日差+30秒。夏の間の携帯精度は+20秒だった。
気温が低いので進みやすい環境ではある。これでも規格内だけれど。
- 京王線が乗用車とぶつかり脱線。けが人なし。
踏み切りに進入したら遮断機が下りて、運転手はびっくりして車を放置して
逃げちゃったんだとか、おいおい…
運転者は東東京在住。京王線(西東京)には踏切があるが、東東京(総武線とか)には
踏切が無いから慣れていなかったのでは…というTVの解説が、ちょっと無理やり。
2006.11.26
- のだめ#16
千秋のフランスでの正指揮者デビューの話。
ロシアに潜入していたスパイが放射性物質を盛られた話
ロシア的には「ダイオキシン」では吹き出物が出る程度の害しか与えられなかったので、
もっと確実なのが放射性物質というわけなのか。
しかし、放射性物質を入手可能な人間と言うのは非常に限られているはずで、
ある意味非常に足が付き易い方法だし、証拠も残る。
無味無臭で数時間後に確実に死んで証拠が残らない…みたいな毒物って、実は
物語の中にしか存在しないのか?
最近のイラン戦争のニュース
「内戦状態になる事が心配されている」などとニュースは言っているが、
毎日100人近い人間が殺されているというのに、それがまだ「内戦」ではないと
言うのかなあ。
結局あの国では秘密警察だとか人権侵害だとかは「必要悪」で、それが無いと
国として機能しなかったのを、アメリカが勝手に破壊して取り返しの付かない
ことになっているわけでしょ。
いまの状況を「治安が悪化している」なんて表現で誤魔化しているのは、
アメリカのエゴそのものだね。
国家権力自体に宗教的に「中立」ということがありえない以上、
自力で混乱を収めることは難しいな。
とことんやりあって、新しい独裁政権が生まれるか、あるいは分裂国家の
形で新たな国境が形成されるまで内戦は続くのだろう。
2006.11.25
- 銀座並木通りのオメガshopに行く
妻が欲しいという「コンステレーションmini-IRIS」の実物をチェックするため。
新製品で(並行輸入の)家電量販店系にはまだ全然入らず、定価販売の高級店にしか物が無い。
独立通販系には若干出回り始めているが、品薄だ。
コンステレーションはバリエーションが多く、今回の「IRIS」というシリーズも、
共通の特徴は「文字盤に5色(?)の色石があしらわれていることと、ベゼルがダイヤの取り巻き
になっていること」だが、ブレスレットの素材・仕上げのバリエーションが、
SS(銀色)、ゴールド(YG,PG)、コンビ(YG,PGとSS)、仕上げがサテン/ポリッシュ
となっており、組み合わせると10種類くらいある。
デパートでも、オメガの店でも全部は置いてなくてあちこちを回ることになった。
それにしても綺麗なデザインだ。
- 前々からコンステレーションが欲しいと妻は言っていたが、私が毎日「時計」の
話をしているので、踏み切る気になったことはあるようだ。
宝飾品としての価値があるレディース時計は見た目が100%
一方、私の時計探しは、機能とデザインの組合せが爆発しているため、
なかなかこれが決定版という時計に出会わない。
全ての機能を詰め込むとデザインがごちゃごちゃになるので、いずれにしても複数個
にはなると思うが。
ちなみに、欲しい機能は
- 駆動方式は「自然エネルギー」…機械式、スプリングドライブ、AGSのどれか
- 10〜20気圧防水
- GMT(なるべく長い24時間針のもの)
- デイデイト(仕事用時計には曜日も欲しい)
- ビッグデイト(特に12時位置がカッコいい)
- 夏用にダイバー系、冬用に非ダイバー系、冠婚葬祭礼服用でTPO
この組合せでなるべく沢山含んでいるものが、なかなか無い。
機械式でGMT機能といったら、代表選手がロレックスに有るが、値段はともかく
スポーツ系ロレックスは「かぶりまくり」が目に見えているだけになんだか恥ずか
しいというか芸が無い。EXP.IとかGMT、夏ならサブマリーナーは一日電車に乗れば
必ず目にする。たぶんパチも含まれるだろうが。
だから、これだけ悩んでゴールがロレックスじゃ、悩んだ時間が無意味すぎる(苦笑)
ちょっと珍しいくらいが好ましい…というところで、今年買った時計は皆
「SEIKOの逆輸入」ってところが私のひねくれているところ。
まあ、悩んで買えないところがまた趣味としては良いのだが(^^;;
-
とりあえず頑丈なな冬の実用時計として、SEIKOのメカ・アルピニスト
が店頭に並んだので見てきた。
スペックは、機械式(日差+25-15)、20気圧防水、日付・簡易方位計付き
シンプルだが安くて頑丈で仕上げ良好なところが合格である。
シンプルでグッドルッキングな時計として、SEIKOのメカニカル・シリーズは
今シーズンのドラマの登場人物もいくつか使っているところを見た。がんがん売れて
デザイン・バリエーションが広がってくれると楽しいな。
(でも微妙にAGSの「ランドマスター」も欲しいんだな(^^;)
- WATCH NAVI
という雑誌の記事を見ていたら、ノンクロノメータは+/-20〜60秒、
クロノメーターは+/-10〜30秒、と書いてあった。
COSC公認クロノメーター精度とは、日差−4秒〜+6秒である。
携帯精度ではこれをはみ出る事もあるかもしれないが、本当に
+/-30秒も日差のあるクロノメーターを作っているメーカーがあったらいやだな。
クロノメーター認定機種は大抵高価で、そんな誤差があるなら50万円も出せないな。
メーカーや販売店に気を使ってこういう記事になっているのか?
-
HV版『コープスブライド』鑑賞(WOWOW) ★★
主人公(ビクター)は、魚屋の息子。没落貴族の娘と結婚することになったが、
プライドの高い親と違って娘は気立ての良い娘だった。
納得して結婚に向かう二人だったが、リハーサルでめちゃくちゃ厳格な神父
が不器用なビクターに怒り心頭、本番は延期になる。
途方に暮れたビクターは一人森の中で誓いの言葉の練習をするが、木の枝だと思って
指輪を嵌めたのは、死者の花嫁の指だった。
…ストーリーも良いけれど、ハイビジョン作品として、こいつは凄い。
夜の墓場で暗くコントラストの無い絵ばかりが続くので、液晶PJには相当辛いと
思うけれど、テクスチャの細やかさには感心する。
恐らくCGも使っていると思うけれど、コマ撮りアニメの「実物感」は
まだまだフルCGアニメでは到達できない現実感が有る。
そりゃ「実物」だから当然では有るが、一コマ一コマ撮影した労力を考えると
これはもう奇蹟。CGだけでも実写だけでも到達できないポジションを築いて
いるのだもの。
ストーリーは「死体の花嫁」とビクターの関係がどうなるかが
前半の中心なのだが、後半意外なサスペンスタッチの急展開にびっくりする。
その意外性にやられ、ハッピーエンド(?)に納得。お見事。
2006.11.24
- 妻が美味しんぼ流「牛スネ肉のワイン煮」
(←レシピ)を作る。
旨い。大量にあるのがまた良い。無限シチュー(^^;
- 徳永時計開発室
- SEIKOの技術者が時計の色々について解説しているページで、読み物がたくさん有る
専門化がみっちり書いているので、読み始めたら時間がかかってドツボった(^^;
- 米国でのWii販売戦略
ちょい古ねた。
米国の年末商戦に向けたWii販売のニュースを見ていたら「おや?」っと思った。
「1,000人が行列した」というニュースをよく見ると、「特別先行販売」
に出来た行列の話で、全米から一箇所に人が集まった数字らしい。
「朝から晩まで長蛇の列で、5時間も待ちました」というニュースは、
店内に入場制限をかけてゆっくり買い物を楽しんでいただく、という店舗の映像。
そんなに待って入店したなら、客の滞在時間は長くなるだろうから行列はますます
長くなる循環。
なんだか、「行列の出来るラーメン店」のプロデュースと似ているなと…。
まあ、PS3みたいに暴動が起きたり強盗が出たりするのも困るけどな(^^;
WiiはGCソフトが動くほかPC-Engineのソフトまで動くらしいので、
すごい機械だとは思う。ようするにLSIの技術の進歩のおかげで、労せずしてなった
という感じではあるが、企画した人は「ゲーム好き」なんだろうなあ。
2006.11.23(勤労感謝の日)
- 妻が通販で「タラバガニ」をげっと
バターソテーとグラタンと蟹チャーハンになって出てきた。やる気だなぁ。
2006.11.22
- のだめ14巻
魔法使いの弟子
ボレロ
タンホイザー序曲
モーツァルト ピアノソナタ第11番K.331「トルコ行進曲付」
チャイコフスキー ロマンス ヘ短調
プーランク ピアノ、オーボエ、バソンのためのトリオ
ショパン練習曲10-2
リスト超絶技巧練習曲「雪嵐」
ドビュッシー12の練習曲・半音階のための
14巻の曲は、ボレロとトルコ行進曲しかCDもってなかった。
- のだめ15巻
モーツァルト/ピアノソナタKV.576
きらきら星変奏曲 K.265
ピアノソナタNo.18ニ長調KV.576
リスト/波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ2つの伝説No.2
ラヴェル/水の戯れ
シューベルト/ピアノソナタNo.16 K.370
アイネ・クライネ
オーボエ四重奏曲K.370
ピアノソナタNo.8 K.310
「水の戯れ」は昔からアルゲリッチの演奏で大好き。このCDの初版は84年発売で
擦り切れるほど聴いたな。
モーツァルトは「いつでも聴けるから」という理由でほとんどCD
を持っていないのだが、NHKの「毎日モーツァルト」を録画しているので
ダイジェストではあるが最近完備しつつある。
2006.11.21
- 「トロヴァトーリ・レヴァンティ/マドリガル・コメディー」(北とぴあ・つつじホール)
ひさしぶり、古楽の演奏会。
歌4名(S,CT,T,B)、楽器5名(管・弦・打楽器・通奏低音)の編成で中世マドリガルを
フリ付きで面白おかしく演奏する。
カウンターテナー(弥勒忠史)が全体の進行役を務めていたけれど、彼がなかなかの役者ぶりで、
歌そのもののテクニックも結構な水準だった。
舞台の最後に「タブラトゥーラ」のリコーダー奏者「江崎浩司」さんとパーカッション
のセッションがあり、白熱のサウンドを聞かせていた。古楽のあり物一曲と、自作曲
を元にアドリブっぽく展開した曲。すごい拍手!
リコーダーはもちろんノリノリだったが、パーカッションの女性(神田圭子)のテクニックも
なかなかのもので、見とれてしまいましたよ(笑)
2006.11.20
-
「順列都市」(グレッグ・イーガン/ハヤカワ文庫)
本作は1994年刊行。イーガンは現代電脳SFの最右翼とされている。
「人格を電脳空間にダウンロードして不死を得」という設定は、先日読んだ同じ作者の
「ディアスポラ」1997と共通している。
「ディアスポラ」は、宇宙の真実を解明するために旅するというような
テーマだったのに対して、「順列都市」は自分達専用の異次元空間を
作り出して、宇宙の終りが来ようとも不死である。という物凄い話。
出発点の世界は、電脳空間で「大富豪」は自分専用のプロセッサでのびのび暮らせるけれど、
大多数の電脳人間は公共ネットワークの余った計算資源で細々と計算されている存在という
世界。なにしろ生前の「投資の利息」で細々とCPU時間を買っているのだから、社会情勢の
わずかな変化にも敏感にならざるを得ない生活。原理的には不死なのに。
そこで、わずかなコストで現実世界がどうひっくり返ろうと無限に生きられる
環境を提供しようと言う男「ダラム」が登場する。
「ダラム」の提供する環境を「TVC宇宙」という。
それはチューリングとフォンノイマンの弟子が開発した物理的に自己複製可能な
「二次元チューリングマシン」装置を
チャンという人物がN次元に拡張したというもの。このバージョンでは
「6次元万能チューリングマシン」が稼動する。
最も基本的な「チューリングマシン」は、一本(1次元)の磁気テープ(データと命令を格納する)
と読み書きヘッドを持った記憶装置を有したコンピュータのモデルで、無限に長いテープ
を使えば万能コンピュータが出来るという概念。
現代のコンピュータは、ランダムアクセス可能なシリコンのメモリや、HDD、光ディスク
を使うけれど、チューリングマシンの概念は生きている。
チューリングマシンの論理的限界は、無限に長いテープには無限に長いアクセス
時間がかかるということ。それがシリコンに置き換わって2次元や3次元になっても
物理的なアクセス限界が存在することは避けられない。
ところが、「N次元空間にコンピュータを組み立てる、Nはいくら大きくても良い」
なんて言うと、高次元な空間にメモリとCPUを折りたたむように組み立てることで
無限に複雑なコンピュータを無限に小さなN次元空間に組み立てる事が出来る。
つまり、複雑さの限界を無視できる。
コンピュータ・サイエンスに興味がある人には刺激的な設定だ。
しかしここには、とてつもない論理の飛躍がある。
N次元空間の実在について何も説明が無いし、「自己複製的コンピュータ」
が有ると仮定しても、材料やエネルギーが無から生じるわけではないし、現実の
3次元宇宙が滅びた後も、N次元のコンピュータのシミュレートされた世界は永遠に生き延びる
とか、そのへんの話は
100%ファンタジーである。少なくともSF世界を構築する為に必要なだけの
説明が無い。
ナノマシン好きのイーガン的には、N次元コンピュータを構成する
「セル・コンピュータ」の一つ一つがナノマシン的に自己複製を繰り返して
無限に増殖するイメージを書いているらしいが、やっぱり、
イーガンのナノマシンは魔法領域のガジェットで、これが出てくるとSFというより
ハード・ファンタジーになってしまう。
とはいうものの、その世界の上で動くシミュレーション世界は興味深い。
この世界の人間が住む仮想空間は、精神活動をシミュレートするもので、
物理法則とは直接関係していない。
これは「ディアスポラ」で書いていた世界が原子一つ一つをまるごとシミュレート
することで成り立っているのと比べると、今のコンピュータの世界に近い。
ところが、人間たちが動くコンピュータ世界のほかに「実世界を簡略化した物理法則」
を用いることによって、原子レベルまでシミュレートした世界を、作るところが
この「順列都市」の特徴だ。
原子レベルを扱う「ミニチュア宇宙」と、物理法則とは無縁の「シミュレート宇宙」
の二つが「TVC宇宙」というハードウェアの上で走る。
シミュレート宇宙の住人たちは「永遠に生きる」ことを目指しているが、永遠とは
「不変」に繋がる。永遠不変は「死」に近いという哲学的な思考も生まれる。
だから、不死の住人たちは「ミニチュア宇宙」に生命の種をまき、その宇宙の
物理法則の中で進化していく命を見守ることで永遠不変の人生に変化を見出そうとする、
これは壮大な娯楽装置として企画された宇宙だったわけだ。
ところが、ミニチュア宇宙で発生した生命が知性を持って「素粒子論」とか「宇宙論」
を考えるようになると、様子が変わってくる。
ミニチュア宇宙は、シミュレート宇宙の住人が初期設定したものだから、
彼らが「宇宙の始まり」
について考えると、それ以上遡れない、説明不能の状態に陥るはず。
つまり、正解は「この宇宙は神様が創造したのだ」ということ。
でも、科学者は「神」を否定して、観測可能な事実から合理的な宇宙論を
構築しようと取り組む。
このへんの成り行きを我々の宇宙の成り立ちと神様に当てはめて考えてみるのは
面白い。現実の物理学者の中にも「宇宙の始まりに神の存在を信じる」という人
が最近は結構居るらしい。
しかしイーガンは「本当に神様が作った世界」の住人たちが、それを信じないで
世界の内側の論理を組み立てて何とか「整合性の有る宇宙論」を作り上げる。
ここからがまた「イーガンの世界」で、住人が宇宙論を完成すると、
「TVC宇宙」が壊れる。
これってイーガンが書いた「万物理論」と同じネタですね。
要するに頭で考えたことが本当になる。これも科学というより
「ファンタジー」。
面白かったけれど、サイエンスとファンタジーの混在が「座りの悪い」
感じがする作品だ。
- SEIKO ファイブ・スポーツ(SNZB28J1)
月曜なので「携帯精度」の確認を開始。
7S25系の機械は日差+45〜-35秒のカタログ精度らしいが、特にファイブ(7S36)
ではどのくらいの精度と言っていないようだ。
チタンダイバー(7S25)は、買った最初は日差+5秒くらいで日によってばらつく感じが、
購入二年後の今は日差+20秒程度で、コンスタントに安定している感じ。
ファイブもとりあえず同等の精度は出て欲しいところだ。
まずは、月曜朝10時計測開始で+18秒が既定値(秒針停止機能が無いので0秒から
計れないのだ)
一週間後どうなっているかな?
ネットの噂では、個体によって日差は+30〜+5あたりにばらついているようで、
外れだったら次のを買う楽しみがあるし、当りならそれはそれでもちろんラッキー
である(笑)
日差+12秒(月〜金で+1分)以内なら、個人的には大当たりと判断する。
今日半日の速報値は日差+3秒、…今のところ「クロノメータ級」だなあ。
- 「金」めっきと「金色」めっき
「金色時計」の唯一の心配は、めっきの薄さゆえに使っている間に色が薄くなってくること。
たとえば、妻が何年も使っているシチズンのソーラ時計は、ステンレスバンドに
細い金のラインが入っているのだが、今や心の目で見ないと判別できないほど金が
薄れている。
SEIKOのカタログを見ると、高額商品は「18K」などと書いてあるが普及品は
「金色めっき」だ。どうやら「金」と「金色」は違う。
と言うわけで調べてみると、理由は二つ。
- 1.「金色めっき」は、銅・スズ・亜鉛などの合金のめっき
金は使っておらず、混合比率で色に変化を出す事ができる。
金ほど完全ではないけれど、それなりに「耐蝕性」も有るらしい。
- 2.めっき層の厚さが5μm以上ないと「金めっき」と呼べない
高級品の金めっきは10〜40μmあるが、一般品の時計ケースの金めっき
厚さは2〜3μmが多く「金色めっき」と表現される。
ちなみに、宝飾品の解説を見ると、金メッキは1年で1μmの磨耗があるとされる。
さて、SEIKOのめっき厚はどのくらいのものだろう?
- 今日の晩御飯
妻が出かけているので自分で適当に作ったが、旨い。旨すぎる。
キャベツと豚肉を白ワインとトマト味で煮込んだものに、ファルファッレを
足したもの。でも味付けは適当に色々入れたんで再現できないな(^^;
2006.11.19
- フィギュアスケートGPシリーズ・フランス大会
安藤が「銀」アメリカ大会の方が調子が買ったみたいだけれど、これで「GPファイナル」
出場権確定。日本女子はうまくすればファイナルに3人出場できるかも。
男子はそこまで好調ではないが、だからといって女子シングルばかり放送して
男子シングルの放送予定を急遽「日曜深夜」に変更と言うのは、選手だけでなく
一般のフィギュアスケート・ファンにも失礼。
順位はどうでも応援しているファンは居るし、外国人だからといって
上位の選手の演技は見たいのが当たり前。男子の放送予定を変更してまで、
女子メダル候補のオサライ演技をしつこくリピートされるのはくど過ぎる。
「テレビ朝日」には反省してもらいたいものだ。
- 放送技術の話
今回のスケート中継。地上デジタルでもBSでも、まったくハイビジョンでも
なんでもなく4:3の低画質なのも辛い。
ただ配信された国際映像を流しているだけで、日本のスタジオのアナウンサー
だけが高画質。もうちょっと何とかならないものか。日本大会がハイビジョン
じゃなかったら暴れるね。
しかし、アメリカ、カナダ、中国、フランスと見てきて、どの国もまったく
4:3映像しか送ってこないし、やっぱりTVのハイビジョン化が一番進んでいるのは
日本と言うことなのか?
撮影技術では、「アメリカ大会」は、リンクの氷の中にマイクが仕込んであり、
エッジが氷を削る音が「しゅるしゅる」聞こえるのはエンタテイメント志向。ただし、
音楽と効果音のバランスが悪くて、結果として迫力がそがれている気がする。
「カナダ大会」は、(たぶん、TVの一秒間のコマ数が違うので)方式変換のために
頻繁にコマ落しのように画面がパラついてとても見にくかった。
まるでYouTubeの映像みたいだ。
「中国大会」では、カメラごとの色がバラバラなのもあるし、選手がスピンしたら
必ず顔にズームアップするとか、カメラのお約束の演出がイマイチ演技を見難くして
いる。
撮影テクニックは、フィギュア大国アメリカが明らかに一歩進んでいて、
ほとんどの時間選手の全身像をきちんと押さえて、「顔面のアップばかりで、肝心の
ステップが映っていない」とか、「指先の表現が見切れてしまう」とかいう、
お節介な映像が無いのが立派だ。
TVのカメラマンは「少しでもUPで撮る」という本能があって、それは
「カメラマンの主観視点」であってカメラマン、ディレクターの素養に振り回される
結果になる。つまり、視聴者に「視点の選択権」を与えないようなテクニックが
多すぎる。
フィギュアなら送り手が「ミキティ可愛い!」と興奮している視聴者に向けて
放送しようと思ったら、自分で採点したいようなスケート技術に関心を持つ層には
まったく物足りない放送になってしまう。
大画面時代には送り手にもっと「客観的」な視点が必要になってくるはずだね。
2006.11.18
-
SEIKO ファイブ・スポーツ(SNZB28J1)…買っちゃった(笑)
一ヶ月ほど前から、某量販店の店頭で見かけて
「こ、これはあのMSのイメージにぴったり!」
そうです、久しぶりに「通常の三倍」シリーズ、
クワトロ・バジーナ搭乗機、「百式」
素性は主にアラブ諸国に輸出されるモデルということで、曜日は「英語」と
「アラビア語」の選択仕様。全然読めないのがまたいい(笑)
中身は7S36A。普段使っているチタン・ダイバーは7S25Aなので兄弟機種。
これでも国産。ちゃんと文字盤に"MAID IN JAPAN"と書いてある。
ダイバーモデルで、ベゼルはちゃんと「逆回転防止機構」が付いている。
「分」の数字は彫刻されていてこすれて剥げるようなことも無い。
ちゃんと12時位置に夜光の点もある。
ブレスは巻きながら、バックルはダブルロック。
つまり、こんな安いけれど、JISのダイバー規格をちゃんと押さえた構造なんだ。
普段使っているダイバーとの違いは
- 「リューズ」がねじ込み式じゃなく、経も小さい
- 「無反射コーティング」の処理が無いらしく、照明の強い場所ではやや文字盤が見難い
- 「バックル」がプッシュ式ではない(高級時計でもプッシュ式じゃないのは多いけれど)
- 「バックル」がダイバーエクステンダーの有無
- 「シースルーバック」である
という感じだ。
海外仕様が「シースルーバック」であるのは、「偽造防止」のためらしい。
中を覗くと、パーツのあちこちに可能な限りSEIKO,SEIKOと刻印がある。世の中には
「ガワ」だけ用意して数百円のクォーツ・ムーブメントを接着剤で貼り付けたような
粗雑なニセモノも有るようだから、部品が見えるのはこんな意味がある。
- どう使う?
実は全面的に「金色」の時計は初めて。
激しく派手に見えるが、文字盤の黒が効いているのか、スーツでワイシャツの袖口から
半分のぞくくらいが中々カッコいい。
ベゼル径は39mmくらい、厚さ12mm、本気ダイバーよりリューズが小さいのも
ドレスウォッチとしてはプラスか。
「派手時計」としてネタとして買ったつもりが、本気で使えそうな気配。
ちょっと暗めの照明の中では金は「肌色」に近くて銀色より目立たないかも。
金色は派手だと思っていたが、やっぱり、ショーケースに並んでいるのと腕につけて
見るのとではイメージが違うものだ。
ブレスレットのデザインも重要で、ファイブの「なんちゃって三連」は、派手すぎず
無骨すぎずちょうど良い。
「正装」に似合う金色の時計も今後目配りしていこう。
- ちなみに、メカアルピニストは11/24入荷だってさ
2006.11.16
- ボジョレー・ヌーボーワイン解禁
「ワインのヌーボーなんてものは、単なるお祭りで味を云々するものじゃないよね」
と言いつつ、お祭り好きなので参加してしまうのである(笑)
- ゼンマイ話
本命のSEIKOメカアルピニストがなかなか店頭に出回らないので、浮気をしている、
カタログで。
SEIKOファイブ・スポーツのドハデな金色ダイバーはネタで買っても良い
かなと思っているが、普段使いにかっこ良さそうなのは最近のORIENTの新製品群だ。
金だの銀だの使った高額モデルは別として、
55th記念モデル WZ0011EH(\85,000)、
デイト・パワリザ付 WZ0011FC(\136,500)、
デイト・パワリザ付 WZ0011EJ(\52,500)、
デイデイト WZ0011EV(\37,000)、
デイト WZ0281ER(\39,900)、など。
どれもクラシカルな表情でスーツに似合うだろう。
最も渋いのは「55th記念モデル」。デイト表示さえ無いシンプル三針なので
仕事は不便だが正装した時には似合うだろう。
デイデイトは、ロレックスと同じ表示形式。値段はとてつもなく違うのが愉快愉快?
- SEIKOとORIENTのセンス
SEIKOの"SCVS011"(左)とORIENTの"WZ0091ER"(右)は
ほとんど同じデザイン。性能も値段も似たようなもの。
でもオリエントの方が明らかにクラシカルで渋い。
二つを比較すると「クラシカル」なイメージが何処から
来るのかわかる。
一番大きな違いは「ボックスガラス」。正面からの写真ではわかりにくい
けれど、実物を見ると違いは大きい。
文字の太さ、針の形状、ラグの太さ、ベルトが3連か5連か。
"SCVS011"では、少しずつの違いが積み重なって、機械式だけれど「新しい」
ってのを狙っているのだな。
もっとも、このくらいの価格の機械式を買う人は「渋さ」を求めることが
多いんじゃないかと思う。
SEIKOでも、"SCVS003"(右)ではクラシカルなイメージを狙っている。
Grand Seikoにも近いっていうか、ちょっと近すぎ?
2006.11.15
-
『ムーラン・ルージュ』鑑賞(BS2) ★★
今頃録画鑑賞。なんだかめちゃ、泣ける。
「ムーランルージュ」のきらびやかな様子はそれだけでエンターテイメント
になっているし、登場人物もロートレック風の人物が居たりして往年のパリっぽさが
感じられる。
この作り物っぽい豪華さやケバケバした色彩は最近の日本のPV出身若手映画監督
が好みそうな雰囲気なんだけれど、完成度が違うのだ。
ストーリーのベースは古典的だけどうまく出来ていて、むしろ先が読める
ことが安心して見られる感に繋がっている。「あるある」ってことで。
ニコールキッドマンの美貌も極まる。歌姫は美しければ美しいほど
悲劇が盛り上がるね。
ユアンもバランス取れている。ちょっとなさけない色男として。
残念なのはタモリの「空耳アワー」のせいで、「ロクサーヌのタンゴ」が
「うな重六千円」にしか聞こえなくなってしまったことだ(^^;;
DVDを買うのは我慢したが、ハイビジョン版が出たらこれは購入候補だ。
さぞかしきらびやかで美しかろう(^^)
- 頭痛と睡眠と悟りの境地
今朝の出来事。風邪をひいて頭が痛い。
眠っていれば痛みは無い。
夢を見ている状態だと、これも痛みは無い。
夢を見ていると意識している状態は、それでも痛くない。
夢から覚めると、頭痛が戻ってくる。
…で、
「物を考えられる程度に意識があって、頭痛は無い」という状態にならないものかと思って
数時間試行錯誤を繰り返したが、これが難しい。
「これは夢だ」と意識している状態では
頭痛は遠のくけれど、夢は夢で、役に立つことを考えられる状態とはいいがたい。
大脳は起きているけれど、痛みの中枢は眠っているという都合の良い状態に
脳を騙すのはなかなか微妙だ。
「目が覚めている」と思うのは目を閉じていても音が聞こえたり、
部屋の中の空気を感じたりしている状態で、つまり「五感が働いている」のは、
同時に「痛覚」も働いてしまうというのが「頭痛を遮断できない理由」ではないか。
五感を遮断して、意識だけ明瞭な状態になれば…。
これに成功したら、ある意味「悟りの境地」なのかも。
2006.11.14
-
「ディアスポラ」(グレッグ・イーガン/ハヤカワ文庫) ★★
こてこてのハードSF。ハードSF好きの私にとっても、なかなか骨のあるヤツだった。
舞台は1,000年後の未来。人類の大半が生身の肉体を捨てて、コンピュータ上の
シミュレーションとして生きている世界。肉体を捨てていない人間も大半はDNA改造して
特殊能力を備えているし、ソフト化しているけれど、ロボットボディーに入っている
人間も居る。
そして主人公は人間ではない。
ソフト化した人間もシミュレーション世界の中で子供を作って繁殖しているのだが、
主人公はコンピュータ上の管理ソフトが「DNAの未知の領域のテスト」用として定期的に
生み出している「孤児」なのだ。人間と等価では有るが微妙な存在だ。
物語の最初のヤマ場は、DNAの情報がコンピュータのメモリ上に展開され、
物理的な「発生」の段階をシミュレートして生み出される過程の描写である。
ようするに、この世界の人間は「人格」がシミュレートされているわけではなくて、
「人間を構成する分子の一つ一つ」までを全て演算で作り上げている。
コンピュータサイエンス的にいえば、とてつもない力技だけで構成されている
世界だ。
現実世界とのコミニュケーションは、世界中にばら撒かれたナノマシンが入力を
担っているらしい。
肉体人をスキャンしてデータとして取り込むのもナノマシン。分子の一つ一つまで
スキャンしているという設定なので、スキャンされると生身の人間はバラバラの
ドロドロに分解されて死んでしまう。その描写はほとんどスプラッタ。
ただ、この設定では一人の人間を生かすにも、とてつもないコンピューティング・
パワーが必要なのは容易に想像がつく。現代では数えるばかりの分子の振る舞いを
シミュレートするにもスーパーコンピュータが必要なほどだ。例えば、製薬会社が
新薬の実験をするのは良い実例だ。
この時代の「都市」は、シベリアの永久凍土の地下数100メートルに隠されて
いたりするのだが、どんなに進化したコンピュータでも人間の分子の振る舞いを
丸ごと計算させるとなれば、とてつもないエネルギーを消費し、発熱するはずだ。
まあ、作者は別の作品では人間をシミュレートするにはとてつもない計算資源が必要だ
というテーマの作品(順列都市)も書いているので、こちらの作品の矛盾は、
魔法として処理しているのだろう。
そういういみでは、これはとてつもなくハードな仮面をかぶったファンタジーSF
というのが正確だろう。
しかしこの作品、後半は「宇宙論」になってしまう。
近傍の中性子星が起こしたX線バーストの影響で、肉体人が滅びてしまう事件
を受けて、超光速航法の研究をしたり、都市のコピーを1,000個作って、銀河に新天地を
目指して離散してしまう。
とにかく話のスケールがでかい。
話はこれで終わらず、問題のX線バーストは、一中性子星が消滅するに留まらず、
銀河のコアがバーストしてしまうことが分かり、銀河系をどれだけ逃げても
絶滅は回避できない…ということから、異次元に逃げ込む話に進む。
地球より進化した異星人が「平行宇宙」を渡っていった痕跡を追って、異次元から
異次元にほとんど無限の平行宇宙を渡り歩く話になる。
ここまで来ると、あまりの話の大きさに意識が朦朧と…(笑)
主人公たちは、コンピュータ上のプログラムなので、銀河や平行宇宙を
旅している間は動作速度を落として「主観的早回し状態」で居るので、何万年
経過しようと苦にならないのがまたなんとも。
とにかく、話の大きさでは群を抜く作品で、人類がコンピュータ化して
不死になっているのも、普通ならそれでけで一本の作品のネタだが、
この作品にとっては、後半のとてつもない宇宙の旅に主人公が立ち会うために
必要な単なる設定とも言える。普通の人間では、何千、何万年も生きない
からね(^^;
…と、スケールは大きいこの作品だが、一方やたらと「ナノマシン」
が活躍する。
仕舞いには「フェムトマシン」で原子を直接いじっちゃうとか、とにかく
小さいほうにもとてつもなく小さな話が出てくる。
まあこれはどこから見ても「魔法の粉」みたいなものだ。
エネルギーの供給はどうなっているかとか、
自力で移動できないだろうとか、無数のナノマシンを統一した意思の下で
動かす方法が無い(通信出来ない)だろうとか、サイエンスの部分からは
かなり無理がある。
イーガンは「ナノマシン」大好きみたいなのだが、何しろ便利すぎて
作品が軽くなってしまうのは欠点だ。全編にいくら物理学用語、コンピュータ
用語がむき出しで散りばめられていても、あるいは、ナノ、フェムト、ギガ、テラ
などのスケールを展開しても、魔法の粉(ナノマシン)で問題解決
しているのでは腰砕けというか反則技っぽい。
もちろん、ワープ航法や人工知能も「ウソ」だが、ナノマシンは
便利すぎて、節度を持って使うのが難しいという感じだ。
- 今シーズン初「モツ鍋」
追加追加で死ぬほどキャベツを食べた。モツの切れ端はキャベツの薬味だ。
体に良いような気がするね。
でも次は肉がいっぱい入った鍋も良いな(笑)
2006.11.13
- RD-X6のソフトウェアが自動更新されていた。何を?
我が家のX6は基盤交換の修理後も、時々録画失敗するし、EPGの取りこぼしも頻繁だ。
東芝の技術もイマイチ信用ならない。
「BDレコーダー」として、パナとソニーの仕様を研究中だが、見れば見るほど、RDの仕様は
良く練られている。でも録画失敗…。なんだかね。
BDは、ソニーのソフト的仕様にパナのハードやi-Link対応が合体すれば買いだが、
D-VHSが繋がらないのはどうにも困るのでSONYはパスということになるのかな、やっぱり。
- SonicStage CP(SonicStage Ver.4.2)ダウンロードサービス開始
- はらたいら氏が酒の飲みすぎで死亡
肝臓障害を起こして入院した病院のベッドの上でも飲んでいたのだとか。
ちなみに、アルコールが原因の死亡率(国内)は「117/10万人」
これは喫煙が原因の死者の半分、肥満が原因とほぼ同数。
しかしロシアではアルコールのために男性の平均寿命が50歳なんだとか…?!
2006.11.12
2006.11.11
2006.11.9
- dancyu200612「特集・ワインがわかる」
我が家で12本用ワインセラーを買っていつでもワインが飲める環境になって久しい。
ワイン選びは「ワインショップ・エノテカ」の通販セットが主力で、自分で闇雲に
トライを繰り返すより、信頼の置けるお店のお薦めに従うのが楽だからと言う結論からだ。
最近は近所に「ワイン専門誌で高評価を取った品をデータと共に陳列している店」が
出来て、これも重宝している。ほとんど間違いが無い。
でもワインの本を買って自分で選ぶ楽しみも残したい(笑)
というわけで、dancyuで最近のワイン106本を一挙紹介と言う特集があった。
「自然派ワイン」というのは、最近良く聞くが、食わず嫌いと言うか、「自然派」
という言葉をさっそく警戒している。軽薄な感じがする。伝統のある作り手に対抗して
新興勢力が広告しているだけのメーカーも多いだろう。
だから、「良いモノも有る、だけど悪いモノもある」ということだ。
そして自然派には「古酒」は無いし酸化防止剤を使っていないから長期貯蔵も
出来ない。つまり、販売店の店頭の管理が悪いとダメになってしまうリスクも高い。
普通のワインより、生産者と販売店の両方を厳しくチェックする必要のあるワインだと思う。
「日本のワイン」30本の記事。
マンガ「美味しんぼう」で甲州ワインが紹介された後、甲州種のワインは「ワイン城」
の試飲コーナーまで出向いて色々飲んだことがあるが、確かに品種を確立したと思う。
ただ、東京でも入手しにくいことと、そんなに安いものではないことはネックになっている。
一方、「新種祭り」のイベントに足を運んで試飲すると90%以上は、個人的には
一口試飲すれば結構、と思うメーカーばかりで、昔ながらの日本のワインに留まっている
生産者の方がまだまだ主流のような気がする。
そういうのは本質的に「地酒」なんだろう。米が取れないからブドウで酒を作り、
だから日本酒並みの糖度で、日本酒の代用を狙っているような気がする。
もしかすると、和食に合うのかもしれないけれど。
dancyuに紹介された中では
プティ グランポレール2005(サッポロワイン勝沼ワイナリー)
ルバイヤート シャルドネ 旧屋敷収穫2004(丸藤ワイナリー)
樽仕込マスカット・ベリーA(マンズワイン勝沼ワイナリー)
がよさげである。
SF的には「ソラリス」(マンズワイン勝沼ワイナリー)が有るが、「不思議な味わい」
なんて評者が書いている(^^;
「スパークリングワイン」23本
3000円以下のカテゴリーに4本しか紹介されていないのは痛い(笑)
5000円以上に良い物があるのはもちろん知っているけれど、我が家的には赤・白に
次ぐ第三のワインとして冷蔵庫に常備してビールのようにカジュアル、でもちょっぴり
気が利いた雰囲気で飲むのを目指している。誕生日とクリスマス
だけというのでは、もったいないような気がするので。
でも高いのはどうしても「特別な飲み物」になってしまうな。
気になるものは
スプマンテ・プロセッコ・エクストラ・ドライ(トレヴィジオール)
カヴァ オリオル ロッセール キュヴェ エスペシアル ブリュット(オリオル・ロッセール)1150円
フレシネ(1650円)はどこにでも売っているな。
「ディリーワイン」20本は、私のカテゴリー(笑)
赤白一本ずつ、飲んだことのあるワインがリストアップされていた。
牛のワインと、シレニーの白。どちらもCP抜群だ。ひいきのワインが高評価されていると、
リスト全体の信頼感に繋がるな。
2006.11.8
- ビーフのギネス煮込み (所要時間3時間+α)
dancyu200612p152から
材料(8人分)
- 牛すね肉…1kg
- にんじん…3本
- 玉ねぎ…中3個(甘みの元は玉ねぎだけ、甘み不足なら砂糖を足すと良いかも)
- じゃがいも…3個
- セロリ(葉つき)…1/2本
- ギネス…1140cc(2パイント)(→ギネスだけはちょっと重たいかも)
- デミグラソース(市販)…600g(→トマト缶と固形スープなら安上がりかも)
- 小麦粉…少々
- ローリエ…7枚
- クローブ…少々(→2粒で十分)
- トマトケチャップ…少々(→多めに入れた方が良い)
- 塩、胡椒…適宜
→買い物したら5,000円くらいかかった(^^;金額の半分は「肉」だが。
作り方
- 1.十等分に切った牛肉を焦げ目がつく程度に中火で焼く
- 2.にんじん、玉ねぎ、セロリを1cm角に切り、[1]に加えて軽く炒める
- 3.1.5パイントのギネスと同量の水、クローブ、ローリエを加え、弱火で2時間煮る。
- 4.[3]にジャガイモ1cm角切り、デミグラソース、残りのギネス(1/2パイント)を入れる。
- 5.トロミをつけるため、少量の小麦粉をふるいいれる。
- 6.トマトケチャップを入れ、弱火で1時間煮込む
- 7.塩胡椒で味を調えて完成
コメント
- 切って煮るだけなので、時間がかかることを覚悟すれば、簡単な料理である。
- このレシピは8人前なので半分で作ってもいい。
- 出来上がりは4L以上になるがそのうち1Lはギネスでできている。だから
味のほとんどはビールに左右される。
ギネスが大好きな人ならギネスがいいけれど、仕上がりは結構重たくなる。
「ヱビス」が好きならその方がいいかもしれない。
- アイルランドでは「ラム肉」を使うことが多いそうだ。
- レシピ上「脂肪分」がまったく無いので、コクはスネ肉頼み。
甘みは玉ねぎとケチャップからくるが
足りない。酸味はトマトケチャップからくるが足りない。つまり、レシピに
「少々」と書いてあるが、トマトケチャップは以外にたくさん必要に思う。
レシピどおりに作った感じでは、はっきり言ってマニアックな味。ほら、
イギリスでうまいものは朝飯だけと言うじゃない?うっすらとその言葉を
思い出させる(笑)
総合的にもう少しフレンチっぽいレシピに修正したほうが旨そうだ。
ちょっと味を補うだけで一段と旨くなりそうな力は感じるんだよね。
- ウルトラセブン「地底GO!GO!GO!」
再放送を録画して見ている。
モロボシダンの時計が画面いっぱいに映るのを見たら、
なんとオメガ・スピードマスターではないか。さすがNASAが採用した宇宙時計だ。
2006.11.7
- 『銀河英雄伝説 外伝「黄金の翼」』★
ラインハルト・アンネローゼとキルヒアイスが出会う話と、後宮の権力争いが
ラインハルトの命にかかわる話と、イゼルローン要塞攻略戦の三本柱な話。60分。
ラインハルト16歳、らしい。
声優が本編と全然違ってかなり違和感がある。ヤンが本編より若いのに
めちゃおっさんクサイ。いやんな感じ。
ラインハルト、キルヒアイスも本編の方が爽やかな声。
ラインハルトの母が死んだのは貴族の車に轢かれたのだった。もみ消されて泣き寝入り。
「べるばら」だ。
イゼルローン要塞の設定は、原作小説に近くなっていて、液体金属が無い。
それは悪くないのだが、表面のテクスチャーが大雑把に描かれている為、
スケール感が出ていない。つまりとても小さく見える。
帝国軍戦艦のブリッジは、ローマ風円柱に囲まれたフロアなどではなくて、
ちゃんと密集した椅子席になっている。しかも、宙返りジェットコースターに
良くあるセーフティーバーが装備されて、揺れても安全(笑)
…というぐあいに、良いところとダメなところが渾然となっている。
某貴族の命令でラインハルトの命を狙う犯人は、たっぷり語って
なかなか引き金を引かない。そのうちキルヒが駆けつけて邪魔されるが、
そのキルヒも撃たないで、足蹴にしていたぶる。なんてことをやっているから
逆転される(^^;
こんなにベタな彼は「悪役の鏡」だなぁ(笑)
「モニタースクリーンに映った砲撃の光に目がくらんで悶絶する敵」というのも、
笑うところだろうな。
イゼルローン要塞に巨大な縦穴があって、そこに悪者が落っこちて死ぬのは、
『スターウォーズ』のデススター以外の何ものでもない。ていうか、
人工重力なのだから落ちたら危ないような場所は重力offにしておいて欲しい。
外伝(1)の三本を見た感想は、まあ無くてもかまわない。本編の感想に影響
を与える部分が無いという感じかな。
- dancyuとか見て、行きたい店のリストを久しぶりに更新。
リストが280店を越えた(笑) なんか最近全然行けていないのだけれど。
妻と行こうと考える限り、月に一ついけるかどうか。なんとか
月に一つは新店開拓したいものである。
でも、そのペースだと20年以上かかるのか…?
-
統計数字を疑う・なぜ実感とズレるのか?(門倉貴史/光文社新書)
前半は様々な統計手法を紹介して、「平均値」ひとつにしても、対象となるデータのバラつき(分布)
によって、実感と一致する計算方法はいくつも存在することの紹介など、とても面白い。
でも後半は、筆者の専門分野だからか、ひたすら経済学の話が続いて飽きる。…というか、
高度に専門的過ぎてつぶしが利かない内容と言うか。
救いなのは、扱われているデータが非常に新鮮で、「愛知万博の経済効果の裏では、全国の
他の観光地で客が減っていて、経済効果はちゃらになっている」とか、親しみのわく数字を
扱っているところ。
とにかく、世の中で公表されている様々な統計数値のカラクリが分かるのは面白い。
読めば読むほど難しくなっていくけれど、たどり着けるところまでいければ、
それで十分とおもって読めばいい(笑)
2006.11.6
-
「コリオレーナス」(シェイクスピア全集 〔31〕 白水Uブックス)
来年観劇する戯曲。今まで一度も見たことの無い作品(タイトルも知らなかったくらい)
なので、予習してみる。
時と所はローマ都市国家が群雄割拠していた時代。
歴戦の勇者「コリオレーナス」が、その功績により政権のトップに推挙されるが、
本人が「大衆は貪欲で無知無能だ」と考えているのを非難され、任命と共に追放される。
頭にきたコリオレーナスは、昨日の敵と同盟しローマを滅ぼさんと攻め入り、
またまた連戦連勝。彼を追放した連中にはまったくなすすべが無い。
しかし、あと一歩で首都陥落という瀬戸際、彼は母の説得により和平を結ぶ。
血を流さずに勝利を手に入れたコリオレーナスは凱旋するが、手を結んだ将軍が
「このままでは全ての名誉を独り占めにされてしまう」と恐れ彼を抹殺してしまう。
…とまあ、戦では英雄だったのに「貴族の選民意識」を疎まれた挙句、敵味方全員に
裏切られて惨殺される悲劇の将軍の話。
ほんと救いが無い(^^;;
上演の歴史的には、「英雄を殺してしまった愚かな民衆」という視点での演出と、
「独裁者の哀れな末路」的演出と、まったく逆の捉え方の芝居が、その時代の政治背景によって
様々に演じられてきたという。
さて、今の日本でどういう演出がなされるか、楽しみである。
とりあえず、「優れた実行力とプライド」を兼ね備えた政治家って、日本では
思いつかないけれど。
- そういえば、フセイン元大統領に死刑判決が出たそうな
国内では判決を歓迎する声と、「フセインが死刑なら、今の政府は1,000回も死刑に
なるべき虐殺を行っている」という非難もあるという報道。
アメリカ経由での報道だとどうしても「死刑万歳!」な市民の声ばかり
報道されているんだけれど、フセイン時代の死者の数より現在の死者の数の方が
とんでもなく多いことは、歴然たる事実なわけだ。
死者の数だけ見ても、イランの国民が喜びに沸いているという報道は、
だれが考えても、アメリカ政府のフィルターを通した歪曲された像としか思えない。
いずれにしても、命が危なくて取材できないような地域がまだまだ広大に存在する
のだから「アメリカ軍の制圧下にあって取材可能な地域」だけ映していれば、
そりゃ自動的に反フセイン、親アメリカになるはずよ。
2006.11.5
- 『オセロー』(出演/演出:平幹二朗)鑑賞(東京グローブ座) ★
妻がチケットを買った。
理由は「フラメンコを取り入れた斬新な演出らしいから」という。
「平幹二朗」の芝居は初めて見るのだが、名前だけは昔から知っている超大御所だ。
それでどうなの?と一言でいうと「なんか昭和の香りがする」…?
今放送中の連ドラ「役者魂!」の大先生のモデルかと思えば間違いない。
平幹はもちろん主人公「オセロー」だが、頭から大詠嘆調の芝居で、
「先生、このペースでやったら終演は明日の朝ですよ…」みたいな、例のドラマの
セリフが脳裏に蘇る(笑) (注:実際には3時間弱だった。手持ちの映画版や他カンパニー
の収録時間と比較すると1.5倍くらいかな)
戯曲を読み直してみると、カットされたセリフはごく僅かしかない。
今や「シェイクスピアの演出」に正解など無い時代では有るが、大先生の演出は
やっぱり「新劇」なのだろうか。新劇をきちんと見たこと無いのでなんとも言え
ないけれど。
詠嘆調が悪いわけではないのだが、全てのセリフにそういう節回しをつけて
ハイカロリーに演じていくと、最終的には一本調子に見えるのが弱い。
平幹二朗についてちょっと調べる。
出身は俳優座。同期に仲代達矢など。
もちろん時代劇の出演が多いのだが、
1968年に劇団四季のハムレットで好評を得る、というのから始まり、
1993年、東京グローブ座でシェイクスピア全37作品上演に挑戦する
という計画を発表。以後「マクベス」(1993年)、「ハムレット」(1994年)、
「オセロ」(1995年)、「十二夜」(1995年、1998年)、「リア王」(1997年)、
「テンペスト」(2000年)など、上演してきたそうな。
1933年生まれだから、今年で73歳。60歳から一年一作で37作こなすと97歳になっちゃう。
大先生、ピッチ上げないと!
で、今回の『オセロー』もこのプロジェクトの一つなのかな。
一人でシェイクスピアの全作品を演じるというのは、役者のロマンではあるけれど、
現実問題として70,80歳では無理のある登場人物もあると思う。
今回のオセロー役は、実年齢的には「新郎」と呼ばれるにはちょっとトウが
立ってきたくらいの歳なので、役者の年齢は比較的高くてもいけるとは思うけれど。
「年齢」といえば、デズデモーナ役の女優さんが、おばさんというのもキツイ。
まあ実年齢はどうでもいいし、顔は化粧でどうとでもなるものだが、「声」が
初々しくないのは如何ともしがたい。「ジュリエット」ほど年若ではないにしても
無垢なオーラを振りまくような声が欲しい。これが「女将さん声」ではムーアとの
対比が生きてこない。
さて、今回の目玉(?)フラメンコを取り入れた演出だが、
これがなんだか「肩透かし」だったのが残念。
場面が暗転した時にフラメンコの音楽が流れることのほかには、前半でイアーゴ役の
俳優が場面転換に引っ掛けてちょっとダカダカとステップを入れるのと、
ビアンカ(キャシオーの愛人)が登場時にちょっと踊っただけ。
オセローの舞台は、ヴェニスとキプロス島。トルコ艦隊と戦っている。そして、
オセローはムーア人(アフリカ系回教徒)
フラメンコはインドからスペインに流入した民族の音楽なので、地中海地方に
薄く広く縁があるかも知れない…とは云いながら、芝居としてはフラメンコの
「嘆き節」部分を雰囲気作りに利用しただけで、あまり深い意味があってのことには
思われなかった。
それにしても「オセローという戯曲」は微妙な存在だ。
主人公はオセローなのか、むしろイアーゴではないかという問題も有るが、
そのどちらにも感情移入しにくい人物達だし、オセローが騙されていく過程も
かなり無理がある。
もちろん、シェイクスピアの他の戯曲にも「無理な流れ」は数限りないのであるが、
その無理を通してしまうのが芝居の力というもの。今回はそこの強引に畳み掛ける
パワーが足りなかったような気がする。
オセローがイアーゴの言葉の毒で嫉妬に狂い思わず気を失う場面など、
デズデモーナ殺害よりも重要なシーンだと思うが、案外軽い。逆にここで
バチンとオセローの理性が弾け飛んだことを重く印象付ける事が出来れば
後のむちゃくちゃな展開が全て腑に落ちるというものだ。
客席的には、デズデモーナが死んだあたりで結構平均年齢の高い
ご婦人方の啜り泣きが幾つも聞こえてくるくらいのものであったが、
なかなかどうにも納得行きかねるというのが私の感想だ。
やっぱり難しいよ、オセローは。
- 牛丼はガードマンに守られつつ
吉野屋の前を通ったら、呼び込みのお姉さんの隣にガードマンがいた。
暴動が起きるほど、客が殺到するってか?
2006.11.4
- 『銀河英雄伝説外伝2「螺旋迷宮」』 ★☆
WOWOWの録画14話を3枚のDVD-Rに録画した。
じつはまだじっくり見ていないのだが、この「螺旋迷宮」は、時期的には
正伝の前の話で、ヤンが士官学校話卒業した後凄い勢いで出世する話だ。
つまり、苦労はしても成功話の連続なので基本的には本編より明るい内容に
なっているようだ。
2006.11.2
- 12/24はBS-hiで『LOTR 王の帰還《特別編》』放送
250分。やっぱりパナソニックの2層BDレコーダを買うしかないか。
もちろん、数年待てば市販ROMは出るだろうが。
2006.11.1
- 核保有論議のこと
国民新党の亀井代表代行は1日の記者会見で、核保有論議を認める麻生太郎外相
や中川昭一自民党政調会長の発言を「北朝鮮が核武装をしていく口実に使われる。
百害あって一利ない」と批判し、
外相の罷免を要求する考えを示した。(毎日新聞)
…ということで「北朝鮮が核武装をしていく口実に使われる」というのは
的確な指摘だと思う。これは中東で反米感情が燃え上がっているのと同じ道を行く
危険をはらんでいる。
日本は戦後アメリカ追従の外交政策というか、独自の外交政策を
やったこなかったために、色々なところでナンセンスな発想が見られる。
「拉致問題」関係では強気な姿勢が国内的に受ける、というところから
右より議員は調子付いているんじゃないかな。こんなことでは、
右より議員が拉致問題を自分たちの燃料に利用していると言われても
文句が言えないぞ。
現状で国内で核兵器開発が出来るはずもない(原発作るだけで反対されるのに、
ウラン濃縮施設や地下核爆発実験場とか…)。
「核不拡散条約」などの国際的枠組みを日本が脱退するって
ことになるなら、まるで太平洋戦争前夜みたいだ。
日本に対する「経済制裁」は発動するだろうし、もちろん
「原発用ウランの輸入」も止められて電力危機に陥るだろうなあ。
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